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2012年03月29日

[薬局新聞]週刊トラックバックNEWS214(最終回)

薬局新聞連載の「週刊トラックバックNEWS」、第214回で最終回となります。これまでのご愛読、ご協力に感謝いたします。次週よりリニューアルしまして「ソーシャルPメンター&ニュース」というコーナーがスタートします。こちらも引き続き、よろしくお願いいたします。

薬局新聞TBN214


 薬局新聞の紙面改革キャンペーンの一環として、07年4月からスタートした「週間トラックバックNEWS」だが、この3月で丸5年を迎えた。ここで一応の区切りを迎えるにあたり、これまでを振り返ってみようと思う。

 連載当初はブログとの勝手の違いに大いに戸惑い、文字通り「手探り」でスタートした。古くからの歴史を持つ新聞という媒体と、ごく新しいネットという媒体のコラボレーションによる新たな「化学反応」を目指し、様々な試みを行なってきた。

 特に印象深いのは、TOPICSと題して、普段業務の中で感じる様々な問題点を挙げてもらったことや、08年新春企画のチャットミーティングだ。いずれも意識の高い多くの方々にご参加いただき、ネットを通じたやり取りに、大きな可能性を実感した。

 また、年末恒例ともなった「ネット版業界十大ニュース」は、業界の重鎮たちが選ぶものとはまた違ったニュースがランクインし、ネットという媒体のユニークさが際立った。毎年非常に興味深く、結果を楽しみにしていたことを思い出す。

 5年間の記事数は200本を超えるまでになったが、これもひとえに読者の方々が「参加」してくださった結果だと感じる。紙面をお借りし、改めてお礼申し上げたい。

 4月からは小欄もリニューアルする。ネットというツールの先にいる「人」にスポットを当てた企画をお送りする予定だ。第1回には特別ゲストをお迎えするので、乞うご期待!といったところ。引き続きのご愛読、そしてご参加をお願いし、結びとしたい。


表形式 薬物相互作用禁忌一覧―作用機序・対処法等の解説

 表形式 薬物相互作用禁忌一覧―作用機序・対処法等の解説

2012年03月22日

[薬局新聞]週刊トラックバックNEWS213

薬局新聞連載の「週刊トラックバックNEWS」第213回です。SNSの台頭によって時代遅れとも言われるブログですが、ここにきて見直される機運もありますね。

薬局新聞TBN213


 Gawkerメディアの創設者であるNick Denton氏が、ブログなどのコメント欄は、資源と時間の無駄であると切り捨てているという。

 ブログというツールが広まる初期の頃、コメント欄やトラックバックといった仕組みには多大な期待が寄せられていた。一時、「Web2.0」とももてはやされ、双方向がネットの未来を根底から変えるという、願望にも似た思いがネット界を駆け巡った。

 しかし、氏によるとインターネット誕生から今に至るまで「双方向のコミュニケーションが意見交換や議論に発展するようなことは起きなかった」としている。更に、コメント欄には「2つの関心を持てるような興味深いコメントに対し、トピックから外れていたり、有害なだけのものが8つある」という。

 6年間ブログを続けてきた筆者としては、「決してそんなことはない!」と声を大にして反論したいところであるが、時間の経過と共に、いい意味でも悪い意味でも、当初の予想とも違った方向に発展してきているのも事実であろう。

 流れの早いWebの世界。人々は何を思い、どこに向かってゆくのか。時にそんなことを考えるのも、また楽しいものである。


くすり55検索2012 for Windows/Macintosh

 くすり55検索2012 for Windows/Macintosh

2012年03月16日

薬局新聞3000号記念?編集部を逆取材したので本邦初公開!

薬局新聞3000号


昨日、「週刊トラックバックNEWS」をアップしましたが、ちょうど薬局新聞が3000号だということで、紙面は記念特集が組まれていました。しかし3000号というのも長い歴史を感じますね。

ちょうど3000号に合わせて、というわけではないのですが、先日、編集部にお邪魔する機会がありまして、この際なので編集部の「逆取材」を敢行してきました!

薬局新聞は、こんな編集部で作られています。一番奥が編集長の席、同じ島が編集部員の方々。手前の島は営業の方がいる場所です。

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2012年03月15日

[薬局新聞]週刊トラックバックNEWS212

薬局新聞連載の「週刊トラックバックNEWS」第212回です。先日、厚生労働省のサイトがスマートフォン対応したという話題をご紹介しましたが、スマホシフトが進むことでメリットはもちろんのこと、新たなデメリットもありそうですね。

薬局新聞TBN212


 運転中の携帯電話使用に対して罰則が強化されてから、かれこれ久しい。その間、携帯電話の進化も凄まじく、当初通話にメール程度だったいわゆる「ガラケー」から、スマートフォンへシフトした。

 そんな中、海外の調査ではあるが、スマートフォンが運転に与える影響が調査された。イギリスのIAMによると、運転中のスマートフォン使用によって、反応が約38%も遅くなることが判明したという。

 更に詳しく見てみると、スマートフォン上でのソーシャルネットワーキングは37.6%、メール送信は37.4%、それぞれ反応が鈍くなるという。これらは大麻吸引の21%、飲酒の12.5%を大きく超え、大変危険な状態にあると言える。

