新着記事
09/26
09/21
09/13
09/05
09/01
08/26
08/24
08/09
08/03
07/25
07/14
07/11
07/04
06/22
06/13
06/09
06/05
05/26
05/18
05/11


2014年04月24日

[薬局新聞]東京五輪での活躍にも注目度高く

薬局新聞連載の「ソーシャルPメンター&ニュース」第79回です。

ソーシャルPメンター&ニュース79


 引き続き株式会社アトラクの遠藤敦先生にお話をお伺いします。

 2020年、東京オリンピック開催が決定しました。

 「オリンピックは一つのきっかけになると考えています。日本アンチ・ドーピング機構によるドーピング防止教育と、アスリートの治療に対して東京都薬剤師会などを活用することが示されています。スポーツファーマシストという制度は世界にも類を見ない物ですので、今後の活動次第では世界の注目の的になることも考えられます。」

 スポーツファーマシストの可能性はまだまだ大きそうですね。

 「僕達スポーツファーマシストはアスリートに対してドーピングにかかわる問題のサポートをするだけでなく、たとえばスポーツの魅力を一般の患者さんに伝えることにより運動療法への興味付けを行うなど、薬剤師としての日常業務のレベルアップにも繋がるステップとなります。「ドーピング防止薬剤師」ではなく「スポーツファーマシスト」にできることはまだまだたくさんあります。自身がスポーツをやっていた方、思い入れがある方などは是非一緒に2020年東京オリンピックに向けて、力を貸して頂ければと思います。」

 遠藤先生、4回に渡ってありがとうございました。


東京五輪で日本はどこまで復活するのか (メディアファクトリー新書)

 東京五輪で日本はどこまで復活するのか (メディアファクトリー新書)

2014年04月18日

[薬局新聞]選手の身近で専門性を発揮

薬局新聞連載の「ソーシャルPメンター&ニュース」第78回です。

ソーシャルPメンター&ニュース78


 引き続き株式会社アトラクの遠藤敦先生にお話をお伺いします。

 遠藤先生の活動の拠点でもある「薬局ラクトファーマシー」は勤務する薬剤師全員がスポーツファーマシストだとお伺いしました。

 「確かにそうですが、それを全力アピールはしていません。まだまだスポーツファーマシストの認知度が低いことなど色々と理由はあるのですが、最大の理由は「スポーツファーマシストは現場に出ていくべき」だからです。大前提として、相談相手であるスポーツファーマシストが選手の身近にいるという環境を整えることが大切だと考えています。」

 大切なのは、スポーツファーマシストの顔が見えることなのですね。

 「スポーツファーマシストがドーピング防止の専門家ということ自体の認知もまだ進んでいませんが、スポーツという世界に薬剤師が関与することにより、アスリートや周囲の人々に対して、どんなメリットを提供できるのかを、スポーツファーマシスト自身がしっかり伝えていかないと認知は進まないと考えています。現在はいくつかのチームのメディカルサポートをしていますが、そうした実例やツールを、みんなで共有していければいいなと思います。」

 次回は今後も活動などについてお伺いしたいと思います。


図解入門 よくわかるドーピングの検査と実際 (How‐nual Visual Guide Book)

 図解入門 よくわかるドーピングの検査と実際 (How‐nual Visual Guide Book)

2014年04月10日

[薬局新聞]スポーツの現場で求められる知識を一冊に

薬局新聞連載の「ソーシャルPメンター&ニュース」第77回です。

ソーシャルPメンター&ニュース77


 引き続き株式会社アトラクの遠藤敦先生にお話をお伺いします。

 スポーツファーマシストとして活動する中で、大変なこともあったようですね。

 「当初、アスリートにドーピングの相談を受けるので困ったことあれば連絡を下さいと営業していたのですが、ほとんど相手にされませんでした。その理由の多くは、自分はドーピング検査に無関係だと考えていたり、本当のトップアスリートはドーピング禁止物質の知識を備えた一流のスポーツドクターと連携していたのです。」

 そうした一つのハードルを越える形として、今回書籍を出版されるとのこと。

 「アスリートやメディカルチームの方々と話をして、スポーツファーマシストが現場で求められる知識をまとめて書籍化することで、スポーツファーマシストに興味をもってもらうこと、そしてスポーツファーマシストが現場にいる意味を理解してもらうことを狙いました。具体的な薬についてはあまり触れず、ドーピングの歴史や制度的な話題、薬理学などを薬剤師以外にもわかりやすく伝える内容となっています。もちろん、スポーツファーマシストを始めとした薬剤師の方が読んでも勉強になると確信しています。」

 非常に興味深い内容ですね。次回も引き続き関連するお話をお伺いします。


うっかりドーピング防止マニュアル

 うっかりドーピング防止マニュアル

2014年03月29日

[薬局新聞]スポーツファーマシストの活動

薬局新聞連載の「ソーシャルPメンター&ニュース」第76回です。

ソーシャルPメンター&ニュース76


 今回からは株式会社アトラクの遠藤敦先生にお話をお伺いします。

 遠藤先生と言えばスポーツファーマシストとして幅広い活躍をしていらっしゃいますね。ご自身もスポーツをなさるのですか。

 「小学生の頃はサッカーを、中学になってSLAMDUNKに影響されてバスケットボールを始めました。社会人になりロードバイクを兄から譲り受け、その楽しさに夢中になりました。休みの日はほぼ一日中、距離にして150kmくらい自転車に乗ることもあります。夏休みなどは千葉県を一周したり、富士山を登ってみたり。」

