新着記事


2016年04月01日

[薬局新聞]今回の改定に後ろ向きな声多く

薬局新聞連載の「ソーシャルPメンター&ニュース」第151回です。今回が最終回です。

ソーシャルPメンター&ニュース151


 前回に引き続き、まもなく施行される調剤報酬改定に対する現場の声を、ネット上からご紹介します。

 基準調剤加算に関しては、「今回は要件がかなり厳格になり、算定できない薬局が多くなりそう」だとの声が上がっています。「24時間体制」や「時間外対応」については、「それに対応できることが地域に貢献している薬局であることなのか」と首をかしげる人も。平日8時間以上、土日も開局の上、更に地域活動が要件化されていることに対しても疑問が投げかけられています。

 医科において「小児科医かかりつけ診療科」の制度が新設されますが、それは「機能を評価するということではなく、かかりつけ医として隷属させるための診療報酬」だと嘆く声もあります。かかりつけ薬剤師も同様のものと、多くの現場の薬剤師が捉えているのかもしれません。

「(かかりつけ薬剤師ではなく)まずは、かかりつけ薬局から進めてほしかった」というのは率直な声ではないでしょうか。今回の調剤報酬改定の最大の問題は、現場の多くの薬剤師のモチベーションを下げていることだとの指摘もあり、「行政の罪は深い」とバッサリ。

 ネガティブな意見が多く見受けられましたが、果たしてどのようなスタートとなるのでしょうか。


薬学教室へようこそ いのちを守るクスリを知る旅 (ブルーバックス)

 B01463FAWY

2016年03月28日

[薬局新聞]かかりつけ制度に賛否両論

薬局新聞連載の「ソーシャルPメンター&ニュース」第150回です。

ソーシャルPメンター&ニュース150


 今回の調剤報酬の目玉でもある「かかりつけ薬剤師」。「薬局内部でも意見が大きく分かれている」といった状況もあるようで、賛否両論、様々な意見があります。今回はネット上から断片的ではありますが、声を拾ってみたいと思います。

 「かかりつけ薬剤師制度は、理念としては決して間違っていない」「算定の有無に関わらず個人的には面白いと思う」といったように、方向性を評価する声はもちろんあります。しかしながら、「大きな問題を抱えているブラックな制度」だとの指摘も少なくありません。

 「かかりつけ薬剤師指導料」を算定しないと宣言する声もチラホラ聞かれるように、ネグジット総研の調査によりますと、約2割が算定しない意向を示しているとのこと。「24時間対応が難しい」「(女性にとっては)危険なものである」という理由もあるようです。

 一方、算定する意向を示す薬剤師は「患者さんが選んでくれた薬局が生き残るため」と前向きな意見もあれば、「かかりつけ薬剤師指導料必達のノルマが出ており、e-ラーニングに必死」な大手チェーンもあり、その背景は大きく異なるようです。

 次回も調剤報酬改定に関連した現場の声をご紹介する予定です。


薬剤師のための医学論文活用ガイド〜エビデンスを探して読んで行動するために必要なこと〜

 4498079205

2016年03月18日

[薬局新聞]ICT・SNS時代における業界メディアの役割と期待

薬局新聞連載の「ソーシャルPメンター&ニュース」、今回は創刊70周年スペシャルです。

ご登場いただいたのは@kurieditsさん@chihayafluさんです。ご協力ありがとうございます。

ソーシャルPメンター&ニュース149


 新聞の総発行部数が、この10年で800万部以上減少しているように、現代がメディアの潮流変化の大きな節目であることに疑いの余地はないでしょう。社会全体でいえば、そこに多くの試行錯誤が行われ、混沌としている状況です。薬局新聞の70周年にあたり、ジャーナリズムや情報発信に詳しいお二人をお迎えし、お話しいただきました。


プロフィール
@kuriedits ドラッグストアに関するブログ「ドラッグストアとジャーナリズム」運営
@chihayaflu  ニュースサイトBLOGOSに、医療・薬事に関する記事を寄稿
@kumagaip ブログ「薬局のオモテとウラ」運営

調剤報酬改定や制度変更などの一次情報ニーズは低くなってきている

@kumagaip
 新聞という媒体は、他のメディアとどう共存あるいは住み分けしていくのでしょうか。ネットが普及した今日、旧来からある新聞がどう「生き残って」いくのか。

@kuriedits
 メディアの価値には、「情報そのもののおもしろさ」と「情報の使いやすさ」の2種類があると考えています。「新聞がどう生き残っていくか」ということでいえば、おもしろい情報を発信していくしかないと思います。歴史あるメディアはあまりネットに注力していないように感じますが、厳しい言い方をすると、それは「利用者(読者)を向いていない」ということです。利用者を大切にしない企業は生き残れません。

@chihayaflu
 旧メディアが情報提供型ツールであったとすれば、現在求められているのは、それをどう受け止め解釈すべきか、どのように活用し役立てることができるか、という価値観の提供だと思います。旧来の上意下達の情報提供型メディアは、年齢・立場共に、薬局経営者層には好まれるでしょうが、報酬改定情報、制度変更といった一次情報に対する業界紙へのニーズは低くなっていると思います。

現場薬剤師が業界報道に求めていること

@kumagaip
 情報発信をしつつ、第一線でご活躍のお二方にお伺いしたいのですが、現場の薬剤師として、どんな内容の記事があったらよいとお考えでしょうか。

@chihayaflu
 私自身は、薬剤師会記者会見の内容、中医協の議論を踏まえた解説が欲しいですね。記者会見は全文公開がありませんし、国の会議は議事録文字起こしに1ヶ月以上かかる上、内容が改変される場合もあるようです。異なる立場の方による対談も読みたいですね。国の会議で薬剤師会は主張・反論しませんが、薬剤師会側の反論を聞いてみたいです。

