インフルエンザというと即ちタミフル服用が既定路線となっている感がありますが、多くの場合においてタミフルを服用しなくてもインフルエンザは治癒します。
そのことを考えますと、実はタミフルは「服用しなくてもいい薬」とも言えます。
でも現実には、受診をしてタミフルが処方されないと「おや?」という感覚になります。恐らく受診する患者さんも、診察・処方する医師も、調剤する薬剤師も同様と思います。
背景にはインフルエンザの「特効薬」タミフルに対する、過剰な期待があるのかもしれません。
しかしタミフルは万能薬ではありません。また「疑い」の段階ではありますが副作用等についても様々な情報が飛び交っています。
タミフルに対する見方・意識を、ちょっと変えていく必要があるのではないか、と感じています。
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2007/03/02 タミフル服用について考える
タミフルは万能薬ではない
オモテ
コメント
個人的に現在のタミフルの“副作用(?)”に関する過熱報道には疑問符だらけなのですが、そもそも副作用のない医薬品なんてありません。これは薬剤師なら100人が100人認めるところですよね。
で、薬物が医薬品として成立するのは、リスクに対してのベネフィットが大きいからです。
素人がなんと言おうと、タミフル(リレンザもですが)は素晴らしい医薬品です。ペニシリン以来の大発見だと思っています。
今も世界中でインフルエンザにより命を落とす子供や高齢者が沢山居ます。その数を減らせる薬なんです。それに比べて、今日本で“副作用”と騒がれている症状は、一見派手ですが、直接死に結びつくものではありません。注意深く看護すればなんてことないもの、といっても過言ではないでしょう。
疫学的に考えて、ウィルスのアウトブレイクを防ぐには、感染源の封じ込めが最重要です。
そういう意味でもタミフル、リレンザの薬理作用は理にかなっているんです。
私はこのように、患者に対して「早期回復」「家族も含め、他人に感染しにくくなる」の2点からタミフルの有用性を説いています。
「治ったら飲むのやめてもいいんでしょ?」と、今日も患者に尋ねられましたが、この2つを説明して、ちゃんと納得してもらいました。
タミフルに関しては、はっきり言ってその「異常な死に方」が槍玉にあげられているだけであって、「副作用による死亡」という点からでは他の薬剤との差は無いものと考えています。
全世界の70%が日本で使われている異常さは、ある意味皆保険の賜物であって、逆説的に言えば「全人類のために日本で人体実験を行っている」ってとこでしょうか?
インフルエンザ治療に関して言えば、10年前には治療薬も検査キットも無く、発熱・悪寒・關節痛を主症状に判断して基本的には安静にしているだけでした。
そういう時代から見ると症状の早期軽快の1点においてもタミフル/リレンザは良い薬と言えるとは思いますが、検査で陽性でなければ症状があっても薬が出ないという頓珍漢な医療が横行しているのも事実です。
私個人の考えとしては、インフルエンザは伝染性感染症なのですから、患者が出たら本人のみならず家族も5日間出勤・登校を禁止して感染を拡げないようすることが肝要かと思います。
熱が下がったら登校して良いと言う医師もいるようですが、これは論外で、こういう医師がいること自体、治療薬が出来ても流行が減少していない原因かと思います。
厚生労働省も、未成年者がインフルエンザに感染したら2日間は保護者の監視下におくよう指導しなさいと通達を出してきたようですが、普通に考えても無理な話です。
患者が出たら本人だけでなく、家族も感染予防として半量処方をし、これも保険で認め、家族単位で治療する。
学級閉鎖も1/3ではなく、1/4以下、5~6人の患者がでたら行うなど、1人の患者が出たら、その周囲に即座に対応して、感染自体を拡げないようにすれば、患者が増えることなく、タミフルの使用量も減るでしょう。
それによって副作用の出る患者も減るのではないでしょうか?