 スポーツファーマシストは自転車がきっかけだったのですね。

 「ヨーロッパでは自転車は非常にメジャーな競技です。ツール・ド・フランスは23日間をかけて行うのですが、その一日でも勝利した選手は一生暮らしていけるだけのステータスがあるそうです。それだけのベネフィットがあれば、薬を使ってでも勝ちたいという気持ちも出てくるのは不思議ではありません。事実、多くの選手がドーピングにより失格になっています。日本ではドーピングは殆ど行われず、別世界の出来事だと考えていましたが、スポーツファーマシストという制度が出来たと知った時に薬剤師としての知識欲にも火が付き、応募しました。」

 次回以降、具体的な活動についてお伺いしてゆきます。


ドープくんのドーピング防止ガイドブック

 ドープくんのドーピング防止ガイドブック

2014年03月13日

[薬局新聞]SNS活用した情報発信・共有も

薬局新聞連載の「ソーシャルPメンター&ニュース」第75回です。

ソーシャルPメンター&ニュース75


 引き続き、おいのもり調剤薬局の加藤淳先生にお話をお伺いします。

 これまで3回に渡ってお話いただきました。加藤先生は薬局薬剤師にとどまらず、非営利活動に参加するなどパラレルキャリアとしてご活躍ですが、今後はどのような活動を考えていらっしゃるのでしょうか。

 「薬物乱用防止、防煙として、行政、学校薬剤師会、ライオンズクラブ、医師会などと連携し、全ての小、中学校でタバコ、アルコール、脱法ハーブ、違法薬物の講話を開催できるように進めています。」

 指導者養成にも力を入れていらっしゃいますよね。

 「チームティーティング(複数で行う講義)の際に助手としてお手伝いをしていただき、実際の様子を見学してもらっています。また、FacebookやYouTubeを活用して情報を発信したり、スライド、最新情報等の共有もしてゆきたいと考えています。」

 最後に、読者の方に一言いただけますか。

 「勇気を出して一歩踏み出すと、その先には素晴らしいものがあります。アインシュタインの言葉です。「何かを学ぶためには自分で体験する以上に良い方法はない」ぜひ一歩を踏み出して、「その先」へ進んでみてください。」

 加藤先生、4回に渡りありがとうございました。


小学生からの禁煙教育自由自在―スライド:小学生版/中学生版/高校生版/一般・PTA版

 小学生からの禁煙教育自由自在―スライド:小学生版/中学生版/高校生版/一般・PTA版

2014年03月07日

[薬局新聞]様々な工夫でプレゼンを実施

薬局新聞連載の「ソーシャルPメンター&ニュース」第74回です。

ソーシャルPメンター&ニュース74


 引き続き、おいのもり調剤薬局の加藤淳先生にお話をお伺いします。

 加藤先生といえば「プレゼンの達人!」というイメージがありますが、以前から得意だったのでしょうか。

 「私は自己紹介でいつも言うように、人見知りで、人前で話すことがとても苦手です。ずっとそれがコンプレックスでもあったのですが、山形県薬学大会という学術大会での発表が契機となりました。その発表が業界紙に取り上げられるなどかなりの反響で、講演やシンポジストの依頼が来るようになりました。薬剤師になって数年、病院薬剤師の頃の話です。」

 山形県の薬剤師で、最初にパワーポイントを用いてプレゼンを行ったのが加藤先生だったと伺っています。

 「今ではパワポのプレゼンはあたりまえですが、その当時は35mmスライドで「次のスライドお願いします」というのが常識でした。発表後、「私も加藤さんのようにやりたいので教えてほしい」と、多くの方から言われました。ちょっとしたこだわりなのですが、講演では4:3ではなく16:9でスライドを作成したり、フィボナッチ数列の話をしたり、演台から動いてみたり…といろいろ工夫をしています。」

 次回は、今後の活動などについてお伺いしたいと思います。


スティーブ・ジョブズ 驚異のプレゼン

 スティーブ・ジョブズ 驚異のプレゼン

2014年03月01日

[薬局新聞]薬物乱用や禁煙の講義も実施 生徒を飽きさせない工夫が大切

薬局新聞連載の「ソーシャルPメンター&ニュース」第73回です。

ソーシャルPメンター&ニュース73


 引き続き、おいのもり調剤薬局の加藤淳先生にお話をお伺いします。

 素朴な疑問なのですが、なぜ教員免許をお持ちなのでしょうか。

 「私は実家が薬局でも、親が薬剤師でもありません。自分の得意科目だった数学をいかした何かの仕事に就きたいと思っていましたが、その才能がないことが分かりあきらめました。それなら自分の興味のある医療と教育を学びたいと考えたのです。両方を学べるのが薬学部でしたので、その道に進んだというわけです。」

