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2011年02月10日

[薬局新聞]週刊トラックバックNEWS165

薬局新聞連載の「週刊トラックバックNEWS」第165回です。皆様はネットに書かれていることの真偽の判断は、どういった基準で行っていますか?

薬局新聞TBN165


 NECと国内の大学が共同で、インターネット上の大量のテキスト情報を分析・整理し、ある意見について、その判断の裏付けや参考となるような情報を複数の観点から表示することで、情報信頼性の判断を支援する技術「情報信頼性判断支援システム(http://ici.wisdom-nict.jp/index2.html)」を開発した。

 ご存知のように、ネット上には膨大な量の情報が渦巻いているが、その情報は玉石混交。辿り着いた情報を利用するには、それが間違っていないか、どの程度信頼に値するのかを見極めることが必須だ。

 開発された技術は、一つの意見に対して、関連するネット上の情報を分析・整理し、さらにその信頼性や有用性判断の裏付けを提示する。一つの意見に偏らない広い観点から情報を得られるため、情報の信頼性判断に役立つというのだ。

 上記サイトには分析済みトピックとして、「ジェネリック医薬品は安全だ」「アガリクスは健康に良い」「こんにゃくゼリーは安全だ」等についての情報が集積されている。中には「美人は得をする」といったユニーク(?)なものも。

 現時点でリアルタイム検索はできないなど、まだまだこれからの部分もあるが、今後役に立つかもしれない技術を覗いてみてはいかがだろうか。



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「みんなの意見」は案外正しい (角川文庫)
「みんなの意見」は案外正しい (角川文庫)

2011年02月03日

[薬局新聞]週刊トラックバックNEWS164

薬局新聞連載の「週刊トラックバックNEWS」第164回です。ポイント問題について、当ブログに寄せられましたコメントを中心に構成いたしました。ありがとうございました。

薬局新聞TBN164


 未だ尾を引く調剤一部負担金へのポイント問題。調剤報酬削減にも飛び火し、日本チェーンドラッグストア協会は「意見書」を提出。また厚生労働省からの「自粛通知」に業界も揺れる。当ブログに寄せられた声を紹介する。

 「なぜ国はポイント付与を禁止しないのでしょうか?業界にもよりますが、厚生労働省的な厳正な健康保持のための業界ならばさっさと禁止にすればよいと思います。禁止にしないのにはどういうわけがあるのでしょうか?はっきりとそこのところが知りたいです」

 「もし本当にポイント制が調剤報酬引き下げの要因の一つならば、薬剤師は自分の首を絞めたようなものですね。いや、ポイント制に初めから否定的だった薬局にしてみれば、むしろ『絞められた』と言いたくなるでしょう」

 「今回の茶番劇でわかったことは同じ職種でありながら足並みが揃っていないことが露呈されたことです。中医協は見ていますよ。全く情けない話で呆れています。そろそろどなたか幕引きをしないと」



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保険薬局基礎のキソ
保険薬局基礎のキソ

2011年01月27日

[薬局新聞]週刊トラックバックNEWS163

薬局新聞連載の「週刊トラックバックNEWS」第163回です。先週、スイッチOTCとして発売になりましたロキソニンSについて、ネットの声を集めてみました。

薬局新聞TBN163


 1月21日、ロキソプロフェンがスイッチOTCとなり、ロキソニンSとして新発売となった。発売を伝えるニュースに、ネットでは多くの反響が寄せられた。その一部をご紹介する。

 「抜歯後の疼痛時に大変お世話になりました。効いてるって事を一番実感できた薬かもしれない。」

 「毎月のように病院でもらっていたので足りなくなった緊急時には助かる…!効き目すごいもの。でも胃があれるし飲み合わせ間違えるとマズイしで、一般での販売ははたして大丈夫なのか心配。」

 「ロキソニンは手術後の痛み止めにも使われるぐらい強力だから、すぐに治療しないといけない病気の痛みまでマスクしちゃう事があるので注意。原因不明の痛みの時は、必ず病院へ行くべし。」

 「おお、いつもお世話になっているロキソニンが市販に!でも「胃への負担も少ない」はうそっこだなあ。胃が弱いので常に胃薬と一緒に処方してもらってる。」

「胃にダメージがあるから胃薬と併用すること多いけど「ロキソニンS」はその点が解消されてるのかな?」

 ご覧頂いたように、服用の感想程度のものから鋭い指摘まで、内容は多岐に渡る。購入者に合わせた情報提供の必要性が、如実に現れているのではないだろうか。



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OTC医薬品販売のエッセンス―事例で学ぶ、適正な製品選択のヒント
OTC医薬品販売のエッセンス―事例で学ぶ、適正な製品選択のヒント

2011年01月20日

[薬局新聞]週刊トラックバックNEWS162

薬局新聞連載の「週刊トラックバックNEWS」第162回です。女性の涙から、リード化合物が見つかる…なんてことがあるのでしょうか。

薬局新聞TBN162


 昔から「涙は女の武器」と言われてきたが、女性の涙に男性の性的な興奮を抑える効果があるということが、イスラエルの研究チームによって米科学誌『サイエンス』に発表された。

 実際に女性の涙を採取し、それを男性の鼻の下に貼りつけ、対照群と比較したところ、心拍や呼吸の速度、唾液中のテストステロン濃度、また脳の様子から、性的興奮が抑えられることが分かったのだという。

 女性の涙に関しては、さまざまな経験を持つ人が多いのだろうか。このニュースに対しては、「男性は、女性の涙に弱いですが、魅力のひとつにはならないワケですね…」「単に経験に基づく条件付けってこともないんだろうか。相手が頻繁に泣くような状態だとそもそも相手の魅力が落ちてる状態なのかも。」等、ネット上には多くの考察が散見される。

 また、男性ホルモンを抑える作用があることから、前立腺がんなどの男性ホルモンが関わる多くの疾患への応用が期待される一方、「薄毛に効果があるのなら常用しなくては!」といった、男性の身近で切実な悩みも垣間見られた。