 考えてみれば、スマートフォンは画面を見ることが多く、視線が完全に前方から逸れることになる。携帯電話による通話はもちろん危険だが、それよりも危険性が高いことは容易に想像できる。
 日本では通話、操作のどちらも罰則対象であるが、今一度、その重大性を認識すべき時期なのかもしれない。


ポケット判 治療薬UP-TO-DATE 2012年版

 ポケット判 治療薬UP-TO-DATE 2012年版

2012年03月08日

[薬局新聞]週刊トラックバックNEWS211

薬局新聞連載の「週刊トラックバックNEWS」第211回です。当該アプリへのリンクはこちらです。

喘息ダイアリー - アストラゼネカ株式会社
喘息ダイアリー - アストラゼネカ株式会社

薬局新聞TBN211


 アストラゼネカ社が、喘息の子供とその家族をサポートするiPhoneアプリ「喘息ダイアリー」の配布を開始した。乳幼児や小児の薬の服薬から日々の喘息症状の記録、更には受診予約まで、一括して管理が可能だという。

 薬剤によるコントロールが重要な喘息という疾患において、日々の服薬の重要性は言うまでもない。毎日服用する薬について、1日3回までタイマー設定が可能であり、指定した時間になるとスマートフォンの通知機能により通知される。また、受診予定や行事予定についても、同様の機能により設定することが可能だ。

 特筆すべきはiPhoneというデバイスを生かした喘息症状の記録だろう。発作や咳、睡眠の状況が記録可能だといい、ゼーゼー音などの喘息症状を動画で記録できる機能が備わる。受診時の医師への説明に際して、より詳細な状況を伝えられることは、患者やその家族にとって、大きな支えとなるだろう。

 薬局の窓口においても、このようなアプリの存在を示し、患者の選択肢が広がることで、よりよい治療への一助となれば、素晴らしいことではないだろうか。


薬物動態を推理する55Question

 薬物動態を推理する55Question

2012年02月23日

[薬局新聞]週刊トラックバックNEWS210

薬局新聞連載の「週刊トラックバックNEWS」第210回です。いわゆる調剤ポイント問題のパブコメに寄せられた意見のいくつかを抜粋しました。

 調剤一部負担金にポイントを付与する「調剤ポイント問題」。結局のところ、規制されるのは10月まで延期となったのはご存知の通り。それに関して行われたパブリックコメントに寄せられた声をいくつかご紹介する。

 「エコポイント制度を見れば明らかなように、そもそもポイント制は消費を促すものである。医療保険にかかわる消費にポイント制が導入されれば、消費者に保険医療受診の機会を促してしまう結果になる」

 「保険調剤において、「ポイント」の付与は、健康保険法の中で違反とされている過剰なサービスによる受診及び必要以上な薬の処方につながる事が予想される。本来の医療活動をきちんとされている店舗よりおまけのつく店舗の方が得なような誤解が患者の一部で起きている」

 「調剤ポイント付与によって、門前薬局に通っていた患者が移ってきている。調剤ポイントによって面分業やセルフメディケーションが推進され、今後のあるべき方向に向かっている」

 「調剤ポイント付与については、規制の対象となることは理解できない訳ではない。しかし、現場では、利用者のポイント付与に対する声は大きく、利用者の利便性や、店舗と利用者をつなぐ大きな助力になっている事は明白であり、現状では、一概に禁止することのマイナス面の方が大きい」


薬局ですぐ使える 接遇・手話・英会話とマナーブック

 薬局ですぐ使える 接遇・手話・英会話とマナーブック

2012年02月17日

[薬局新聞]週刊トラックバックNEWS209

薬局新聞連載の「週刊トラックバックNEWS」第209回です。薬剤師的な話題もそうでない話題も集めてみました。

薬局新聞TBN209



 当ブログで「薬剤師的話題」と題して、ヘッドライン的にニュースをご紹介しているが、今回の小欄はそんな形でまとめてみた。ブログから各記事へのリンクを貼っておくので、興味のある方は参照されたい。

養命酒以外の「薬酒」まとめ : ライフハッカー[日本版]

 養命酒の認知度が高いため、薬酒=養命酒とステレオタイプにイメージしがちですが、いろいろ種類があるので今回は養命酒以外の薬酒をご紹介しましょう

セカンドオピニオンを求めると怒りだす医者: はぐれドクター日誌

 セカンドオピニオンの求めを受けて怒りだすような医者に、医師を名乗り患者を診察する資格はありません。もしそういう医師に遭遇したら、即刻転医すべきです

米国で「砂糖は毒なので課税すべき」という議論 | スラッシュドット・ジャパン

 砂糖やそのほか甘味料は人体に有害なのでアルコールと同様に取り締まるべき、「砂糖は毒なので課税すべき」という議論が起こっているそうだ

科学的に偽りであることが証明された体に関する10の迷信 : ライフハッカー[日本版]

 頭を剃ると髪が濃くなる!! 薄明かりで本を読むと目が悪くなる! クラゲに刺された時はオシッコをかければいい! これらはすべて迷信です


基礎からわかる服薬指導

 基礎からわかる服薬指導

2012年02月04日

[薬局新聞]週刊トラックバックNEWS208

薬局新聞連載の「週刊トラックバックNEWS」第208回です。今回は皆様から寄せられたコメントを元に構成いたしました。ありがとうございました。

 昨年末、「ブランド名」で薬価収載されている後発医薬品の商品名を、一般名に変更する旨の通知が出されたことはご存じの方も多いと思う。それについて話題にしたところ、様々な声が寄せられたので紹介する。

