新着記事


2012年12月13日

[薬局新聞]今後も多くの取組み紹介に期待を

薬局新聞連載の「ソーシャルPメンター&ニュース」第28回です。2012年重大ニュースの投票にも、ご協力よろしくお願いいたします。

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薬剤師が選ぶ2012年10大ニュース : 薬局業務に役立つサイト

ソーシャルPメンター&ニュース28


 2012年のレギュラー紙面も今回が最後となりました。今年も残すところあと20日余りとなりましたが、いかがだったでしょうか。小欄の1年を簡単に振り返ってみたいと思います。

 3月まで、ネット上で話題になったニュースや声を紹介した「週刊トラックバックNEWS」。4月から、アクティビティの高い”人”にスポットを当てた「ソーシャルPメンター&ニュース」へとリニューアルし、ここまでに7名の先生方にご登場いただきました。

 内容はほぼ全て、メンターの方とフェイスブック(FB)上でやりとりを行い、それを元に作成しているのですが、やりとりの中で、また編集の段階でその都度、新しい発見があり、私自身も非常に多くのことを学ばせていただいたのではないかと感じています。

 来年も、更に多くの方々にご登場いただき、取り組みについてご紹介できればと考えています。「私の周りに、こんなに頑張っている人がいる!」、あるいは「自分はこんなことをやっている!」という方がいらっしゃいましたら、是非ご推薦ください。自薦、他薦は問いません。

 年明けからは、長崎県五島市の田中秀和先生にご登場頂く予定です。年末恒例の「重大ニュース」とあわせて、お楽しみに!


本当に必要なモニタリング・患者ケアを見逃さない ハイリスク薬チェックシート

 本当に必要なモニタリング・患者ケアを見逃さない ハイリスク薬チェックシート

2012年12月06日

[薬局新聞]副作用チェックのアプリを提供

薬局新聞連載の「ソーシャルPメンター&ニュース」第27回です。

ソーシャルPメンター&ニュース27


 ベーリンガーインゲルハイム社は、薬剤師のための副作用チェックアプリ「副作用シグナルCHECKER」を公開しました。

 このアプリは、処方箋を持参した患者さんに対して、ハイリスク薬や新薬等の重大な副作用がないかどうか、患者さんから聞き取った自覚症状を簡単にチェックできる「副作用シグナル確認シート」を元に作成したものだということです。

 具体的には、患者さんから聞き取った自覚症状を、「皮膚」「目」「尿」「手足」「お腹」「呼吸/胸」「血液」「全身」の8つのカテゴリに分類し、疑いのある有害反応について確認をすることが可能です。

 iOS、Androidのいずれにも対応しており、無償で提供されています。薬局において、副作用の早期発見と拡大防止はとても重要な課題ですので、そのためのツールの一つとして、活用してみてはいかがでしょうか。


副作用シグナルCHECKER - Google Play の Android アプリ
googleplay_icon

副作用シグナルCHECKER - Plusr Inc.
副作用シグナルCHECKER - Plusr Inc.

医療に必ず役立つiPhone/iPad 〜日常診療・文献管理・勉強・学会などにアプリやWebサービスを徹底活用!

 医療に必ず役立つiPhone/iPad 〜日常診療・文献管理・勉強・学会などにアプリやWebサービスを徹底活用!

2012年11月29日

[薬局新聞]ケアコミから更なる連携強化へ

薬局新聞連載の「ソーシャルPメンター&ニュース」第26回です。

ソーシャルPメンター&ニュース26


 引き続き、グリーン調剤薬局(大阪府大阪市)の野口克美先生にお話をお伺いします。

 ご自身が中心となって立ち上げたケアコミュニティですが、具体的にはどんな活動をしているのでしょうか。

 「ケアコミは毎月1回、金曜日の19時から約1時間に渡って行われます。メーカーによる薬の講義やケアマネによる介護保険の話題、そして私も「サプリメントと薬」「口腔ケアについて」といった内容のお話をさせていただいています。ケアマネ、介護福祉士、デイサービスのスタッフ等々、多職種の方が参加しますので質問も活発ですし、堅苦しくない雰囲気が幸いして雑談に花が咲くこともあります。」

 参加者がそれぞれの立ち位置で、職能を発揮し、そして協力して地域の患者さんを支えてゆく、素晴らしい集まりですね。今後の方向性としては、どんなことをお考えでしょうか。

 「多くの医療従事者に、もっと薬局の取り組みを知ってほしいと思っています。そして、医療従事者のみならず、最終的には介護にあたっている御家族の皆さんにも参加していただき、意見を交換できるような場にしてゆきたいと考えています。」

 このケアコミュニティを核に、たくさんの連携が生まれてきそうですね。野口先生、4回に渡ってありがとうございました。


「残る薬剤師」「消える薬剤師」 (ZAITEN BOOKS)

 「残る薬剤師」「消える薬剤師」 (ZAITEN BOOKS)

2012年11月15日

[薬局新聞]在宅業務でケアコミュニティ設立

薬局新聞連載の「ソーシャルPメンター&ニュース」第25回です。

ソーシャルPメンター&ニュース25


 引き続き、グリーン調剤薬局(大阪府大阪市)の野口克美先生にお話をお伺いします。

 在宅業務を行うにあたり、様々な形での連携を模索したと聞きますが、ケアコミュニティ設立の経緯について教えて下さい。

 「薬局のある城東区には福祉協議会主催の「高齢者支援専門部会」もあります。そこには医師会や包括支援センター他、多くの施設の代表が参加しますので、本来はそこで薬剤師の活動を知ってもらい、連携ができたらと考えていました。しかし部会は規模も大きく、また地域的な事情もあったので、私が声をかけ、生活指導員、ケアマネ協会役員の3人でケアコミュニティを立ち上げました。」

