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2013年08月09日

[薬局新聞]薬局で見かける販促物など作成

薬局新聞連載の「ソーシャルPメンター&ニュース」第53回です。

ソーシャルPメンター&ニュース53


 引き続き、ライターの高垣育さんにお話をお伺いします。

 ライターで薬剤師免許も持っていると、医療系広告代理店からの依頼も多いのではないかと思いますが、具体的にどんな内容の仕事をしているのでしょうか。

 「医療系の広告代理店では、クライアントである製薬メーカーさんから依頼を受け、読者である薬剤師や医師に対して、あるお薬のプロモーションをするためのお手伝いなどをしています。たとえば、薬剤師の先生方が薬局で目にするお薬のパンフレット、疾患啓発用のポスター、お薬手帳や患者さん向けの様々なパンフレット、薬剤師向けの報誌の広告記事、MRさんが持参するボールペンなどの様々なグッズなどを作成しています。私が依頼されるのは、広告代理店が行っている沢山ある仕事の中の”コピーライティング”の部分です。」

 私たち薬局の薬剤師が普段目にするものの中にも、もしかしたら高垣さんが手がけているものがあるかもしれませんね。

 「取材では、国内外の学会などに行くことがあります。また、記事を作成するために、海外の論文を読む機会もありますから、外に出て仕事をすることが好きな方や、英語を使った仕事をしてみたい方にとって、ライターは楽しい仕事だと思います。」

 ライターというのは身軽さ、アクティブさも求められるのですね。次回もライターのお仕事についてお伺いします。


薬効別 服薬指導マニュアル 第7版

 薬効別 服薬指導マニュアル 第7版

2013年07月24日

[薬局新聞]薬剤師からライターに転身

薬局新聞連載の「ソーシャルPメンター&ニュース」第52回です。思い切った決断、なかなかできることではありませんよね。

ソーシャルPメンター&ニュース52


 今回からは、ライターの高垣育さんにお話をお伺いします。高垣さんは薬剤師免許を持ちながら、フリーのライターとして幅広く活躍されています。

 薬剤師でライターを職業としている人はそう多くないと思いますが、そもそもライターを目指したきっかけは何だったのでしょうか。

 「薬学部卒業後に薬剤師となり、チェーン展開をしている調剤薬局に就職したのですが、2店舗目の配属先が、会社の都合でお店をたたむことになってしまいました。3店舗目に異動して勤務を継続するという道もありましたが、人材紹介バンクから医療系専門の広告代理店で編集・メディカルライター職を募集しているというお話を聞き、興味を覚えました。」

 早くも転機が訪れたのですね。人生というのは、分からないものですね(笑)

 「それまで、編集者やライターといったマスコミ系の仕事は、文系の方が厳しい就職活動の末に就くことが出来るまったく別世界の仕事だと思っていましたし、私自身、自分はこのまま一生”薬剤師”として生きていくのだろうな、と思っていました。しかし、もし編集やライティングの仕事をするチャンスがあるのならば、ぜひ挑戦したいと思いました。」

 実際にどんな仕事をしているのか、次回以降お伺いします。


薬剤師のトリアージ実践ガイド 視診・バイタルサイン・問診による病態の捉え方

 薬剤師のトリアージ実践ガイド 視診・バイタルサイン・問診による病態の捉え方

2013年07月19日

[薬局新聞]勉強会の開催も積極的に

薬局新聞連載の「ソーシャルPメンター&ニュース」第51回です。服薬ケア研究会のホームページはこちらです。

服薬ケア研究会
http://www.fukuyaku.net/

ソーシャルPメンター&ニュース51


 引き続き、熊本県熊本市の(有)アップル薬局、山本雄一郎先生にお話をお伺いします。

 山本先生は薬局に勤務する傍ら、ブログを通して発信しており、3回に渡ってお伺いして来ました。それ以外にも熱心に取り組んでいることがおありだそうですね。

 「ブログ以外で取り組んでいることは、自分で勉強会を創ることです。現在、薬歴と病態の勉強会(毎月)、構造式と薬理作用の勉強会(隔月)、テーマ自由の知的生活を目指す勉強会(隔月)、医師と合同のメーカー勉強会(毎週)の四つの勉強会を運営しています。」

 それらの内容については、今年11月24日(日)に東京の昭和大学で行われる「第3回服薬ケア研究会学術大会」で口頭発表の予定だということですね。私も、楽しみにしています。

 そして、そうした勉強会以外にも様々なことに興味をお持ちだそうですね。

 「これまで続けてきているものにサッカーと読書があります。『人間が続けて取り組んでいるものには、必ず何かしらの意味がある』と思っているので、ぼくという人間を形成していく中で必要な要素だと思っています。あと、コミュニケーションという面では、若い女性が苦手なので、キャバクラ通いで克服しようかと思っています(笑)」

 山本先生、ありがとうございました。


薬局薬剤師の患者応対 服薬ケアコミュニケーションのコツ

 薬局薬剤師の患者応対 服薬ケアコミュニケーションのコツ

2013年07月11日

[薬局新聞]ブログ続ける中でこだわりも

薬局新聞連載の「ソーシャルPメンター&ニュース」第50回です。

ソーシャルPメンター&ニュース50


 引き続き、熊本県熊本市の(有)アップル薬局、山本雄一郎先生にお話をお伺いします。

 ブログを長く続ける中で、自分が変わってゆくということをお話いただきました。とは言え、闇雲に書いているわけではなく、ブログを書く際に心がけていることがおありだとのこと。

 「もちろんいろいろなことがありますが、大きく3つあります。まず、個人情報に気をつけることですが、その際にリアリティを蒸発させないことです。だから逆に、おもしろいなと思うネタを持っていても、実際にそういう症例に出会うまでは記事にしません。」

 なるほど、あくまで普段の業務の中にベースがあってのものだということですね。

 「つぎに主観的に書くこと。客観的に捉えようとするとつまらないからです。ともすると一般化することが必要と考えてしまいがちですが、伝わる中身も平凡なものになってしまいます。そして最後にリーダビリティ(読みやすさ)に配慮します。文章力がないのでまだまだですが、数日寝かしての読み直しだけはするようにしています。」

 山本先生のブログを読んでいますと、読者に対する「気持ち」が、随所にあるように感じます。

 次回は、山本先生がブログ以外で取り組んでいることについて、お話をお伺いします。


「薬歴スキルアップ」虎の巻 慢性疾患篇―POS薬歴がすぐ書ける (日経DI薬局虎の巻シリーズ)