 「一般名での後発医薬品名称統一、賛成です。 何十社もある後発品メーカーがそれぞれオリジナルの品名をつけていたら、別成分であっても似たような名前の商品が必然的に出てくるでしょう。 一般名の方がどの薬のジェネリックであるか、より早く判断出来るといったメリットもあります」

 「処方のメーカー指定は、医師の意図などまずないことがほとんど。あるとしたら付き合い的な部分があることでしょうね。GE品は一つに対して亜種が多すぎます」

 「ラベプラゾールとランソプラゾールの様に、成分名+屋号になったが為に取り違えのリスクがかなり高くなってしまうこともあるので、必ずしも全ての後発品にこの命名方法を適用するのが良いのかというと……という気がしなくもないのですが…」

 「社会的には大変いいことだとは思います。先発品にはないダジャレっぽい後発品名(ヨーデルやグッドミン)などが徐々に消えていくのがちょっと寂しいですね(笑)」


薬効別 服薬指導マニュアル 第7版

 薬効別 服薬指導マニュアル 第7版

2012年01月26日

[薬局新聞]週刊トラックバックNEWS207

薬局新聞連載の「週刊トラックバックNEWS」第207回です。当該ページはこちらです。

GSK Japan - Rare Diseases (稀少疾患)

 小欄でも何度か話題にしたFacebook。そのFacebook上に、ページを作ることができる機能があるのだが、グラクソ・スミスクライン(GSK)社は「希少疾病」に関するページを開設し、情報提供を始めた。

 「GSK Japan - Rare Diseases (稀少疾患)」と題したこのページは、その名の通り、希少疾病をテーマに患者・支援者らを中心に情報交換をするのが目的だという。希少疾病の特性から、ホームページによる従来型のサイトではなく、Facebookにその場を設けたようだ。

 医療関係者だけでなく、多くの人が利用可能な場所であるため、プロモーションコード等の規制に従ってアカウントを運営することや、病態や治療に関しての医学的助言が行えないこと、また医薬品による有害事象が発生した際の窓口は別になることなどが明記されている。

 疾病に関連してFacebookを活用するメーカーは、もしかしたら初めてかもしれないが、難しさも内包することだろう。運営するGSK社も恐る恐る、という部分はあろうが、ネットというメディアの新しい形として期待したいところである。


希少疾病用医薬品ハンドブック 2009

 希少疾病用医薬品ハンドブック 2009

2012年01月19日

[薬局新聞]週刊トラックバックNEWS206

薬局新聞連載の「週刊トラックバックNEWS」第206回です。話題のタニタ食堂についてまとめました。早くも「行ってきたよ!」という方もいらっしゃるかもしれませんね。

薬局新聞TBN206


 体組成計や歩数計などで有名な株式会社タニタが、1月11日、東京・丸の内にレストラン「丸の内タニタ食堂」をオープンした。タニタ社員食堂のコンセプトを忠実に再現し、健康に配慮した食材を提供するという。

 筆者のブログでも紹介したレシピ本「体脂肪計タニタの社員食堂」は、その後の「社食ブーム」の先駆けとなり、多くの類書が発売された。また、森永乳業とタイアップした「タニタ食堂の100kcalデザート」は、以前小欄でもご紹介したとおり。ローソンとコラボしたお弁当などもある。

 食堂は最大で70席。店内にはタニタ商品の展示もあり、手にとって見ることもできるという。更に管理栄養士が常駐し、体組成をチェックしながら無料の健康相談も行われるというから至れり尽くせりだ。

 「1ヶ月通えば確実にダイエットできる」とはいうが、土日、祝日は休業。営業時間は午前11時から午後3時までと、ちょっと訪れるにはハードルが高い。しかし、多店舗展開も視野に入れているというから、もしかしたら、近所に「タニタ食堂」ができる日も遠くないかもしれない。


体脂肪計タニタの社員食堂 〜500kcalのまんぷく定食〜

 体脂肪計タニタの社員食堂 〜500kcalのまんぷく定食〜

【TANITA】丸の内タニタ食堂オープン記念! 体組成計インナースキャンとインフルエンザ予防温湿度計を合わせて買うと合計金額から1000円OFF!

2012年01月13日

[薬局新聞]週刊トラックバックNEWS205

薬局新聞連載の「週刊トラックバックNEWS」第205回です。皆様から寄せられたコメントを元に構成いたしました。ありがとうございました。

 2012年の年が明け、調剤報酬改定まで3ヶ月を切った。昨年からいくつかの論点が挙げられており、具体的な内容が決まってくる日も近いと思われる。それに関連して、当ブログに寄せられた声を紹介する。

 「在宅業務に実績云々が入ったら、新規の薬局が参入できなくなる。さらに開局時間条件が加わったら、個人薬局は撤退せざるを得なくなる。ただでさえ介護保険と医療保険で分かれていて面倒なのに参入障壁を増やしてどうするつもりだろう?基本、入院から在宅へじゃないの?」

 「朝9時から夕7時までの薬局で労働基準法を考えたら怖いです。閉局が認められなければ2時間遅く出勤させるか2時間早く帰すか?経営的にきびしい薬局は倒産するでしょうね。経営をやめる薬局が出そうです」