 どこまで実用レベルになりうるか、今後に注目したい。



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女性MRお悩み解消実用辞典
女性MRお悩み解消実用辞典

2011年01月13日

[薬局新聞]週刊トラックバックNEWS161

薬局新聞連載の「週刊トラックバックNEWS」第161回です。関連する記事を補いながらアップしました。詳しい内容はリンク先でご覧ください。

薬局新聞TBN161


 約1ヶ月ぶりのレギュラー紙面は、年末年始の間、なかなかご紹介できなかったネット上の気になる話題について、ヘッドライン形式でお伝えする。当ブログからリンクしておくので、ぜひチェックしていただきたい。

・飲みながら治す依存症 世界初の新薬、欧州で臨床段階
 デンマークの製薬会社が飲酒をやめるのではなく、アルコール摂取量を減らすことを目的に開発。

SankeiBiz:飲みながら治す依存症 世界初の新薬、欧州で臨床段階
http://www.sankeibiz.jp/macro/news/110103/mcb1101030503003-n1.htm

・脳波計測による意思伝達装置「ニューロコミュニケーター」を開発
 独立行政法人産業技術研究所(産総研)が、脳波を用いて脳内の意思を解読。

産総研:脳波計測による意思伝達装置「ニューロコミュニケーター」を開発
http://www.aist.go.jp/aist_j/press_release/pr2010/pr20100329/pr20100329.html

・いまどきのソーシャル機能を盛り込んだ体重管理ツール『Skinnyo』
 友達とつながって体重を減らそう!というコンセプトのツール。

百式:いまどきのソーシャル機能を盛り込んだ体重管理ツール『Skinnyo』
http://www.100shiki.com/archives/2011/01/skinnyo.html

・NHKエンタープライズ、体重管理アプリ「計るだけダイエット」をリリース
 iPhone/iPod touch用体重管理アプリ。開発には、糸井重里氏らも参加。

MACお宝鑑定団 blog(羅針盤):NHKエンタープライズ、体重管理アプリ「計るだけダイエット」をリリース
http://www.macotakara.jp/blog/index.php?ID=10944

・化学反応を起こせる?インタラクティブな元素周期表
 元素をドラッグアンドドロップして混ぜ合わせ、化学反応を起こす体験もできる。

化学者のつぶやき:化学反応を起こせる?インタラクティブな元素周期表
http://www.chem-station.com/blog/2010/12/post-226.html

・ニセモノだとわかっていても効果あり? プラシーボ効果に関する研究結果
 その薬が偽薬だとわかっていてもなお、一定の効果があらわれるという研究結果。

ライフハッカー[日本版]:ニセモノだとわかっていても効果あり? プラシーボ効果に関する研究結果
http://www.lifehacker.jp/2011/01/101227placebos.html



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偽薬のミステリー
偽薬のミステリー

2011年01月01日

[薬局新聞]週刊トラックバックNEWS160

明けましておめでとうございます。今年も「薬局のオモテとウラ」をよろしくお願いいたします。

薬局新聞連載の「週刊トラックバックNEWS」第160回は「新春スペシャル」です。皆様から投票いただいた「ネット薬剤師が選ぶ2010年10大ニュース」を元に構成しました。ありがとうございました。

薬局新聞TBN160_1


 薬剤師は2010年という1年間をどう見たのか。筆者のブログ「薬局のオモテとウラ」で「ネット薬剤師が選ぶ2010年10大ニュース」と題して、2010年の10大ニュースをアンケート形式で投票してもらった。薬局、ドラッグストア、病院、メーカー、卸等々、様々なフィールドで活躍する、業界に関係する人たちが、同じ「ネット」という窓を通じて見たものは何か。ユニークなものも多く、興味深くご覧いただけるのではないかと思う。


File No.01 6年制薬学生の実務実習が始まる

 やはりと言うべきか、意外と言うべきか。最も多くの得票を得たのが6年制薬学生の実務実習。実習を受ける当の学生はもちろん、送り出す大学側も、受け入れる薬局、病院側も、初めてのことだけに不安や戸惑いの声が見られた。実習受け入れは決まったものの「大学、学生からまったく連絡がない」といった状況は、勝手が分からない初年度ならではのものだろうか。

 実務実習は来年度以降も継続されるものである。「良い方向にも、悪い方向にも、学生実習の体験は間違いなくその学生のベクトルを大きく揺さぶる」ものであるだけに、今回の反省を次回に活かし、「共育」を実現したいものである。


File No.02 2010年調剤報酬改定行われる

2年に1度行われる調剤報酬改定ではあるが、その内容は多くの注目を集めた。まず、後発医薬品関連だが、調剤体制加算の算定根拠に数量ベースが導入されたことにより「数量ベースの算出方法によっては、現場は混乱しませんか?」「患者の事を無視した変な方向にいかなければいいですが…」といった声があがった。また、「特定薬剤管理指導加算(ハイリスク薬)」の導入については、「加算は初回限定?それとも適時説明をしたときかなぁ…」といった戸惑いの声があったが、ハイリスク薬に対する関心が高まり、またネットでも多くのツールが公開されたことは収穫だろう。

 窓口における明細書発行義務化の件は、多くの賛否を呼んだ。


File No.03 調剤一部負担金にポイント付加 日薬が声明

 最近の出来事で、まだ記憶に新しいポイントカードの話題。その是非には多くの声が寄せられた。また、「中医協が値引きに目を向けて技術料にメスを入れる可能性があります」といった、今後への影響を懸念する声も散見された。「薬局薬剤師VSドラッグストア薬剤師」という構図を作ってしまったことは残念な部分ではあるが、「薬剤師」という共通項を軸に、協力関係を構築してゆきたいものだ。


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2010年12月10日

[薬局新聞]週刊トラックバックNEWS159

薬局新聞連載の「週刊トラックバックNEWS」第159回です。「医薬品ネット販売」を巡る議論、先行きはどうなるのでしょうか。

 昨年6月の改正薬事法施行の際、離島居住者、継続使用者に対してはネット販売を認める「2年間の経過措置」が設けられたことは、多くの人がご存知のことと思う。経過措置満了まであと半年余りとなり、「医薬品ネット販売」を巡る動きが再び活発化してきている。