 医療と教育を両立したと言ってもいいですね!薬物乱用や禁煙に関する講和も積極的に行っているようですね。

 「教員養成過程で学んだ知識やプレゼンテーションの技術を取り入れています。「導入→展開→まとめ」といった流れを意識したり、生徒を飽きさせないための工夫(10分以上同じことをしない、実験や動画を入れる、生徒に考えさせるなど)が大切だと感じています。今の子供たちはデジタルネイティブ(生まれた時からインターネットやパソコン、スマホなどがある)ですので、iPad等を用いても抵抗なく受け入れられます。子供たちの好きなスポーツ選手、芸能人やゲームの話も間に入れています。」

 次回はプレゼンテーションについてお話いただきます。


くすり教育のヒント―中学校学習指導要領をふまえて

 くすり教育のヒント―中学校学習指導要領をふまえて

2014年02月16日

[薬局新聞]教育現場での啓発活動にも注力

薬局新聞連載の「ソーシャルPメンター&ニュース」第72回です。

ソーシャルPメンター&ニュース72


 今回からは山形県天童市にあります、おいのもり調剤薬局の加藤淳先生にお話をお伺いします。

 お伺いしたところによると、山形県の薬物乱用防止指導員、やまがた医薬連携吸入指導勉強会の世話人、山形県喫煙問題研究会の理事、地区薬剤師会の役員など、非常に幅広い活動をしていらっしゃるのですね。

 「本業は薬局薬剤師です(笑)。呼吸器内科の処方が多いので、吸入薬の説明などがメインです。その他、山形県薬剤師会雑誌編集の仕事にも携わっています。さまざまな立場で活躍している薬剤師を、雑誌を通して紹介しています。」

 薬剤師免許の他に、教員免許もお持ちだとか。

 「高校生の頃から医療と教育に興味があり、母校(東北薬科大学)で教員免許も取得しました。それを活かして、学校で防煙、薬物乱用防止教室などの講話も行っています。KeynoteをiPhone(Keynote remote)などで操作したり、いろいろなプレゼン技術を講演で披露しているので、講演後の親睦会では、講演内容よりプレゼンの方法についての質問の方が多いです。」

 次回以降、様々な活動についてお伺いしたいと思います。


よくわかる社会福祉施設―教員免許志願者のためのガイドブック

 よくわかる社会福祉施設―教員免許志願者のためのガイドブック

2014年02月09日

[薬局新聞]薬剤師の医療の理想形実現へ

薬局新聞連載の「ソーシャルPメンター&ニュース」第71回です。

ソーシャルPメンター&ニュース71


 引き続き、服薬ケア研究所の岡村祐聡先生にお話をお伺いします。

 服薬ケア研究会の、今後の活動などについてお教え下さい。

 「まずはもっと多くの人に「本物の医療者」になっていただくべく、薬剤師の医療の理想形、これからの薬剤師像を提示し、そうなるための勉強の場を提供し、同じ志を持つ仲間の情報交換の場として広めていきたいと願っています。また、学術大会も続けていき、10回を超えたら正式に学会として立ち上げていきたいと思います。」

 やがては、医療全体を良い方向へ引っ張っていけるような、大きな影響力を発揮する集まりとなりそうですね。

 「医療界全体のために役立ちたいと思っても、一人でできることは限られています。しかし仲間が集まれば決して不可能ではありません。興味がある方、ご賛同くださる方は、ぜひ研究会にご入会いただきたいと思います。一人では何もできなくても、一定の理念の元に活動を続けていけば、医療の未来のために小さな貢献ができると信じています。」

 岡村先生、4回に渡りありがとうございました。


薬局薬剤師の患者応対 服薬ケアコミュニケーションのコツ

 薬局薬剤師の患者応対 服薬ケアコミュニケーションのコツ

2014年02月02日

[薬局新聞]主体的に薬剤師活用を呼びかけ

薬局新聞連載の「ソーシャルPメンター&ニュース」第70回です。

ソーシャルPメンター&ニュース70


 引き続き、服薬ケア研究所の岡村祐聡先生にお話をお伺いします。

 前回は研究会のベースの部分についてお伺いしましたが、今の薬剤師の在り方をもっと患者さん中心のものにしていきたいと考えていらっしゃるそうですね。

 「薬剤師自身が、自分たちの医療とは何なんかを定義できておらず、よくわからないままに「処方せん通りの薬を調剤する」という行為ばかりに終始しているような気がしてとても残念です。薬剤師自身が意識改革して、もっと主体的に「私たちをこんな風に活用してください」と国民に呼びかけていかなければ、薬剤師の未来はないと思います。」

 残念ながら多くの薬剤師が、非常に受け身で、そうしたことをよく理解していないということでしょうか。

 「自分がどんな価値を世の中に対して生み出し、何で「役に立っているのか」を明確にしなければ、良い仕事はできません。作業だけに没頭していてもダメなのです。自分自身で自分の「仕事」に対する理念を明確にして、生み出せる価値を少しでも多くするために努力していきたいと考えています。」