 なるほど、既にあるものに頼るだけでなく、ご自身でコミュニティを作り、そこで連携を図っていくことを考えたのですね。

 「ケアコミは、薬局のごく近隣のエリアで、ケアマネ、ヘルパー、看護師、デイサービスのスタッフと連携を組み、患者さん個々の情報共有を行なっています。”今日は○○さんが転んでしまって整形を受診した。院内処方でこんなお薬が出たんだけど、一包化した方がいいよね”といった感じですね。」

 様々な職種の人が、患者さんを輪になって支える、といったイメージでしょうかね。次回はケアコミの具体的な活動についてお伺いします。


高齢者医療ハンドブック―今日の診療のために 改訂版

 高齢者医療ハンドブック―今日の診療のために 改訂版

2012年11月08日

[薬局新聞]担当者会議への参加で連携強化

薬局新聞連載の「ソーシャルPメンター&ニュース」第24回です。

ソーシャルPメンター&ニュース24


 引き続き、グリーン調剤薬局(大阪府大阪市)の野口克美先生にお話をお伺いします。

 薬剤師の在宅業務は急速に広がりつつありますが、薬局の薬剤師が単独で行うものではありませんよね。医師を始めケアマネやヘルパーとも連携を取っていかなくてはなりません。しかしながら実際問題、なかなかうまく回っていない部分もあるかもしれません。野口先生は、その辺り、何か工夫などがおありですか?

 「私の薬局の窓には「医療保険薬局・介護保険薬局」と掲示してあるのですが、それを見たケアマネさんから在宅の依頼がありました。実はその際に、その患者さんの担当者会議と言うのがあれば参加させて下さい!とお願いしました。」

 患者さんを支える人たちが顔を合わせる担当者会議の存在。知ってはいても、そこに出て行こうという薬剤師はあまりいないのではないかと思います。

 「後で聞きましたが、担当者会議に参加したい!と言った薬局は今までなかったらしく、ビックリしたと。参加していた生活指導員の方も「わ〜!薬剤師さんが担当者会議にいる!」と思ったそうです。」

 そうした積極的な姿勢が、地域連携には欠かせないのでしょうね。次回はご自身が主宰されているケアコミュニティについてお伺いします。


薬物治療コンサルテーション妊娠と授乳

 薬物治療コンサルテーション妊娠と授乳

2012年10月25日

[薬局新聞]患者への想いが在宅後押しに

薬局新聞連載の「ソーシャルPメンター&ニュース」第23回です。

ソーシャルPメンター&ニュース23


 今回からは、グリーン調剤薬局(大阪府大阪市)の野口克美先生にお話をお伺いします。

 野口先生は在宅療養支援に大変熱心だとお伺いしました。どんな思いがおありなのでしょうか。

 「そもそも、在宅療養支援の必要性を感じたのは、一人の患者さんからでした。近隣の医療機関からの処方箋を持ち込む70代女性の服用状況がどうしても良くなく、なんとか役に立てないかと考えました。そして、まずはご家族に相談し、更に主治医に在宅をお願いしたのが始まりです。」

 なるほど、その患者さんへの強い思いが、在宅への後押しになったのですね。とは言え、一人薬剤師でありながら、患者さんの自宅まで出向くというのは苦労もあるかと思うのですが、その辺りはどうなのでしょうか。

「確かにそうですね。可能であれば、自分でもケアマネの資格を取得して、ケアマネの仲間に入ることができればいいのですが、一人薬剤師ということで難しさもあり…。それならコミュニティを作って繋がるのがベストと考えたのです。実のところ、ここに薬局を開設してから、地域での多業種連携をするのが夢だったのです。在宅業務において、地域連携というのはとても大切なのです。」

 次回は、その地域連携をどのように作っていったのかについてお伺いします。


薬局薬剤師における在宅業務マニュアル

 薬局薬剤師における在宅業務マニュアル

2012年10月18日

[薬局新聞]「PATH×HAMAMATSU」開催 若手中心に参加者の交流深め

薬局新聞連載の「ソーシャルPメンター&ニュース」第22回です。

ソーシャルPメンター&ニュース22


 静岡県浜松市で行われた第45回日本薬剤師会学術大会には、7500人余りの参加があったと聞きました。口頭発表、ポスターセッションを始め、日頃の成果の発表が行われる中、久しぶりの再開に、しばし時を忘れた人も多かったのではないかと思います。

 そんな中、若手薬剤師が集まるイベント「PATH×HAMAMATSU」が開催された。夜9時という遅い時間のスタートにもかかわらず、200人に迫ろうかという人が押し寄せた会場は大変賑わい、熱気にあふれました。また、日薬会長の児玉孝氏や参議院議員の藤井基之氏も応援に駆けつけるなど、周囲の期待の大きさも感じた次第です。

 鹿児島県の原崎大作氏らが発起人となってスタートしたこのイベントは、第1回の同県での開催を足がかりに、日薬学術大会に合わせて企画された。「PATH」とはPharmacist Action Think with HEARTの略であり、行動、考え、そして心にスポットを当てているということです。