@kuriedits
 業界紙に、市販薬の承認プロセスに関する情報を伝えて欲しいですね。医療用医薬品と異なり、ほとんどの市販薬は審査報告書が公開されていません。そもそも、審査報告書があるのかどうか…。市販薬が謳う効果の科学的根拠を探すのって、医療よりもずっとハードル高いんです。昔、PMDAに「なぜ審査内容を公開しないのか」と質したこともありますが、納得いく回答は得られませんでした。不透明な審査・承認体制でいいのか。セルフメディケーションの根幹にかかわる問題ではないでしょうか。

業界紙も社会のために存在すべき

@kumagaip
 業界紙としての在り方とでもいいましょうか。改めて求められる役割には何があるのでしょう。

@kuriedits
 業界紙は医療業界にとても深く食い込んでいますが、取材対象と近くなりすぎて、なあなあの関係になっていないだろうかと思うことがあります。数年前にディオバン事件が世間で大々的に報じられた時、某医療業界紙の記者が「ディオバンの論文は絶対、大問題になると思っていた」と言いました。立場上書けないこともありますし、情報のウラ(確証)が取れなくて書かないこともあるでしょう。この記者が書かなかった理由はわかりませんが、「知っていても書かない」ということはままあるのではないかと思います。
業界紙は何のためにあるのか。もちろん、その業界に身を置く読者のためにあります。薬剤師専門紙であれば、薬剤師のために存在します。では、その薬剤師は何のために存在するかといえば、社会のために、人々のためにあるわけです。ということは、業界紙もまた、社会のために存在すべきだと思います。

若手に実力ある薬剤師の業務を伝える役割

@chihayaflu
 一般紙と異なり専門誌では、「社会正義のためのスクープ記事」といった直接的なジャーナリズムは困難だとは思います。一方で「薬剤師にどうなってほしいのか、それが社会にとってどうなのか?」という点は重要だと思います。
メディアの情報を最も欲しているのは、若手薬剤師だと思います。彼らは、実際の業務に役立つ情報を欲しがっています。そして、求められているのは業務改善ツールのような軽いものではなく、実力のある薬剤師が、実際にどのような考えの下、どういった患者対応を行い、実際に隣接以外の医療機関の処方箋を受け取るに至っているかといった、骨のある内容だと思います。テクニックのような枝葉ではなく、本質的な問題です。多くの薬局では、そういったロールモデルになる薬剤師は少ないのでは。それが現実味のない夢想に過ぎないと諦観している人も少なくないと想像します。

「誰が何を言ったか」以前に説得力重視の視点を

@kumagaip
 今後の展望、これからの方向性についてお聞かせください。

@chihayaflu
 私が普段寄稿しているBLOGOSは、開設6年余りになるのですが、キャッチコピーは「日本初 提言型ニュースサイト 政治家から中学生までの意見がフラットに並ぶ面白さ」です。実際のところ、今の感覚だと「よい意見であれば政治家だろうと中学生だろうと同列で当たり前」なんですよね。そして「価値がない」と判断されると、旧来のヒエラルキーに関わらず、ひどい目に遭います。怖いですが、そういう時代です。

@kuriedits
 並列化の文化論はおもしろいですね。誰が言ったかではなく、何を言ったかで勝負する時代なのだと思います。これは業界紙にもいえるわけで、偉い人が言ったことも大事なのですが、それよりも優先して、説得力のあることを言った人を大きく取り上げたらいいんじゃないでしょうか。
 私は業界紙の紙面や、薬剤師同士の議論は、薬剤師以外の人々(世間)の目にさらすべきだと思います。世間には見せられないような議論・言説は、内輪の論理で語っている証拠であって、永遠に社会の理解を得られることのないムダな議論です。世間の人々に読まれても恥ずかしくない、堂々と主張できる内容にすべきだと思います。

@kumagaip
 メディアの役割、そして求められるものは多様化する一方ですが、枠にとらわれず、大きな視点で考えてゆくことが大切なのですね。お二人とも、ありがとうございました。

今日の臨床検査 2015ー2016

 4524261559

[薬局新聞]離島での職場環境整備も

薬局新聞連載の「ソーシャルPメンター&ニュース」第148回です。

ソーシャルPメンター&ニュース148


 引き続き、田中孝明先生にお話をお伺いいたします。

 田中先生はKAIZEN projectのメンバーだとお伺いしましたが、これまでも、そしてこれからも力を入れて取り組んでいくようですね。

「KAIZEN projectというのは、日本薬剤師学術大会で初のグループワークをしたチームの名前です。5人チームになっていて、僕はその一人です。吸入指導スキル(KAIZENでは、吸入支援スキルと呼んでいますが)を向上させる勉強会を開いており、鹿児島県全域に拡大しています」

 離島の問題にも意欲的に取り組んでいくとのこと。

「離島は魅力的ですが、地理的に遠いので、医療者の確保が難しいのです。また、高齢化が進んでいます。ただ、離島ならではの問題はもちろんですが、薬剤師になろうと思っている若者、薬剤師になった後輩が、仕事をしやすいように整備していきたいですね。もっと言えば、迷走する薬剤師業界を安定させたいです。現場目線の制度作り、もちろん、国民がhappyにならないと意味がありませんが。いろいろ言うよりも、僕自身で変えていけたらなと思います」

 田中先生、4回に渡ってありがとうございました。


改訂6版 薬剤師のための臨床検査の知識

 4840748276

2016年03月03日

[薬局新聞]自ら学ぶ姿勢を忘れずに

薬局新聞連載の「ソーシャルPメンター&ニュース」第147回です。

ソーシャルPメンター&ニュース147


 引き続き、田中孝明先生にお話をお伺いいたします。

 普段の業務を行う中で、離島ならではのものはおありでしょうか。

「地理的な性質上、薬は急配という概念がありません。早くて翌日なので、備蓄していない薬は、代替薬を提案しないといけません。それが、結構、自分自身の勉強にもなります。先日も、施設回診同行の際に、「緑膿菌カバーできる、抗菌薬何がある?」「耳下腺炎なんだけど、保険適応ある抗菌薬何がある?」といった質問がありました。何を聞かれるか分からないので、すぐ調べられるようにツールを使ったり、もちろん、日々知識をアップデートしないといけません」