 次回も服薬ケア研究会のエッセンスについてお話しいただきます。


会話で学ぼう!薬剤師のための患者応対技術の実践法

 会話で学ぼう!薬剤師のための患者応対技術の実践法

2014年01月26日

[薬局新聞]"人間的な成長"を大切に

薬局新聞連載の「ソーシャルPメンター&ニュース」第69回です。

ソーシャルPメンター&ニュース69


 引き続き、服薬ケア研究所の岡村祐聡先生にお話をお伺いします。

 服薬ケア研究会で大切にしていることはいくつかおありだと思いますが、例えばどんなことがあるのでしょうか。

 「私が興味あることでもあるのですが、「人間的な成長」です。医療者として患者さんの前に立つときに、それぞれの専門分野の学術的な知識があることは前提ですが、人間としても「成長を善しとする」価値観を持った医療者であってほしいと願っています。」

 薬剤師である前に、一人の人間であることが大切だということでしょうか。

 「本来、医療というのは、「病を癒す」ためにあるものだと私は理解していますが、近代医療のよく言われる弊害として、「人」を置き去りにして「病気」とだけ戦う姿勢があります。私は薬剤師であり、医師ではありませんが、医療の中心である薬物治療を担うことが薬剤師の使命であるならば、薬剤師も患者さんを「人」として扱い、患者さんの「人生に関わる」という姿勢を持つ必要があると考えています。」

 私たちが気づいていてもなかなか取り組めない、或いは気づかないふりをしている部分なのかもしれません。次回はもう少し踏み込んでお伺いしたいと思います。


今度こそモノにする薬剤師のPOS

 今度こそモノにする薬剤師のPOS

2014年01月19日

[薬局新聞]全国各地で生涯学習を実施

薬局新聞連載の「ソーシャルPメンター&ニュース」第68回です。

ソーシャルPメンター&ニュース68


 今回からは服薬ケア研究所の岡村祐聡先生にお話をお伺いします。

 若い世代の薬剤師の皆さんは、先生のことを知らない人もいるようですので、まずは自己紹介をお願いします。

 「元々は、ある調剤チェーンの教育担当及び新店立ち上げの管理職でした。学会発表などで声をかけられて、雑誌などに文章を書くなど、活動の幅が広がってきました。その後、乞われるままに、薬剤師の生涯教育や、コンサルティング(人材育成、業務改善など)から、経営者の人間的成長への指導などを幅広く行っています。」

 教育の対象が社内の薬剤師から、日本全国の薬剤師に広がったということですね。

 「現在は、自分の会社である「服薬ケア研究所」にて、服薬ケアセミナーや岡村ゼミなどを開催し、薬剤師の生涯教育を継続的に行っています。また、その服薬ケアセミナーの受講者と、講演などを聞いて賛同してくださった人たちが集まって、「服薬ケア研究会」を立ち上げました。この服薬ケア研究会では、10年以上前から、日本薬剤師研修センターの研修実施団体の認定を受け、シールを配布しての勉強会を全国各地で開催して来ております。」

 次回以降、服薬ケア研究会の真髄についてお伺いしてゆきたいと思います。


SOAPパーフェクト・トレーニング―POSを活用するすべての医療者のための

 SOAPパーフェクト・トレーニング―POSを活用するすべての医療者のための

2013年12月15日

[薬局新聞]服薬ケア研究会でその真髄を学ぶ

薬局新聞連載の「ソーシャルPメンター&ニュース」第66回です。

ソーシャルPメンター&ニュース66


 服薬ケア研究会をご存知でしょうか。正直なところ、知名度はまだまだかもしれませんが、11月に行われました第3回大会に参加してきましたので、その時の様子を少しご紹介しようと思います。

 大会の目玉の一つである教育講演ですが、「薬歴後悔byひのくにノ薬局薬剤師。」というブログでもお馴染み、熊本県アップル薬局の山本雄一郎先生による、ご自身の勉強方法公開でした。薬歴公開のブログ同様、明瞭かつロジカルな展開でお話しいただき、非常に示唆に富んだ内容でした。

 研究会を主催する岡村祐聡先生の会頭講演では、「理念なくして質の高い医療は提供できない」という言葉に代表されるように、日常業務やノウハウといったレベルではなく、そこからさらに一歩踏み込んだ、深い話が展開されました。

 もちろん、限られた時間のみで服薬ケアの真髄を本当に理解したとは言えませんが、多くの気づきを得た1日でした。

 年明けの小欄には、服薬ケア研究会を主宰する岡村先生にご登場いただき、服薬ケアについて語っていただく予定です。お楽しみに!


薬局薬剤師の患者応対 服薬ケアコミュニケーションのコツ

 薬局薬剤師の患者応対 服薬ケアコミュニケーションのコツ

2013年12月06日

[薬局新聞]イメージ鮮明に描き夢を実現

薬局新聞連載の「ソーシャルPメンター&ニュース」第65回です。

ソーシャルPメンター&ニュース65


 引き続き、エーザイ株式会社の久田邦博先生(クニ坊さん)にお話をお伺いします。

 久田先生は、非常に精力的に活動していらっしゃいますが、その原動力はどこにあるのでしょうか。

 「若い頃から成功イメージを持って活動してきましたが、夢を描いて活動する重要性を最も意識したのは発病してからです。早く死んでしまうなら、生きているうちに夢を実現しようと考え、成功者の自伝や自己啓発書を読み漁りました。読んでいく中で、成功イメージを、五感を使って鮮明に描くという共通点に気が付きました。」