 「ハイリスク薬に関しては、(中略)事情聴取じゃないのだから、体調の問題ない患者さんに毎回根掘り葉掘りは聞けない。2品3品と増えることにさらに難しくなる。それに雑誌や書籍をみても、そんな状態だったら医師の診察で止まっているのでは?という内容が多すぎる」

 「どのように改定しても構いませんがいい薬局が増える方向に向かっているのでしょうか?」


FDAと日本 OTC薬の知識

 FDAと日本 OTC薬の知識

2012年01月01日

[薬局新聞]週刊トラックバックNEWS204 新春SP2012

2012年、新しい年が始まりました。今年も「薬局のオモテとウラ」をよろしくお願いいたします。

薬局新聞連載の「週刊トラックバックNEWS」第204回は「新春スペシャル2012」です。皆様から投票いただいた「10大ニュース」を元に構成しました。ありがとうございました。

薬局新聞新春SP2012


 今回は新春号ということで薬局・薬剤師業界の2011年を振り返ってみようと思う。投票に協力いただいた137名の薬剤師は、2011年という年をどう見たのだろうか。当時寄せられたコメント等にも触れつつまとめたので、ご覧いただければ幸いだ。

File No.01 埼玉県の薬局で調剤事故 誤ってウブレチドを調剤し患者死亡

 (当時)現役の県薬会長の薬局で起こった事故であること、取り違えたのが毒薬であったこと、過誤が明らかになった時点で対応をしなかったこと等、論点が非常に多岐に渡ったこの事件。業界を震撼させた一報は、今も記憶に新しい。この件に関しては「医薬分業の理念の根幹を揺るがす問題」との認識は共通する部分であろう。また、薬剤師の倫理についても改めて考えさせられる機会となった。

File No.02 3.11東日本大震災 薬剤師の医療支援続々

 3月11日の東日本大震災。誰もが生涯忘れることのない大きな災害だが、その支援において、薬剤師が大きな役割を果たしたのも事実だろう。震災後しばらくすると薬剤師のブログやツイッター、Facebookでは「明日から福島に行ってきます」「医療支援に行ってきます」といった記事や書き込みが数多く見られた。また、被災地に行くことができない薬剤師らは、なんとか被災地に役立てないだろうかとITを駆使して後方支援を行った。

File No.03 震災の影響でチラーヂン、ツムラの漢方薬他、多数品薄に

 東日本大震災においては、特に東北に生産拠点を持つメーカーは工場の操業が丸々ストップするなど製薬業界も大きな打撃を受けた。「あの製品が危ないらしい」という噂は不安を呼び、ますます入手しにくくなるなど混乱をもたらした。

File No.04 日本新薬の女性MRがTwitterで薬物乱用を暴露

 SNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)の利用者が増えるなか、医療界でもついに「炎上」が起こった。日本新薬の女性MRが「トリアゾラムの後発医薬品を不正に入手して飲み会の時に使用している」とつぶやいたことが大きな反響を呼んだのだ。ソーシャル時代の企業の危機管理についても考えさせられる一件となったのではないだろうか。

File No.05 武田薬品工業のダーゼンが自主回収

 プラセボとの間に有意差を示すことができず、ついに市場から姿を消すことに。40年にわたって販売されてきた医薬品が突然姿を消すことに驚きつつ、メーカーの対応は評価された部分もある。軽疾患に用いるライトな薬剤の評価の難しさを感じた事例ではなかっただろうか。

File No.06 仏医薬品庁が、ピオグリタゾンとそれを含む配合剤の処方一時中止命令

 アクトスが売上の27%を占めるとも言われる武田薬品はもちろん、ちょうどジェネリック医薬品発売のタイミングとも重なり、各社とも苦しい状況となった。

File No.07 ロキソニン、スイッチOTCに 「ロキソニンS」発売

 ロキソプロフェンのスイッチ化については09年から既に言われていた。裏でどんな駆け引きがあったのか知る由もないが、第1類薬としてようやく登場となった。根強いファンが多く、かなりの売上も予想され、昨秋には販売個数で累計500万個、販売金額で同30億円を突破した。

File No.08 中医協で「調剤ポイント問題」が俎上に 原則禁止でまとまる

 はっきりしたルールがないままDgS等で実施され、多くの議論を巻き起こしてきたこの問題は遂に「原則禁止」という方向性が示されたが、DgSの業界団体は継続を求める動きを強めるなど、まだ状況が動く要素もありそうだ。

File No.09  Facebook、twitter等、ソーシャルメディアが薬剤師に浸透

 この1年で急速に広まった印象だ。Facebookは実名で、twitterは匿名で、といった使い分けもされているこの状況は当面続くと思われる。コミュニケーションの手段としてはもちろん、今後はプロモーションツールとしても幅広く用いられるのではないだろうか。

File No.10 三牧ファミリー薬局が大阪府によって告発される

 薬事法が改正されてからも第1類薬をサイトで販売していたとして大阪府が告発。その一方、社長の三牧氏は「基準がおかしい。国がこんだけアホなんやから仕方がない。別に言うことないですわ」「司法の判断を待ちたい。(通販を)やめるつもりはない」「悪いことをしたとは思っていない。法律が悪い」と徹底抗戦の構えを示していた。いわゆる「ネット販売」について、結局のところ未だ混沌とした状況が続いている。

File No.…番外編?