 厳しい環境とも感じますが、反面、やりがいもあるのでしょうね。

「そもそも、薬剤師ってこんな仕事もっとやっていいのにな、と思います。離島だからということではなく、自ら学び、そして、学びを使えるように自分自身で変換しなければならないと思います。以前参加した学会で、薬剤師の免許の更新制に関して厚労省の人が「国家資格を持った人は、人から言われるから勉強するなんてことはあってはならない」と言っていました。その通りだなと思います。我々は自ら学ぶというのを忘れずに努力したいものですね」

 それは離島のみならず、全ての薬剤師に共通することですね。次回は、今後の展望についてお伺いいたします。


ポケット医薬品集〈2016年版〉

 

2016年02月25日

[薬局新聞]離島薬剤師としての取組みや島の魅力・メリットを発信

薬局新聞連載の「ソーシャルPメンター&ニュース」第146回です。

ソーシャルPメンター&ニュース146


 引き続き、田中孝明先生にお話をお伺いいたします。

 田中先生は日経DIのweb版、DI onlineで「離島薬剤師たちの『リファネット通信』」という連載もしていらっしゃいますよね。

「type06という若手の集まりで、離島に関するプレゼンをしたことがあるのですが、それを聴いてもらったのをきっかけに連載がスタートしました。離島医療のやりがいについて、私も含めて3人でコラムを書いています」

 離島の薬剤師同士、つながりがあるのでしょうか。

「リファネットは、薬剤師連盟の集まりで奄美の薬剤師と同席したのがきっかけです。離島というと、とかくネガティブに語られることが多いのですが、ライフワークバランスがとれていると感じます。また、仕事の充実感、他職種からの信頼度などがすごく感じられる場所だよねという意見が一致して、そういう話をまとめてみようよというのが連載につながりました。みんなすごく前向きで、「離島は不便で何もないところ」というマイナスイメージを、仕事も、アウトドアもというプラスイメージに変えたい人の集まりなんですよね」

 とても充実した様子が伝わってきます。次回はそんな離島での普段の業務についてお伺いいたします。


これだけは気をつけたい 高齢者への薬剤処方

 4260012029

2016年02月18日

[薬局新聞]人助けへの熱い思いで薬剤師に

薬局新聞連載の「ソーシャルPメンター&ニュース」第145回です。

ソーシャルPメンター&ニュース145


 今回から、のぞみ薬局公立病院前店の田中孝明先生にお話をお伺いいたします。

 先生はロケット基地で有名な種子島で働いていらっしゃるのですね。

「種子島で働くことになったのは、たまたま募集があったので、行ってみようかなぁと思って。出身は鹿児島市なんですが、一度も種子島に行ったことがなくて、どんなところだろうなぁと思ったのも、覚えています」

 そもそもの話なのですが、薬剤師になったのは高校の先生に言われた一言がきっかけだったとか。

「高校生の時に、カンボジアの地雷犬っていう演劇を見たのをきっかけに、「受験なんてちっぽけ。自分が現地に行って、力を貸したい」と先生に伝えたのですが、「お前が行っても役に立たない。何か能力を身に付けてから、行くなら行きなさい」と言われて。自分の力で人を助けようと医療を志しました。元々科学が好きでしたし、喘息でよく小児科を受診していたので、その時に散剤を乳鉢で混合している姿を見て、僕もやってみたいという思いはありましたね。誰かの役に立つためのツールとして薬剤師免許があるわけで、人間味を忘れたら本末転倒な気がして。薬剤師という枠にとらわれないようにと思っています」

 とても熱い思いを持っていらっしゃるのですね。次回以降、具体的な取り組みについてお伺いいたします。


07 地球の歩き方JAPAN 島旅 種子島

 4478048495

2016年02月04日

[薬局新聞]薬局・薬剤師の姿示す時代に

薬局新聞連載の「ソーシャルPメンター&ニュース」第144回です。

ソーシャルPメンター&ニュース144


 引き続き、豊見敦先生にお話をお伺いいたします。

 今後の活動等について、お考えのことがあれば教えてください。

「私としては、今までいろんなところで経験させてもらったことを無駄にしないよう、薬剤師のアピールができるような仕事を続けていく機会を大切にしてゆきたいと思います。自分の薬局の患者さんにも、薬剤師と話をして良かったと言ってもらえるような仕事をしていきたいですね。また、こんなニュースが出てますよという情報発信も気負うことなく、続けていくと思います」

業界の展望としては何かお感じのことはありますか。

「分業バッシングの中にも薬剤師への期待や声援のようなものを感じられるようになってきたと思います。これからが医療としての薬局や薬剤師のあるべき姿を社会に示す時代だと思います。もちろん、単なる商売として処方箋を扱おうとする方々や、利己的に調剤を批判する方々もいらっしゃるので、そんな場面では薬剤師が一丸となって対抗していかなければいけませんね」

 豊見先生、4回に渡ってありがとうございました。


こころの治療薬ハンドブック 第10版

 4791109201

2016年01月28日

[薬局新聞]薬業界の話題など情報収集

薬局新聞連載の「ソーシャルPメンター&ニュース」第143回です。

ソーシャルPメンター&ニュース143


 引き続き、豊見敦先生にお話をお伺いいたします。

 フェイスブックやtwitterを見ていますと、豊見先生の情報収集の早さに驚きます。どのようなサイトを見ていらっしゃるのですか。

「薬業界の話や、ビールの話など自分が興味あるものをチェックしておきたいなということで、いろいろ見ているのですが、あまり特別なものは使っていないのです。薬の話でいうと、厚労省のようにRSSを配信しているサイトはそれを見ています。厚労省の通知が掲載されるページ等の固定のページで更新情報に出てこないようなものはブラウザのプラグインを使って更新されたら通知が出るようにしています」

