ノロウイルスの消毒にエタノールを有効利用

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ノロウイルスの消毒に対しては、「塩素系の消毒が有効」であり「エタノール(アルコール)での消毒は効果が低い」との認識が一般的になってきています。先日当ブログでも取り上げました。
12月29日「キッチンハイターでノロウイルスを撃退
しかしながらエタノールでの消毒はどの程度効果が低いのか、といったことについてはあまり議論されていません。私もあまり裏を取らずに「ノロの消毒=塩素系」と反射的に考えていました。
色々なサイトを見ても、エタノールはノロウイルスの消毒に「効果が低い」「効果がない(無効)」「死滅しない」「予防に有効」など色々な書き方がなされています。
この度吉田製薬のサイトに、ノロウイルスに対してエタノールを有効に利用する方法がアップされていました。
ノロウイルスの消毒-エタノールの使い方を中心に-
「えっ!ノロにエタノールなんて無効じゃないの?」と思って見てみましたが、エタノールを有効に利用することによってノロウイルスの感染対策に役立てることができそうです。
手指の消毒に関して言えば、

80v/v%エタノール含有速乾性手指消毒薬の適用は手指に付着しているノロウイルスを10分の1程度に不活性化できると推定される

ということですので、エタノールの消毒でノロウイルスの9割を死滅させることができます。「9割も死滅させられるのなら十分有効じゃん!」と思われますが、消毒薬として9割というのは低い値です。
しかしながらサイトにもありますように、念入りな手洗いでノロウイルスを物理的に洗い流した後に使用することにより、エタノールでの消毒で十分な効果を得られるようになるとのことです。
またエタノールを含んだ布等による清拭(ふき取り)は、ノロウイルスを物理的に除去するのと同時にエタノールの消毒効果も期待でき、対策としては十分な方法であると述べられています。

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このブログを書いている人
くま☆

薬局で働く薬剤師
「薬局のオモテとウラ」(2006~)
日経DI:熊谷信の「薬剤師的にどうでしょう」連載中(2009~)
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コメント

  1. bluejay より:

    この記事の趣旨とはちょっと違いますが・・・。
    水道水でよく洗い流すことって非常に大切だと思います。傷ができたときも、洗うことよりも消毒することを重要視してしまう人が目に付きませんか? 消毒薬は人の生きた細胞を殺して、傷の修復を妨げてしまうというのに・・・。自分のこどもには、転んで擦りむいたらとにかくよく洗って傷の中をきれいにしなさいと教えています。最近やっと、お世話になっている保育園でも消毒薬の使用が原則無くなりました。
    もちろん消毒薬の必要な場面はいろいろありますが、適切な判断の元で使用したいものです。

  2. くま☆ より:

    >bluejay樣
    「洗い流す」ということはやはり基本中の基本なんでしょうね。シンプルな行為ですが大切だということをきちんと伝えたいものです。
    消毒薬使用の常識もかなり変わってきていますので、留意していくことが必須ですね。

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