 イメージすることがとても大切なのですね。

 「そこで僕は、鮮明にイメージし、あたかも実現したかのように振る舞うことにしました。最初に取り組んだのが、白血病がまるで治ったかのように活動することでした。精力的に仕事に取り組み、思い切り遊ぶ。自分から言い出さない限り、闘病中のがん患者とは思わないんじゃないでしょうか(笑)。当時描いたもう一つの夢である、多くの方から待ち望まれるような講演や研修活動をするという夢も現在達成しています。今後も、もっともっと大きな夢を描いて活動していきます。」

 久田先生、4回に渡ってありがとうございました。


カール教授の好きなことで成功する天職との出逢い方

 カール教授の好きなことで成功する天職との出逢い方

2013年11月29日

[薬局新聞]異職種の薬剤師間の橋渡しを

薬局新聞連載の「ソーシャルPメンター&ニュース」第64回です。

ソーシャルPメンター&ニュース64


 引き続き、エーザイ株式会社の久田邦博先生(クニ坊さん)にお話をお伺いします。

 久田先生は、独自に「しゃちほこ薬科大学」という集まりを主宰されていますよね。どのような思いがあるのでしょうか。

 「薬剤師は薬局、病院、行政、企業など、幅広い分野に活動のフィールドがあります。その一方で、そうした“異職種”の薬剤師の間には、実は壁もあるわけです。しかしそうした壁を取り除くことで連携が強化されれば、より大きな力になります。そうした橋渡しができればと考えています。」

 具体的にはどのような活動をしているのでしょうか。

 「例えば、病院薬剤師と保険薬局の薬剤師の間に、相互業務に対する理解が不足していると感じていましたので、「今話し合いたいことを話し合おう!」をテーマに薬剤師ミーティングを開催しました。しゃちほこ薬科大学ですべてが解決するわけではありませんが、糸口が見つかりやすくなり、身体の内側から解決できるというエネルギーが湧いてきます。」

 「しゃちほこ薬科大学のコンセプトは「全員が一年生。落第なし、卒業なし」。誰もが講師で、誰もが学生です。みんなの力でみんなが成長していく。そんな夢を描いています。学生にも門戸を開き、シームレスな関係を築いています。」

 次回は、夢を描いて活動することの重要性についてお伺いします。


育薬セミナーBASIC 学び直したい薬剤師のための研修教材

 育薬セミナーBASIC 学び直したい薬剤師のための研修教材

2013年11月17日

[薬局新聞]薬剤師会のイベントにも参加 継続した行動が重要に

薬局新聞連載の「ソーシャルPメンター&ニュース」第63回です。

ソーシャルPメンター&ニュース63


 引き続き、エーザイ株式会社の久田邦博先生(クニ坊さん)にお話をお伺いします。

 今では全国の多くの薬剤師会からも引っ張りだことのことですが、当初は辛いこともあったようですね。

 「薬剤師会に関わりだしたのは、母校の薬学部の先輩から誘われて薬剤師会のイベントに参加したのがキッカケでした。最初は名刺を出す度に「なんでメーカーがいるの?」と言われていました。とは言え、他の仕事の関係上、いろいろな方からお話を聞きたかったこともあり、めげずに参加し続けました。そのうち何も言われなくなり、自然な形で受け入れられるようになり、今では誘われるようになりました。」

 途中で折れずに、参加し続けたことがよかったのですね。

 「新しい領域に踏み込む時は同じような感じじゃないでしょうか?薬剤師の仲間が多職種連携に入っていくのを見て、私の薬剤師会への関わりと同じよう状況になっている人が多いんじゃないかと感じています。最初は抵抗されても参加していくうちに打ち解けていきます。めげずにチャレンジし続けることが大切なのです。続けていれば、必ず受け容れられます。」

 ご自身が経験していることだけに、説得力がある言葉ですね。次回は絆づくりについてお伺いします。


お薬ノート-薬歴・服薬管理ができるお薬手帳アプリ-

 お薬ノート-薬歴・服薬管理ができるお薬手帳アプリ-

2013年11月08日

[薬局新聞]メーカー勤務しながら研修参加

薬局新聞連載の「ソーシャルPメンター&ニュース」第62回です。久田先生と言って分からなくても、クニ坊さんといえばピンと来る方も多いのかもしれませんね。

ソーシャルPメンター&ニュース62


 今回からはエーザイ株式会社の久田邦博先生(クニ坊さん)にお話をお伺いします。

 久田先生はメーカーに勤務していながら、幅広い活動をしておられますよね。何かきっかけがあったのでしょうか。

 「エーザイに入社後、MRとして充実した日々を送っていましたが、30代半ばでがん告知されました。最初は夢も希望も失い、ただ生きている状態でした。しかし病気がきっかけで異動した研修部門で新入社員研修に関わったことを契機に、若い世代の中にこの時代に生きていた証を残したいと考えるようになったのです。」