 豊見先生のタイムラインでは、業界の話題か、ビールの写真を見ることが多いですね(笑)

「その他の省庁はサイト内の検索で「薬剤師」や「薬局」で検索した結果に新しいものが出てきたら通知が出るようにしていたりします。あとはgoogleアラートというサービスを使って「避難所 薬剤師」とか「広島 ビール」みたいなキーワードが検索結果に出てきたらメールが届くようにしています」

 プッシュ型のサービスをうまく使い分けているのですね。

 次回は今後の展望についてお伺いいたします。


錠剤・カプセル剤粉砕ハンドブック 第7版

 484074775X

2016年01月21日

[薬局新聞]業務効率化を目的にPC導入

薬局新聞連載の「ソーシャルPメンター&ニュース」第142回です。

ソーシャルPメンター&ニュース142


 引き続き、豊見敦先生にお話をお伺いいたします。

 開業当初、ですから2001年ころからPCの導入を模索していらっしゃったとか。

「業務を効率化できないかと、レセコン入力しながら調剤室でも処方箋が見られるシステムを取り入れました。当初は書画カメラとワイヤレステレビをつないで画像転送していましたが、今はUSBカメラとタブレットでやっています。その他、防犯カメラのシステムを流用して監査中の手元を撮影した動画を薬局内のパソコンで後からでも確認できるようにしています。今では同様のシステムが商品として販売されていますが、業務の記録を残すのは大事だと思います。患者さんも、薬剤師も安心感につながりますね」

 プログラミングの知識もお持ちなのですか。

「棚卸しのシステムをAccessで作ったり、店舗間の注文をwebで行えるようなCGIを作ったりしましたが、サンプルのコードを書き換えて使えるようにする程度です。今まで薬剤師会の研修会カレンダーや会議のスケジュール調整掲示板など、あったらいいなというものを自作していました。今はそういったものはプロの方にお願いすることが多いですが、具体的なイメージをして話ができるのでよい経験だったと思います」

 次回は、情報収集についてお伺いします。


次世代薬剤師 虎の巻 (日経DI薬局虎の巻シリーズ)

 4822200809

2016年01月15日

[薬局新聞]大学の研究等でパソコン活用

薬局新聞連載の「ソーシャルPメンター&ニュース」第141回です。

ソーシャルPメンター&ニュース141


 今回から、広島県の豊見敦先生にご登場いただき、お話をお伺いいたします。

 最初に、現在のお仕事について教えてください。

「祖父の代からの薬局で生まれ育ち、両親とも薬剤師でしたので、薬剤師を身近に感じていました。そういったこともあって、自然と薬剤師の道を志していましたね。大学卒業後、病院勤務等を経て2001年に薬局を開局し、普段はそこで管理薬剤師として働いています。喘息や花粉症の患者さんが多い薬局なので、勉強会や学会などでは吸入指導関連を中心に参加することが多いです」

 パソコンを業務に取り入れることにご熱心ですよね。

「大学のサークルで運営の為の資料を作ったりするのが、パソコンを使い始めたきっかけです。そのころはワープロ専用機の書院とか、MS-DOS、WIndows3.1の世界で。大学の研究室でも血中濃度を集計するような、エクセルをがっつり使う事をやっていたので、ネズミでも試験管でもなくパソコンでの作業ばっかりやっていました。サークルや研究室での業務をどのように効率化できるかというところでパソコンを使う指向になり、それが今につながっているのかもしれません」

 次回以降、具体的なお話をお伺いします。


活躍できるリケ女の新条件 時代は薬女 (日経BPムック)

 4822230899

2016年01月02日

[薬局新聞]2016年新春号スペシャル

2016年がスタートいたしました。本年も「薬局のオモテとウラ」をよろしくお願いいたします。 薬局新聞連載の「ソーシャルPメンター&ニュース」の新春スペシャル企画からのスタートです。

ソーシャルPメンター&ニュース2016新春スペシャル


 今回は新年号スペシャルとして私、熊谷が参加させて頂きました第48回日本薬剤師会学術大会の分科会12「ICTによる情報の共有と活用」の様子をレポートさせて頂きます。昨今の薬剤師業務は情報を抜きに語ることはできません。一口に「情報発信」と言っても、その方法や内容は三者三様。それぞれの視点から情報発信の有用性を考えました。日薬学術大会としては異色の運営手法も踏まえ、薬剤師におけるICT活用の実際と可能性の一端を感じて頂ければ幸いです。

情報発信とその心構え-炎上なんか怖くない-
熊谷信


○ 炎上について
 炎上と言う手法の是非はもちろんあります。しかし読む人みんなに配慮した記事は、エクスキューズだらけ、読んでいて面白くありません。別の言い方をすれば、角が取れて丸くなったものは、結局何が言いたいのか分からない。つまり、誰の心にも届かないのです!多少トゲがあっても粗削りでも、人にしっかり伝わることが大切なのではないかと感じています。

○ 情報発信に際して
これから情報発信をしようと思うのなら、そのスタイルをきちんと考えることが大切です。具体的に挙げますと、まず目的です。その情報発信は、何のためにやるのか、ということを考える必要があります。そして発信するターゲットを決めることも大切です。誰に向けたメッセージか明確でないものは、伝わりにくいものになってしまいます。ネットが発達した今日、発信の方法も様々です。ブログ(ストック型)、SNS(フロー型)以外にも、 動画、音声、LINEなど様々なツールがあります。そして内容も重要です。同じ業界のことを話題にするにしても、薬局、病院、研究、法制度、実務、倫理など切り口はさまざまです。


“薬歴公開”と“ソクラテス”が目指すパースペクティブ
山本雄一郎


○ アナログの大切さ
 ICTの分科会ではありますが、僕はアナログ人間です。気になった症例などはノートを作っていて、それに記載しています。ノートは外付けハードディスクの役割をしてくれます。そしてもう一つは、ノートに書いて置いておくことで「発酵」すること。もちろん、そのまま腐ってしまうものもあるけれど、ちょっと時間を置くことでまた違ったものの見方ができるようになるのです。

