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2008年09月07日

[本]錠剤・カプセル剤粉砕ハンドブック第5版

薬局に必須の1冊」として当ブログでもご紹介していました、粉砕ハンドブックの最新版「錠剤・カプセル剤・粉砕ハンドブック 第5版(amazon)」が発売されています。

これまでの第4版は2005年12月の発売で、全部で3839品目を掲載しているとのことでしたが、今回の第5版では

2007年12月までに薬価収載された医薬品のうち、繁用されている先発品、ジェネリック医薬品約4,000品目を掲載


しているということです。更に、

前版収載の全製品について情報を更新

粉砕可否とその理由については、製薬メーカーより提供されたデータと様々な臨床的判断によるコメントを掲載


しているということで、より充実した内容となっていることが伺えます。

尚、発売もとのじほう社より、ハンドブックの訂正が発表されていますので、リンクしておきます。

じほう社:「錠剤・カプセル剤粉砕ハンドブック第5版」の訂正(pdfファイル)
http://www.jiho.co.jp/guide/teisei/38668teisei.pdf


錠剤・カプセル剤・粉砕ハンドブック 第5版(amazon)
22:35 | Comment(0) |

2008年06月03日

[review]登録販売者標準テキスト

登録販売者標準テキスト


薬事日報社から出版されている「登録販売者標準テキストー医薬品の販売者となるためにー」を入手しましたので、ざっと見てみました。

平成20年実施の試験範囲を網羅!」と帯にあります。

登録販売者標準テキスト帯
平成20年実施の試験範囲を網羅

第1回の試験はまだ行われていませんが、『試験問題の出題範囲を示した厚労省発表の「手引」に基づきながら解説・写真・図表を加えた形』で構成されています。

テキストは全5章と資料、索引からなっています。索引はかなり充実していますが、一項目に対応するページが多いため、使用する際はちょっと工夫する必要がありそうですね。

各節の冒頭に「重要ポイント」が記されています。その節のおさえるべき要点が箇条書きになっていますが、最初からこれだけをやってもちょっと理解は難しいかもしれません。

ベースのテキストとしてはよい本ではないでしょうか。練習問題や模擬試験といった問題はありませんので、演習を必要とするのであれば別途問題集等を購入する必要があります。

登録販売者標準テキスト―医薬品の販売者となるために(amazon)
19:15 | Comment(0) |

2008年04月02日

薬屋りかちゃん2

まだ購入はしていないのですが、薬屋りかちゃんの第2巻が発売になったとのこと。amazonの商品説明では、

薬剤師業界でも大注目、あなたの薬の常識が変わる情報も満載


だということです。

薬屋りかちゃん 2 (2) (アクションコミックス)(amazon)

レビューはの以下の記事が詳しいです。読まなくてもいいくらい、しっかり書かれています(笑。

薬屋りかちゃん 第2巻(鮠乃薬品)
http://hayanoya.exblog.jp/7709131/


(関連記事)

2007/04/13 [review]薬屋りかちゃん
08:02 | Comment(3) |

2007年10月22日

[review]健康食品のすべて

普段、どちらかと言えばちょっと敬遠しがちな健康食品について、個別に紹介されています。各成分の項目として「効き目は」「安全性は」「医薬品との相互作用」が挙げられています。

ユニークなのは有効性を判断するためのエビデンスレベルを示す「効き目は」の項目です。有効性レベルとして以下の6段階に分けられています。

(1)効きます

(2)おそらく効きます

(3)効くと断言できませんが、効果の可能性が科学的に示唆されています

(4)効かないかもしれません

(5)おそらく効きません

(6)効きません


この6段階から外れるものについては「科学的なデータが不十分です」との記載がされています。

また「医薬品との相互作用」の項目は添付文書にはなかなか書かれていない、個別の健康食品と医薬品との相互作用が記載されており、貴重な判断材料となります。

ちょっとお値段も張りますが、薬局に欲しい1冊です。

健康食品のすべて-ナチュラルメディシン・データベース(amazon)
21:40 | Comment(3) |

2007年05月28日

[review]新しい薬をどう創るか―創薬研究の最前線

書評 - 新しい薬をどう創るか(404 Blog Not Found)の記事を拝見して購入。薬局で働く薬剤師にとっては、薬は身近なものでも創薬となると全く未知の話。