 10大ニュースからは漏れたが、「日薬会長の児玉氏、副会長の七海氏に対して公開質問状が出される」「ドラッグストアのOTC情報提供不要カードが明るみに」といったニュースにも多くの声が寄せられている。埼玉の調剤過誤、twitterでの炎上やネット通販の問題等、いずれも「薬剤師の倫理」について問われる問題であるだけに、今一度原点に立ち返って薬剤師のあるべき姿について考えてみる必要があるのかもしれない。

 投票結果を見てみると、上位3件に多くの関心が寄せられていることがわかる。災害の問題も調剤過誤の問題も、他人事ではないという気持ちの表れではないだろうか。年が明けても尚、継続して取り組んでいかなければならない問題である。

※ 投票は12月5日から12月14日までの10日間。2011年に話題になったニュースから1人5タイトルを選ぶ形式で行った。投票総人数137人。


実践副作用学―くすりの副作用をどう考えどうとらえたらよいのか?

 実践副作用学―くすりの副作用をどう考えどうとらえたらよいのか?

2011年12月16日

[薬局新聞]週刊トラックバックNEWS203

薬局新聞連載の「週刊トラックバックNEWS」第203回です。ドコモのサービスがどこまで広がりを見せるのか、気になるところですね。

薬局新聞TBN203


 今月に入り、NTTドコモがスマートフォンなどを活用して健康管理や病気予防などのサポートを行う「docomo Healthcare」というサービスを開始した。基本コンテンツとして、以下の4つの機能が提供されている。

・セルフチェック:簡単な質問に回答することで、40種類の健康状態を自分でチェック
・マイカルテ:体重や血圧などの情報や生活習慣、また健康診断の結果を記録・管理
・お薬手帳:処方された薬の服用歴を記録
・情報検索:病気の症状や近隣医療機関、また薬の効果や副作用についての情報を検索

 ドコモは更に、オムロンヘルスケアと健康・医療支援サービスを提供することも発表している。オ社の血圧計や体重体組成計、歩数計等とスマートフォンを連携させ、将来的には医療機関との提携も視野に入れているという。

 巨人Googleがこの分野から撤退したことは以前お伝えした通り。多くの難しさも内包するが、ドコモと連携各社がどのようにサービス展開するのか、経過を見守ってゆきたいところだ。


今日の治療薬2012

 今日の治療薬2012

2011年12月08日

[薬局新聞]週刊トラックバックNEWS202

薬局新聞連載の「週刊トラックバックNEWS」第202回です。日本医師会が発表したアナウンスはこちらです。

ネット上の書き込み「白血病患者急増 医学界で高まる不安」について|日本医師会から国民の皆様へのお知らせ|お知らせ|国民のみなさまへ|社団法人日本医師会

薬局新聞TBN202


 Twitterやブログ、またネット上の掲示板において「白血病患者急増 医学会で高まる不安」と題した書き込みが広がり、問題となっている。「各都道府県の国公立医師会病院の統計によると」で始まる書き込みを要約するとこんな内容だ。

・今年の4月から10月にかけて、「白血病」と診断された患者数が、昨年の約7倍にのぼった

・日本医師会会長原中勝征は、原発事故との因果関係は不明として、原因が判明次第発表する

・約60%以上が急性白血病で、統計をとりはじめた1978年以来、このような比率は例が無い

・患者の約80%が東北・関東地方で、福島県が最も多く、次に茨城、栃木、東京の順に多かった

 これに対して日本医師会は「このような発表を行った事実はありません」とホームページで声明するに至った。その中でも指摘されているが、よくよく見てみると「国公立医師会病院」といった不自然な表現に首を傾げたくなる。

 しかし、このように出典のない情報がまことしやかに拡散するのはネットの怖さだろう。今回のケースは社会的混乱に至らず、事態は収束に向かっているが、同様のことはいつ発生しても不思議はないと言える。


誰も書かなかった日本医師会

 誰も書かなかった日本医師会

2011年12月01日

[薬局新聞]週刊トラックバックNEWS201

薬局新聞連載の「週刊トラックバックNEWS」第201回です。以前、ブログでも触れた話題ですが、改めて記事にしました。

薬局新聞TBN201


 世界最大のSNSであるFacebook。米国では、このFacebook等を介して水疱瘡などのウイルスを郵送することが問題になっているという。

 こうした活動は、自分の子供を水疱瘡に感染させたい親が積極的に行なっているという。具体的には、ネット上のコミュニティで情報交換を行い、水疱瘡にかかった子供の舐めたキャンディーや身につけた衣類などを、家庭から家庭へ、郵送で送ってもらうというものだ。

 このような「水疱瘡をうつしてもらう」といった行いは、日本も含め、実は地域のコミュニティにおいては、昔から行われてきたことなのかもしれない。ネットが情報伝達の手段として台頭してきた現在の状況を考えると、驚きはあるものの、むしろ「来たるべくして来た状況」とも言える。

 しかしウイルスの伝達手段として「郵送」が関わってくると、問題は小さくない。更に水疱瘡以外にも、はしかやおたふくといった別のウイルスを求める声も実際に出てきていると言うのだから、さまざまなリスクも懸念される。