○ 門前薬局に対する批判
 とかく、門前薬局に批判がありますが、僕はそうは思いません。門前の処方医のクセや処方意図を熟知することが可能だからです。またしばしば、「疑義照会とトレースレポートでしか処方に関与できない」という声も聞かれますが、門前ならではの付き合いがあれば、時間はかかっても処方を「誘導」することが可能です。そしてしっかりとした関係性を築くことで、検査値を見ることも、電話で聞くこともできるのです。世界と分業のスタイルは違うかもしれませんが、日本流を極めればいいのです。そしてその先の患者の役に立てることができれば、スタイルは問題ではないと思うのです。


薬剤師のための情報リテラシー〜ICTを活用した医薬品情報業務と臨床教育への可能性〜
青島周一


○ 情報の捉え方と「現象」の大切さ
 情報の価値は分かりやすさだけではありません。複雑なまま、あいまいに捉えることも大切です。そして、情報を得ることだけが学びではありません。「現象」を追うことが大切なのだと思います。例えば糖尿病を考えてみますと、血糖値を下げることは病態生理から見れば明確です。しかし合併症はどうなのか、寿命はどうなのか、という人間に起こる現象面を見ていくことが重要です。それはメカニズムを知らなくても可能ですし、理論情報を記述しただけでは見えてこない、現象を記述した情報を追うことだと言えます。

○ 情報の信ぴょう性について
 世の中に存在する医療情報は、必ずしも一次情報が情報源となっているわけではありません。言ってみれば「伝言ゲーム」が行われています。都合のよくないことが粉飾して記述され、原著論文の要約、抄録ですら情報の歪曲があります。プレスリリースの、実に5割近くが歪曲されているという事実もあります。新聞報道はプレスリリースの質によるところが大きいのですが、言わずもがなですね。ネット上を見てみますと、Wikipediaも活用はしますが、医薬品の有効性安全性において信頼性の高いソースではありません。インターネット情報も非常に危ういと思います。専門家としては一次情報に立ち返り、批判的精神をもって吟味することが大切で、それがEBMにつながります。


分科会を振り返って

分科会開催の意義と今後について、座長のお二人に総括していただきました。

原崎:分科会の企画に当たっては、実はいろいろと苦労しました(笑)ある意味「日薬らしくない」メンバーで開催できたことに意義があります。それを受け入れた日薬の懐の深さも大きいですね。来年の学術大会は愛知県ですが、そこでもやってほしいですし、このメンバーに固定することなく、人が変わってもこうした分科会の継続があったら素晴らしいなと思います。

豊見:今回の分科会は「情報発信をする人たち集めてみました。」というところがスタートでしたよね。座長として、日薬学術大会の分科会というイメージにはめないといけないと思ってしまっていましたが、もっと思い切っても良かったかもしれないですね。分科会を振り返ってさらにその続きをネット上で是非やってゆきたいです。また、学術大会の分科会のスタイルですが「県民公開講座」のように「ネット公開分科会」があったらよいですよね。


配信を担当した田村かおりさんより

会場の中継は、携帯電話のバッテリーが充電しながらも切れそうになって冷や冷やしましたし、手に持っていたので腕が攣りそうになるなどのハプニングもありました。
Twitterで事前にハッシュタグを作成しておいたのはよかったですね。Togetterにまとめてありますので、ぜひご覧ください。


第48回日本薬剤師会学術大会分科会12「ICTによる情報の共有と活用」まとめ - Togetterまとめ
http://togetter.com/li/906481

治療薬マニュアル 2016

 4260024078

2015年12月10日

[薬局新聞]撮影OK、リアルタイム中継も

薬局新聞連載の「ソーシャルPメンター&ニュース」第140回です。

ソーシャルPメンター&ニュース140


 今回は、第48回日本薬剤師会学術大会の分科会12「ICTによる情報の共有と活用」に関連する話題を中心にご紹介いたします。

 学術大会と言えば、通常はポスターや口頭発表、また分科会も「撮影禁止」「録音禁止」がスタンダードです。しかしこの分科会12は、情報の共有と活用に関する内容であるため、そうした制限が一切排除されました。

 座長から撮影OK、SNSでの実況OKのアナウンスがあったと同時に、カメラの撮影音が響き渡るという光景も、この分科会ならでは。実際、twitterではあらかじめハッシュタグが作られ、フェイスブックには速報スレが立ち、ツイキャスでリアルタイム中継も行われました。

 参加した方々からは、「私の中では一番有意義な分科会となりました。自分自身を見つめ直すきっかけになりました」「”薬剤師”としては勿論ですが、人としての”情熱”と”信念”、そして”勇気”の心を感じることができ、非常に心が揺れ動かされました」といったコメントが寄せられ、手前味噌ではありますが、大変盛り上がった分科会だったのではないかと思います。

 尚、分科会の内容については、新年号で特集いたしますので、ぜひそちらもお楽しみに。


チーム医療を成功させる10か条ー現場に学ぶチームメンバーの心得

 4521737072

2015年12月03日

[薬局新聞]学術大会で薬剤師の輪を作る

薬局新聞連載の「ソーシャルPメンター&ニュース」第139回です。

ソーシャルPメンター&ニュース139


 鹿児島県で開催されました、第48回日本薬剤師会学術大会。多少の雨に降られたものの、非常に充実した2日間になったのではないかと感じています。ご参加の皆様はいかがだったでしょうか。

 学術大会ですので、もちろんポスター発表を見たり、講演を聴いたりといった形で勉学に勤しむのはもちろんなのですが、個人的には、懇親会でひざを突き合わせ、美味しい料理に舌鼓を打ち、酒を酌み交わして議論することにも大きな意義を見出しています。

