昭和薬品化工株式会社を代表会社とする5社が、アセトアミノフェンの適応拡大を求める共同の申請を行っていると、メーカーより発表されています。
昭和薬品化工:「がん疼痛の薬物療法に関するガイドライン」発刊とアセトアミノフェンに関する申請状況について(pdfファイル)
http://www.showayakuhinkako.co.jp/press_release/press_release100623.pdf
申請を行っているのは、昭和薬品化工株式会社、株式会社三和化学研究所、大洋薬品工業株式会社、長生堂製薬株式会社、マイラン製薬株式会社の5社。
背景としては、現在承認されている用法・用量と、「がん疼痛の薬物療法に関するガイドライン」の中でのそれに大きなずれが生じていることが挙げられています。
ちなみに、現在の添付文書を参照しますと、「がんによる疼痛」は適応としては記載されていますが、その用法・用量が、
1回300~500mg、1日900~1500mg
となっています(適宜増減は可能)。
一方、2010年6月18日の第15回日本緩和医療学会学術大会において発刊された「がん疼痛の薬物療法に関するガイドライン」では、第1段階に使う非オピオイド製剤としてアセトアミノフェンを挙げ、
「本邦では2400mg~4000mg/日程度が妥当な鎮痛量であり、肝機能障害に注意しながら4000mg/日まで増量が可能だと考えられている。また投与は1日4回程度に分けて行い、1回投与量が1000mgを超えないようにする。」
と記載されているということ。
このことは、「2008年版がん緩和ケアガイドブック(日本医師会)」また、「2009 年版医療用麻薬適正使用ガイダンス(厚生労働省)」にも同様の内容が記載されているということです。
アセトアミノフェンと言いますと、安全性が高いということもあり、小児の解熱等に用いられることが多いでしょうか。がんの疼痛に対して用いられるというイメージは、なかなかないのかもしれません。
しかし、共同申請がなされているということですので、近い将来、ガイドラインの用法・用量が添付文書に記載されることで、高用量で用いられるケースが出てくるかもしれませんね。
がん疼痛の薬物療法に関するガイドライン〈2010年版〉

コメント
どなたもコメントされていないようですが、提示されている投与量は、海外でのOTC医薬品としての投与量でした。(最近、米国などでは日最大及び1回最大を引き下げる勧告が出ています。)
1錠500mgを2錠、6時間おきにマックス4回といった様子でした。
それに比べると、日本の投与量は、海外の1回最大に相当する程度の少なさで、この改善を求める声もあります。
>まいける様
コメントありがとうございます。
仮に投与量が増えることになりますと、錠剤だとかなりの数を服用することになります。規格(200mg、300mg)も見直すべきなのかもしれませんね(原末もありますが)。