 その一つとして、パブリックコメントが募集されている。これまで何度となく議論され、パブコメも、また当事者の主張も出尽くしている感はある。「またパブコメか…」との思いがあるかもしれないが、今回はより具体的だ。

パブコメの三項目を挙げると、

・一般用医薬品のインターネット販売及びテレビ電話等を活用した医薬品販売の規制緩和への賛否

・賛否の理由

・一般用医薬品のインターネット販売及びテレビ電話等を活用した医薬品販売を行った場合でも、安全が確保される仕組みがないか。また、もしあるとすればその具体的アイデア
が求められている。

特に3つ目の「安全が確保される仕組み」と「具体的なアイデア」については、対面販売を支持する人、ネット販売を支持する人、双方が考えることで、よりよいものが生まれてくる可能性がある。

パブコメの締切りは12月27日17時(必着)。師走の忙しい最中だが、知恵を絞ってみてはいかがだろうか。


今回のパブコメは厚生労働省でなく、高度情報通信ネットワーク社会推進戦略本部(IT戦略本部)が主体となっています。パブコメの詳細は以下からどうぞ。

「一般用医薬品のインターネット販売及びテレビ電話等を活用した医薬品販売」に関するパブリックコメントの募集について
http://www.kantei.go.jp/jp/singi/it2/pubcom/bosyu.html


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最新〈業界の常識〉よくわかる医療業界 (最新 業界の常識)
最新〈業界の常識〉よくわかる医療業界 (最新 業界の常識)

2010年12月02日

[薬局新聞]週刊トラックバックNEWS158

薬局新聞連載の「週刊トラックバックNEWS」第158回です。一部負担金へのポイント付与の問題について、皆様からいただきましてコメントにて構成しました。ありがとうございました。

薬局新聞TBN158


 調剤一部負担金における「ポイント付与」の件については以前もお伝えしたが、それが我々薬剤師自身について考える大きなきっかけになっている。当ブログでのやり取りの中で、印象深いコメントがあったのでご紹介する。

 「今は昔と比べると薬剤師の接遇っていうのにはどこの薬局も力を入れていて、よほどの事が無い限り、接遇に関しては優劣は付けにくいと思います。そういう厳しい現実(環境)で、少しでも他の薬局との差別化を図るために、みんな必死に努力しているのは確かだと思います。」

 「物販と保険診療という畑違いの仕事ですが、薬を使って健康の向上に寄与するという根っこの部分は同じです。病気になったとき、市販薬で十分か、病院へ行った方がいいのか、行くならどの病院がいいか?といった情報を正しく患者さんに伝えてあげられるのは、市販薬〜医療用薬を把握し、どの病院にどの専門の医者がいるか知っている、薬局の薬剤師しかできないことだと思います。」

 「とにかく、利益追求として患者さんを取られないためには、自己研鑽&真心込めた対応で、常連さんやファンを自分でふやしていくしかないですねぇ。努力しても報われないほどポイントに負けてしまうのであれば、薬剤師の存在意義自体が揺らいでしまう気がします。」



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薬学生のための医療倫理 成功するポイントサービス

2010年11月25日

[薬局新聞]週刊トラックバックNEWS157

薬局新聞連載の「週刊トラックバックNEWS」第157回です。一口に「風邪の民間療法」といっても、細かいところが違ったりと、地域によっていろいろな形があるのでしょうね。

薬局新聞TBN157


 日に日に寒さが増し、今年も風邪の季節を迎える。古くから言われている風邪の民間療法、こんな方法をご存知だろうか。

 「ネギを長さ10センチくらいに切ったものをしんなりするまであぶる。ネギの油分がにじみ出てきたら、タオルかガーゼで包み、ノドに20〜30分ほど巻いたら新しいネギと交換、それを1日に3〜5回湿布を繰り返す。」

 「ダイコンを1cm角に切り、底の浅い容器に入れ、その上にはちみつを加える。 2日ほどたってダイコンが浮いてきたら、上澄みをそのまま、またはお湯に溶かして飲む。」

 「しょうがをおろし、その汁ひとつまみ分を器に入れ、熱いお湯を注ぐ。これに黒砂糖かはちみつをほどよく加え、よくかき混ぜて飲む。」

 こういったことは親から子へ、子から孫へ言い伝えられてきた。「おばあちゃんの知恵袋」と呼ばれるゆえんである。しかしネットが発達した今日、こうした知識はネット上に蓄積される。上記3例もネットから見つけてきたものだ。

 今日、医療においては何事もエビデンスが言われるが、こうした民間療法がなくなることはないだろう。しかし、主に口頭で伝承されてきた民間療法が、このように形を変えて伝わることで、その意味合いも大きく変わってくるに違いない。


参考にしたのはこの辺りのサイトです。民間療法というのは日本だけでなく、世界の国々にもあるというのがおもしろいですね。フランスは卵酒ならぬ「卵ワイン」なんですね。

healthクリック:家庭でできる!風邪の民間療法
http://www.health.ne.jp/library/5000/w5000078.html

東京ガス:食の生活110番Q&A:世界の風邪 民間療法
http://home.tokyo-gas.co.jp/shoku110/jiten/389.html

ライフハッカー[日本版]:ゲホン、クシュン...風邪の予防と治療のための10の方法
http://www.lifehacker.jp/2010/11/101111effective_cold_recover.html


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ねぎを首に巻くと風邪が治るか? 知らないと損をする最新医学常識 角川SSC新書
ねぎを首に巻くと風邪が治るか?  知らないと損をする最新医学常識  角川SSC新書

2010年11月18日

[薬局新聞]週刊トラックバックNEWS156

薬局新聞連載の「週刊トラックバックNEWS」第156回です。まだまだ、というよりも、「医療と営利」の問題は、この先ずっと議論されることになるのでしょうね。

薬局新聞TBN156


 処方せん調剤が薬局の中心的業務になって久しいが、これまで自主規制(?)されてきた調剤の一部負担金に対してポイントを付与する動きが、大手ドラッグストアを中心に出てきている。それに対して、当ブログに寄せられたコメントやネットの声をご紹介する。