 次世代を担う薬剤師たちは、どんな思いでこのイベントに参加し、何を感じたのか。そして参加者同士の横のつながりは、どんな化学反応を起こすのか――おそらくその一端は本企画でもリアルタイムでご報告できると思います。


病棟・外来・施設で使う向精神薬薬剤ノート

 病棟・外来・施設で使う向精神薬薬剤ノート

2012年10月04日

[薬局新聞]「みんな同志」で横のつながり強く

薬局新聞連載の「ソーシャルPメンター&ニュース」第21回です。

ソーシャルPメンター&ニュース21


 引き続き、二ツ家調剤薬局(青森県八戸市)の大久保幸子先生にお話をお伺いします。

 来年以降の開催については未定だということですが、しかしこの流れは大切にするべきだと思います。学会などは形や権威があって人が集まる部分もあるわけですが、八戸の集いはそうじゃないですよね。いい意味で、学術大会とか学会とは対局に位置しているわけです。この流れはすごく意味のある、そして重い流れなんだと思います。

 「そうなんですよね、この集まりには基本的に「偉い人」っていう人がいないんです。みんな同志なんです。なので終わった後の達成感はみんな同じで本当に充実しました。誰に聞いてもそう答えてくれると思います。そこは自信があります。」

 ポイントは「みんな同志」というところなんですよね。参加した皆さんはちゃんと気がついていて、上下じゃなくて横につながっているのがすごくいい。そういうところ、やはりネットの流れを汲む部分はあるのでしょうね。

 「それにしてもこういった集まりっていうのは「結果」というのがちょっと漠然としている部分がありますね。メンタルな部分が大きいので成果を形として出すことに難しさを感じています。とは言え、2ヶ月が経った今でも色褪せないというのは、それだけ大きな成果があったんだと実感しています。」

 大久保先生、4回に渡りありがとうございました。


これからの社会薬学―社会の変化と、対応する薬剤師への期待

 これからの社会薬学―社会の変化と、対応する薬剤師への期待

2012年09月27日

[薬局新聞]関連組織や団体とも協力体制

薬局新聞連載の「ソーシャルPメンター&ニュース」第20回です。

ソーシャルPメンター&ニュース20


 引き続き、二ツ家調剤薬局(青森県八戸市)の大久保幸子先生にお話をお伺いします。

 「全国薬剤師の集いIN八戸」の開催にあたって、受け入れ準備やその他諸々の手配等があったと思うのですが、どのように行ったのでしょう。

 「八戸のU-40薬剤師の集まり「えんぶり薬師塾」という会があるのですが、そこがメインとなって受け入れ体制を整えました。とは言え初めてのことですから戸惑いもありました。親分肌の山田会長、リードとフォローが抜群の青柳専務など、八戸市薬剤師会の賛同・協力があったことも大きかったですね。」

 今回の集いは大久保先生の人徳と「えんぶり薬師塾」、そして八戸市薬剤師会の組織力のたまものですね。ちょっと気が早いですが、来年以降の定期開催についても考えていますか?

 「日程上の制約等から難しさもありますが、できれば続けてゆきたいと考えています。規模を大きくするつもりは毛頭ないのですが、本当に「薬剤師」という仕事が好きな人の貴重な集まりだと思いますし。それぞれの場所で頑張っている、いろんな人と話すことで人の輪がひろがり、モチベーションもアップしますよね。」

 次回は大久保先生の「ネット活用術」についてもお伺いします。


Old and New 心房細動の抗凝固療法

 Old and New 心房細動の抗凝固療法

2012年09月13日

[薬局新聞]学術的要素の濃い内容に発展

薬局新聞連載の「ソーシャルPメンター&ニュース」第19回です。

ソーシャルPメンター&ニュース19



 引き続き、二ツ家調剤薬局(青森県八戸市)の大久保幸子先生にお話をお伺いします。

 前回、「全国薬剤師の集いIN八戸」開催に至る経緯などをお伺いしました。ネットの機動力と横のつながりを活かして、スピード感を持って準備が進んだと伺います。実際、八戸に集結して、どんなことが行われたのでしょうか?

 「開催が決まった当初こそ、リアルに会い、八戸で飲み会をしよう!というノリだったのですが、実際の内容はかなり濃いものになりました。例えば、長野からきた益満先生にはKYT法について講演いただきましたし、愛知から来た奥村先生にはお薬手帳のいろいろな活用法について講義いただきました。せっかく全国から講演慣れしている先生が来てくれるのだから、それを聞いて皆で学ぼう!自らもプレゼンできるようになろう!という空気がありましたね。」

 大久保先生も「ネットとリアルと時々わたし」というタイトルで基調講演を行ったのですよね。更にスモールグループディスカッション(SGD)も行われ、かなり盛りだくさんの内容であることを考えると、単なる集いではなく、どちらかと言うと学術大会的な要素も少なくないですね。

 「SGDは2025年の薬剤師像について、深夜まで熱い議論が交わされました。そして参加した人全員が、自分自身の問題として、これから何ができるのかを考えていました。こうしたことは、何百人何千人といった大きな規模の会でないからこそ可能なのだと自負しています。」

 次回はイベントを受け入れた、八戸市薬剤師会や”えんぶり薬師塾”についてお伺いします。


消化器内科 薬のルール65! (レジデントのための薬物療法)

 消化器内科 薬のルール65! (レジデントのための薬物療法)

2012年09月07日

[薬局新聞]SNSで全国の薬剤師が八戸に集結

薬局新聞連載の「ソーシャルPメンター&ニュース」第18回です。

ソーシャルPメンター&ニュース18


 今年7月、青森県八戸市で「全国薬剤師の集いIN八戸」が開催されました。今回からは、そのイベントの発起人でもある、二ツ家調剤薬局(青森県八戸市)の大久保幸子先生にお話をお伺いします。

 全国の薬剤師が八戸に集うという、なんともスケールが大きなイベントですが、元々のきっかけはどこから生まれたのでしょうか?