 というのも、インターネットが発達した現代、いわゆる「勉強」であればパソコンの前でいくらでもできるわけです。それをわざわざ遠方まで出かけるわけですから、PCの前でする勉強以外の要素が非常に重要であるわけです。

 再会を喜び、人と人とのつながりから新たな出会いを生む。実はそうした場面でのやり取りこそが、多くの薬剤師の輪を作り、物事が動き出すきっかけを演出しているのではないかとすら思えます。

 鹿児島で得られた「熱」をどう業務に生かすのか。「鉄は熱いうちに打て」と言いますが、小さなことからでもいいので、ひとつずつ歩を前に進めたいものですね。


カッコいい薬剤師からのラストメッセージ 二代目薬剤師が薬局を滅ぼす (日経DI 薬剤師「心得」帳)

 4822200221

2015年11月19日

[薬局新聞]三者視点の“情報”に関する講演

薬局新聞連載の「ソーシャルPメンター&ニュース」第138回です。

ソーシャルPメンター&ニュース138


 引き続き、第48回日本薬剤師会学術大会の分科会「ICTによる情報の共有と活用」のご案内です。

 エビデンスの伝道師こと青島周一先生は、「薬剤師のための情報リテラシー〜ICTを活用した医薬品情報業務と臨床教育への可能性〜」と題してお話しいただきます。重厚なタイトルですが、一言で言うなら「知識」についてお話だということ。青島先生は「知識とは情報によって生み出された信念」であると考え、知識の素は情報だと定義します。「どんな情報に依拠して日々の業務を行っているのか、そんなことをあらためて考えると、何かすごいことが見えてくる気がする」とのことで、非常に楽しみです。

 私熊谷は、「情報発信とその心構え― 炎上なんか怖くない―」と題してお話させていただきます。情報発信を続ける中で得た、多くの気づきについてお伝え、共有したいと思います。サブタイトルにもありますように、炎上についても考察いたします。

 三者の視点からの情報の収集・編集・共有どのような思考でおこなわれているのか、ぜひ確かめに来てください。ディスカッションもありますので、お楽しみに。


分科会12「ICT による情報の共有と活用」
11月23日(月・祝) 10:10〜12:10 第2会場(鹿児島市民文化ホール 第2ホール)

痛みの考えかた しくみ・何を・どう効かす

 4524263977

2015年11月13日

[薬局新聞]学術大会でICTに関する分科会

薬局新聞連載の「ソーシャルPメンター&ニュース」第137回です。

ソーシャルPメンター&ニュース137


 鹿児島で行われます第48回日本薬剤師会学術大会まで、あと10日あまりとなりました。今回は紙面をお借りして、分科会「ICTによる情報の共有と活用」の宣伝をさせていただきたいと思います。

 鹿児島と言えば「薬剤師界の仕掛け人」こと、原崎大作先生の本拠地です。今回は、原崎先生の声掛けによって、青島周一先生、山本雄一郎先生、そして私熊谷信の3名が、ICTについて、それぞれの視点からお話させていただきます。

 この4人の共通点は、日経DIオンラインでコラムを書いているということ。普段からご覧になっている方もいらっしゃるかもしれません。分科会の座長には広島県の豊見敦先生をお迎えし、それぞれのお話をまとめていただきます。

 ひのくにノ薬局薬剤師こと山本雄一郎先生は、そのタイトルも「“薬歴公開”と“ソクラテス”が目指すパースペクティブ」と、非常に魅力的です。山本先生が考える、日本の薬局薬剤師の課題と日本の医療に対する問題点について触れ、ICTを利用して、それをどのように克服していくべきかについて考えてゆくそうです。

 次回も、日薬学術大会の分科会について、引き続きご紹介いたします。


2020年 ICTはこう変わる(日経BP Next ICT選書)

 B00I96CKHI

2015年11月05日

[薬局新聞]社会的な議論提起も不可欠に

薬局新聞連載の「ソーシャルPメンター&ニュース」第136回です。

ソーシャルPメンター&ニュース136


 引き続き、あおば調剤薬局の高橋秀和先生にお話をお伺いいたします。

 情報発信の中で、日本薬剤師会の批判をされることも少なくないようです。

「先日ある医療情報誌のウェブ版に、『中央社会保険医療協議会での各委員の発言は、従来、事前に料亭などで打ち合わせしていたものが、最近ようやく議論に対立が見られるようになった』との記事がありました。個人的には、こうした薬剤師会の外交手法は誤りだったと考えています。過去の制度改正や調剤報酬改定に戦略性や通底する価値観がなく、近視眼的な調整を繰り返した結果が現在の状況です。諦観し現場を離れた有為な薬剤師も少なくありません」

 今後の展望はどのように捉えていらっしゃいますか。

「日本の薬局が、医療へと舵を切るのか、それとも更なる市場化に向かうのかは流動的ですが、そこに薬剤師がどう関わるのかについて、要諦が日本薬剤師会にあることは間違いありません。皆さんも是非加入して下さい。一方、市井の薬剤師が本質的な職責を理解すること、社会的な議論が提起されることも欠かせない要素です。薬剤師は個人・団体共に、その責任に見合った成熟度が必要であり、それは過去も現在も変わらないということです。 微力ですが、それを念頭に発言を続けていきたいと考えています」

 高橋先生、4回に渡ってありがとうございました。


薬物治療コンサルテーション 妊娠と授乳

 452570232X

2015年10月29日

[薬局新聞]“知れば変わる”で理解促す

薬局新聞連載の「ソーシャルPメンター&ニュース」第135回です。

ソーシャルPメンター&ニュース135


 引き続き、あおば調剤薬局の高橋秀和先生にお話をお伺いいたします。

 情報発信を続ける中での気づきは何かおありでしょうか。

「『話せば分かる人は意外と多い』と実感しています。皆さんも同意されると思うのですが、メディアによる言説、政府系会議の発言には、理解不足や思い込みによるものが少なくありません。そうした発言をする方がツイッターを使っていたら、反論と共に自分の記事を送っています。無視されることも多いですが、記事を読んで下さる方もいますし、意見をやり取りすることもあります」

