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2014年11月10日
「つくしA・M配合散」の名前の由来についてしっかり調べてみた
先日の記事で、「「つくしA・M配合散」の「つくし」って一体なに?」ということで話題にしましたが、今回はその続報です。
気になり始めると調べずにはいられないタチでして、メーカーに名前の由来を尋ねてみました。インタビューフォームには由来が特に書かれていないので、もしかしたら回答いただけないかな、と思ったのですが、親切に教えていただけました。
まず、「つくしA・M配合散」の「つくし」ですが、公式回答(?)によりますと、富山化学工業の以前の社章が「つくし」であり、それが元になったということでした。富山化学工業は、現在は富士フイルムホールディングスの傘下にありますね。
富山化学工業の関連会社である、東亜薬品の商標が由来ではないのかと聞いてみたのですが、そうではないということ。
ちょっと調べてみましたら、富山化学工業の以前の社章「コルベン」が1967年に採用されています。こちらですね。「つくしA・M配合散」の包装にも印字があります。
その前の「つくし印」は1941年に商標登録されています。
1961年の新聞に、富山化学工業の本社移転が掲載されていますが、ここには「つくし印」がしっかりと載っていました。
そして肝心の「A・M配合散」ですが、アルファベットにはそれぞれ意味がありました。
まず「A」ですが、アルファベットの最初の文字、そしてエースといった意味がありますよね。何かの頭文字というのではなく、「最初の」「一番の」という想いを込めての「A」だそうです。
そして「M」ですが、これはもしかしたら予想できるかもしれません。ドイツ語で胃薬を示す「Magen Mittel」が由来になっているということです。
つまりは、胃の薬としてのエース、素晴らしい薬という意味での「A・M配合散」ということになります。こうやって聞いてみると、いろんな背景があり、想いが込められているのですね。
ちなみに「S・M配合散」という医薬品もありますが、こちらは「Sankyo」が開発した「Magen Mittel」だということで、「S」と「M」の頭文字の、それぞれ由来となっているようです(インタビューフォーム(PDF)より)。
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16:22
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| 医薬品情報(医療用)
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