購入して目次をめくって目に留まった「第7章 日本発 世界が驚いたアルツハイマー病治療薬の開発」を真っ先に読みました。ご存知、エーザイのアリセプト(塩酸ドネペジル)開発の経緯。

それに限って言えば少し端折ってあって、やや物足りない印象。結構さらりと書いてあるけど、かなり苦労したんでしょうね、という感じ。そのあたりをもう少し詳しく読みたかったですね。

多分アリセプト開発の経緯を書けば、それだけでも本1冊位にはなってしまうんでしょうね。


本編とは関係ないところでまた面白い事を発見。薬学部6年制移行に関しては、研究に重きを置く国立大学の多くは6年一貫ではなく4+2の6年制を主張してきたと言われています。

この本、京都大学大学院薬学研究科編なのですが、そんな主張の一端を「はじめに」で見つけることができました。

いろいろな立場・考えの人がいますし、どちらかに偏り過ぎてもいけませんので、いいとか悪いとかということではもちろんないんですけどね。


新しい薬をどう創るか―創薬研究の最前線(amazon)
15:00 | Comment(3) |

2007年04月13日

[review]薬屋りかちゃん

自身も薬剤師という新井葉月さん(ペンネーム)が描く、薬局を舞台にした漫画です。毎月22日発行の月刊誌「コミックハイ!」(amazon)に不定期連載中で大人気だとか。

薬屋りかちゃん 1 (1)(amazon)

少女漫画っぽい?ので男性はちょっととっつき難いかもしれませんが、中身は薬局や調剤室の日常風景が描かれていますので、すんなりと入り込めると思います。

本に巻かれている帯に

「感動」「涙」「笑い」「恋愛」ありの、ドジっ子薬剤師の心温まる成長物語!


と書かれていますが、正にその通りでした。涙腺の緩い方はハンカチを片手に用意しておいた方がいいかもしれません(笑。

私のようないいオヤジが泣きながら(一見)少女漫画を読んでいたなら、怪しいことこの上ないですが…。

背表紙には何と!薬剤師法第一条が書かれています。新井さんの薬剤師魂ここにありといった感じです。

「1」ってことは以降も単行本化されるんですよね。続きが待たれますね。それから個人的には是非ドラマ化もしてほしいですね。
16:23 | Comment(6) |

2007年01月29日

[本]今日の治療薬2007年版

今日の治療薬2007年版が発売になりました。発刊30周年だそうです。

今日の治療薬 2007年版―解説と便覧 (2007)(amazon)

以下、パンフレットより抜粋です。

新薬は2006年12月薬価基準収載分までを収録

すべてのジェネリック医薬品の品目名を網羅

各薬剤の排泄経路を追加

便覧で各薬剤の特徴や添付文書外情報が分かる

解説は全面的に改訂、薬理作用などの図表を充実

薬剤師・看護師のための「服薬指導と注意点」

要点が分かる「やさしいサマリー」

解説と便覧をより引きやすく工夫

付録「医療関係者以外の方のために」を新設

主な製薬会社連絡先、申請中の新薬などの付録

識別コード収載

見やすい2色刷り


いつも治療薬マニュアルと迷うんですが、今年はこっちかな(両方買えって話もありますが)。「各薬剤の排泄経路」がどんな記載になっているのか、ちょっと気になりますね。


(関連書籍)
※アマゾンの該当ページにジャンプします

治療薬マニュアル 2007

今日のジェネリック医薬品
16:01 | Comment(5) |

2006年11月13日

[review]子育てハッピーアドバイス

服薬指導にも役立つ1冊?

子育てハッピーアドバイス(amazon)

子育てハッピーアドバイス 2(amazon)

ちょっとしたきっかけがあって読んだこの2冊。内容の一部は著者の医師が籍を置く医療法人真生会 真生会富山病院書籍紹介で紹介されています。

「自己肯定感・自己評価を高めることが大切」ということが一貫したベースとしてあり、色々な事例を紹介しながらそのことを説いています。「甘やかす」と「甘えさせる」の違いなんかはとても分かりやすいですね。

人の親として考えさせられる部分が非常にありました。実際の自分の行動に違いが出てきているかどうかは分かりませんが、気持ちのあり方・意識の持ち方が大きく変わったと感じます。

読みながら思ったことは「これって何も子育てに限ったことではないな」ということです。夫婦間や職場の人間関係にも通じる普遍的な部分があるのではないか、ということです。