 その頃から、がむしゃらになって研修スキルを磨き始めたのですね。社内だけでなく、広く活動もしていらっしゃいますよね。

 「医療現場でのニーズに応える形で、社外で研修をしていました。社員研修担当の私が、社外で研修し始めた頃、上司に怒られました。それでもめげずに医療スタッフやその先の患者さんの役に立つはずと信じ、業務に支障のない範囲で継続していると、ある日突然、上司の態度が変わり褒められました。病院の院長から素晴らしい活動ですねと感謝されたそうです。この日から私の活動は重要な活動と位置づけられました。」

 続けてきたことが評価されたのですね。とは言え、苦しい時期もあったと聞きます。次回はそうした点についてお伺いします。


なぜあの先輩MRは仕事が早くて楽しそうなのか? MRハックス48手

 なぜあの先輩MRは仕事が早くて楽しそうなのか? MRハックス48手

2013年10月31日

[薬局新聞]「50年後の薬局・薬剤師」を模索

薬局新聞連載の「ソーシャルPメンター&ニュース」第61回です。薬局新聞社50周年にちなんで、50年後の薬剤師について語っていただきました。

ソーシャルPメンター&ニュース61


 薬局新聞社創立50周年にちなんで、「50年後の薬局・薬剤師」について、「ソーシャルPメンター&ニュース」にこれまでご登場いただいた先生方に語っていただきました(敬称略)。

 まず、現在行っているメイン業務の一つ「調剤」の形は大きく変わりそうですね。

加藤傑
 「医師は薬剤を指定するのみの処方になり、そして薬剤の規格はなくなるのではないかと思います。患者の腎機能、肝機能が常に分かり、それに応じた処方を、薬剤師が備蓄された原薬から調製する。」

原崎大作
 「PTPで仕入れるのは一定のものだけになっているかもしれませんね。薬局で原末を仕入れて3Dプリンタで個人に最適な1錠を生成する。そして薬の表面にはQRコードが印刷され、内容まで分かるようになっている。」

佐藤ユリ
 「患者さんは薬局ではなく薬剤師を選ぶ。つまり今以上に薬剤師は専門性に優れており、患者さんから選ばれるように常に経験を積んでいる。処方箋を受けつけることができる薬剤師は薬局に属さない。」

 なるほど、調剤業務の形態だけでなく、概念そのものが大きく変わってきそうですね。そして調剤に限らず、ICTの進化によって革命的に薬剤師の業務も変わってきそうです。

水八寿裕
 「もはや「薬局」という物理的な医薬品提供の場所は存在せず保健データセンターにて異常が発見された人には、医師の診断と、薬剤師兼遺伝情報コーディネーターの指示により患者個人の遺伝情報に基づき、最適化された医薬品が患者のもとに届けられます。」

益満健雄
 「検査結果の情報共有や薬物動態のソフト(IT化)・製剤工夫により、患者の薬物治療へのプロブレムへのアセスメントに時間を使うことが可能となり、個々の患者に対応した、より密度の高い服薬指導が行われる。そして薬局における健康のトリアージ機能が発揮される。」

野口克美
 「薬の事、健康の事、何か困ったことがあればあの薬局に行けばいい、と。まず、薬局や薬剤師を思い出してくださって薬局中心に地域の医療や情報が動いていて、医療業界の担い手になっていたらいいな、と思うのです。」

山本雄一郎
 「「顔の見える薬剤師」という言葉に象徴されるように、薬物治療の専門家としての薬剤師を広く国民に知っていただくことが必要になります。薬剤師が提供する薬物治療、それに対する薬剤師自身の責任と覚悟が必要になると考えます。」

 50年後といえば、もしかしたら私達の多くがその時の薬局や薬剤師の姿を見届けることができないかもしれませんね。でも、実はすでに未来を見据えた動きが出てきています。

大久保幸子
 「10月13−14日に「全国薬剤師の集いIN八戸2nd」というイベントを開催させていただきました。写真はその時のワールドカフェの様子ですが、肩書や年齢に関わらず、いろんな意見・考えを多くの人と交換し、生み出し、そういうことが将来に繋がっていくのではないでしょうか。」

 50年後の薬剤師を想像しながら普段の業務を行うと、また新しいことが見えてきそうですね。たくさんのご意見、ありがとうございました。


これからの薬局開設・経営戦略ハンドブック

 これからの薬局開設・経営戦略ハンドブック

2013年10月17日

[薬局新聞]大会の内容伝える工夫も必要に

薬局新聞連載の「ソーシャルPメンター&ニュース」第60回です。今回は大阪の日薬学術大会の雑感です。

ソーシャルPメンター&ニュース60


 毎年恒例の日本薬剤師会学術大会。今年は9月22−23日に大阪府で開催されました。全国から1万5000人を超える薬剤師が集まり、大盛況の大会でした。

 大きく感じたのは、ネットとリアルとの融合という点です。ネット上での繋がりがリアルになるという、オフ会的側面があるのは言わずもがなですが、誰と会った、何を見た、聴いた、話した、といったことが、Facebookなどで、ほぼリアルタイムに分かるというのは、スマホの発達があってのものでしょう。