 「驚きよりも「ついに来たか」というのが正直な感想でした。でも、奇麗事も言ってられません。(中略)サラリーマンであるのに、売上の為の「客寄せ」が禁止されている。そうなってくると、利益に左右されない医療現場ってのが理想的なんですかね〜」

 「調剤とOTCは、やはり分けるべきだと思いますよ。矛盾したものが同居してるんだし。(中略)本当にこの問題こそ、薬局が「医療提供施設」としての自覚を持って襟を正すべき話だと思いますけどね」

 「大手ドラッグストアも株式会社である以上、利潤の追求は当然であり、今回のような機会(ポイント付与)を逃すことは明らかに経営者失格」

 「患者視点からは、ポイントがついたほうがいいと思うのだが。皆さんも家電量販店でポイントをつけてもらって買い、街の電気屋さんで買うことはないはず。 医療業界も例外はないと考える」



(関連記事)

2010/11/17 [日経DI]ポイントカード問題で考えた「営利追求」
http://blog.kumagaip.jp/article/41753919.html

2010/11/09 [日経DI]調剤の支払いでポイントがたまる!?
http://blog.kumagaip.jp/article/41652592.html


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処方せんからみた病気と薬の実践問題集
処方せんからみた病気と薬の実践問題集

2010年11月11日

[薬局新聞]週刊トラックバックNEWS155

薬局新聞連載の「週刊トラックバックNEWS」第155回です。エスエス製薬のサイトで「カゼミル」というサービスが始まっています。

薬局新聞TBN155


 寒さとともに今年も風邪の季節がやってきた。エスタックでお馴染みのエスエス製薬は、各都道府県で風邪がどの程度流行しているのかを、ビジュアルとして表示するWebサイト「カゼミル」を、11月1日にオープンした。

 そのサイトのしくみは、Twitterでのつぶやきを自動収集して「風邪」、「カゼ」、「かぜ」などのキーワードを参照し、つぶやいたユーザーの現在地情報に照らし合わせて地図上にプロットするというものだ。

 また、単に風邪のみの表記だけでなく、「のど」、「鼻水」、「さむけ」、「頭痛」、「せき」、「熱」といった6種類の症状も併せて取り込むという。さらにデータ解析も行ない、「鹿児島県で、カゼのつぶやきが昨日から36%増加」といったアナウンスも行われている。

 以前、当欄でインフルエンザに関するリアルタイムの情報を閲覧できる「Twiflu(ツイフル)」というサイトをご紹介したが、そちらも健在だ。これらのサイトはもちろん万能ではなく、過信は禁物だが、上手に利用してゆきたいものだ。


当該サイトはこちらから。

カゼミル
http://www.ssp.co.jp/stac/

カゼミル


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風邪の話―たかが風邪、されど風邪、風邪対策の知恵とヒント
風邪の話―たかが風邪、されど風邪、風邪対策の知恵とヒント

2010年11月04日

[薬局新聞]週刊トラックバックNEWS154

薬局新聞連載の「週刊トラックバックNEWS」第154回です。何をするにもパソコン、パソコン。ドライアイの症状に悩む人も多いのではないでしょうか。

薬局新聞TBN154


 レセコン、分包機、監査システム、レジ…等々、薬局内にはパソコンが何台あるだろうか。ディスプレイを見る時間が長くなると、頭痛、ドライアイ、首や肩が痛むといったコンピュータ視覚症候群(Computer Vision Syndrome:CVS)の可能性が指摘される。

 CVSの症状を予防するもっとも簡単で有効な方法は「まばたきをすること」なのだが、ディスプレイを見つめていると、どうしてもまばたきをする回数が減ってしまう。そんな悩みに答えるのがイギリスBlaze社のBlink Nowという製品だ。

 この製品はUSBタイプの小さなディスプレイであり、そこに映し出されるのは瞳のみ。それが1分間に約10回まばたきをするという。他人のまばたきを見ると、自然とまばたきをしてしまう習性を利用し、意図的にその回数を増やそうというのだ。

 何ともユニークな感じを受けるが、これによってドライアイなどの症状が改善されるのであれば効果は計り知れないだろう。しかし、薬局内の全てのパソコンにこれが設置され、ひたすらまばたきをしている光景は…、想像するだけでも恐ろしいものがある。


こんな目の写った小型ディスプレイが、メインディスプレイの横にあったらいかがですか?(苦笑

Blink Now


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アレルギー性眼疾患とドライアイ―重症度別治療法 (眼科インストラクションコース)
アレルギー性眼疾患とドライアイ―重症度別治療法 (眼科インストラクションコース)
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2010年10月28日

[薬局新聞]週刊トラックバックNEWS153

薬局新聞連載の「週刊トラックバックNEWS」第153回です。この装置を体験した方はいらっしゃいますか?

薬局新聞TBN153


 ヤンセンファーマが、注意欠陥/多動性障害(AD/HD)のある人の支援を目的とした心理教育ツール「バーチャルAD/HD セルフエスティーム版」を開発した。2008年12月より運用されている「バーチャルAD/HD」に次いでのリリースである。

 当該プログラムは全編6分程度の映像で、叱られる場面が次々に展開するなど、AD/HD当事者の他人には見えないつらさ、精神的負担を主観的に体験することに重きが置かれている。

 装置はパソコンとヘッドホン、ゴーグル型のディスプレーで構成され、三次元コンピューターグラフィックスとサラウンド音声によって、AD/HDのある人の日常生活シーンの一端をリアルに疑似体験することが可能だという。

 医療従事者、教育/福祉関係者、また患者家族等を対象に無償で貸し出しをしている。正しく理解することが難しい疾患だけに、体験してみてはいかがだろうか。希望する場合は、ヤンセンファーマホームページ「お問合わせ」欄より申し込むこととなっている。