日本人の「万能薬」信仰と私は称していますが、日本人の医療・薬剤に対する完全主義/神秘主義というものの異常さには正直嫌悪しています。
生活習慣病なのに薬を飲んでいるなら何やっても良いと考えていたり、薬剤や健康食品なら幾ら飲んでも大丈夫と考えたり、通常起こりうる不可避なものを医療ミスにして断罪したりと、真っ当な神経が無いのでは?と考えてしまうこともあります。
私は独学で中医学も勉強していますが、やはり医療というものは「中庸」、その人の健康体への移行を後押しするだけのものであり、そのこと自体をもっと広めていかなくてはいけないのではないでしょうか?
長文失礼しました。
タミフルはすでに半分以上に耐性化しています。日本では効かなくなってる。
鳥インフルエンザの変形が見つかった時に、国は非常事態宣言をするはずです。外出禁止。
インドネシアがワクチン開発のためのウイルス提供に対して、先進国の金でモノを言わせるやり方に反論してきました。
隣国のオーストラリアでは、65歳以上のリスクの高い患者以外のタミフル投与は認められていません。疫学上、多くの国民を守るためです。寝ていれば治る体力のある人々が先を争って手に入れるべき薬だったのかどうか?
秦の始皇帝ばかりの国になってしまった原因を省みて、薬剤師として何を伝えていくべきか、真剣に考えてみるのも良いと思います。
プロがプロとして、仕事をしていくことで、世の中の人々は変われるのです。何もしなければ何も変わらないのです。
副作用は薬だからあるのです。個別性が見えない、タミフルの全身生理に対しての作用の全貌が見えていない。インフルエンザへの対応としての急な発熱現象についても、詳しくはわかっていない。だからこそ、全員で子ども達の変化を観察する・・・これしか無いのです。データを蓄積するという科学の基本しか方法が無い。これが現実ですよね。
サリドマイド禍の轍を踏んではいけない。
結核耐性菌の恐ろしさを侮ってはいけない。
何よりも微生物の能力をみくびってはいけない。
>皆様
コメントありがとうございます。
世間のタミフルについての認識は、薬やその副作用そのものよりも、社会的な側面が大きく影響しているのではないかと思っています。
そういったことから、タミフルを有効に使用していくにはどうしたらいいのか、耐性の問題も含めて考えていかねばならないことでしょう。
タミフルって本当に効くの?と思ってしまいます。添付文書を信じていいのかな、なんて
とんでもないことかも知れませんが、タミフルを取り巻く色んな業界の思惑を知るに及んで
本当に信じていいんだろうか?と。
少し前までは普通の風邪もインフルエンザも一緒にして治療されてきましたよね。
其の頃と現在とでは死亡率が格段に違うのでしょうか?教えていただきたく思います。
インフルエンザってそんなに恐ろしい病なのでしょうかねぇ。
>薬剤爺さま
これが参考になりますかね。
http://idsc.nih.go.jp/disease/influenza/intro.html
特に最下段の「おわりに」をお読みください。
私の職場ではインフルエンザワクチン返品のシーズンです。厚生労働省の指示もあり年々ワクチンの製造量は増えているようですが、医療機関からの返品量も多いこと多いこと・・・。「インフルエンザに罹ってもタミフル飲めば直るからいいや」なんて思ってワクチン接種に気持ちがいかない人も増えているかな?と個人的には思ったりしています。
未知の新型インフルエンザに対してはタミフルの重要性は大きいと思います。でも毎冬の予想されるインフルエンザに対してはワクチン接種で備えることを改めて見直してみてもいいのでは?とも感じます。
>薬剤爺様
個人的には、タミフルは副作用面からというよりはむしろ今後の耐性のことを考えて、もう少し慎重に使用していくべきと思います。
抗生剤と同じ轍を踏まぬように、というのは考えすぎでしょうか。
>さつき様
素早い情報ありがとうございます。
>bluejay様
仰るとおり、予防接種をもっと活用すべきです。罹患してからの対策は確かに大切ですが、事前の予防が一番理にかなっていますよね。
タミフル、夜中に記者会見したようですねっ。
救急当番で出勤の旦那を見送るべくいつも通りの時間に起きたら、先に起きていた(笑)旦那が開口一番、そのことを言っていました。
おはよ~♪よりも早かった。
10代に原則禁忌ですかぁ~。
タミフル発売当時の勉強会で、受験生にとってもとっても良い薬が出たと言っていたことを思いだしてしまいました。
どこかの病院が症例数が少ないものの、服用後異常症状が出た10数名の患者さんを入院させて継続服用させた場合に、次服用時に同じ症状が出たのは1例しかなかったという報告をされているようですが、症例数も少ないので要検討ですねっ。
薬は副作用が必ずついて回るというか、ゼロは有り得ないのですから、使い方をきちんと守っていきたいものです。
服薬指導も大切ですねっ。
>はまなす様
流石に情報お早いですね。緊急安全性情報も出されていましたので、簡単ですが記事アップしました。
おはよーございま~す
いやー、因果関係がないと言いながら原則禁忌ってナニ?