 一方、気になったのが、会場内での写真撮影や録画・録音の制限。著作物であるので、安易にそうした行為を行うのはもちろんご法度ですが、リアルタイム性との相性は悪いですね。ましてや、発表内容を持ち帰って業務に反映させようとすると、記憶だけでなく、記録にも残したくなります。

 多くの人が参加した大会ではありますが、参加したくてもできなかったという人も少なくないはず。そうした人たちにも、学術大会の内容を伝えることができたら、とても素晴らしいですね。技術を活かして、多くの人が共有できるよう、整備を進めていただきたいものです。


明日のメディア 3年後のテレビ、SNS、広告、クラウドの地平線 (ディスカヴァー携書)

 明日のメディア 3年後のテレビ、SNS、広告、クラウドの地平線 (ディスカヴァー携書)

2013年10月10日

[薬局新聞]医師との情報共有で他職種連携

薬局新聞連載の「ソーシャルPメンター&ニュース」第59回です。

ソーシャルPメンター&ニュース59


 引き続き、弘前市薬剤師薬局の加藤傑先生にお話をお伺いします。

 他職種との連携にもサイボウズLiveを利用する取り組みが始まっていると伺いました。

 「喘息、COPD患者における吸入指導の標準化に向けて、医師と吸入指導連携に取り組んでいます。保険薬局での吸入指導をより良くするために、医師、薬剤師で会議を開き、群馬県のモデルを参考に連携を進めています。今年10月から青森県吸入療法研究会を発足させ、年2回ほどの勉強会を開催していく予定です。」

 サイボウズLiveを使うことで円滑に進んでいるのですね。

 「弘前地区では吸入指導連携の前に当薬局がプレ薬局の一つになりました。これまでは医師とメールでやりとりを重ねてきましたが、研究会として多数でのやり取りにメールだけでは難しさも感じていて、サイボウズLiveを利用しています。会議や勉強会の概略を載せたり、吸入指導連携Q&A集を作成する際に事例を投稿しています。蓄積、共有という点に関しては本当に便利なサービスですし、何より、一体感という点で大きなメリットを感じています。」

 成果が出ましたら、またお教えください。加藤先生、4回に渡ってありがとうございました。


患者吸入指導のコツと吸入デバイス操作法のピットホール

 患者吸入指導のコツと吸入デバイス操作法のピットホール

2013年09月30日

[薬局新聞]特殊処方やヒヤリハットなど共有

薬局新聞連載の「ソーシャルPメンター&ニュース」第58回です。

ソーシャルPメンター&ニュース58


 引き続き、弘前市薬剤師薬局の加藤傑先生にお話をお伺いします。

 サイボウズLiveを導入して、薬局ではどのように活用しているのでしょうか。

 「まず、イベント機能というカレンダー的なもので、出張・休暇等の情報を共有しています。また掲示板では、薬局間の連絡はもちろん、薬局ごとのスレッドも作成し、特殊な処方事例などを共有しています。更に、形式を決めずに自由に書き込める「薬剤師ノート」やヒヤリハット事例の投稿も行っています。」

 大変有効に活用しているようですが、難しさも感じているとか。

 「そうですね。職員全員になるべく1日1回は見るようにお願いをしていますが、中々難しいようです。見たら「いいね」とつけるよう強制するのは如何なものかと声がありました。結局みんなが同じ意識、レベルになればやりとりがどんどん増えて情報共有の向上につながるわけですが、SNS疲れという言葉もあるようにそこが一番難しく、今後の課題とも言えます。」

 ご自身の感触としてはいかがでしょう。

 「サイボウズLiveの使い方は色々あると思いますが、データベースとしてどんどん知識を蓄積していくことで情報を収集する際に信頼性のある検索サイトになると思います。検索できるようPDFのデータをアップロードする際にもコメントでキーワードをいれておくなどの工夫もしています。」

 回は、多職種連携にもサイボウズLiveを導入している事例をお伺いします。


薬剤師だからできる!しっかり吸入指導―吸入チェックシート付

 薬剤師だからできる!しっかり吸入指導―吸入チェックシート付

2013年09月12日

[薬局新聞]災害時の薬局間の連絡網を

薬局新聞連載の「ソーシャルPメンター&ニュース」第57回です。

ソーシャルPメンター&ニュース57


 引き続き、弘前市薬剤師薬局の加藤傑先生にお話をお伺いします。

 サイボウズLive導入に際して、大変だったこともあると聞きます。

 「いくつかあるのですが、年配の薬剤師に理解してもらうのには本当に苦労しました。インターネットとサイボウズLiveは何が違うのか、個人情報は本当に大丈夫なのか…。年配の方の理解が一概にないわけではないのですが、新しいものの導入に際して慎重な人が多いのかもしれません。」

 どのように解決したのでしょうか。

 「結局乗り気ではなかったため、投稿しなくてもいいので閲覧だけはとお願いをしました。薬局のメールアドレスを利用して、閲覧用のアカウントを作成しました。また東日本大震災を例に、薬局内、薬局間の連絡網の重要性を説明しました。年中無休の薬局もあり、電話が通じないのでは厳しいものがあります。大災害時にはネットも駄目かもしれませんが、サイボウズLiveは、スマホはもちろん携帯電話でも見れると。万が一の連絡手段として入ってくれないかとお願いしたら意外にあっさり賛同を得ました。」