こんな装置らしいです。かなりゴツイ感じですね。

ヤンセンファーマ バーチャルAD/HD

お申込み他、詳しい内容についてはメーカーのページをご覧ください。

ヤンセンファーマ:他人には見えないつらさを体験する「バーチャルAD/HD セルフエスティーム版」の運用を開始


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めざせ!ポジティブADHD
めざせ!ポジティブADHD

2010年10月21日

[薬局新聞]週刊トラックバックNEWS152

薬局新聞連載の「週刊トラックバックNEWS」第152回です。先日長野市で行われました、日本薬剤師会学術大会の様子を拡大版としてまとめました。

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 毎年10月の連休に行われる、日本薬剤師会学術大会。今年は筆者の地元、長野県での開催で、7500人を超える参加があったという。特に運営に深く関わったわけではないのだが、例年よりも少しだけ、深い思いを持って参加した。今回は学術大会の様子について、いつもより紙面を拡大してお送りする。

 ご存知のように、日本薬剤師会の学術大会は毎年、開催都道府県が変わる。それ自体はメリットも多いため、今後もこのスタイルを続けてゆくことについては多くの方が支持するところだろうが、大人数を収容できる「ハコ」を持たない地方都市での開催は、会場や宿泊など、運営面での不安が付き物だ。

 今回の長野大会も、長野市内の実に7会場を結んでの開催となった。会場間の移動にはシャトルバスが運行され、目的の発表を聴くために、会場間の移動を何回かしなければならず、中には「口頭発表に間に合わない!」といったケースもあったようだ。

 シャトルバスは右回りと左回りが設けられ、時間帯によってはかなりの増便がなされた。またバスに乗るための誘導に数多くのスタッフも配置されるなど、円滑な移動を助けるための工夫がなされたが、それでもランチョンセミナーの後をはじめ、バス待ちのための行列が目についた。



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 近年の学術大会は、日頃の成果を発表する場であることはもちろんなのだが、ネットを通じて交流のある人たちがリアルで対面する「オフ会」的要素も多分に含む。その中でも「薬剤師ねっと」のオフ会には、57名もの参加者があったというのだから規模も大きい。

 筆者も参加してきたが、大変なごやかな雰囲気の集まりであった。初対面とはいえネットでのつながりがあるため打ち解けるのも早く、またネット上での「横のつながり」が幸いしてか、変に仰々しくなく、あちこちの輪で会話に花が咲いていた。


 薬剤師ねっとのオフ会には、『川添式熱血患者指導術「Do処方、特変ナシ」から脱却せよ!』(発行:日経ドラッグインフォメーション)の著者である川添哲嗣氏も参加しており、熱のこもった話を伺うことができた。川添氏も力を入れている分野だが、在宅療養を支援する薬剤師を全国に増やし、また情報交換することを目的に「全国薬剤師・在宅療養支援連絡会」の発足も決定したという。来る11月3日、北里大学薬学部白金キャンパスにおいて、発足記念式典・記念講演会が行われるとのこと。詳しくはホームページを参照されたい。

当該ホームページはこちらからどうぞ。

全国薬剤師・在宅療養支援連絡会
http://sites.google.com/site/japanhomecare/

川添式熱血患者指導術「Do処方、特変ナシ」から脱却せよ! (日経DI薬剤師「心得」帳1)
川添式熱血患者指導術「Do処方、特変ナシ」から脱却せよ! (日経DI薬剤師「心得」帳1)

川添様をはじめ、薬剤師ねっとの皆様、ありがとうございました。

 筆者のブログ「薬局のオモテとウラ」関係の話を少しさせていただくと、ブログではおなじみの「はまなす」氏にお会いすることができた。はまなす氏は、当ブログ開設後まもない頃からの読者であり、また秀逸なご意見をお寄せくださるコメンテーター陣の一人である。

 ブログという媒体を通じたつながりがリアルなものになったことで、ネットの可能性はまだまだ拡がるのではないかと感じられた。また、はまなす氏を介して志を同じくする薬剤師の方とも知り合うことができた。このように、「ネットを介したネットワークの拡がり」は、ますます増えてゆくことだろう。


はまなす様、ありがとうございました。


薬局新聞TBN152_3


 今回が初めてというわけではないが、学術大会の会場にはキッズルーム(託児所)が設けられた。利用に際してはあらかじめ申し込みが必要だが、無料で利用が可能だ。初日は午前8時半から午後6時まで、2日目は朝8時から午後1時までと、市中の保育園並の利用時間が設定されている。

 「子どもを預けてまで学術大会に行かなくても…」という声もあるだろうが、子育てをする世代は、薬剤師としてもちょうど脂が乗りはじめる時期である。多くの薬剤師に門戸を開くという意味においても、参加しやすい環境を整えることは、今後も求められるに違いない。



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 前回の滋賀大会での試行を踏まえ、今回の長野大会から発表に対する査読審査が本格的に導入された。そのため、あからさまな「企業広告」的な発表は姿を消し、全体のレベルも少しずつ上向き傾向にあることをうかがわせた。

 中にはかなりハイレベルな発表が見られる一方、抄録を確認し、期待を持って見に行ったものの、残念に感じる発表もあったようだ。研究や発表に対しては、その術を持たない薬剤師が多いのも現実であろう。


 多くの可能性を感じ、またいくつかの課題も見えた学術大会。参加者はどんな思いを持って、帰路についたのだろうか。今回の学術大会で得られた成果を、日々の業務にフィードバックすることが求められよう。


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2010年10月14日

[薬局新聞]週刊トラックバックNEWS151

医薬品医療機器情報配信サービス」愛称公募


薬局新聞連載の「週刊トラックバックNEWS」第151回です。医薬品医療機器総合機構(PMDA)が提供している「医薬品医療機器情報配信サービス」の愛称を公募しています。

薬局新聞TBN151


 業界関係者であれば言わずと知れた独立行政法人医薬品医療機器総合機構。その頭文字をとってPMDAとも呼ばれており、添付文書をはじめとした様々な情報を得ることができるため、我々の業務にとって欠かせない存在となっている。

