先月(2009年12月)、日本新薬から発売になったアレルギー性鼻炎治療剤のエリザスカプセル外用400μgのデバイスがユニークなのでご紹介します(写真はクリックで拡大します)。
日本新薬:粉末鼻噴霧用ステロイド薬アレルギー性鼻炎治療剤「エリザスカプセル外用400μg」新発売のお知らせ
http://www.nippon-shinyaku.co.jp/topics/ns2009/2095
こちらが製剤見本です。成分は「デキサメタゾンシペシル酸エステル」です。
噴霧用のデバイスが入っている箱です。「耳鼻咽喉科用空気圧式アプリケータ」と記載があります。作っているのは「新晃化学株式会社」というところ。
エリザスカプセル専用の噴霧器であることが書かれています。
製剤見本をだしてみたところ。添付文書も一緒に入っています。
カプセルの説明をパンフレットから抜粋しました。

噴霧口が2つあるので「ツインライザー」という名前だそうです。箱に入っていたものがこちらです。取扱説明書と保存するための袋も入っていました。
噴霧するための「ツインライザー」です。ふたを外してみました。
丸囲みで1、2と書かれています。この番号は操作手順と一致しています。
2枚の写真を比較してみますと、上が通常状態、下が①の方向に回した状態のものです。約60度くらい回転します。
回転した状態でノズルの部分を引き上げると、真ん中の部分から折れ曲がるようになります。
上から見たところ。真ん中の部分にカプセルをセットするところがあります。この容器の最大の改善点に挙げたいのか、折れた状態で立てておくことができず、倒れてしまう点です。
丸囲みの3、4は中央部分水色のレバーを上下する手順が示されています。この動作はカプセルをセットしたあとに、カプセルに穴をあけるためのものです。
一番上に赤いラインが見えますが、これが隠れるまで戻さないと正常に噴霧ができないと書かれています。針?が割と太めなのでこの状態でも見ることができます。
通常はこの状態で針を出すことはないのですが、出してみました。
針が出ているとツインライザーを折り曲げることができず、カプセルをセットすることができません。
ツインラザーにセットするため、カプセルをPTPから取り出してみたところ。薬剤は少なめです。
セットしてみました。
角度を変えてちょっと上から見たところ。
折り曲げた状態から、ノズル部を戻してみました。
カプセル部分を拡大したところ。上の部分に針を見ることができますが、あれが下りてきてカプセルに穴をあけるわけです。
つまみを一番下まで下げました。これも途中で止めてしまうときちんと穴があかないため、しっかり押し下げる必要があります。
つまみは途中まで割とスッと下りるのですが、7割くらい押し下げたところでちょっと引っかかる感じがあり、そこから更に下げることで一番下まで下がりました。
つまみを戻して噴霧の準備が完了しました。
実際に噴霧をしてみましたが、噴霧の動作は本体下部のポンプ(腹の部分)を4回、勢いよく押すことで行います。最初に噴霧するとノズルの先が鼻の中に入っていても、薬剤が白い煙のように立ち込めました。
その他、注意点としては息を止めたまま噴霧をするということと、噴霧器を立てすぎず、寝かせすぎずに行うということです。
このデバイスの最大の特徴である、両鼻同時に噴霧できるという点ですが、確かに手間は1度で済みますので便利かもしれません。ただ、両鼻同時に突っ込んでいる姿は、他人には見られたくないかも…。
デバイスの性質上、先端が2つあるのですが、人の鼻の穴の間隔は個人差がないのでしょうかね。もちろんその辺りは設計の段階で考慮するのでしょうが、狭かったり広かったりすることでうまく噴霧できない恐れはないのでしょうか。
噴霧したあとはカプセルを取り出し、ノズル部分を拭きとってふたをして終了です。カプセルにはしっかり穴があいています。
操作自体はそれほど難しいことはありませんでした。カプセルを間違って内服してしまわないような注意は必要と思われます。
(関連リンク)
エリザスカプセル外用400μg 添付文書
両鼻同時噴霧が可能なエリザスカプセル
医薬品情報(医療用)

コメント
噴霧器が自費ってのがどうも・・・
しかも現時点では2週間ごとに噴霧器を変えて、とMRが言っていました。
普及して欲しくないし、普及しないだろう、と思っています。
カプセルにしっかり穴を開けたらしっかり戻すがポイントですかね!!
今までありそうでなかったツインノズル!!
色々な不安はあったかと思いますが、開発メーカーの冒険心はカッコイイです。
>お二方
コメントありがとうございます。
この薬剤は噴霧器なしでは使用できないので、なぜセットでないのか、というのは疑問ですね。
厚労省(財務省)の意向ではないでしょうか?
注射するのに、注射器etcは価格に含まれないように、薬価は「薬のみ」って・・・・言いそうですけどね・・・・アドエアーみたいに、全く一体型では、別にって言えませんけどね。
しかし。
両方入れて・・・・反射で逆に出てしまいそうですけどね・・・・イメージで言ってますが。
>ぽんた様
ありがとうございます。
他の噴霧剤や吸入剤もそうですが、薬剤自体に目新しさがなくなりつつありますね。デバイスの工夫はよいことだと思うのですが、価格との兼ね合いを考えますと、難しい部分もあります。