 実際にどのように運用しているのかについて、次回お伺いします。


ドキュメント東日本大震災 そのとき薬剤師は医療チームの要になった (日経DIブックス1)

 ドキュメント東日本大震災 そのとき薬剤師は医療チームの要になった (日経DIブックス1)

2013年09月05日

[薬局新聞]相互連携のツールを導入 薬局間での情報共有に活用

薬局新聞連載の「ソーシャルPメンター&ニュース」第56回です。

ソーシャルPメンター&ニュース56


 今回からは、弘前市薬剤師薬局の加藤傑先生にお話をお伺いします。加藤先生は、相互連携のツールとしてサイボウズLiveというグループウエアを導入、活用しています。

 薬局業務にサイボウズLiveを導入しようと思ったきっかけをお聞かせください。

 「私の勤務するところは、3つの薬局で情報を共有する必要があります。難しい処方やトラブル事例等、これまで月1回の会議やFAXで情報共有を行っていました。また、紙媒体も用いていましたが、見やすさや検索という面に関しても難しさがあり、結局あまり続きませんでした。」

 導入は必要に迫られて、という部分が大きかったのでしょうかね。

 「当初は連携ツールとしてフェイスブックも考えました。また色々画策する中で、evernoteやdropboxを利用するなども検討しましたが、サイボウズLiveに出会うことができました。」

 情報共有に最適なツールだったということなのですね。

 「サイボウズLiveは当時、20名までかつ500Mまでが無料でした。全員となるとオーバーしてしまうので、薬剤師と一部の事務に限定しました。言葉だけでは伝えられないことが多いので、説明用の資料を作成し、一人一人時間を割いてお願いをしました。」

 導入に際して、苦労されたこともあったようですね。次回はその辺りをお伺いします。


できるポケット+ サイボウズLive (できるポケット+)

 できるポケット+ サイボウズLive (できるポケット+)

2013年08月29日

[薬局新聞]仕事に対する真摯な姿勢大切に

薬局新聞連載の「ソーシャルPメンター&ニュース」第55回です。

ソーシャルPメンター&ニュース55


 引き続き、ライターの高垣育さんにお話をお伺いします。

 実際にライターとして独立してみて、いかがでしょうか。

 「会社の後ろ盾なく、フリーランスで仕事をとっていくのは非常に厳しいと感じています。それでも、フリーランスの薬剤師ライターを続けていきたいのは「高垣さんにお願いします」と指名でお仕事を頂けるのが嬉しいからです。」

 やはりその一言が、大きなモチベーションになりますよね。

 「そのために大切にしているのは、「贈り物をするように仕事をする」という仕事に対する姿勢です。これは、フリーの仕事をはじめた頃にインタビューをさせて頂いた「日本仕事百貨」の中村健太さんがおっしゃっていた言葉で、私の座右の銘にしていいます。」

 とても素晴らしい姿勢ですね。

 「クライアント様が求めていることに対して、常にプラスアルファになる新しい提案をすること。それには、多くの刺激を受けることがとても大切だと考えています。ですので、「おもしろそう!」と思った場所や「この方とあってお話してみたい」と思った方のいるところへ、時間とお金が許す限り、国内外問わず足を運ぶように心がけています。」

 高垣さんの記事、今後も楽しみにしています。4回に渡りありがとうございました。


どんぐり式 薬局副作用学のススメ 「まず疑え」から始めよ (日経DI薬剤師「心得」帳)

 どんぐり式 薬局副作用学のススメ 「まず疑え」から始めよ (日経DI薬剤師「心得」帳)

2013年08月23日

[薬局新聞]医療系から他分野まで幅広く

薬局新聞連載の「ソーシャルPメンター&ニュース」第54回です。

ソーシャルPメンター&ニュース54


 引き続き、ライターの高垣育さんにお話をお伺いします。

 薬剤師免許を持つライターということで、医療系の仕事も多いのでしょうが、その他の分野の仕事もしていらっしゃるのですね。

 「自分が薬局で働いていた経験もあるため、医療系の仕事は楽しく、やりがいもあります。しかしライターとして、いろんな分野の仕事にも挑戦したいと考えるようになりました。とは言え、まわりに一般誌やウェブで活躍している編集者やライターがいません。どうしたら一般誌の仕事を取ることができるのか、最初は分かりませんでした。」

 何か転機があったのでしょうか。

 「一般的な編集・ライティングを学ぶために、編集・ライター養成講座(宣伝会議主催)とカルチャー誌「SWITCH」の渋谷版を作成するワークショップを受講しました。これらの講座を通してつながったご縁で、念願の一般誌でのお仕事をすることが出来るようになり、2012年11月に独立したというわけです。」

 ライターとして、ますます活動の幅が広がってゆきそうですね。

 次回は、高垣さんの仕事に対する取り組みや姿勢などをお教えいただきます。


薬学部再受験 三十路受験生の奮闘記―初めての薬学部受験のための虎の巻 (YELL books)

 薬学部再受験 三十路受験生の奮闘記―初めての薬学部受験のための虎の巻 (YELL books)
Related Posts Plugin for WordPress, Blogger...