 そのPMDAが行っているメール配信サービスをご存知だろうか。「医薬品医療機器情報配信サービス」と、なんとも仰々しい名前のこのサービス。行政の発するものに面白さを求めるのも酷だが、決して面白いものではない。しかし不定期発行ながらも「プッシュ」タイプの情報であり、重宝する。

 その「医薬品医療機器情報配信サービス」が新名称を公募している。「より多くの方に利用していただけるよう、より覚えやすく親しみをもっていただける愛称」ということで、これを機に利用者拡大も狙っているようだ。

 採用者には5000円のQuoカードが贈られるという。なんともほほえましいものだが、自分が名付け親となったメールが配信されるのは、それ以上の充実感があるだろう。応募期間は11月30日までなので、業務の合間に知恵を絞ってみてはいかがだろうか。


詳しくはこちらのページから。

医薬品医療機器総合機構:医薬品医療機器情報配信サービスの愛称募集について
http://www.info.pmda.go.jp/info/aisho_boshu.html


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医療安全 No.25 (2010 SEP)―医療現場のリスクマネジメント情報専門誌 (Nursing Mook)
医療安全 No.25 (2010 SEP)―医療現場のリスクマネジメント情報専門誌 (Nursing Mook)

2010年10月07日

[薬局新聞]週刊トラックバックNEWS150

薬局新聞連載の「週刊トラックバックNEWS」第150回です。皆様から寄せられましたコメントを中心に構成いたしました。ありがとうございました。

薬局新聞TBN150


 PTP包装シートの誤飲事故について報告書が公表され、厚生労働省も注意喚起を行っていることは多くの方がご存知のことと思う。当ブログにもさまざまな意見が寄せられたので紹介する。

 「特定の患者さんについてPTPシートの誤飲のおそれがあると判断した場合に、PTPシートの構造上の問題なのか、あるいは患者さん自身の特性の問題なのかを、患者さんと接する上で、個別具体的に判断するしかないのでしょうね」

 「PTPシートの誤飲は「患者さん自身の病気などの特性によるものではない」というスタンスも必要ではないでしょうか。誰もが間違って服用する可能性があるからこそ対策を講じる必要があり、そこに薬剤師として関与する意味があると思います」

 「そもそも、乳幼児でもない限り、動物である人間は感覚的に食べられるものと食べられない物は区別がついています。にもかかわらず誤飲が起こるのは、当事者が『理想的な状態』になかったからに他ならないわけで、あらゆる手段を講じたとしても、その場に居合わせない第三者がこれを抑止することなんて不可能です」

 「現場の人間としては、PTPシートの問題を薬局で解決するとしても、何も考えずに官僚の言う事を鵜呑みにして行うのではなく、あくまで患者さんの利益が何か、という視点をもって、様々な解決策を模索していく、というのが良いのではないか、と感じています」


元記事はこちら。

2010/09/23 [日経DI]PTPの誤飲を防ぐハサミの入れ方
http://blog.kumagaip.jp/article/40873563.html


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錠剤・カプセル剤の無包装状態での安定性情報
錠剤・カプセル剤の無包装状態での安定性情報

2010年09月30日

[薬局新聞]週刊トラックバックNEWS149

薬局新聞連載の「週刊トラックバックNEWS」第149回です。「[崇城大学薬学部]禁煙が入学の条件に」に寄せられたコメントを中心に構成しました。ありがとうございました。

薬局新聞TBN149


 熊本の崇城大学薬学部が、来年度の入試要項に「入学者は非喫煙者とする」と明記したニュースはご存知だろうか。内容が内容だけに、多くの人の関心をひいたようだ。当ブログに寄せられた声を紹介する。

 「喫煙が見つかったら「個別指導」って、中学生じゃないんだから…でも、逆の見かたをすると、タバコを吸わない人にとっては、ある意味魅力がある大学になるのかもしれませんね」

 「この件で、この大学の名前を初めて知った人は、私以外にもいるはず!本件は、少子化等で入学希望者が全体的に減少しているなか、生き残りをかけた大学が必死に知名度を上げるために行った戦略の一環なんでしょう。大学の悲鳴のような叫びが聞こえる気がしてなりません」

 「特に医療機関関係者の体からタバコの臭いがしたら、患者さんに不快感、時には不信感を与えてしまう可能性もありますからね。そういった意味では、この大学の目指しているものとしては、(結果的に)いいものなのかもしれませんね」

 また、ツイッターでは、日々学生を相手にしている薬学部教員の方から、こんなリアルな声も…。

 「吸ってもいいと思うんですよ。でも昨今の社会情勢も考えて吸えと。吸い殻のポイ捨ては人としていかがなものかだし、歩き煙草もいかがなものか。もうちょっと空気読めよ、と思うわけで。」


そういえば先日、こんなニュースを見つけました。

AFPBB News:フィリピン医師会、国内の医師に禁煙令
http://www.afpbb.com/article/life-culture/health/2760476/6246304

今回の編集部コメントに『「薬剤師会員は…」というような動きが神奈川あたりからあがってきても不思議ではない?かも!』とありますが、そんな話が現実に…、なんてこともあるかもしれませんね。


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なるほど なっとく タバコ問答集

2010年09月16日

[薬局新聞]週刊トラックバックNEWS148

薬局新聞連載の「週刊トラックバックNEWS」第148回です。「毒りんごサブレー」について、皆様から頂きましたコメントをご紹介しました。ありがとうございました。

薬局新聞TBN148


 福島県のパン店が販売する「毒りんごサブレー」に、消費者の指摘をきっかけに管轄の保健所から「薬事法違反の恐れがある」と表記の改善指導が入ったという。

 名称からしてインパクトがあるが、パッケージには「毎日食べると、体の毒を取ります」「頭の悪い人は頭にあててから食べると、頭が良くなります」といった表記もあり、20年以上にわたって販売されてきた商品だという。