 何か手ごたえのようなものはありましたか。

「テレビで薬局否定の発言を繰り返していたある方からは「医師を牽制する薬剤師の役割が重視されてきたことを理解した」との返事がありました。やり取りの後、主張が変化する方も少なくありません。自ら勉強されたり、会議で知るというケースもあるでしょうが、知れば変わることは確かです。「立場に関わらず正論は届く」という点で、ネット社会、SNSは有力なツールです。皆さんに読んで頂くことで、ツイッターでやり取りする方が増えたのも、仕事仲間が増えたようで嬉しいです」

 次回は今後の展望等についてお伺いいたします。


世界史を変えた薬 (講談社現代新書)

 4062883384

2015年10月23日

[薬局新聞]国民への発信力の必要性強調

薬局新聞連載の「ソーシャルPメンター&ニュース」第134回です。

ソーシャルPメンター&ニュース134


 引き続き、あおば調剤薬局の高橋秀和先生にお話をお伺いいたします。

 情報を発信するきっかけとなるものはどんなことが多いでしょうか。

「ニュースや報道に触れ、『そうではない!』と憤慨することが書き出すきっかけになる場合が時々あります。とは言え、締め切りがある訳ではないので、書き出しては止まってみたり、やり直したり、ボツにしたり……。その際、報道の翌日くらいに寄稿できればよいのですが、書くのが遅く、タイミングを逸してしまうこともあります(笑)。ツイッターはスキマ時間を見つけて、業務の合間や、帰宅後にやっています」

 情報発信をする中で、感じることがおありだそうですね。

「個人的には、私は薬剤師あるいは薬剤師会には、国民に語る「力」が欠けていると思います。医薬分業がパチンコの景品交換所ではなく、薬剤師が国民の健康に寄与し、国民医療費の7兆円を充てるに相応しい存在であるというのなら、堂々と主張しなければ。現在の態度と、そこに繋がる自信のなさは社会から見透かされていると感じます。個人の医師でも、メディアで発言したり、寄稿している方は少なくありません。薬剤師も薬剤師会も、責任ある専門職(集団)であるならば、そうすればいいということです」

 次回も情報発信に関連してお話をお伺いします。


大丈夫か 武田薬品 (2兆円投じ海外2社を買収も利益は激減、高額報酬の外国人が主要ポストを占拠)

 4904528050

2015年10月08日

[薬局新聞]ニュースサイトに参加して薬に関する情報発信を展開

薬局新聞連載の「ソーシャルPメンター&ニュース」第133回です。

ソーシャルPメンター&ニュース133


 今回からは、あおば調剤薬局の高橋秀和先生にお話をお伺いいたします。

 高橋先生は、提言型ニュースサイトBLOGOS(ブロゴス)で情報発信をしていらっしゃいますね。きっかけは何だったのでしょうか。

 「医薬分業・薬局バッシングにはかねてから憤慨していたのですが、目立った明快な反論がないことも不満でした。お茶を濁さずに真っ向から反論する、なおかつ薬剤師会のポジショントークに傾斜しない論説が必要だったのです。取り敢えず急ごしらえでブログを立ち上げて、手当たり次第に読んでいただくようお願いしました。同時にBLOGOS編集部にも連絡し、掲載をお願いしたところ、ブロガーとして参加要請を頂きました。タイミングが良かったこともあり、かなり大きく取り上げて頂いたので、多くの方に読んでもらうことができました」

 普段はどんなお仕事をなさっているのでしょう。

 「普段の仕事は、本当に普通です(笑)。兵庫県三木市という地方都市の、小さな、調剤を主とする薬局の一人薬剤師です。日々、患者さんと天気の話、薬の話、病気の話などをして時間が流れます。平和に過ぎることもあれば、大きな問題を解決することもあります。私にとって日々の業務は非常に楽しく、興味深いものです」

 次回以降、具体的な活動についてお話しいただきます。


調剤薬局、薬剤師バッシングについて:BLOGOS
http://blogos.com/article/107906/

日経DIクイズ 17

 4822200183

2015年10月02日

[薬局新聞]OTC薬取扱いに現場から意見 ショールーム化に懸念も

薬局新聞連載の「ソーシャルPメンター&ニュース」第132回です。

ソーシャルPメンター&ニュース132


 6回に渡る「健康づくり支援薬局」の検討会が終わりました。大筋での合意はあったものの、OTC医薬品の取り扱いと名称については最後まで揉めに揉め、結局のところ「議長一任」という形で幕を閉じました。「健康づくり支援薬局」に関して、ネット上の声をご紹介します。

 OTC医薬品300という品目数については「 ハードルは高ければよいというものではない」とバッサリ。また、OTC医薬品を取り扱う卸の減少にも懸念があり、「OTC薬を仕入れるだけでも大変なこと」との声も。

 検討会での日薬の主張に対しては、「日薬ってOTCのこと、全然分かってない」と不満の声もチラホラあがっています。現状のネット販売を引き合いに出し、「家電のように店舗で現物を見て、購入はネットでというパターンになってしまうのでは」という懸念も。

 また、薬局の現場での声の中には「薬局でのOTC販売は変わらず相談前提」であるとし、「現物を300品目陳列せずとも、1類のようにバックヤードに置いておけば良いのではないか」というアイデアも出されています。

 医師会からはOTCについての要件化に反対意見も出されていましたが、どのような形で決まってくるのでしょうか。


ここが知りたかったOTC医薬品の選び方と勧め方

 4524267352

2015年09月18日

[薬局新聞]統一名称に現場の声反映を

薬局新聞連載の「ソーシャルPメンター&ニュース」第131回です。

ソーシャルPメンター&ニュース131


 12月の後発医薬品薬価収載に向けて、ジェネリックメーカーの攻勢が既に始まっていますね。配合剤の発売が予定されていますが、オリジナル名称の乱立を避けるため、日本ジェネリック医薬品学会によって統一名称が提案されています。