 「薬歴スキルアップ」虎の巻 慢性疾患篇―POS薬歴がすぐ書ける (日経DI薬局虎の巻シリーズ)

2013年06月27日

[薬局新聞]ブログ書くことで考え方も変化

薬局新聞連載の「ソーシャルPメンター&ニュース」第49回です。

ソーシャルPメンター&ニュース49


 引き続き、熊本県熊本市の(有)アップル薬局、山本雄一郎先生にお話をお伺いします。

 「僕がブログを書いていて感じること。それは『書くことで自分が変わっていくことが楽しい』ってことです。前回はたいへん偉そうなことを言っておきながら、実は自分が楽しんでいます。だから続くんでしょうね。この感覚はブログのアクセス数とは相関しないようです。」

 これまでに、自分が変わったと実感できたエピソードなどはおありでしょうか。

 「例えば、錠剤が小さくてつまめない患者さんに対して、つまみやすいジェネリックを提案することでハンドリングの問題を解決したり、あるいはOD錠への変更で夜間の水分摂取を嫌がる患者さんに喜ばれたりした記事を書くことを通して、薬剤師の中心技術のひとつである製剤学への考え方が大きく変わりました。」

 OD錠といえば、その発売のタイミングから、メーカーのジェネリック対策と考えてしまいがちですが…。

 「私もそう感じていました。しかし、そこで思考停止していただけだと気づいたんです。患者さんのためになる製剤学的な提案をできるのは、そこを学んできた薬剤師だけなんだ。こんなふうに自分が変わっていくんです。」

 次回は、ブログを書く上で心がけていることなどお伺いしようと思います。


お薬ノート-薬歴・服薬管理ができるお薬手帳アプリ-

 お薬ノート-薬歴・服薬管理ができるお薬手帳アプリ-

2013年06月21日

[薬局新聞]技術伝達を目的に"薬歴公開"

薬局新聞連載の「ソーシャルPメンター&ニュース」第48回です。ご存知、山本先生のブログはこちらです。

薬歴公開byひのくにノ薬局薬剤師。
http://kumamoto-pharmacist.cocolog-nifty.com/

ソーシャルPメンター&ニュース48


 今回からは、熊本県熊本市にある(有)アップル薬局の山本雄一郎先生にお話をお伺いします。ご存じの方も多いかもしれませんが、山本先生はブログ「薬歴公開byひのくにノ薬局薬剤師。」の著者でいらっしゃいます。

 いきなり核心部分を伺いますが、どうしてブログを始めたのでしょうか。

 「ブログをはじめたきっかけとして、薬剤師、とくに薬局薬剤師は、その環境において技術の継承というか、伝達というものが他職種に比べて乏しいのではないか?という危惧がそもそもありました。一人薬剤師はその最たるもので。ある薬剤師がどんなに優れていても、技術の伝達がなければ、次の薬剤師はまたイチから始めなければならない。それでは職種全体の技術やレベルが上がっていきませんよね。」

 そこをなんとかできないか、と考えたのが契機だったのですね。そして、薬局薬剤師の仕事の核である薬歴にスポットを当てたと。

 「医師や看護師とは違って、薬剤師は記録について学んでこなかったことに思い当たりました。一人薬剤師なら他の薬剤師の書いたものを見ることもできません。「隣の薬局の薬歴って気になりませんか?」ということで‘薬歴公開’をスタートさせました。」

 次回以降、ブログについていろいろとお伺いします。


スタートアップ服薬指導 (KS医学・薬学専門書)

 スタートアップ服薬指導 (KS医学・薬学専門書)

2013年06月13日

[薬局新聞]日頃の幅広い活動が業務に反映

薬局新聞連載の「ソーシャルPメンター&ニュース」第47回です。

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 引き続き、(株)プリスクリプション・エルムアンドパームの佐藤ユリ先生にお話をお伺いします。

 これまで、どんぐり未来塾でのご活躍を中心に紹介して来ましたが、普段は、(株)プリスクリプション・エルムアンドパームという、16店舗の薬局を持つ調剤薬局グループの企画統括部長としてご勤務されているとのこと。

 「はい。大学卒業後は助手として研究をしていたのですが、大学で勉強していることが、実際の現場ではどう使われているんだろうって興味あったのと、薬剤師として患者さんの力になりたいと思って、薬局で働くことを選択しました。」

 佐藤先生は良い意味で力みがなく、とても真っ直ぐで、そして何より「体育会系」ですよね!業務以外の面においても、とてもアクティブだと伺いましたが。

 「今、興味あることは、いっぱいありすぎます。一番はスキーです。もちろん、仕事が終わってからのナイターなんですが、昨シーズンは1週間のうち5日、ゲレンデにいる時もありました。スキーのインストラクターもできる薬剤師で行こうかと思っています!薬剤師としては、あまり役に立たないですね(笑)」

 そうした幅広い活動が、普段の業務にもいろいろな形で反映されるのでしょう。また、佐藤先生の周囲にたくさんの人が集まる理由が分かった気がします。

 佐藤先生、4回に渡ってありがとうございました。


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2013年06月06日

[薬局新聞]薬物動態学などをテーマに

薬局新聞連載の「ソーシャルPメンター&ニュース」第46回です。

ソーシャルPメンター&ニュース46


 引き続き、(株)プリスクリプション・エルムアンドパームの佐藤ユリ先生にお話をお伺いします。

 5月11-12日にかけて、どんぐり未来塾第3回目の合宿が行われ、私も参加させていただきました。その他、定期研修会や公開セミナー、そして近々遠足(!)も計画されているとのことで、様々な活動をしているのですね。勉強会の中身というのは、どういったことが中心なのでしょうか。

 「具体的な内容は、その時によって異なりますが、大きなテーマとしては、薬物動態学と副作用機序別分類の2つがあります。薬物動態学は、私たち薬剤師がちょっと敬遠してしまいがちですが、薬局業務を行う中で欠かすことができませんし、とても大切なものです。」

 薬物動態を苦手だと言う薬剤師は、診察が苦手だという医師みたいなものだ、なんてことも言われますしね……。

 「それから現行の添付文書の副作用は、臓器別の記載になっていますよね。しかしこれではなかなか役に立ちません。そこで、機序別に分類された副作用−具体的には『薬理作用』『薬物毒性』『薬物過敏症』の3つですが−を、体系的に学んでいます。」

 今後は、そうした取り組みの発信も考えていらっしゃるとのことで、個人的にも楽しみにしています。

 次回は佐藤先生ご自身のことについてお話しいただく予定です。


実践副作用学―くすりの副作用をどう考えどうとらえたらよいのか?