てっきり薬学って科学だと思っていたのに違うんですね~♪
ま、厚労省とりしきってるのが科学の「か」の字も知らん文系の方々と、圧力に弱いエセ理系の方々だっていうことは解りましたw
昨日テレビ朝日の朝の番組で、コメンテーターが 「有意差があるとかないとかじゃなくて、1件でもあったら注意喚起すべきだ」 とか言ってたのを聞いてガックリ。
薬剤っていうのは、プラセボ群と比べて効果に「有意差」があってはじめて薬剤として成り立つものです。つまり統計あっての薬剤じゃないですか。その統計を否定するなら薬剤なんて二度と飲むなよ、と言いたい。
それと、遺族の方には同情しますが、タミフルの副作用かどうか精査中の段階で「被害者」と言うのもどうかとも思います。
今回の件で言うなら、「10代の服用は入院、あるいはそれに準じたものを前提とする」とすれば良いでしょう。
じゃなきゃ逆にデータが集まらんだろ・・・
こんなんで原則禁忌が出るかと思うと、他の薬剤の原則禁忌も科学的根拠のない軽いものなのか、と感じてしまうのは私だけですか?
というか、これでタミフルが黒だったら良いですけど、白だったら・・・誰が責任取るんだろ。
国がタミフルをがっつり買いあげることでチャラ?
株主代表訴訟って、国に対してもやれるんですかね?w
最初タミフルが出た頃、カプセルのみだったはず、で子供には安全性が確保できるかどうか・・・と渋っていた行政が、結局カプセルを開封して子供に出していた現場が多く、追従する形で、子供に投与するんだからドライシロップを認めたのではなかったでしょうか・・・?
で、
今更ダメでしたって言えないんでしょうか・・・・?
異常行動より突然死も怖い気がします。
さつき様、私も聞きました。「例え一人でも死んだら」と言ってるのを・・・・そんなこと言っていたら薬は使えません。
あまりにも知識がなく大騒ぎするマスコミにも抵抗感あります。
タミフルがなくて死亡する患者と異常行動等で死亡する患者のどちらが多いか・・・
長い期間で調べるとどうなんでしょうね?
批判は簡単ですが、本当に重要なことをTVは伝えて欲しいものです。
それとさつき様、確かに厚生労働省に医療畑の人間が固めるのは不公平なんでしょうけど、診療報酬の改定なども「法学」「経済」の人が厚生労働省にわんさかいて「患者を治す」ことより「予算が大事」で決まっているんじゃ?って、ずーーーっつと私は感じています。。。
と、皆様個人に同調ばかりですみません。
でもタミフル問題は薬剤師は思うところ多々ですよね。
>さつき様
厚生労働省の一見ちぐはぐとも思える対応、何か裏に事情があるのでは?と勘ぐってしまいます。
>ぽんた様
異常行動ばかりに目が奪われがちですが、確かに突然死の問題も軽視できませんね。