 近い将来、日本においてこのような状況が発生しなければいいのだが…。


ミッフィーの薬の使い方ハンドブック

 ミッフィーの薬の使い方ハンドブック

2011年11月18日

[薬局新聞]週刊トラックバックNEWS200

薬局新聞連載の「週刊トラックバックNEWS」第200回です。今回は皆様から寄せられましたコメントを元に構成しました。ありがとうございました。

薬局新聞TBN200


 かねてから話題となっていた「調剤ポイント問題」について、中医協で「原則禁止」の方向が示された。この件について、当ブログに寄せられた声を中心に紹介する。

 「正直言って、調剤ポイントを行って調剤薬局側に「どうメリットがあったか」が知りたいです。(中略)個人的には、「大してメリットがなく、引っ込め所がなかったのを、厚生労働省が助け舟を出した」とみています。厚生労働省としては、面分業を支援したいでしょうし、今度の改正では変わりに何か出すかもしれません」

 「私自身は普通の調剤薬局勤務です。本音で言うと、一生懸命仕事をしても“ポイント”という差は埋めようがありません。ですから、今回の“禁止”措置は公正な立場から歓迎です」

 「大手ではクレジットカードが使用可能なところも多く、ポイント禁止されたらクレジット支払い可能な点を大々的にアピールしたらどうか、なんて言ってます。(中略)いずれにしてもドラッグストアが顧客獲得に向けて通常の薬局ではできない次なる戦略を出してくるのは間違いないでしょう」

 「調剤薬局で仕事をしていますが、ドラッグストアによるポイントが100%悪いものとは思いません。実質的に値引きになる事は、制度からすればいいものではありませんが、面で受けることが多いドラッグストアからすれば、病医院と薬局との独立性はどうなんだと言われないですかね」


保険薬局のためのハイリスク薬説明支援ガイドブック―重大な副作用回避へのチェックポイント

 保険薬局のためのハイリスク薬説明支援ガイドブック―重大な副作用回避へのチェックポイント

2011年11月10日

[薬局新聞]週刊トラックバックNEWS199

薬局新聞連載の「週刊トラックバックNEWS」第199回です。

薬局新聞TBN199


 「空気の乾燥が気になるこの季節。空気の乾燥度合いの危険を示し、のど飴でのどを潤すことの大切さを皆さんに伝えたい」。こんな思いを元に、株式会社ロッテと日本気象協会は、日本気象協会が運営する天気総合ポータルサイト「tenki.jp(http://tenki.jp)」にて、共同で開発した『ロッテのど飴指数』の提供を開始した。

 ロッテのホームページによると、のどの状態には湿度が大きく影響しているという。中でも、大気中にどのくらいの量の水蒸気が含まれているか、その割合を示す「比湿(ひしつ)」という指標がポイントになるという。

 そうした研究を元に、ロッテの「のど飴」販売データ、気温や湿度などの気象条件、空気の乾燥との関連性を示す資料等から、のどの環境に影響を与える「ドライレベル」を5段階で示したものが『ロッテのど飴指数』だというのだ。

 のど飴指数公式キャラクターの「イガラシ カリンくん」が、ドライレベルを毎日知らせてくれるこのサイト、ぜひチェックしてみてはいかがだろうか。


よく出合う「困った」を解決!薬の疑問Q&A―エビデンスと経験に基づいた薬の使い方のコツとポイント

 よく出合う「困った」を解決!薬の疑問Q&A―エビデンスと経験に基づいた薬の使い方のコツとポイント

2011年11月03日

[薬局新聞]週刊トラックバックNEWS198

薬局新聞連載の「週刊トラックバックNEWS」第198回です。当該サイトはこちらです。

田辺三菱製薬 地域薬剤師サポートネット
http://cps-net.jp/

薬局新聞TBN198


 田辺三菱製薬が、薬局や薬店等において店頭販売に携わる薬剤師への情報提供サポートとして、「田辺三菱製薬 地域薬剤師サポートネット」をスタートした(http://cps-net.jp/)。

 提供される情報は、大きく分けてウェブサイトとメールマガジンの2本立てだ。ウェブサイトには、季節ごとの疾患に対するセルフメディケーションの情報や、薬理から薬事法まで、薬剤師として知っておきたい内容をチェックするテストのコーナーもある。

 メールマガジンでは、OTC医薬品に関する正しい使用法、製品に関する学習、店頭での販売促進をサポートできるタイムリーな情報等、OTC医薬品販売に関する様々な情報が提供されるという。

 更に、このサービスの開始にあたって、「CPS-net」専任のオペレータが常駐するサービスデスクも開設された。前回の小欄では、情報提供に動画が活用されるケースが増えていることを紹介したが、それらも含め、webを用いた情報提供が次の世代に移りつつあるのかもしれない。


OTC医薬品対応マニュアル

 OTC医薬品対応マニュアル

2011年10月28日

[薬局新聞]週刊トラックバックNEWS197

薬局新聞連載の「週刊トラックバックNEWS」第197回です。

薬局新聞TBN197


インターネットを業務に活用するのはもはや当たり前の時代である。今も昔もテキスト(文字情報)がベースの部分にはあるが、ITの進歩により、音声や動画による情報提供も増えてきている。代表的なものをいくつか紹介する。