 実践副作用学―くすりの副作用をどう考えどうとらえたらよいのか?

2013年05月24日

[薬局新聞]地域・年齢問わずに門戸広く 自由参加で向上心を刺激

薬局新聞連載の「ソーシャルPメンター&ニュース」第45回です。

ソーシャルPメンター&ニュース45


 引き続き、(株)プリスクリプション・エルムアンドパームの佐藤ユリ先生にお話をお伺いします。

 佐藤先生が参加されているどんぐり未来塾ですが、どんな方々が集まっているのでしょうか。

 「本当に、年齢や地域に関係なく、友達の友達、または、Facebookを通じてこの塾のことを知って入りたいと思った人が、なんとなく集まっています。かなりの個性派揃いで、盛り上がったら、最強メンバーです。」

 いろいろな立場の方々が集まっているのですね。「なんとなく集まっている」と言うことは、決して強制参加というわけではないのですね。

 「そうですね。どんぐり未来塾の大きな特徴は『自由なところ』にあります。ですので、合宿や研修会への参加も強制ではありません。それでも参加しようというメンバーですから、人から吸収しようとか、刺激をもらおうという、向上心の強い人たちが集まっています。初対面の人たちと合宿してしまうくらいの人たちなので、『一歩先行く人達!』って感じでしょうか。」

 私も先日、仙台での合宿に参加したのですが、そうした雰囲気を肌で感じました。次回もどんぐり未来塾の活動についてお伺いします。


患者とくすりがみえる薬局薬物動態学―まちの薬局しごと集 (コミュニティ・ファーマシーシリーズ)

 患者とくすりがみえる薬局薬物動態学―まちの薬局しごと集 (コミュニティ・ファーマシーシリーズ)

2013年05月16日

[薬局新聞]薬剤師有志と勉強合宿を実施

薬局新聞連載の「ソーシャルPメンター&ニュース」第44回です。

ソーシャルPメンター&ニュース44


 今回からは、宮城県仙台市にある(株)プリスクリプション・エルムアンドパームの佐藤ユリ先生にお話をお伺いします。佐藤先生は、薬剤師有志の集まり「どんぐり未来塾」の中心的メンバーとして、大変熱心に活動していらっしゃいます。

 そもそも、どんぐり未来塾はどのような経緯で立ち上がったのでしょうか。

 「実は、菅野彊先生からFacebookを通じて『合宿の勉強会したいね』と声をかけていただきました。『合宿といったら山ですね』とお返事したところ、先生から『じゃあ、場所とって、20人くらい集めて』とのやり取りからあっさりと決まってしまいました。この時点で菅野先生とお会いしたのは一度きり。なんと、勢いのある2人でした。」

 そこから2回シリーズの合宿(2011年11月/2012年3月)を企画したと伺いましたが、大変盛り上がったそうですね。

 「初対面の人たちと泊まるって、最初は無謀かなと思ったのですが、1回目の合宿で1人のこさず楽しみました。そこから次の学術大会で発表してしまおうという話になり、2回完結予定の合宿が、どんぐり未来塾のスタートの場となりました。今考えると、ただ発表しましょうという私に、よく菅野先生はOKを出してくれたと思います。」

 次回以降は、どんぐり未来塾の具体的な活動についてお伺いします。


実践ファーマシューティカルケア学―患者と医師のはざまで薬を考える

 実践ファーマシューティカルケア学―患者と医師のはざまで薬を考える

2013年05月09日

[薬局新聞]医療安全にKYT法の有効性

薬局新聞連載の「ソーシャルPメンター&ニュース」第43回です。

ソーシャルPメンター&ニュース43


 引き続き、中野北薬局(木島薬品)の益満健雄先生にお話をお伺いします。

 益満先生は医療安全に関してもかなり力を入れて取り組んでいらっしゃると聞きます。何がポイントになるのでしょうか。

 「医療安全研修の多くは座学の知識研修がほとんどです。でも医療安全は分かっていても実践できないから過誤やヒヤリハットが起きてしまいます。そこで知識だけではなく、技能・態度につながる分野の研修が必要なのです。」

 そこでKYT(危険予知トレーニング)などの方法が有効になってくるのですね。昨年、八戸市薬剤師会で、KYT法を用いた実践的な調剤過誤防止研修会に招かれたそうですが、従来の研修との違いはどこにあるのでしょう。

 「医療安全と聞くと固いイメージが先行し、取っ付きにくさはありますよね。しかしKYT法はSGDで行うことで、地域の薬剤師との交流し、お互いが意見を出し合い、尊重しあうことで、和気藹々とした研修を行うことができるのも大きな特徴の一つです。私自身はファシリテーターとしてもまだまだ力量不足も感じる部分もありましたが、薬局での医療安全研修でKYT法の有効性を見い出せたのではないかと感じています。」

 益満先生、4回に渡ってありがとうございました。


医療安全に活かすKYT

 医療安全に活かすKYT

2013年04月25日

[薬局新聞]"納得"が後発品の採用基準に

薬局新聞連載の「ソーシャルPメンター&ニュース」第42回です。

ソーシャルPメンター&ニュース42


 引き続き、中野北薬局(木島薬品)の益満健雄先生にお話をお伺いします。

 後発医薬品の選定等に当たって、大変なこともあったと聞きます。

 「そうですね。ゾロ品と呼ばれていた時代を経験している薬剤師への説明がどうしても難しかったことがあります。新ガイドラインも浸透して来たこともあって、今では苦労はほとんどありませんが。」

 薬局独自で、採用基準等に関して踏み込んで考えているところは多くない印象ですが、いかがでしょうか。

 「薬局の薬剤師が採用基準を設定するにあたり、踏み切れない要因の中に、病院や診療所からのメーカー指定処方箋も存在が大きいこともあげられます。多くの医療機関から処方箋を受ける場合には特に、多くの後発医薬品を取り揃えることになり、その上独自の採用品となると多重在庫になってしまうことになります。そのため、独自の採用品の選定はしない薬局も多いと認識しています。」

 それはやはり憂うべき問題なのでしょうか。

 「いえ、私はそれでもよいと思っております。ただそれぞれの溶質性や血中濃度の推移・添加剤などの違いについて理解は必要になると思います。採用基準で一番大切にしていることは『自分もしくは家族に対して納得のいく後発医薬品であるかどうか』ですね。」


