糖尿病治療薬に関しては、併用できる薬剤が厳密に規定されていて、その辺りのチェックにもなかなか気を使いますよね。
ちょうど今日、DPP-4阻害剤「エクア錠」と速効型インスリン分泌促進剤「シュアポスト錠」の効能効果の拡大、つまり併用できる薬剤が増えたとアナウンスされていました。それぞれのメーカー発表は以下から。
経口2型糖尿病治療薬「エクア錠50mg」が血糖降下薬で初めて、効能又は効果を「2型糖尿病」と適応拡大して承認取得:ノバルティス ファーマ株式会社
速効型インスリン分泌促進剤「シュアポスト」のビグアナイド系薬剤との併用およびチアゾリジン系薬剤との併用に関する効能・効果の追加承認取得について:大日本住友製薬(PDF)
「エクア錠」について見てみますと、
スルホニルウレア(SU)薬=既承認
チアゾリジン薬
ビグアナイド薬
速効型インスリン分泌促進薬(グリニド)
α-グルコシダーゼ阻害薬(α-GI)
との併用療法が可能となり、更に、
インスリン製剤
との併用療法についても今回の「2型糖尿病」の効能・効果に含まれているということで、併用に関してはほぼ縛りがなくなることになりますね。
一方の「シュアポスト錠」は、
α‐グルコシダーゼ阻害剤=既承認
ビグアナイド系
チアゾリジン系
との併用療法が可能になり、更に、DPP-4阻害剤との併用療法に関する国内第Ⅲ相臨床試験を実施中だということです。
あれ?でもちょっと矛盾がありますよね。エクア錠はグリニドと併用OKとされているのに対して、シュアポスト錠のDPP-4阻害剤との併用は、現時点では承認が取得できていない。これはどう捉えたらいいのでしょうか。
例えば、同じ併用するにしても、エクア錠を服用していたところへシュアポスト錠を乗せるのはOKでも、逆、つまりシュアポスト錠を服用していたところへエクア錠を乗せるのはダメとか?あ、まるっきり逆なのかな??
いや、でも、順番の問題でもないですよねぇ…。考えていると訳がわからなくなってしまいます。どなたかご存じの方がいらっしゃいましたら、是非ご教示ください。


コメント
元々、他のDM治療薬では併用に関する記載はなかったにも関わらずDPP4阻害薬の適応で縛りがあったのですから、今回の場合においてもシュアポストの縛りが優先されるような気がしますね。
メーカーの見解、レセプト審査担当者の見解などあるかもしれませんが、エクアは併用できるけどシュアポストは別としておいた方が無難でしょうね。
>ぺんぎん様
コメントありがとうございます。
やはり併用は、査定のリスクがあるのでしょうかね。地域差も生じてくるかもしれませんね。
いつも勉強になる記事ありがとうございます。
昨日確認したところ、どちらが先でもOKとの回答をいただきました。
どのグリニド薬も併用OKです。
今、もっとも注目を浴びているDM治療薬の併用に関する矛盾点についてすっきりしました。有り難うございました。何々系の薬剤でもこの薬剤は除くといった事例は、今まで聞いたことないですものね。
>お二方
コメントありがとうございます。
こうした問題もいずれは解決されてゆくのでしょうが…。
ちなみに、ご存知かもしれませんが、厚労省からガイドラインが出されていましたのでリンクしておきます。
経口血糖降下薬の臨床評価方法に関するガイドライン – 厚生労働省
http://wwwhourei.mhlw.go.jp/hourei/doc/tsuchi/T100712I0010.pdf
こちらもメーカー(ノバルティス)に確認してみたのですが、「シュアポストの併用で保険が通るかどうかはわかりかねる」という回答でした。
OKという考えもダメという考えも両方あるということで、はっきり決まっていないっていうのが現状ということでしょうかね?
>ぺんぎん様
情報有り難うございます。
この2剤に加えて、更にメトホルミンとの併用に際しては、余計に話がややこしいことになりそうですね。注意深く見て行かなければなりません。
うちにいらしたノバルティスのMR氏は、
「たとえばシュアポストなどの薬との併用で
保険が切られることはないと確認しております。
2型糖尿病という適応があれば大丈夫です。」
と言い切って行きましたね。。。
確かに、これまでsもエクアに限らず全てのDPP4阻害薬や
メトホルミンは併用しまくっています。
県によってもやはり違うのでしょうかね。。。
>ルルル様
情報ありがとうございます。
言い切るMR氏もスゴイですね!(汗
添付文書上は整合性が取れないことも多そうですが、あまりガチガチにはしてほしくないですね。