薬剤師のためのお役立ち情報
 http://oyakudachi-dsep.info/index.html

 第一三共エスファが提供しているコンテンツ。動画による情報配信に力を入れている。「「薬薬連携」について」「薬の安心確立へ。これからの薬剤師のあり方」等、テーマに沿った動画が多数公開されている。しばしば座談会なども行われ、リアルタイム中継される。

薬剤師NEO
 http://medical.radionikkei.jp/yakuzaishi-neo/

 興和テバが提供しているラジオNIKKEI内のコンテンツ。メインパーソナリティに井手口直子氏を迎え、毎回業界に関係するさまざまなゲストとのやりとりを聞くことができる。毎月第2、4水曜日に番組がアップされる。ポッドキャストにも対応。

e-MR Pharmaciens
 http://e-mr.sanofi-aventis.co.jp/e-okusuri/

 サノフィ・アベンティスのサイト内にあるコンテンツ。佐藤綾子氏によるパフォーマンス講座が動画で提供されている。今週末29日土曜日には井手口直子氏によるWebセミナー「患者さんの心に伝わる薬剤師のためのコミュニケーション講座」がLive中継される予定。


ドキュメント・東日本大震災 「脇役」たちがつないだ震災医療

 ドキュメント・東日本大震災 「脇役」たちがつないだ震災医療

2011年10月20日

[薬局新聞]週刊トラックバックNEWS196

薬局新聞連載の「週刊トラックバックNEWS」第196回です。サプリメント販売の現場にも一石を投じそうな話題ですね。

薬局新聞TBN196



 米国医師会の内科専門誌が、ビタミンサプリメントの摂取は大半の人で必要なく、そればかりか年配の女性では死亡率があがってしまうといった調査結果を発表した。それに対するネット上の声を紹介する。

 「まだ研究途中って感じ。でも、食事や運動不足といった根本的なところに手を付けないでサプリに頼るのがNGってのは、研究するまでもないんだろうな」

 「「ビタミンサプリメント」って書いているのに健康被害に結びついた例はミネラル(Fe)なのね。脂溶性ビタミンの過剰摂取が問題になるのはまあ当然。ただ実際野菜の栄養とか変動しているのでどうなんだろう」

 「アメリカのビタミンCの錠剤とか見たことある人はわかると思うけど、たぶん摂取量が違う。体格差だけじゃ説明つかないほど巨大だし。多く摂れば摂るほどいいとか、日本人は思ってないんじゃないかな」

 「特に、鉄分のサプリは総死亡リスクの上昇と強く、かつ用量依存的に結びついていた。この結果はまぁそうだろう。さて、サプリメント医療やってる界隈はこのデータを黙殺かな?」

 「いつも思うんだが、こういうのを飲みたがる人自体が短命なんじゃないかな?健康すぎる人は健康を意識しないので統計自体が歪む」


サプリメント・健康食品の「効き目」と「安全性」―「医薬品との飲み合わせ」についてもわかりやすく解説!

 サプリメント・健康食品の「効き目」と「安全性」―「医薬品との飲み合わせ」についてもわかりやすく解説!

2011年10月13日

[薬局新聞]週刊トラックバックNEWS195

薬局新聞連載の「週刊トラックバックNEWS」第195回です。今回も皆様から寄せられたコメントを中心に構成しました。ありがとうございました。

薬局新聞TBN195


社会保険診療報酬支払基金が80例の審査情報提供事例を追加したことはご存じの方も多いと思う。それについては評価する声も聞こえてくるものの、さまざまな問題も内包している。当ブログに寄せられた声を紹介する。

 「メコバラミンの末梢性神経障害だってエビデンスレベルが低いのに、適応外OKとされるのか不思議でいろいろ考えてみました。社会保険診療報酬支払基金はエビデンスよりも現状に合わすことを重視したと私は考えています。経済的かつ効率性のあるプラセボとして容認しているのかなと、ななめ読みしたくなります」

 「気になるのは患者が該当する疾患がないにもかかわらず、病名をつけられている事です。(中略)患者さんが新たに生命保険などに加入する場合本人にはカルテ上の病名など知らされていないわけで、保険会社の告知項目には当然に記入しませんよね。運悪くその後重篤な疾病を患い入院手術という事になったらどうでしょう。保険会社が既往歴を調べて告知義務違反で保険の支払いを見合わせるなんてことはないのでしょうかねえ?」

 「昨日ドクターとこの件で適応外の話をしていたのですが、審査は通っても重篤な副作用が出た時に救済給付の対象にはならないという話になっているみたいですね。そんなこと言われたら処方する方も今まで通り他の病名での処方をされるかもですね」


日経DIクイズ服薬指導・実践篇<5>

 日経DIクイズ服薬指導・実践篇〈5〉

2011年10月06日

[薬局新聞]週刊トラックバックNEWS194

薬局新聞連載の「週刊トラックバックNEWS」第194回です。今回は皆様から寄せられたコメントを中心に構成しました。ありがとうございました。

薬局新聞TBN194


 英国のある精神科医が、「人の道徳」を強化する薬物についての論文を医学雑誌に掲載したという。つまるところ、薬物によって人間の道徳心が強化できるのかどうかという問いに集約されそうだが、それについて、当ブログにも幾つか意見が寄せられたので紹介する。