スキルアップのための皮膚外用剤Q&A 改訂2版

 スキルアップのための皮膚外用剤Q&A 改訂2版

2013年04月19日

[薬局新聞]後発品比較選定で芽生えた薬剤に対する自信と責任

薬局新聞連載の「ソーシャルPメンター&ニュース」第41回です。

ソーシャルPメンター&ニュース41


 引き続き、中野北薬局(木島薬品)の益満健雄先生にお話をお伺いします。

 そもそも、後発医薬品に対して大きく意識をしたのは何がきっかけだったのでしょうか。

 「きっかけは平成18年の処方箋様式の変更でした。ちょうどそのころ受けた研修会で、ある患者様が後発医薬品に変更した際に、症状の悪化を起こした症例を聴く機会がありました。『後発医薬品への変更については今後薬局で行われるようになってくる。変更した薬剤師への責任を理解してほしい』と言われたことで、きちんとした対応をしなければならないと考えました。」

 現在は木島薬品の後発医薬品情報長という、責任ある立場でもあると伺いましたが、後発医薬品の比較選定を行う中で得られたものはあるでしょうか。

 「もっとも大きいのは、『薬剤師として薬剤に対する自信と責任』が芽生えたことだと思います。大学で学んだ製剤学・薬物動態などの知識を活用することが出来ますし、また新たに学び直すきっかけにもなりました。患者様にジェネリック医薬品への変更について説明するときに、説得力という点においても、また話す内容にも違いが出ます。」

 次回も後発医薬品に関連して、詳しいお話をお伺いします。


2013年04月11日

[薬局新聞]研鑽励み社会的ニーズに対応

薬局新聞連載の「ソーシャルPメンター&ニュース」第40回です。

ソーシャルPメンター&ニュース40


 今回からは、長野県中野市にある中野北薬局(木島薬品)の益満健雄先生にお話をお伺いします。

 そもそも的なお話になりますが、益満先生が薬剤師を目指すきっかけになるような出来事は何かあったのでしょうか。

 「幼いころ、風邪を引くと、父親が薬剤師として勤務していた病院を受診しました。診察が終わると病院薬剤部の部屋に行き、薬剤師の仕事を見ていたことが、薬剤師を目指したきっかけです。」

 身近に薬剤師を感じる環境があったのですね。現在は薬局の薬剤師として業務に従事する傍ら、日本プライマリ・ケア連合学会、全国薬剤師・在宅療養支援連絡会(J−HOP)、日本予防医学リスクマネージメント連盟他、とても多くの学会に所属し、熱心に勉強していると聞きます。何が原動力になっているのでしょうか。

 「そうですね。一番は薬局・薬剤師への社会的ニーズに責任を持つためだと考えています。学会などに参加し、先進的に実施されている薬局や薬剤師の姿勢を見聞きすることはとても刺激になります。また、今薬局や薬剤師に求められているニーズを肌で感じることが出来ます。」

 次回以降、そうした想いに基づいた益満先生の具体的な取り組みについて、いくつかご紹介して行きます。


よくわかる漢方処方の服薬指導 (図解入門メディカルワークシリーズ)

 よくわかる漢方処方の服薬指導 (図解入門メディカルワークシリーズ)

2013年04月04日

[薬局新聞]春季特集号スペシャル!お薬手帳座談会

薬局新聞連載の「ソーシャルPメンター&ニュース」第39回です。今回はスペシャル号、特別拡大版です。

ソーシャルPメンター&ニュース39


 今回は春のスペシャルとして、各方面の薬剤師から大きな反響を呼んでいる『お薬手帳カレンダー』の作成に関わったFacebook・お薬手帳普及委員会から3名の先生方にご登場いただき、改めてお薬手帳について語っていただきました。

ソーシャルPメンター&ニュース39


「お薬手帳の意味」

田中 お薬手帳の情報って『○○発△△行き』よりは山手線みたいな環状線ですよね。A病院に行ってB薬局で薬を貰って、週に一度来てくれるヘルパーや訪看さんに見て貰って、またA病院に行ってB薬局に行って薬を貰って、風邪を引いたからCクリニックに行って・・・またA病院。でも、経時的な変化も追えるように蓄積されたものであるから、平面の環状ではなくて螺旋階段?

原崎 薬局から最終的に何を渡したかという情報は必要かもしれませんが、手帳への情報というのは必ずしも薬局発のものでなくてもいいのかもしれないですね。

若林 病院薬剤師の場合、入院患者への薬学的管理・薬剤管理が必要となってきます。お薬手帳は退院時に渡すことが多く、入院前からお薬手帳を持っていれば、そこに追記し、持っていなければ新たにお薬手帳を作成するようになります。また、医師にも外来診察時にお薬手帳を確認するようにお願いしています。後発品への変更も多いので、医師もお薬手帳の必要性に気付いてきているのではないでしょうか。


「いずれ電子化も進められそうです」

田中 アナログの良さというのもあります。上からマーカーを引いたり、チェックや追加コメントなど記入することも多い。一方で、手帳を忘れてくれば当然ですが確認も更新も出来ません。もちろん、携帯性に優れていることもありますが、せっかく電子化するのであれば、より有意義に使いたいですよね。

原崎 電子化の問題点はデバイスがないと見れないこと。優位点はセキュリティとデータの信用性ですね。一方、紙の問題点はセキュリティが甘く、データの信用性が微妙なとこで優位点はデバイスがなくても読めること。うまくいいとこ取りができればいいのですが。

田中 各地で電子媒体のお薬手帳システム(あるいは地域見守り型のシステム)が稼働しているようですが、全ての国民にこのシステムが行き渡るまでにはまだまだ時間がかかると思います。暫くはアナログとデジタルのハイブリッドが推奨される状況ではないでしょうか。夢は一刻も早く「どこでもMy病院」構想が全国展開されること。それまではアナログな手帳を使って、患者さんの避けうる不利益を可能な限り排除することが肝要と思います。


「『お薬手帳カレンダー』について」

若林 デザイン&薬剤機器メーカー・(株)ソルブの秋枝さんによる構想が元です。カレンダーの3―4月にある「愛のおくすり手帳劇場」編の原案を見て、私もひらめいたものがあったので考えてみました。私が作ったのは7―8月の冒険編と、11―12月のよくしゃべる子供編です。