 「最初は、薬剤師専用のSNS「薬剤師ねっと」でつながりのあるメンバーとリアルに会い、八戸で飲み会をしよう!という軽い感じから始まりました。そこからFB上で話がどんどん盛り上がり、「八戸オフ会するって言ったら来る人〜(´・ω・`)」(原文ママ)と投稿したら…多くの方々から参加表明いただき、県外(弘前を含む)から12名の先生方が来八されました。」

 形式張ったりしたものではなくて、本当にみんなの声が集まって実現したのですね。まさにネットの中の関係をリアルにすることができたという素晴らしいイベントです!ネットを通じて何かやろうとする時、実は各自に結構温度差があって、なかなか形にならないことも多いのではないかという印象を持っていますが、そのあたりはいかがでしょうか。

 「私の周りにその「温度差」を感じる人がいなかったのが一番の成功のカギだったのかもしれませんね。わざわざ新幹線を乗り継いで八戸に来て、薬剤師職能の話をする。今回参加したメンバーの意気込みは半端ないものでした。」

 次回も引き続き「全国薬剤師の集いIN八戸」についてお伺いします。


薬学用語辞典

 薬学用語辞典

2012年08月23日

[薬局新聞]一物二名称なくし有効活用を

薬局新聞連載の「ソーシャルPメンター&ニュース」第17回です。

ソーシャルPメンター&ニュース16


 引き続き、ふくろうメディカル(埼玉県)代表の水八寿裕先生にお話をお伺いします。

 医薬品業界には、中身が同じものを異なるメーカーがそれぞれに別の名前をつけて併売する、いわゆる「一物二名称」の問題があります。この件については、ご自身のコラムで「恥ずかしい『日本オリジナル』」として書かれていました。

 「私も製薬MR時代に一物二名称に該当する製品の販売に携わっていた張本人です。正直なところを申し上げますと、現場のMRもそのような販売手法には賛成していないということです。臨床開発の時点で既に販売契約など話が決まっていることが多いのでマーケティング部門でもどうしようもない場合もあるようです…」

 なるほど、販売に携わる方も、そのような思いを持っているのですね。薬局薬剤師で、一物二名称に対してもどかしい思いを抱えている人も多いと思いますが、何かできることはあるのでしょうか。

 「医療資源の無駄に関しては、しっかりと声を出すことは重要であると考えています。解決するには一般名での処方を原則にしてどちらでも調剤できるように制度改定をすればよいのです。そうすれば二銘柄販売の意味がなくなります。」

 確かに資源の有効活用という観点から、しっかりと声をあげてゆくことは大切ですね。しかし水先生にとって、この「一物二名称」はあながち無駄ばかりでないとも聞きましたが…。

 「実は家内と出会ったのがこの二銘柄販売がきっかけです。ある骨粗鬆症製品をエリアで競争していたのですが……そういうこともあるのです」

 水先生にとっては、この一物二名称がキューピット役を果たしたというわけですね!貴重なお話、ありがとうございました。


保険薬局基礎のキソ

 保険薬局基礎のキソ

2012年08月09日

[薬局新聞]講演やイベント通じ交流継続

薬局新聞連載の「ソーシャルPメンター&ニュース」第16回です。

ソーシャルPメンター&ニュース15


  引き続き、ふくろうメディカル(埼玉県)代表の水八寿裕先生にお話をお伺いします。

 この8月、被災地の子供たちの心のケアを目的に「みどりの東北元気キャンプ」が実施されるそうですね。

 「みどりの東北元気キャンプは昨年に引き続き行われています。私は昨年、福島でのキャンプに医療者として参加しました。故郷に帰ることができない被災地の子供たちが「困難を乗り越える力」を身につけるプログラムがくみこまれています。医療者と教育者が協力してゴールを目指す姿は感動です。」

 その他にも、埼玉県朝霞地区で災害支援の講演、支援地区や福島県郡山市の物産展を兼ねたイベント、また郡山の観光や避難所脇の仮設住宅への炊き出し手伝いなど、今も交流を継続していらっしゃるようですね。水さんの被災地支援には、大きな特徴がおありだと伺いましたが。

 「BMATと名付けているのですが、元々正規派遣のメンバーでは無く、自然発生的に生まれたグループで行なっていることですね。たまたま昔の知人よりFacebookを通じて支援に行きたい旨の連絡をもらってスタートしました。あと、学生を連れて行ったことも重要なポイントでしたね。その際には、必ずご両親の許可をもらうようにしていました。今でも現地に行きたい人を連れて行きます。まだ何も変わらない地域もあることを共に考える機会を作りたいですね。」