 すでに収載されている「ロサルヒド」は、ロサルタンとヒドロクロロチアジドのそれぞれを組み合わせ、非常に秀逸なネーミングでした。一方で、12月収載予定の「アムバロ」そして「アマルエット」はどうでしょうか。

 アムロジピンとバルサルタンの配合剤(先発品:エックスフォージ)は、「アムバル」ではなく、「アムバロ」です。また、アムロジピンとアトルバスタチンの配合剤(先発品:カデュエット)は「アマルエット」と、成分名の組み合わせではなく、先発品名の一部を取り入れています。

 もちろん、各社がオリジナル名称をつければ混乱が生じ、また配合されている成分そのままでは長すぎて支障を来すでしょうから、こうした統一名称にすることは、医療安全の観点からも大変重要と思われます。

 二点要望するのであれば、統一名称を決める際に、現場の声を反映させる仕組みがあればいいこと、名称の由来についてもきちんとアナウンスすること。それが実現すれば、運用上もよりよいものになるのではないでしょうか。


“真の医薬分業”へのあくなき挑戦―ジェネリック医薬品が日本の医療を変える

 4872183983

2015年09月10日

[薬局新聞]若い世代の積極的な活動が必要

薬局新聞連載の「ソーシャルPメンター&ニュース」第130回です。

ソーシャルPメンター&ニュース130


 引き続き、たいよう薬局中山の田中倫太郎先生にお話をお伺いいたします。

 様々な取り組みについてお伺いしてきましたが、他にもいろいろお考えとのこと。

「一つは、薬局同士の連携の必要性です。例えばお薬手帳ですが、ただ貼り付けるだけではなく、患者さんに了解を得てどんどん書き込むことで薬局同士の連携が可能になりますよね。他にも、体重・身長・小児だったら昼の薬を飲ませることの可否等なんでもいいと思います。もう一つは残薬確認ですが、誤解を恐れずに言えば、残薬確認なんて薬剤師がしなくてもいいのです。その先にある、患者さんの服用数を減らす提案をDrにできるようになればいいなと思います」

 一方で、現在の薬剤師バッシングについてもお感じのことがあるようですね。

「薬剤師に対する世間からの厳しい目を痛感しています。なぜ薬剤師はこんなに批判されるのだろうと思わずに、どうすれば認められてもらえるようになるのかをもっと考え、特に私たち若い世代の薬剤師が積極的に活動する必要があると思います。特別なことではなく、その患者さんのために何かしてあげたいという熱意が大事なのかもしれませんね」

 田中先生、4回に渡ってありがとうございました。


アルゴリズムで考える薬剤師の臨床判断 症候の鑑別からトリアージまで

 4525702915

2015年08月27日

[薬局新聞]おくすり手帳にも一工夫を

薬局新聞連載の「ソーシャルPメンター&ニュース」第129回です。

ソーシャルPメンター&ニュース129


 引き続き、たいよう薬局中山の田中倫太郎先生にお話をお伺いいたします。

 残薬に関して、副作用予防の観点からも取り組んでいらっしゃるとのこと。

「副作用予防は薬剤師として大切なものの一つだと考えています。副作用を事前に予測して疑義照会をすることは無駄な薬の処方を防ぐことになり、結果それは残薬を出さないことにつながります。患者さんが飲み忘れた場合は別ですけどね。そのためにまずは自分が勉強をする。そして疑義照会をする。残薬をチェックし患者さんの健康も守る。まだまだ私も勉強中の身ですが、そんな流れができたらいいなと考えています」

 おくすり手帳にも工夫をしているとうかがいました。

「処方内容に加えて、他にも様々な情報を記録しています。例えば、一包化していることが分かる印鑑を作り、手帳シールに押すようにしています。また、薬が変更になったのか、それとも残薬があるために処方がないのかなど、他の薬局の薬剤師がわかるようにコメントを記載しています。これは医療者同士でも助かる情報の一つだと思いますし、記入することにより、お薬手帳はこういう風に活用もしていると、患者さんに対してのアピールにもなると考えています」

 次回は今後の展望についてお伺いいたします。


薬局TDM-『疑義照会』『副作用の予見・回避』に活用できる! (薬剤師の強化書シリーズ)

 4525787015

2015年08月20日

[薬局新聞]患者と一緒に考え残薬に対応

薬局新聞連載の「ソーシャルPメンター&ニュース」第128回です。

ソーシャルPメンター&ニュース128


 引き続き、たいよう薬局中山の田中倫太郎先生にお話をお伺いいたします。

 残薬問題に関しては、普段どのような取り組みをなさっているのでしょうか。

「窓口で、積極的に患者さんに残薬がないかの声掛けをするようにしています。特に一包化の患者さんや毎食後服用の薬がある方には注意しています。単純に『飲み残して余った薬はありますか?』と質問するのではなく、『1日3回も服用するのって大変ですよね。外に出かけたりして飲み忘れてしまった薬はありますか?』と質問するようにしています。これは私だけではなく多くの現場の先生方がされていると思います」

 その際、何かテクニックなどはあるのでしょうか。

「いえ、特別なアプローチはしてないです。ただ最初は患者さんの話をじっくり聞くことに徹しました。残薬が出る理由は患者さんそれぞれです。そうした中で、患者さんに対して、残薬が今大きな問題となってること、そしてその余っている薬も税金であることも説明しています。患者さん自身がこれからどうしたいのか、どうしたらいいのかを一緒に考えることもあります」

 表面的な解決ではなく、その背景まで一緒になって考えることが大切なのですね。

 次回も普段の取り組みについてお伺いいたします。


ここが知りたかった腎機能チェック―薬剤師が処方せんと検査値から腎機能を評価するコツ

 
Related Posts Plugin for WordPress, Blogger...