 冒険編に登場する娘と祖父と祖母は写真から作った似顔絵です。私の娘は話の通り喘息もちで、よく夜にぜーぜーやってます。普段かかっているクリニックもあるのですが、休日診療所に行ったときに、お薬手帳が役立ったことがありました。その経験から、あのようなマンガになりました

田中 若林先生と私で知人・友人に紹介したのですが、反響は凄かったです。個人で欲しい人はもとより、勤務先でまとめて購入し患者さんへ配布した病院・薬局もありました。販売期間3か月で発行部数が約8000部だということです。購入者は病院と薬局でほぼ半々でしょうか。病院で3000部購入された先生もおられました。

若林 私も200部くらい購入しました。知り合いという知り合いに、カレンダーを送りました。医師も看護師も、もちろん薬剤師も、一般の方も、あと、雑誌関係の方なんかにも配布しています。

田中 あのカレンダーは、薬剤師ではない方が採算度外視で付き合ってくれたからこそ出来たものです。分かってくれる人もちゃんといるというのが目に見えるのは、非常に嬉しいことですよね。


ソーシャルPメンター&ニュース39


「震災を経たお薬手帳への強い思い」

田中 お薬手帳のことを考える上で、2年前の東日本大震災は非常に大きな出来事だと感じています。お薬手帳がなかったために大事な薬が貰えなかったという複数の被災者の発言を見聞きし、薬が飲めない中でよくぞ無事でいられたと思う一方、逆に手帳が無かったために不幸にも命を落としてしまった人もいたのではないかと考えると、とても他人事ではいられなくなりました。

 また、被災地支援を行った薬剤師の中には、お薬手帳の普及に尽力している姿も見聞きしましたので、お薬手帳の大事さ、持っていない場合に被るであろう不利益について深く考える機会が増え、自分が担当している患者さんに、こういった不利益は決して経験して欲しくない、とも強く思うようになりました。

 12年の調剤報酬改定で薬学管理料の算定要件として必須となり、お薬手帳の携帯率向上に拍車がかかることを大変喜びました。現在、説明時の話法として非難も上がっていますが、「法律」の後ろ盾があると患者さんの受け取り方が変わってきます。いかに役立ち、いかに大事な物かを重ねて説明しても、「面倒くさい」と言われたら今まではそれまででしたが、無理強いしてでも持って頂き、地震などいざという時に不利益を被る事がなければ最悪の事態は防げます。

 震災のたびに見直されてきたお薬手帳の大事さですが、薬剤師としてこれらを正しく伝え続ける事で、震災を風化させないための役割を一部担えるのではないかと考えています。



ソーシャルPメンター&ニュース39
「お薬手帳カレンダー2013」
構想・制作(株)ソルブ 代表:秋枝 幸房/製作:杢尾 望


 12年の調剤報酬改定以降、お薬手帳は薬局にとって最重要項目の1つであり、力を入れて取り組んできた経緯があります。一部批判の声もないわけではありませんが、より活用することで患者さんの薬物治療に一層貢献できるはずです。そのためにも多くの知恵、様々な工夫を共有してゆくことが必要ではないのかな、と感じました。

今回ご協力いただいた先生方

田中秀和氏(長崎県 あい調剤薬局)
薬局にお薬手帳持参率ボードを掲示し、手帳持参を啓発

原崎大作氏(鹿児島県 アクア薬局)
数年前からお薬手帳の持参率向上を目指して、独自に手帳カバーを作成・印刷

若林進氏(東京都 杏林大学医学部付属病院薬剤部)
自らの実体験を元にお薬手帳カレンダー作成に携わる


○ Facebook「お薬手帳普及委員会」(2011年12月〜)

 薬剤師のみならず、医師・看護師などの医療人、デザイン&薬剤機器メーカー、医療メディアなど、医療に携わる様々な業種の人が参加して様々な意見が交わされ、「お薬手帳啓蒙リーフレット」「お薬手帳カレンダー」など手帳普及のために多くの活動を行っている


違いがわかる!同種・同効薬

 違いがわかる!同種・同効薬

2013年03月28日

[薬局新聞]小児用量アプリで素早く確認

薬局新聞連載の「ソーシャルPメンター&ニュース」第38回です。

ソーシャルPメンター&ニュース38


 昨年に引き続いて、iPhone用小児用量検索アプリ「おしえて!小児用量2013」が医薬情報研究所よりリリースされました。実は私、今年のお正月にiPhone5を衝動的に購入してしまったのはご存じの方も多いかもしれませんが、これ幸いと、早速このアプリをインストールしてみました。

 いや、薬剤師たるもの、頻用品目の常用量や体重あたりの投与量はもちろん把握しているつもりです。とは言え、小児に投与される医薬品の用量は、体重換算だけで算出されるものではありません。

 「添付文書を引っ張り出してくるまでもないけれど、ちょっと確認したい…」そうした際に、このアプリは強みを発揮します(白衣のポケットには常にiPhoneが入っていますし)。薬局業務においてダブルチェック、トリプルチェックはもはや必須ですので、こうしたアプリが役立つ場面も多くありそうです。

 その他、成人用量を超えないような上限値の設定や、シロップ剤の色や味も簡易的に確認が可能です。ネット環境がなくても動作するので、万が一の際に利用できるのも心強いですね。3200円とちょっと高めのお値段が、もう少し安くなれば言うことはないでしょうか(笑)


おしえて!小児用量2013」はこちらからダウンロードできます。

おしえて!小児用量 2013 - Iyaku-Joho-Kenkyujo,Inc.
おしえて!小児用量 2013 - Iyaku-Joho-Kenkyujo,Inc.

2013年03月14日

[薬局新聞]おくすり手帳の普及にも注力

薬局新聞連載の「ソーシャルPメンター&ニュース」第37回です。

ソーシャルPメンター&ニュース37


 前回に引き続き、はぐろ薬局の奥村智宏先生にお話をお伺いします。

 奥村先生のFacebookを拝見していますと、本当に多くの方とやりとりをしていらっしゃいますね。

 「元々はあまり社交的な性格ではないので、外の世界に出るのは好きではなかったのです。みんなには信じられないと言われますが…(笑)きっかけは「薬剤師ねっと」を始めたことと、「禁煙支援」に興味をもった事ですね。そこから転機となる多くの出会いがあり、SNSの場所がFacebookに変わって今に至ります。」

 今後はどのような方向を目指して行かれるのでしょうか。最近力を入れていることなどおありですか。

 「今後の展望というようなしっかりしたものを語るのは苦手なので…。最近力を入れているのはおくすり手帳です。どうやったら持ってきてくれるか試行錯誤しています。」

 そこでまた得意の自作ツールが活躍しているのですね!