 次回は「一物二名称」についてお伺いします。


みどりの東北元気キャンプ
http://cocoro-care.net/

薬理学―薬学教育モデル・コアカリキュラム準拠

 薬理学―薬学教育モデル・コアカリキュラム準拠

2012年08月02日

[薬局新聞]赤ベスト着て被災地支援に尽力

薬局新聞連載の「ソーシャルPメンター&ニュース」第15回です。

ソーシャルPメンター&ニュース15



 今回からは、ふくろうメディカル(埼玉県)代表の水八寿裕先生にお話をお伺いします。

 水先生と言えば、白衣よりも「赤ベスト」を思い浮かべる人も多いのではないかと思いますが、東日本大震災への被災地支援にはなみなみならぬ想いを感じます。「故郷の福島に…」というのが原点だとお伺いしましたが、どんな想いが込められているのでしょうか。

 「昨年の震災にて被害に遭われた方に心よりお見舞い申し上げます。災害支援の原点は阪神淡路大震災です。当時は大学院生で、薬剤師の免許は持っていましたが何もできないでテレビを見ていました。また、大学の卒業式はちょうど地下鉄サリン事件の日でした。武道館で行われたのですが、もし地下鉄を使っていたら…という思いもありましたね。今回は東北地方が大きな被害を受けていましたので、ここで何も出来なかったら一生後悔するだろうという思いは常に持っていました。」

 故郷が福島だからというだけの理由ではなく、それまでの人生の中でいろいろな場面に遭遇して、その時々の想いが根底にあるのですね。とはいえ、思いを行動にすることは、かなりのエネルギーを必要とします。そして、それを今も継続していることが、水さんの想いの強さなのではないかと感じます。

 次回は、被災地支援の具体的な取り組みについてお伺いします。


ドキュメント東日本大震災 そのとき薬剤師は医療チームの要になった (日経DIブックス1)

 ドキュメント東日本大震災 そのとき薬剤師は医療チームの要になった (日経DIブックス1)

2012年07月20日

[薬局新聞]勉強会や交流にビデオチャット活用 遠隔地との中継でスキルミックスに

薬局新聞連載の「ソーシャルPメンター&ニュース」第14回です。今回は夏季特別号として、拡大版でお送りいたします。

ソーシャルPメンター&ニュース


 ソーシャルPメンター&ニュース、今回は拡大版でお届けします。引き続き、鹿児島の原崎先生に、Google+ハングアウトの活用についてお伺いすると共に、勉強会をハングアウト中継するなど、ICTの活用に熱心な、ねもと薬局(茨城県)の根本みゆき先生にもお話をいただきました。


Google+ハングアウトとは?
 Googleが提供するビデオチャット。最大10人同時に会話が可能。カメラが発言者に自動的にフォーカスする機能もある。音声以外に文字でのチャットや画面の共有などもできる。またハングアウトの様子を配信したり、YouTubeに保存したりすることで、多くの人とシェアできるようになる。


(熊谷) 最近原崎さんがハマっているという、Google+ハングアウトのことについてお聞かせください。

(原崎) あれは衝撃ですね!

(熊谷) 確かに。あれはスゴイ!…というか、毎晩やってる原崎さんがスゴイ!(笑)ハングアウトの登場で生活が変わりますね。

(原崎) まだ曖昧だけど、実はビデオでの情報発信が加速していくんじゃないかと…。

(熊谷) 添付文書の読みあわせしたり、合同で勉強会したりといったこともどんどん可能になります。

(原崎) テンション低い人をさそって勉強会するより、テンション高い人だけ集まって勉強会したほうが楽しいですよね!

(熊谷) それは確かに!

(原崎) 先日は、茨城のねもと薬局さんの勉強会に、ハングアウト中継で鹿児島から、ディスカッションに参加しましたよ。

(熊谷) ハングアウトで中継したんですか?

(原崎) そうなんです。

(熊谷) 先進的な取り組みをしている薬局もあるんですね!その勉強会、どんな様子だったか教えていただけますか。

(原崎) 普通の勉強会のようにスロースタートで始まっていくんだけど、10人という人数がいいのか、だんだんと議論が白熱していって、時間制限がないものだから2〜3時間は平気で過ぎちゃって…。

(熊谷) なるほど、10人という人数が最適なんですね。

(原崎) そうなんです。そしてその時間がロスかというと、実はチーム力の強化にすごくいいんですよね。

(熊谷) 決して無駄に過ぎている時間ではないと。

(原崎) 自宅にいてくつろいでるからというのもあり、アイデアも普段より出るわ出るわで。

(熊谷)自宅という環境がプラスに働くわけですね。それは逆にメリットになりますね。


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2012年07月12日

[薬局新聞]薬局のIT導入にリテラシー必須

薬局新聞連載の「ソーシャルPメンター&ニュース」第13回です。

ソーシャルPメンター&ニュース13


 引き続き、アクア薬局花棚店の原崎大作先生にお話をお伺いします。

 今回は、薬剤師にとっての「情報リテラシー」とはどうあるべきかについて、お聞かせください。

 「僕が足を無くした理由が交通事故なんですが、家が貧乏だったので自転車を手に入れるのが遅かったんですよね。いざ自転車を手に入れたんですがで、サイズもあっていない自転車に、練習もほとんどせず、交通ルールを知らないまま道路に飛び出しました。事故るのは当たり前だったわけです。」

 私も初めて聞く、とても衝撃的なお話ですが、つまり、何にしてもきちんと手順を踏んだ上で行なっていかなければならない、ということなのでしょうか。私たち薬局の薬剤師は意識しないうちに、患者さんの個人情報を含む膨大な情報を扱うわけですが、それらにもステップが必要だと?