 指導に対して店主も負けておらず、今度は「効果がまったく無い事がわかりました」とシールを貼って対抗したというのだから、機知に富んでいるというものだ。保健所も「表記を削るのが一般的なのですが……。よく考えましたね」とのコメント。

 当ブログにも、「保健所も、シールを貼ってもまかりならんって指導に行かないのは、洒落てますね。役人でも、このくらいの柔らか頭だといいですね。」「なんでも押さえつければいいということではないですね。何事もやわらかい思考が必要です。」といった好意的な感想が寄せられた。

 その一方で、「◯潤やらア◯ネスの霊芝みたいな悪質な健康食品もあるし、ユーモアとか感想とかで済むかどうかの線引きって意外と難しい」といった、現実と向き合ったコメントには、やはり考えさせられるものがある。


元の記事はこちらです。

2010/09/07 ユーモアのない社会は味気ない
http://blog.kumagaip.jp/article/40582608.html


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なぜ、「白雪姫」は毒リンゴを食べたのか

2010年09月09日

[薬局新聞]週刊トラックバックNEWS147

薬局新聞連載の「週刊トラックバックNEWS」第147回です。ホメオパシー問題について、皆様から頂きましたコメントを紹介しました。ありがとうございました。

薬局新聞TBN147


 新生児へビタミンK2を与えずに死亡した事件をきっかけに広がったホメオパシー問題。日本学術会議は会長談話を発表し、日薬も会長名でコメントを出すなど、大きな波紋を呼んでいる。今回は当ブログへ寄せられた声を紹介する。

 「問題は代替医療の数少ない有効例が、マスコミに取り上げられ、劇的に効果があるイメージが作られ、普通の医療は、確率的に少ない副作用がマスコミに取り上げられ、悪いイメージが作られる事かなぁ」

 「ホメオパシーに関して言うならば、現代医療を否定し、遠ざけてしまう点がもっとも問題とされています。つまり、「もっとも問題」とされている部分には、ホメオパシーが科学的かどうかは、あまり関係ない話なんだろうと思います。」

 「今回の話は、個人的には、信じ込んで盲目的な印象で、宗教にはまっている状況に見えます。しかし、科学的でも100%患者を救えない以上、否定はできないですね。どこまでを求めるか、客観的に見れるかが問題じゃないかなあ。」

 「プラセボでもなんでも効けばそれに越したことはないだろうと思います。薬剤師としては科学的かどうかが重要だけど、患者さんにとっては副作用なく効くかどうかが一番重要だと思っています。」


元の記事はこちらです。

2010/08/27 ホメオパシーの問題点は何なのか
http://blog.kumagaip.jp/article/40397643.html


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EBMの正しい理解と実践Q&A  一問一答で疑問解消,ケーススタディで即実践!

2010年09月03日

[薬局新聞]週刊トラックバックNEWS146

薬局新聞連載の「週刊トラックバックNEWS」第146回です。今回の元ネタはこちらを参考にしました。

AFP BB News:ハンバーガーの付け合わせにコレステロール低下剤? 英研究
http://www.afpbb.com/article/life-culture/health/2748718/6083776

薬局新聞TBN146


 「ハンバーガーと一緒にスタチンはいかがですか?」

 飲み物やポテトならすすめられたことはあるが、ハンバーガーと一緒にスタチン?でもこんな風景が現実のものになるかもしれない…。

 実はこれ、イギリスの研究者が提唱しているもの。英インペリアル・カレッジ・ロンドンの研究チームが、スタチン剤1個で、チーズバーガー1個とSサイズのシェイク1杯分のリスクを抑えられると発表したというのだ。

 「食事をおろそかにして薬に頼るなど言語道断!」との声もあろうが、「心臓発作の発症率については、ファストフード1食分で増える程度のリスクを、スタチン服用で下げることができる」というのであれば、健康のための無料配布も悪い案ではないということか。

 とは言え、ファストフードは塩分や糖分も多いため、スタチンですべての問題が解決できるわけではないだろう。もちろん、バランスのよい食事が基本ではあるのだが…。何かの縮図を見ている気がしてならないのは、筆者だけであろうか。



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新薬スタチンの発見―コレステロールに挑む (岩波科学ライブラリー)
新薬スタチンの発見―コレステロールに挑む (岩波科学ライブラリー)

2010年08月26日

[薬局新聞]週刊トラックバックNEWS145

薬局新聞連載の「週刊トラックバックNEWS」第145回です。本が発売になって1週間。あちこちで宣伝させていただいていますが、これで一段落です。

薬局新聞TBN145


 8月20日に拙著「ササッとわかる登録販売者テキスト 史上最強のバイブル」が発売となった。今回は当欄をお借りし、本の紹介をさせていただく。どうかお許し願いたい。

 改正薬事法が施行されてからはや2年。登録販売者向けのテキストも、参考書から問題集まで多くの良書が発売されている。そんな中、「最後発組」の本書は内容、体裁とも多くの工夫を施した。

 構成は基本的に1セクションを見開き2ページとし、左側に大まかな流れを、右側には図表を多用し、必要な情報をコンパクトに整理した。登録販売者を目指して勉強を始めたばかりの人から、試験直前の確認まで、幅広く対応なよう心がけている。

 更に、筆者が日常実践しているOTC医薬品販売時の注意点も随所に盛り込んだ。既に登録販売者として医薬品販売に携わっている人々にとっても、十分使用に耐えられるものと自負する次第だ。

 書店で見ることがあれば、是非とも手にとってご覧いただきたい。また、ご意見、ご要望等もブログにお寄せいただければと思う。



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ササッとわかる登録販売者テキスト史上最強のバイブル

2010年08月12日

[薬局新聞]週刊トラックバックNEWS144

薬局新聞連載の「週刊トラックバックNEWS」第144回です。医療のクラウド化が実現すれば、今の形態も大きく変わるでしょうね。

薬局新聞TBN144


 「クラウド」という言葉をご存知だろうか。雲を意味するその言葉はネットワーク(インターネット)を見立てたもので、正しくは「クラウドコンピューティング」と言う。

 コンピュータはこれまで、ソフトやデータ等を各自で保管、利用するという形態がメインであったが、クラウドコンピューティングは「ユーザがインターネットを介してサービスを受ける」というものだ。

 我々の身近で言うならば、既にレセコンメーカーはこういった形態のサービスを提供しているところもある。パソコンと通信環境さえ準備すればクラウド型のレセコンが完成し、データの管理やソフトのバージョンアップなどは、ネットワーク経由で行われる。

 医療においては情報の取り扱いの難しさもあり、クラウド化がなかなか進まない分野でもあるが、その波は確実に押し寄せてくるだろう。ITが社会基盤として整備される中、「いかに保持するか」ではなく「いかに利用するか」を考えてゆかねばならない時期にきているのではないだろうか。



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日本のクラウド化はなぜ遅れているのか?
日本のクラウド化はなぜ遅れているのか?