 「私の薬局ではデザインや大きさを工夫し、12種類ある中からおくすり手帳を選んでもらっています。また、『おくすり手帳Q&A』をお渡ししたり、手帳を忘れた方には、お薬手帳の必要性が簡単に書かれた台紙にシールを付けて渡しています。電子化も話題になる昨今ですが、手帳の内容も患者さんとキャッチボールが出来るようなものを考えています。」

 奥村先生、4回に渡ってありがとうございました。


もしも心電図が小学校の必修科目だったら

 もしも心電図が小学校の必修科目だったら

2013年03月07日

[薬局新聞]処方せん期限知らせる工夫も

薬局新聞連載の「ソーシャルPメンター&ニュース」第36回です。電波時計改造のまとめはこちらからどうぞ。

Facebook:処方せん使用期限お知らせカレンダーの制作

ソーシャルPメンター&ニュース36


 前回に引き続き、はぐろ薬局の奥村智宏先生にお話をお伺いします。

 散剤監査システムに限らず、奥村先生はご自分でいろいろ作っていらっしゃるとのこと。最近ですと、処方せん使用期限お知らせカレンダーを作成されたそうですね。

 「そうですね、総務省から周知徹底の案内が出た際にカレンダー作成を思いつきました。以前からごく希にですが、期限切れの処方せんが持ち込まれることもありまして…。処方せんの使用期間についての表示が小さくて問題だなぁとは思っていたのですが…。」

 なんでも、作成の際に思わぬ事態に遭遇したのだとか?

 「最初は、手動で数字を入れ替えるカレンダーを作ろうと思ったのですが、手間や変え忘れた場合のことを考えると、自動がいいなぁと思い、日付表示の大きい時計を買って作ることにしました。処方箋有効期限の4日後を表示するように設定したのですが、最近の時計の主流は電波時計でした(笑)。気がついたら正確に当日を指していたので、電波時計の受信アンテナを無効にする改造を行いました。」

 私だったら電波時計だと気が付いた時点で、諦めてしまいますが…(苦笑)その顛末については、Facebookにまとめられていますので、ぜひご覧ください。


調剤と情報 2013年 03月号 [雑誌]

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2013年02月28日

[薬局新聞]自ら散剤鑑査システムを作成

薬局新聞連載の「ソーシャルPメンター&ニュース」第35回です。奥村先生自作の散剤鑑査システムはこちらから。

散薬監査システム Astraea - Astraeaの概要

ソーシャルPメンター&ニュース35


 前回に引き続き、はぐろ薬局の奥村智宏先生にお話をお伺いします。

 薬学部卒業後、自動車板金工場を経てご実家の薬局に戻ってから、散剤監査システムを自作されたそうですね。

 「散剤鑑査システムはとても価格が高かったですよね。当時200万ぐらいだったと記憶しています。ネットで実際に自作している先生がいることを知り、また、中でも「おしゃべり天秤」というソフトにとても衝撃を受け、自分でプログラミングをして散剤鑑査システムAstraeaを作りました。」

 もともと、PC関連やプログラミングの知識はおありだったのでしょうが、実際に行動にうつし、ご自分で解決してしまうのがスゴイですね。

 「自分のニーズに合ったモノを作ろうと思い、一から作り始めたのです。鑑査の際に薬品名を読み上げたり、複数規格品や禁忌事項がある際にそれも音声で指摘してくれたり、読み上げ方法もカスタマイズ出来たりと、できるだけシンプルな操作でインシデント防止や調剤鑑査に利用できるものを目指しました。」

 散剤監査システムは今も現役で稼働しているとのこと。プログラムは無料公開されています。


2013年02月14日

[薬局新聞]他業種での経験バックボーンに

薬局新聞連載の「ソーシャルPメンター&ニュース」第34回です。

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 今回からは、はぐろ薬局の奥村智宏先生にお話をお伺いします。

 奥村先生はご実家が薬局だということで、薬剤師を目指したのは自然な状況だったのかもしれませんが、随分とユニークな経歴をお持ちだとお伺いしました。

 「大学時代は軽音楽部のバンドと自動車にはまってしまい、あまりまともな学生では無かったです(笑)しかも、卒業後は実家に帰らず、そのまま金沢市の自動車鈑金工場に勤めてしまいました。ちなみに薬剤師国家試験の合格発表をきいたのもその工場でした。」

 自動車の板金工場ですか!?薬学部を卒業して板金工場に入る人は、全国広しと言えども、奥村先生くらいではないでしょうか。私は自動車のディーラーにいましたので、自動車つながりで、とても親近感がわきます(笑)

 「自動車鈑金については大学時代に自動車部に在籍したこともあり、当時から自分で車をいじるのが好きだったのです。もちろん全く別業種ですが、職人の世界なりの厳しさがあり、自分で仕事を盗むこと、また上下関係の厳しさや暖かさ等、学ぶことは多かった時期でした。」

 奥村先生の、今の薬剤師としての在り方にも大きな影響を及ぼした時期だったのでしょうね。次回はご自分で作成された様々なツールについてお伺いします。


2013年02月07日

[薬局新聞]「対面でないとできないこと多い」

薬局新聞連載の「ソーシャルPメンター&ニュース」第33回です。

ソーシャルPメンター&ニュース33


 引き続き、あい調剤薬局南町店の田中秀和先生にお話をお伺いします。

 最高裁の判決を受け、一部において医薬品のネット販売が再開されましたが、どのようにお感じでしょうか。

 「判決後に、大手OTCネット販売業者の購入ページを拝見しましたが、第一類医薬品購入の際、薬剤師の存在が全く見えません。面倒だからと全て読み飛ばしても注文が完了するようでは、年齢認証すらまともに行われていないのではないかと、疑わしくなります。」

 ネット販売業者は「安全性に問題はない」という主張をしていますが…。

 「ふくろうメディカルの薬剤師である水八寿裕先生も言っておりましたが、「今までネット販売に起因する有害事例報告はないため、ネット販売での安全性に問題はない」とう主張には大きな疑問を感じます。「いじめの報告が無いからいじめは存在しない」と主張しているのと同じレベルであり、私も全く同感です。」

