ケンコーコムがOTC医薬品販売の実態調査を行う

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ケンコーコムが一般用医薬品の郵便等販売について、実際に一般用医薬品を購入し、法令を遵守した販売がなされているか、実態を調査したということです。
ケンコーコム:ケンコーコム、改正薬事法全面施行後の一般用医薬品販売状況を調査
http://www.kenko.com/company/pr/archives/2009/09/post_72.html
それによりますと、広島県にある日薬役員の薬局、それから神奈川県や東京都の日薬会員の薬局やドラッグストア等、合計5薬局に対して7回の購入調査を実施しています。
その上で、

中堅チェーンドラッグストアの1店舗では、第1類医薬品の空箱をレジに持っていくと、専門家ではない店員が対応し、一切の情報提供も無いまま、第1類医薬品を購入

日本薬剤師会の役員をはじめ、会員の薬剤師が運営する薬局が、引き続き郵便等販売を行っている実態

等が明らかになったとし、

新販売制度施行後も大手ドラッグストアチェーン等において、全ての医薬品購入者に対し、以前より丁寧な情報提供が行われている実態はほとんど見られません

としています。即ち、医薬品ネット販売の是非で激論となった対面販売の原則は全く守られていない、ということになります。
ケンコーコムはこの状況に対して「きわめて遺憾」であるとしながらも、

お客様とのやり取りを重ねながら、薬局が薬剤師という専門家としての判断のもと、郵便等販売を行っている

ことに対しては賛同の意を示しています。
一部報道によりますと、日薬はこれらの状況を受け、会員薬局に対面販売の徹底を求めているようですが、もしそれが事実であるならば非常に残念と言わざるを得ません。
対面販売のあるべき姿、その理念を訴えることこそが本来であり、「調査があるから」などといった小手先の対応は、会員からの信頼、そして国民の薬剤師に対する信頼を失うことに繋がります。
医薬品の対面販売」が絵空事だということが徐々に分かってくれば…。医薬品ネット販売の是非はもとより、「専門家が対応する必要も無いのでは?」という議論も起こってくることでしょう。

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このブログを書いている人
くま☆

薬局で働く薬剤師
「薬局のオモテとウラ」(2006~)
日経DI:熊谷信の「薬剤師的にどうでしょう」連載中(2009~)
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コメント

  1. たまねぎ より:

    ご無沙汰しております。
    OTCの実態は以前危惧したようになってしまいましたね。
    両方タッチしたことがある方はわかると思いますが、調剤とOTCでは根本的に考え方が違います。
    前者はあくまで医療、後者はあくまで商売。
    OTCをがんばっている方には納得がいかない方もいらっしゃると思いますが、大手チェーンではなおさら顕著です。
    >お客様とのやり取りを重ねながら、薬局が薬剤師という専門家としての判断のもと、郵便等販売を行っている
    これは自分も賛成しています。ただ、配達記録がしっかり残る方法の配達が最低条件ですが。
    相変わらず薬剤師のOTCへの関心はものすごく低いですね。
    本来ならもっとも活躍できる場。
    誰にも指図されず、自分で責任を持つという点では一番の活躍の場であったはずでが・・・。
    今は、学術より売り上げ、患者さんではなくお客さん。
    これが大部分のドラッグストアの現状です。
    6年制になり、自分たちが学んできたよりもさらに難関になって勉強してきた学生にとってはなおさら敬遠しがちになるような気がしてなりません。

  2. 通りすがり より:

    昔DSで薬剤師のバイトしてましたけど基本的には薬の相互作用や指定医薬品のことを知っている人の方が珍しかったです
    規制が始まって1年も経ってない状態でまともに指導ができるようになるとは思えません
    ケンコーコムもそこを狙ったんでしょうけど・・・
    実際保険薬局でもしっかり対面販売できないことがありますね
    患者さんが急いでいるようだったり説明はいらないと言われたり
    ケンコーさんの送り込んだスパイはどういう感じで店に来たのか気になるところだなぁ
    くまさんの言うように薬剤師必要ないって議論にならなきゃいいですね・・・

  3. さつき より:

    脇が甘いのひとことですね。
    とりあえず、今回電話販売行為を見とがめられた「薬剤師会の幹部」に対しては除名する等の厳しい対応を会員としては望みますね。もちろん公表前提で。
    綱紀粛正というのは、単なる互助組織から公益法人への脱皮を図るためには必要なプロセスだと思いますので、良い機会を戴いたと前向きに考えられなくもないです。
    ケンコーコムさんありがとう。

  4. ぽんた より:

    確かに薬剤師会の甘さは確かに遺憾ですけど。
    じゃあ、ケンコーコムさんが改正薬事法前、どのような商売をしてきたんだ?って思います。
    医薬品以外の健康食品でも色々問題が起きてきたから、このような法改正につながってきたのではないでしょうか?
    法を改正し過渡期には問題も出てくるでしょう。そのため3年間の猶予期間があるので。
    それに裁判のための情報収集って言うのが引っかかりますね。
    調査員をどのように選んだのか、選定件数の少なさ、その他の手法なども客観的根拠は全く見られませんね。
    こういうことをネットで公表するのはいかがなものでしょうか?
    裁判のためであれば逆にこういう形では公表できないはずです。
    よくテレビで「裁判のためにコメントは控えさせていただきます」って言うじゃないですか?
    公判の前にこのようにネットで公開することは自分に有利に裁判を導くので問題です。
    客観的証明ができる情報ならいいですが。
    覆面でなく、それこそ訴えた対象と一緒に行くとか。
    警察ではないんですから捜査はできませんね。
    正論を振りかざしているようですが。
    このような手法が裁判に取り入れられるなら、日本は法治国家ではありません。
    ・・・・と言うか、弁護士が無能かもしれません(過激でした、すみません)。
    どんな状況でも、ネガティブキャンペーンと言うのは好きになれません。
    しかし、売られた喧嘩は買うべきです。
    薬剤師は謙虚すぎて、よそから何か言われるとすぐ自分達が悪いって思うけど。
    冷静にみて、よそにも問題はあります。
    それをきちんと公平に情報公開すべきです。
    一番守って欲しいのは「健康」ですから、薬剤師の問題もネット販売の問題点も公平に。

  5. アイ より:

    こんにちは、薬剤師のアイと申します。
    日経DIの記事、読みました。
    画像付きでわかりやすく、良い内容だと思いました。
    熊谷さんのこれからの活躍を、期待しています。

  6. とってぃ より:

    私は大手DSチェーンの人間ですが、全店いつでも薬剤師常駐しています。調剤業務・第一類薬適正販売も行っていて、この体制を守るため店舗の薬剤師は死にもの狂いで頑張っています。
    それなのに、この調査結果は悲しすぎます。。。。。

  7. くま☆ より:

    >皆様
    コメントありがとうございます。
    医薬品ネット販売の問題は、まだまだ先が見えません。政権が変わるということもその一因です。規制改革会議も黙っていないでしょう。
    ぽんた様お書きのように「一番守って欲しいのは「健康」」というのは誰もが賛同する部分でしょう。本来の目的を見失わずに行動することが求められますね。

  8. さつき より:

    >ぽんたさん
    >じゃあ、ケンコーコムさんが改正薬事法前、どのような商売をしてきたんだ?って思います。
    確かに酷い状態にはあったのでしょう。
    でも、だからと言って「あなた達だってダメダメだったじゃないか!」と、現在進行形で行われている“幹部”の非を棚上げにして、相手方の過去の業態における不備を声高に訴えることは、今回の薬事法改正の理念を根本から否定することになりませんかね?
    それはレベルの低い相手の土俵に乗ってしまうことであって、とても情けない話だと思うのですが。
    今回の改正における薬事法の変更点が、国民に医薬品を供給する上で妥当だと薬剤師の皆さんが思うのならば、時計の針を止めたり逆回しするような人間とは徹底的に闘わなければいけないと思いますよ。
    それが組織の内部の人間であればこそ、厳しい対応をすることが、薬剤師から国民に対する強いメッセージになるのではないでしょうか。

  9. ぽんた より:

    さつき様
    文字にするとすみません、としか言いようがないですね。多分思うとこは一緒だと思います。
    幹部の体たらく、しかも、会としてのOTCへの無関心色々あります。
    しかし、どんどん少なくなっていく中でも、会員の中でOTC売ってる人もいるわけで、その人たちに何もできないもどかしさがあります。
    言い悪いは別に、今は強く自己主張した物勝ち!って風潮があります。
    ですから自分達の反省を横に置いて、1回喧嘩売ってやれ!って思い、書きました。
    すみません。

  10. Alice より:

    ある競合店が登録販売者パート時給680円で求人を出しているのを見て、守りたいのは「消費者の健康」ではなく「自社の利益」なのだと痛感させられました。確かに、私の職場ではケンコーコムの調査通りのことが当たり前のように行われています。この問題、食品の偽装が後をたたないように、現場では、ばれなければ何をやってもいいという感じなのかもしれません。ドラッグストアでは多くの店から薬剤師が姿を消しました。現場のモラルは低下する一方なのかもしれません。

  11. りず より:

    薬剤師の方にもっとOTCにも関心を持ってもらいたいですよね。ただの物販と捉えている方が多いことを残念に思います。
    今回の薬事法改正がいい例です。
    どこの団体が利益を得ているか見れば、正体が分かりますね。
    でも正直、個人薬局でOTCだけで食べていくのは厳しいからなぁ。本当は1番医療費の削減に貢献できると思うんだけど・・・。
    後発品推進より・・・。

  12. くま☆ より:

    >皆様
    コメントありがとうございます。
    ケンコーコムのやり方も決して褒められたものではありませんが、日薬も…ピリッとしませんね。
    本来でしたら「利用者の安全を守るための対面販売」ですが、「ネット販売業者を排除するため」と、目的がどんどん遠いところに行ってしまっているのではないかと感じます。

  13. ぽんた より:

    コデインの依存の話はどうなんでしょう?
    アナログ人間にしたら、ネットだったら自由にいくらでも買えるじゃない?って思います。
    配合されていなくても、2種類買えばいいし。
    第一結構大きい包装の風邪薬、売ってますよね。
    ネットでは3日分までの風邪薬した販売できないとかして欲しい。
    ネットばかりでなく量販店の山積みも何とかすべきですけど。
    対面だったら、痛み止めと風邪薬と買おうとすると、普通の薬剤師だったらどちらかでって話になるし。
    実際風邪薬の常習者っていますよね。
    年寄りなんか頭痛いと風邪薬飲むし・・・・
    実際鎮痛剤だけより効く気がするんですよね。
    これも日薬も何か話しないのかなあ・・・
    言っても仕方ないと言いつつ・・・・
    日薬も世代交代して欲しい。

  14. くま☆ より:

    >ぽんた様
    ありがとうございます。
    ネット販売業者もリアル店舗も、それぞれが問題を抱えていて、それぞれが持つメリットもあって。
    今後はそのメリットを引き出して、詰まるところお互い補完してゆくような話に持っていくべきなのかなと…。
    個人的には、対面販売の方が医薬品を有効に安全に使えて、患者さんも絶対に幸せになれるという思いは、もちろんあるのですが。

  15. アポネット より:

    一部報道で既にご存じと思いますが,日薬はケンコーコムの覆面調査を受け,1日付で都道府県会長宛に通知を行っています。
    改正薬事法の遵守について(日薬定例記者会見9月11日)
     http://www.nichiyaku.or.jp/contents/kaiken/pdf/090911_2.pdf
    通知文を見ると,「一部会員薬局において,引き続き一般用医薬品の郵便販売等を行っている実態があるとのことです」とケンコーコムの指摘を引用しただけで,「指摘された点について現在事実確認を行っている」とか,「薬事法施行後にこういった指摘があることは遺憾である」などは一切ありません。いくら内部文書とはいえ,こんな通知でいいのだろうかと思います。
    ましてや,この通知文を示して記者会見に臨むというのは,組織としてきちんと対応していませんと言っているようなものです。職能団体としての日薬の神経を疑いますね。

  16. くま☆ より:

    >アポネット様
    書き込みありがとうございます。
    対面販売を強く訴えておきながらこの対応、どうもちぐはぐですね。アポネット様ご指摘のように、職能団体としての姿勢が全く見えません。
    この調子だと、調査や処分等は行われないのでしょうね。

  17. 大阪の購読者 より:

    ケンコーコムのしてやったり!という顔は目に浮かぶようですが、ではオンラインドラッグ協会の三牧ファミリーはどうか、、、というと会員制にしてなんかやってますよね。
    自分の協会会員店も統制できないのに、なにを正論言ってるんだ、、、と言いたくなります。

  18. くま☆ より:

    >大阪の購読者様
    コメントありがとうございます。
    三牧ファミリーのサイトみましたが、「薬剤師によるオンライン対面サイト」を謳っているのですね。会員向けだと医療用医薬品(非処方せん医薬品)の販売も行っているようですね。

  19. タコ より:

    大手ス-パ-などでも、登録販売者の方を、募集
    していて、薬を置いたりしているのですが、
    働いている人から聞いたのですが、現在、売り場には、登録販売者の方は、いなく、セルフ販売の状態だそうで、登録販売者の方は、何を
    やっているかというと、食品、飲料などの品出しなどを、やっているそうです。登録販売者の意味、対面販売の意味は、何だろうかと思います。

  20. くま☆ より:

    >タコ様
    コメントありがとうございます。
    薬事法改正の一つの大きな目的に、医薬品の適正な販売がありました。登録販売者はそのための新しい「薬の専門家」であったはずです。
    しかし現実はなかなかそのようになっていないということでしょうか。

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