拡大解釈になるかもしれませんが、「自己肯定感・自己評価」というのは相手を認め、自分を認めることですので。


更に思ったのが、患者さんとの関係にも当てはまりそうだということです。

コンプライアンスの悪い患者さんに対してその原因や理由を見つけ出すと同時に、正当な「自己肯定感・自己評価」を感じていただくことは改善に繋がる大きな糸口だと思います。


こちらのシリーズ、私はまだ読んでいないのですが続編の「3」も出ているようですね。

子育てハッピーアドバイス3(amazon)
14:22 | Comment(5) |

2006年08月16日

[保険薬局必携]保険薬局業務指針2006

保険薬局業務指針 2006年版 (2006)(amazon)

「これがないと薬局業務が始まらない!!」

という1冊です。

まあ始まらないことはないのですが、何にしても基本となる本であることは確かでしょう。実務・算定・請求はもちろんのこと、各種様式や関係通知・関連法規等、保険関係についてはほぼ全てを網羅しています。

普段の業務で分からないことがあれば、まずこの本で探してみるという癖をつけることが必要ですね。精読するのはちょっと大変ですが、何がどこに書いてあるか、というのは頭に入れておいたほうがいいでしょう。

2004年版から設けられた「索引」は使い勝手を随分と良くしましたが、今回も引き続き索引のページがしっかりと、目次の後に載せられています。

ちなみに、2006年版の色は「青」です。

(関連リンク)
保険薬局業務指針 2006年版(薬事日報新刊案内)
18:28 | Comment(4) |

2006年08月09日

[review]調剤事故防止マニュアル

薬局薬剤師のための調剤事故防止マニュアル(amazon)

調剤事故・過誤・ミスという言葉は厳密に言えば使い分けされています。

事故:患者に誤った薬剤を交付し、結果として患者に何らかの健康被害が生じた場合

過誤:患者に誤った薬剤を交付した場合

ミス:調剤の過程で起こった何らかの間違い。結果として患者には正しい薬剤が交付された場合

多くの場合こういった認識でいいかとは思いますが、細部の定義は異なることもあります。


調剤においてエラーはゼロであることが望ましいですが、人間のやることですのでどこかでミスは起こってしまいます。この本は、そういった可能性を少なくするために有用です。

「間違えることによって覚える」ということは往々にしてありますが、こればっかりは実際にやってみて学習するというものではありません。過去に起こされた事例をシェアすることで、事前に防ぐことを考えていく必要があります。

約100ページの薄い本ではありますが、カラー刷りで内容がぎっしり詰まっています。一度で終わりではなく、手元において繰り返し読みたいものです。

日薬の「調剤事故防止マニュアル」も併せて熟読したいところですね。

(薬事日報社:新刊案内)
薬局・薬剤師のための調剤事故防止マニュアル
21:17 | Comment(0) |

2006年08月08日

[review]保険調剤Q&A

保険調剤Q&A―調剤報酬点数のポイント (平成18年4月版)(amazon)

カテゴリー別にQ&A方式での記載となっています。平成18年4月改定での変更点はもちろん、普段の業務で感じる疑問がそのままストレートに載っていることもあり。例えば、

「内服薬において、錠剤とチュアブル錠が一緒に処方された場合、調剤料は別剤として算定してもよいのでしょうか。」

「医療機関の待合室にいる患者あてに、保険薬局が調剤した薬を届けることは不正請求に該当すると聞きました。本当ですか。」

といった感じです。全部で147の質問と回答が掲載されています。

その他にも、疑義解釈資料や投与日数に制限のある医薬品一覧も付録的な形でついています。
15:25 | Comment(0) |

2006年04月13日

「ウェブ進化論」

吹息の徒然日記様の記事「至高の一冊「ウェブ進化論」」を拝見して、衝動的に購入したのが3月末。まとまった時間がとれず、少しずつ読み進めています。「まだ読み終わってないんかい?」というツッコミは無しで(笑。

私にとってネットは情報収集のためのツールというのが半分、興味の対象が半分、といったところでしょうか。そんな私でも非常に興味をひかれる内容で、感心しきり。

ブログについても触れられています。あまりネタばらしをしてもいけないので印象に残った一言だけ。



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19:42 | Comment(3) |
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