 医薬品のネット販売には、まだまだ心配される点が多いということでしょうか。

 「医薬品は、その定義からもわかるように人体に大きな影響をもたらすもので、何かあってからでは遅いのです。我々薬剤師は知識と五感を働かせて購入者に対応しますが、インターネットと比較しても対面販売にしか出来ないことが未だ多い状況だと考えています。」

 田中先生、4回に渡ってありがとうございました。


患者とくすりがみえる薬局薬物動態学―まちの薬局しごと集 (コミュニティ・ファーマシーシリーズ)

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2013年01月31日

[薬局新聞]ネット販売浸透に環境整備必須 高齢者にも扱いやすいシステムを

薬局新聞連載の「ソーシャルPメンター&ニュース」第32回です。

ソーシャルPメンター&ニュース32


 引き続き、あい調剤薬局南町店の田中秀和先生にお話をお伺いします。

 医薬品ネット販売については、田中先生は時期尚早とのお考えを表明されていますが、それはどのようなところから来ているのでしょうか。

 「端的に言えば、それは本当の購入弱者である二次離島の住民に着目した考えに基づくものです。離島には既にインフラとしてのネットは整備されていますが、その利用方法はテレビの視聴のみに留まっているのが現状です。平均年齢が80歳を越えるような島の住民が、ストレスや抵抗を感じることなくインターネットを介して医薬品を購入する、あるいは購入できるようにならなければ、本当の購入弱者救済には繋がりません。」

 販売する側の環境整備というだけでなく、購入者側の視点に立った考え方ですね。それにはある程度の時間が必要だと。

 「せめて、テレビそのもので利用でき余計な端末を必要とせず、80歳の高齢者がテレビを操作する感覚で利用可能な最小限の入力UI(例えば、専用チャンネルにリモコンで繋げ、全て音声認識のみで操作可能なシステムなど)が当たり前の時代にならなければ拙速と言えるかもしれません。」

 次回は、医薬品ネット販売における今後の方向性等についてお伺いします。


研修医必携 薬物療法と禁忌

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2013年01月24日

[薬局新聞]「離島の購入弱者」引き合いにしたネット業者の言い分に憤り

薬局新聞連載の「ソーシャルPメンター&ニュース」第31回です。まだまだ流動的な情勢ではありますが、引き続き注目したいと思います。

ソーシャルPメンター&ニュース31


 引き続き、あい調剤薬局南町店の田中秀和先生にお話をお伺いします。

 医薬品ネット販売に対する最高裁の判決が出されましたが、五島列島という「離島」にお住まいの田中先生としては、どのように受け止めていらっしゃいますか?

 「『あ〜、大丈夫かなぁ』というのが本音です。ネット販売業者の言い分の変遷としては、当初間違いなく「離島住民などの購入弱者が困る」という主張があり、離島に住んだことのない(離島の実情を知らない)都市部の消費者の同情を集めていました。その部分において、非常に困惑したのと同時に、憤りを感じ、離島の現状を調査し、論文としてまとめた経緯もあります。日本薬剤師会をはじめ、行政や前政権与党である民主党本部などにも提出しておりますが、未だに「離島住民はネットがないと医薬品の購入に困っている」と声高らかに発する議員がいるような状況です。」

 言葉は悪いかもしれませんが、医薬品のネット販売推進派に「離島」を利用されたというわけですね。

 「我々の論文が影響したのかどうかは分かりませんが、ネット販売業者の主張からこの件が影を潜め、その後は経営を圧迫する事によって生じる不利益が争点になりました。判決も確かに、法律に明示されていない内容を省令によって規制し、一部の企業だけが不利益を被るのは法律違反という話でした。しかし、これは医薬品をネット販売する上で生じるであろう国民の健康上の不利益は全く考慮されていません。今回の判決、「省令ではなく法律でちゃんと明確に規定・規制しなさい」という風にとれると考えてよいのではないでしょうか。」

 ネット販売業者が声高に主張する利便性についても、心配な部分は少なくありませんね。

 「登録販売者の不正受験問題など、薬業界のシステムが未だ先の改正に追いついていない状況もあり、損得をターゲットにして勝訴したネット販売業者自らが提案する「安全な医薬品提供体制」が本当に安全なのかも検証されていないまま緩和されるのは、やはり不安を覚えます。」

 次回は、医薬品ネット販売に対して、田中先生からご提言をいただきます。

 長崎県五島市という離島のみで構成される自治体にて行った調査結果では、全島で光回線を利用可能で、一部の市街地を除き行政負担で各家庭まで光回線が届く状態のなか、次のような結果を得た。

【一次離島:長崎や福岡と直接の物流・交通が在る比較的大きな離島(論文1より)】

●インターネット使用者の割合:42.7%
●この42.7%の回答者のうち、78.0%が一般用医薬品以外の物品をインターネットで購入した経験を持つ
●同42.7%のうち、インターネットで一般用医薬品を購入した経験があったのは、1.1%であった

【二次離島:一次離島を介しての物流・交通しかない、離島の中の離島(論文3より)】

●インターネット使用者の割合:7.5%
●この7.5%の回答者のうち、インターネットで一般用医薬品を購入した経験があったのは10.5%、当調査における二次離島全回答者の0.8%であった


基礎からわかる服薬指導

 基礎からわかる服薬指導

2013年01月17日

[薬局新聞]障害も多い離島の流通状況

薬局新聞連載の「ソーシャルPメンター&ニュース」第30回です。奇しくも医薬品ネット販売の話題が中心になります。離島は本当に医薬品のネット販売が必要なのかもお伺いします。

ソーシャルPメンター&ニュース30


 今回からは、あい調剤薬局南町店の田中秀和先生にお話をお伺いします。

 田中先生がお住まいの場所は、あの「五島列島」の五島市なのですね。周りを海に囲まれた島ですと、私のような山に囲まれた地域に住む人間には想像できないような大変なこともあるのではないかと思います。

 「そうですね。あらゆる面において、本土と比べて圧倒的に不利です。「地の利」というものが、流通(人・物に限らず)において地続きの土地(いわゆる本土)に劣ります。「地の損」と表現できるかもしれません。」

 なるほど、人にしても物にしても、「海を渡ること」が大きな障壁になっているのですね。

 「人で言えば、当然ながら飛行機・船舶が運航している時間内でなければ島への往来は叶いません。必然的に飛行機・船舶共に最終便に拘束されますし、台風などの気象条件次第では、帰れそうになければ、社会的な責任も考え、結局島外へ出る事ができません。物についても同様で、台風の時など、パンなどの食品がスーパーから姿を消すこともよくあります。医薬品においても、天候不良が長引けば同様のことが言えます。」