 「そもそも、「思いやり」がない、というのは病気なのでしょうかね?私は、それは病気ではなく、単に、「思いやり」を今までどれだけ周りの人たちから受けたか、という経験値の問題だと思うのですが。それとも、「思いやり」が欠けている人間は、分子レベルで通常人とは異なる点が存在する、ということを示す知見でも得られたのかな?」

 「病的に「思いやり」がない、状態というのは存在しうると思います。例えば、認知症とかで他者への攻撃性が高まる例がありますね。それを「治療」しようとするのは、すでに精神科領域では行われていると思います。そういうこととは違って、もう一歩踏み出そう、という話でしょうか?健常者に対して(あったとしても)そのような薬を使うことは、認められることはないでしょうが、そもそも、健常者かどうかっていう線引きが簡単ではないように思います」

 「思いやりがないというのは、サイコパス(現在はそういう言い方はせず反社会的人格障害(APD)というそうですが)の治療を想定しているのではないかと思うのですが、どの程度の段階で治療が必要になるのかは、難しい問題だと思います」


良心をもたない人たち―25人に1人という恐怖

 良心をもたない人たち―25人に1人という恐怖

2011年09月29日

[薬局新聞]週刊トラックバックNEWS193

薬局新聞連載の「週刊トラックバックNEWS」第193回です。いやはや、スゴイ時代になったものですね。

薬局新聞TBN193


 10年もの長きにわたり、科学者たちが考え続けても答えが出なかった問題を、オンラインゲーマーらがたったの3週間で解明してしまったと話題になっている。

 研究の対象となっていたのは、HIVなどレトロウイルスの分子を切断する役割を果たすプロテアーゼという酵素だ。薬剤の標的となる部分を探すため、三次元の象に展開して回転するなどの検討が必要になるという。

 米国ワシントン大が開発したビデオゲーム「Foldit」を用いて、タンパク質の構成要素であるアミノ酸の鎖を、オンライン上で展開することを競い合ったところ、ゲーマーたちは3週間で酵素の正確なモデルを作り上げたのだという。

 論文が掲載された科学専門誌には、論文の研究者たちとともにゲーム愛好者たちの名前も共同執筆者として掲載されたという。ともするとネガティブなイメージがつきまとうゲーマーたちにとって、格好の汚名返上となったに違いない。

 今回のケースをきっかけに科学とゲームの融合が進めば、思わぬ収穫も出てくることだろう。


基礎からわかる服薬指導

 基礎からわかる服薬指導

2011年09月25日

[薬局新聞]週刊トラックバックNEWS192

薬局新聞連載の「週刊トラックバックNEWS」第192回です。表と裏、光と影。便利なものには負の側面もつきものですね。

薬局新聞TBN192



 前回の小欄で「アプリを処方する時代が来るかもしれない」などといった話題をご紹介したが、そんな可能性を感じることがある一方、治療効果をうたったアプリに対して、米国連邦取引委員会(FTC)が警告を発するといった状況も報じられている。

 米国で提供されているiPhone向け「AcneApp」、Android向け「Acne Pwne」という二種類のアプリは「ニキビが治る」ことを掲げており、合わせて1万5000人程度がダウンロード、使用していたという。

 特に前者は、「皮膚科医によって開発されたアプリ」だと大きな話題になっており、このアプリを起動し、ディスプレイの光を肌に向けることでニキビの原因となる菌を除去し、皮膚の荒れを減少させると言われていたのだという。

 いずれのアプリも効果の程は「今一つ」だということもあり、また科学的な根拠が希薄だということで、現在は販売が停止されている。それどころか、AcneAppの開発者は14,294ドル、Acne Pwnerの開発者は1,700ドルの和解金支払いが命ぜられている。

 こうしたアプリの難しさを感じる一件ではないだろうか。


薬効別 服薬指導マニュアル 第7版

 薬効別 服薬指導マニュアル 第7版

2011年09月15日

[薬局新聞]週刊トラックバックNEWS191

薬局新聞連載の「週刊トラックバックNEWS」第191回です。もしアプリが処方されるとなったら、それについての説明や情報提供をする人も必要になりますね。適任なのは薬剤師でしょうかね。

薬局新聞TBN191


 小欄ではこれまで、我々の業務支援的なものから患者ケアに役立つものまで、医療に関係するいくつかのiPhoneやAndroidのアプリを紹介してきた。大変興味深くご覧頂いていると思うが、米国ではFDAに承認されたアプリが登場しているという。

 WellDoc社製のDiabetesManagerと名付けられたそのアプリは、糖尿病患者のためのものだ。血糖値をはじめ血圧やライフスタイルに関わる患者データを収集・分析して、当該患者にリアルタイムで血糖値管理方法を提示するのだという。

 更に、患者から医師に対してデータ送信が行われ、医師側はそれに対してフィードバックも行えるというのだから、単なるアプリというよりも、医師と患者を結ぶためのコミュニケーションツールだと言ってもよいだろう。

 無作為比較試験も行われた結果、従来の治療を施した患者群のHbA1c低下が0.7%だったのに対し、このアプリを1年以上使い続けた群ではHbA1cが平均で1.9%低下したという。

 近い将来、日本でも薬価表に「アプリが収載」され、医師が「アプリを処方」するといったことも、現実のものになるのかもしれない。


Androidアプリ事典512 2011年度版

 Androidアプリ事典512 2011年度版
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