 「バイタルサイン講習会で実際にバイタルをとる手技を身につけても、実際に患者さんのバイタルをとるのは相当練習してから、その勉強をしてからですよね。しかし、どうも医療業界のIT導入はどこも十分な練習がないままにパソコンを導入したりする。リテラシーの無い方がいきなり患者さんの情報を扱う訳です。 恐いですよねー」

 薬局で扱う情報は増加の一途を辿りますが、ちょっと立ち止まって考えてみる必要がありそうですね。


保険調剤Q&A 平成24年版 調剤報酬点数のポイント

 保険調剤Q&A 平成24年版 調剤報酬点数のポイント

2012年07月06日

[薬局新聞]4つの視点でITを有効活用 業務上の課題などの共有にも

薬局新聞連載の「ソーシャルPメンター&ニュース」第12回です。

ソーシャルPメンター&ニュース12


 さて、今回から原崎大作(アクア薬局花棚店 管理薬剤師)先生にご登場いただきます。原崎先生といえば、日経DIの連載「ガジェット!な日々」で、毎回いろんなネタを紹介してくださって、私も非常に楽しみにしています。パソコンをはじめいろんなツールがある中、薬局業務にどうフィットさせていったらいいのでしょうか?

 「そうですね。結局は道具なので、あまり深く考えずに使っている感じですが、時間管理、テクニック共有、タスク管理、チーム作成。この4つの視点でしょうか。これにあわせて道具をもってくる感じです。」

 なるほど、目的に合わせて道具を持ってくる、というのは、納得ですね。具体的には、最近印象に残っているツールなどはありますか?

 「チーム作成としてフェイスブック(FB)のグループ機能ですね。既にたくさんのグループがありますが、目的に応じて、更にいろいろなグループを作りまくっています。そこで業務上の課題や悩みなどを共有しています。これはテクニック共有にもつながりますね。」

 タスク管理についてはどうでしょう?

 「人間が記憶しながら仕事するのか、それともストレスに解放されながら仕事するのかでは能力が違ってくると思っているので、TODOはリストとして、外に書き出したほうがいいですね。」

 あらゆるツールを外部脳的に使うのですね!次回はもっと深く話をお伺いします。


絶対使える医療系iPadアプリ300

 絶対使える医療系iPadアプリ300

2012年06月28日

[薬局新聞]注目のネット裁判についても解説

薬局新聞連載の「ソーシャルPメンター&ニュース」第11回です。

ソーシャルPメンター&NEWS11


 弁護士の赤羽根秀宜先生に、医薬品ネット販売の判決についてお伺いします。

 東京高裁ではケンコーコムの勝訴とされました。まだ判決文が公表されていませんが、この判決についてどのように解釈をすべきなのでしょうか。

 「この判決、裁判の判断は「違法の規則」と考えたからに尽きます。決して、このネット規制が政策として正しいとか、間違っているとかの判断をしたわけではないです。裁判所は、法的に適法か否かを判断する機関ですので、政策の妥当性を判断することはできません」

 つまり、薬事法からの委任がないにもかかわらず、それを省令で規制してはだめだと言ったということなのですね。

 「改正薬事法には、ネット販売を規制する文言や意図などはないというのが今回の判断、そして1審の地裁は、薬事法は規制することも念頭においているという判断です。これは薬事法の解釈によって変わっています」

 厚生労働省は上告しましたが、今後の展開についてはどう見ますか?

 「今後上告審でどのような判断になるかは、ちょっと難しくて判断しかねます。ただ、仮に上告審が控訴審と同じ判決をしても、薬事法自体を改正して、国がネット販売を規制する余地は残っています。ネット販売規制が憲法違反して無効だと判断されたのであれば、これは出来ません。このような改正が国会で通るのか、厚労省がどこまで規制したいと考えているか等はわかりませんが、そうした可能性は否定できません」

 大変明瞭な解説をいただき、ありがとうございました。


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2012年06月21日

[薬局新聞]それぞれの立場経験し理解深める

薬局新聞連載の「ソーシャルPメンター&ニュース」第10回です。

ソーシャルPメンター&ニュース10


 引き続き、弁護士の赤羽根秀宜先生にお話を伺います。今回は「司法修習」についてです。

 ちょっと聞き慣れない言葉ですが、司法試験に受かったあと、法曹になるために「司法修習」というもの行くのですね。裁判官、検察官、弁護士のそれぞれの実務家につき、実務を学ぶということですが、どういったメリットがあるのでしょうか。

 「裁判においては、全く違う立場の人がいるわけです。検察官と弁護士は敵になりますし、裁判官はそれを客観的にみて判断する人です。これを全て体験できるということはとても素晴らしいことです。実際の実務において、相手はおかしいなということも、その立場を経験していれば、なぜそうするのかわかるからです。立場は違ってもお互いの立場がわかるため、基本的には尊敬して、他の立場の人と接するようになれます。」

 なるほど、同じ法曹界の中でもいろいろな立場を経験できるというのは貴重なことですね。薬剤師の業界にも参考になることがありそうですね。

 「そうですね。病院薬剤師、調剤薬局を経験し立場が分かれば、社会に出てからもお互いに理解ができ、薬薬連携などはもっと進むのではないでしょうか。できればMRなども経験してみると面白いのかもしれません。」

 法曹界は後進を育てることにも熱心だと聞きますし、そういった良い面を、私たちの業界でも取り入れて行ければ素晴らしいですよね。次回は医薬品ネット販売の判決についてお伺いします。


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2012年版 保険薬剤師のための薬担ハンドブック

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2012年06月14日

[薬局新聞]失敗しても経験…前向きにトライ!