2010年08月06日

[薬局新聞]週刊トラックバックNEWS143

薬局新聞連載の「週刊トラックバックNEWS」第143回です。鉄剤服用時の注意事項についての話題です。

薬局新聞TBN143


 首都圏の方にはおなじみのフリーマガジン「R25」。そのネット版「web R25」というサイトでは「人生の不思議がハラオチする(腹に落ちる)」をコンセプトに記事が書かれている。

 「お茶で薬を飲んではいけないってホント?」と題したその記事はYAHOO!のトップページからもリンクされ注目を集めた。「以前は、お茶に含まれるタンニンが鉄分の吸収を抑制してしまうといわれていたが、現在では影響がないことが判明したので、気にする必要はない」とまとめられている。

 現場の方々にとっては、何年も前から当たり前になっていることが、今更ながら注目を集めていることに、戸惑いを感じる方もいるだろう。「最新の知見」も広く知れ渡るには、それなりの時間が必要なのかもしれない(そうなると「最新」ではなくなってしまうのかもしれないが…)。

 蛇足になるが、厚生労働省が公表している登録販売者試験のベースとなる「問題作成の手引き」。そこでは「鉄剤の服用前後は、タンニン酸を含む食物の摂取を控える」とされている。


該当記事はこちらです。

web R25:第7回 お茶で薬を飲んではいけないってホント?
http://r25.yahoo.co.jp/fushigi/report/?id=20100720-00002960-r25&page=1


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鉄剤の適正使用による貧血治療指針
鉄剤の適正使用による貧血治療指針

2010年07月30日

[薬局新聞]週刊トラックバックNEWS142

薬局新聞連載の「週刊トラックバックNEWS」第142回です。QLifeお薬検索の「薬剤師口コミ」についての話題です。ルルル様のコメントも引用させていただきました。ありがとうございました。

薬局新聞TBN142


 以前、当欄で「QLifeお薬検索」というサイトをご紹介したことを覚えているだろうか。医療用から一般用まで、現在は250社17140種類の医薬品を掲載するまでになっている。

 その「QLifeお薬検索」に、「薬剤師口コミ」が公開された。日本初をうたうその機能は、薬剤毎に「薬のベネフィット(効果)に関する情報」「薬のリスク(副作用など)とその対処法」「その他、薬の実用的な特徴」の3項目について、薬剤師が投稿した内容を審査した上で公開するとしている。

 薬剤師の持つ「実態」情報をシェアし、関心を持ってもらう機会を広げる等、患者や医療者の現場ノウハウ向上に貢献したいという思いが込められたこの機能。ネットのよい面を生かした、積極的な取り組みと評価できる。

 反面、「とっても面白そうなサイトですが・・・私はなんだか怖くてコメント出来そうにありません。薬剤師としての目線そのままで語るわけにはいかないでしょうしね。コメントする薬剤師、評価する薬剤師に、かなりのモラルとレベルが必要となる気がします。」とは、当ブログに寄せられたある薬剤師のコメント。

 さまざまな課題もあろうが、今後の展開に期待したい。


当該サイトはこちらです。

QLifeお薬検索
http://www.qlife.jp/meds/


(関連記事)

2010/07/11 QLifeおくすり検索が「薬剤師口コミ」を公開
http://blog.kumagaip.jp/article/39563049.html


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日本医薬品集一般薬〈2010‐11〉 日本医薬品集 医療薬〈2010年版〉

2010年07月22日

[薬局新聞]週刊トラックバックNEWS141

薬局新聞連載の「週刊トラックバックNEWS」第141回です。編集部コメントにもありますように、サッカー日本代表が盛り上がり、オシム氏起用が絶妙のタイミングでハマった企画ですね。

薬局新聞TBN141


 2007年に脳梗塞で倒れたイビチャ・オシム氏。病に倒れなければワールドカップにおいても、サッカー日本代表を指揮していたであろう。事前の予想を覆し、ベスト16入りを果たした日本代表を、氏はどのような思いで見ているのだろうか。

 そのオシム氏が出演する脳卒中の公共広告が始まっている。テレビやラジオで既にご覧になった方もいるかと思うが、You Tubeにもオシム氏のインタビュー「オシム、脳卒中を語る」が全8編、アップされている。

 「サッカーでも、脳卒中の処置でも、スピードが命」と、自身の経験をもとに発せられるその言葉は、非常に重みを持って聞こえる。また、最大の原因の一つはストレスにあるとし、ストレスフルな日本社会を変えてゆくような提言もしている。

 しかしこのオシム氏、身長が190cmもあるからだろうか。映像や写真では、とても絵になる人物だ。「オシム節」とも言われる氏の語り口と共に、ぜひYou Tubeでご覧になってみてはいかがだろうか。


オシム氏自身の経験から、前兆、発症時の対応、リハビリ、生きること、そして、日本のサッカーについて、熱く語っています。以下からどうぞ。

社団法人日本脳卒中協会:オシム独占インタビュー「オシム、脳卒中を語る。」公開中
http://www.jsa-web.org/ac2010/osim.html


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オシムの言葉 フィールドの向こうに人生が見える (集英社文庫) オシム勝つ日本
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