 前もって予測できない事態にも、ある程度備えなければなりませんよね。次回は、離島が抱える医薬品の問題についてお伺いします。


抗菌薬の考え方、使い方Ver.3

 抗菌薬の考え方、使い方Ver.3

2013年01月01日

[薬局新聞]一般名処方や6年制卒の薬剤師誕生など注目度高く

2013年がスタートいたしました。本年も「薬局のオモテとウラ」をよろしくお願いいたします。

薬局新聞連載の「ソーシャルPメンター&ニュース」第29回は新春スペシャル企画です。皆様にご協力いただきましたアンケート結果も掲載いたしました。ありがとうございました。

ソーシャルPメンター&ニュース29


 毎年恒例になりました重大ニュースの投票。今回も多くの方にご協力いただきました。

 こうして見てみますと、4月にありました調剤報酬改定に関係するものがやはり印象に残っていますね。これまでも大いに現場を賑わせて(?)きた後発医薬品に加え、予想をはるかに上回る速度で浸透した一般名処方や、患者さん一人ひとりに説明を要したお薬手帳等に対して、大変困惑したとの声も数多く寄せられました。また、選択肢にはありませんでしたが、「病棟への薬剤師常駐」がとても大きな出来事であったと、病院に勤務する薬剤師の方からコメントをいただいています。

 今回は、2012年に当欄にご登場いただいた先生方からも、印象に残った事柄についてコメントをいただいています。



井手口直子先生

 「薬学教員としては、今年6年制の一期生が社会へ巣立ったことは感銘深いです。私がおります帝京平成大学では、学生が自分たちで卒業を祝う会を企画し、私たち教員を招待してくれたのですが、こまやかに心配りがされ、かつ立派な会で、教員一同本当に感激しました。彼らは私達が予想していたよりも、遥かに大人に成長していたのですね。その後人それぞれの道を歩む中で葛藤も苦労もあると思いますが、大学の6年間で学んだことは実務に活かせますから、いつも前を向いて堂々と、かつ心やさしく歩んでいって欲しいです。」



赤羽根秀宜先生

 「今年気になるニュースはなんといっても、埼玉ウブレチド事件です。通常の過誤だけでなく放置したということもあってか、禁錮1年(執行猶予3年)という重い判決がされました。少し前に東京都足立区であったワーファリン4倍量の投与で患者が亡くなった事件では、罰金50万円だったことからも、今回は重い判断だということがわかります。

 判決文のなかで、漫然と事態を放置したことについて、「患者の生命や健康を預かる薬剤師としての使命を放棄したに等しい」として強い非難に値すると判断していたのが印象に残っています。生命や健康を預かる薬剤師の仕事の重要性、その危険、そして責任の重さを再認識させられた事件だったと思います。」



ソーシャルPメンター&ニュース29


水八寿裕先生

 「埼玉県に住んでいる者として前会長の過誤事件は避けて通れませんね。警察の捜査が入りましたので埼玉県内の薬剤師には全く状況が伝わらず、皆さん報道によって初めて知ったようです。友人が災害支援時に埼玉県から来ましたと言うと、埼玉はどうなっているんだと問い詰められたこともあったようです。

 学生の実務実習の時にはこの事例をテーマにディスカッションをしています。再発の防止はもちろんですが薬剤師の信用や信頼を取り戻すための方法などもしっかり議論しています。」



原崎大作先生

 「アルマールの名称変更はびっくり!まさか先に出したほうが変えるって…。でも、製薬会社のいいところが見えました。」

 「業務では一般名処方とレセプト突合が一緒にやってきた感があって大変でした。手帳の件もいいのかわるいのかグレーな感じで。添加物が違うジェネリックへ変更がOKなんだから、添加物が違う口腔内崩壊錠は変えてよし!では?」

 「ネット販売に関しては、やはり病院にいかないで治そうとする需要が多いからでしょうか。販売するサイトに薬剤師免許番号を載せることをルール化したらどうでしょう?極論だけど処方箋以外の医薬品は薬局でバンバン売れるようにしたらいいと思います。スイッチ化も進んでいるから、OTCもちゃんと売れるようにならないとですね。」



大久保幸子先生

 「お薬手帳が薬歴管理料に内包され、今まで以上に手帳を勧める機会が増えましたが、実際にお薬手帳の使い方を理解している人がどれくらいなのか、少し疑問があります。病院に行く時「だけ」、薬局に行く時「だけ」、持って歩く人が少なくないように思います。

 先日行われた市のイベント健康フェスタでの薬剤師会のブースで、「手帳は今、お持ちですか?」と聞くと「え?あれは病院(薬局)に行く時しか持って歩いてないわ」と返答される方が多く見られたことからも感じます。

 それは手帳を作成してお渡しする私たちの説明不足にも原因があるのではないかと感じます。せっかく持ってもらったお薬手帳、有効に使用してもらえるよう、まだまだ努力する必要があるのではないでしょうか。」



野口克美先生

「今年も色々医薬品業界でも出来事がありましたが、6年制薬学部卒の薬剤師誕生が一番印象に残っています。実は2年前くらいから…どきどきしていました(笑)

 卒業してきた6年制薬剤師さんを見ると、スゴイ!と感じます。医師に少し近づいていると思えるような知識を薬剤師も持っていますし、何より、マイクを持たせたら困らずにしっかり自分の意見が言えて、発表ができる。これは、4年制薬剤師には出来なかった事、なかった事と思いました。

 私たち4年制卒の薬剤師も6年制薬剤師に負けないように勉強を続けスキルアップしていかなくてはなりませんね。個人的には、菅野先生の御講演でファシリテーターを務めさせていただき、その為の菅野先生とのミーティング等で勉強しています。

 患者さんが困っている事をちゃんと発見して、聞きだしてあげることができて…と思うと、やりたい事がたくさんで焦ってしまいますが、1つ1つステップアップしていきたいですね。」



 念頭にはその年の目標を立てるのが恒例となっていますが、2013年はどんな年になるでしょうか。総選挙も終わり、政権が変わり、業界への影響も今後何らかの形で現れてくるかもしれません。また、14年度改定に向けた動きも活発化してくるでしょう。そうしたところにも注目しつつ、しっかりと腰を据えて日々の業務にも取り組んでゆきたいものですね。

持参薬鑑別システム「薬鑑2013」

 持参薬鑑別システム「薬鑑2013」
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