薬局新聞連載の「ソーシャルPメンター&ニュース」第9回です。

ソーシャルPメンター&ニュース9



 前回に引き続き、弁護士の赤羽根秀宜先生にお話を伺います。

 アルバイトをしながら3年間、ロースクールに通ったということで、もちろん法曹になるという目的があったわけですが、法律の勉強以外の部分において、何か得たものはありますか?

 「一つは子育てについてです。在学中、2年生のときに長男が生まれました。妻も働いていたので、子育てをしながら勉強、バイトという生活になりました。この経験から子育てにも関わっていきたい気持ちも強くなり、父も母も子育てをしやすい世の中にしたいなと思っています。」

 「それからもう一つ。仮に試験に落ちて法曹になれなくても、このロースクールにいった経験は、絶対に自分のプラスにはなると思っていました。全く違う世界を見られたからです。そのまま薬剤師に戻ったとしても、行く前と行った後では、自分は大きく変わっていたと思います。医療界の常識って世の中の常識ではないのかとか、世の中って変えられるかも等意識が変わりました。」

 弁護士になってからの業務についてお教えください。薬剤師業界からの講演依頼も多いと聞きますが、やはり薬局や薬剤師業界に関することがメインなのでしょうか。

 「現在は、薬剤師業界のこともそれなりにありますが、メインは通常の弁護士です。会社同士の契約のチェックや損害賠償事件等の訴訟等が多いですが、破算や相続等も扱っています。刑事事件はほとんどなく、民事事件が多いですね。薬局からの調剤過誤にかかる相談、また、新しいシステムを薬局に導入する場合の法的問題点、薬事法に関する相談などを受けることもあります。」

 次回は「司法修習」についてお伺いします。


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2012年06月08日

[薬局新聞]法曹界から医療現場をより良く

薬局新聞連載の「ソーシャルPメンター&ニュース」第8回です。

 今回からは、弁護士の赤羽根秀宜先生にお話を伺います。

 赤羽根先生は「医療界をよくしたい」という思いから、薬剤師免許を取得後、現場での経験も経て法曹に転身されました。そのきっかけは医療裁判だったと言います。一時期、医療従事者側に厳しい判決が続き、また医療過誤が原因で刑事事件に発展するケースも多く、報道も医療者側に厳しい状況でした。

 「私は、そのような状況をみて、もともと危険を含む医療において、医療従事者にその責任を過度に負わせるのは間違っていると考えていました。医療従事者にそのような負担を負わせてしまうと、医療が委縮してしまう、新しい医療への挑戦も難しくなってしまうなど、最終的には国民にも不利益になるはずです。」

 赤羽根先生の周囲にはたいへん一生懸命な医師などの医療者の姿があったとも聞きます。

 「そういった姿を見ていたこともあったので、純粋にかわいそうという考えもあったかもしれません。そして、このような状況になっている原因は、医療をよくわかっていない法曹たちが裁判や刑事手続を行っているからだと思い、大げさではありますが、自分が法曹になれば、医療裁判が変えられるのではと漠然と考えていました。」

 そんな時にちょうど法科大学院ができたのですね。その理念の一つには、医療等の専門性をもった人を法曹界に入れ、専門性のある法曹を養成しようというものもありました。

 「その話を知った時、これはまさに自分のためにできた制度だと思い、具体的に法曹を目指すことになったのです。ただ最近は、医療裁判を変えるという考えから、医療裁判自体をなくしていかなければ、という考えになってきています。」

 次回は、ロースクール時代のお話と現在携わっている業務についてお伺いします。


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2012年05月24日

[薬局新聞]お薬手帳の概念を一度壊して運用実績を改めて作る必要が

薬局新聞連載の「ソーシャルPメンター&ニュース」第7回です。

 今回も、イイジマ薬局のイイジマ伴典先生にお話をお伺いします。

 前回、前々回と「連絡ノート」を作成して患者さんや医師との緊密な関係づくりをしている実例をご紹介いただきました。それらは、お薬の記録にとどまらず、様々なことを記載されており、これこそ本質的な利用方法と感じます。

 「そもそも患者個々に合った状況で使用するものが、おくすり手帳だと思います。保険データを外部からある一定のセキュリティーのもと閲覧できるようになれば、現状の手帳は不要になると思われます。しかし、紙媒体の「手帳」は、それとは別の目的で使用できるはずです。そして、お薬手帳の電子化については、薬剤師の患者サービスについてデータを取り、薬剤師がかかわることの重要性を実証できればいいなと考えています。」

 引き続き紙媒体の手帳を使用するにしても、電子化するにしても、手帳の役割についてもっと考えてゆかなければならない、と。

 「そうですね。本来手帳は単に記録を目的とするのではなく、そうした「関係性構築」を目的としていたのでしょうが、現状では調剤業務の複雑化により忙しくなり、全員にはできていないと思います。手帳の概念を一度壊して患者個々に合った情報作りとその運用実績を作らないと、今後、薬剤師の必要性を含めて、可能性は軽視され不要論すら出るでしょうね。」

 厳しいお言葉ですが、単に算定要件を満たすだけのものとして捉えるのではなく、患者さん個々の状態に合った、本当に必要な情報を記載できるものを考えてゆく必要があるということですね。

 飯島先生、ありがとうございました。


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2012年05月17日

[薬局新聞]連絡ノートで医師との連携強化

薬局新聞連載の「ソーシャルPメンター&ニュース」第6回です。

ソーシャルPメンター&ニュース6


 前回に引き続き、イイジマ薬局のイイジマ伴典先生にお話をお伺いします。

 “連絡ノート”を作ってもらい活用する取り組みですが、もう1人の患者さんはどんな様子なのでしょうか。

 「もう1人は女性Bさん。この方は一人で病院に行けます。ひどくはないのですが軽度の物忘れ、薬をたくさん飲み残すなどで管理ができなくなったことがきっかけで、連絡ノートを作ってもらいました。毎回お薬をお届けに行った際に残薬やコンプライアンス、医師に伝えそびれた要望、生活上の不安などを聞き、ノートに記載するようにしました」

 Bさんにもやはりノートは購入していただいたのですね。しっかりとフォローしているようですが、相互連携などにも役立ったのでしょうか。

 「表書に”先生との連絡ノートです”と記載し、医師にコメントを書いてもらうようにお願いしました。圧迫骨折や狭窄症による痛みとそれに伴う鬱症状が重大だったため、メンタルクリニックの医師に処方薬の指定までしちゃいました。結果症状や生活が目に見えて改善し、医師も僕ももちろんBさんも大喜び!処方医も快く思っていただき現在も進行中です」

 なるほど、アナログの手帳の良さを最大限に引き出していますね。次回は手帳のあり方や可能性についてお伺いします。


「アルツハイマー」からおかえりなさい

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2012年05月12日

[薬局新聞]電子お薬手帳の可能性を検証

薬局新聞連載の「ソーシャルPメンター&ニュース」第5回です。

ソーシャルPメンター&ニュース5


 今回からは、長野県上田市にありますイイジマ薬局の飯島伴典先生にお話をお伺いします。

 上田では薬剤師会として、電子お薬手帳の活用について模索しているとのことですが、どんな狙いがあるのでしょう?

 「お薬手帳に関しては以前から、点数ありきになってはいないか、またサービスとしての実態はどうなんだろう、という疑問がありました。他の医療職種からどのように思われ、利用されているのかリサーチしたいなとも思っていました。そこで今回、上田薬剤師会でお薬手帳の電子版を作り、運用しながら問題点や手帳の可能性(能力)を調査していくことになりました。」

 なるほど、先が楽しみな調査ですね。それとは別に、先生は何か独自の取り組みをされているのでしょうか。

 「僕は2人の患者さんに対して、連絡ノートを作ってもらっています。市販の大学ノートを買って用意してもらうだけなのですが。ポイントは、「購入してもらうこと」ですね。無償で渡すとなかなか使ってもらえないので、意識を持ってもらうためにも。」

 「男性の患者さんA氏は1人で受診することが多いのですが、高齢のため、家での状況や服薬に関すること、体調変化や食事のことをうまく医師に伝えられないという問題がありました。そのため、同居の家族と僕と医師が自由に書き込める連絡ノートを提案しました。これにより医師も、カルテレベルのコメントはないですが、「どのような理由でこの検査をしました」とか「お元気そうですね、続けていきましょう」と書いてもらえるようになりました。家族からも安心できたと喜ばれ、今ではすでに2年目に突入しています。」


投薬禁忌リスト 平成24年版

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2012年04月28日

[薬局新聞]情報共有など薬剤師業務にも活用

薬局新聞連載の「ソーシャルPメンター&ニュース」第4回です。

ソーシャルPメンター&ニュース4



 フェイスブック(FB)を実際の薬剤師業務に活かす例というのはあるのでしょうか?

 「FBの良さは簡単にグループが作れて、友達を引き込める(!)というところですね。「薬剤師」というグループは1000名以上の人が入っているでしょうか。薬剤師の仕事についてのあらゆる話題がUPされてきます。疑問の解決や新しい情報の共有化ができます、非常に仕事に役立つグループですね。」

 「他にも「バイタルサイン」や「薬物動態を考える」、「小児の情報提供書」といったグループがあり、友人たちの書き込みを読んで刺激をうけて、役立つ!助かったというだけでなく、自分ももっと頑張らなきゃという気持ちになりますね。知識が増えて問題解決、友人とのコミュニケーション、モティベーションUP。一粒で3度おいしい…それがFBです。」

先生は「ソーシャルメンター」という言葉の生みの親でもありますが、メンターの重要性とネットの果たす役割についてはどのようにお考えでしょうか。

 「“産みの親”ではないような気がします…が。メンターは利害関係なく、その人を支援する存在であり、FBの性質にぴったりだと思っています。人は多かれ少なかれ「誰かの役に立ちたい」と思っています。それを引き出せるのもFBの良さと思います。」

 FBの良さ、ネットを通じたコミュニケーションの重要性等、4回に渡ってお話をお伺いしました。井手口先生、ありがとうございました。

あの「薬剤師体操」を生み出したラジオ番組「薬剤師NEO」がリニューアルし、「井手口直子の薬剤師GO!」(毎月第2、第4水曜日20:40−21:00)としてこの4月からスタートしています。こちらもお楽しみに。


実践ファーマシューティカルコミュニケーション―服薬指導のスキルが上がる

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