保険を知らない薬剤師

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多くの薬局において、最近はレセコン(レセプトコンピュータ)が導入されるようになって来ました。業務の効率を考えますと、今やなくてはならないものとなっています。
しかしながら一方で、点数や一部負担金の計算はすべてレセコンが行うために、その仕組みを詳しく理解していなくても「何とかなってしまう」という現状もあります。
何に対して点数がどれだけついていて、また何を根拠に点数や負担金が算出されているのかといった過程は考える必要がなく、キーボードを叩くだけで済んでしまいます。
保険薬局に勤務する保険薬剤師が、その根本である算定の根拠を示すことができないというのは憂うべき状況です。
7日分の調剤料が35点、14日分の調剤料は63点。28日分は77点。どういう計算になっているのか。調剤料は何剤まで算定できるのか。そもそも剤とは一体何なのか。
テレビの仕組みを知っていなくてもテレビを見ることはできますが、「保険調剤の仕組みを知らなくても保険調剤ができてしまう」というのでは、薬局の利用者に対して説明がつきません。
手計算する必要はないですが、根拠については理解しておきたいものです。せめて「業務指針」のどこに書いてあるかだけでも。
(関連記事)
11月30日「保険を知らない薬剤師 その2
12月1日「保険を知らない薬剤師 その3
8月16日「[保険薬局必携]保険薬局業務指針2006

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くま☆

薬局で働く薬剤師
「薬局のオモテとウラ」(2006~)
日経DI:熊谷信の「薬剤師的にどうでしょう」連載中(2009~)
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コメント

  1. さんまん より:

     私の通う調剤薬局の領収証を見ると「薬剤技術料」「薬学管理料」「薬剤料」「医療材料料」の4項目が記載されています。調剤技術料のほうが薬剤料を上回っているものもあります。この仕組みを見たとたんに、「後発品を処方した場合は薬剤料だけが減るのかな」なんてとんでもない事を考えたりもします。
     確かに最近はネットで自分の所得税を計算できる時代になってきて、極端な話「入力作業」がすべて、という風になること否定できなくなってます。所得税の話が出てきたので税理士というたとえとしては、税金を納めるための法律があって、丸覚えまではいかなくても、この法律のこの辺にこんな風に書いてあったな、こんな計算式だったかな、とまで知ってて当たり前というのが傍から見る超ド素人が考えてしまう話です。
     点数の計算でも同じだと思います。ただ厳しいのは病院ではお医者さんと医療事務の分業作業を、薬局では薬剤師さんがすべてやるという点という感じでしょうか。傍から見るとこうなってしまうんですが。

  2. キョウコ より:

    レセコンがダウンして手計算をしたら
    計算を間違えてたことが多かったです。
    管理料を計算忘れていたり。
    普段はフンフン、と思っていても
    いざやるとなるとやるのは難しかったです。
    けいさんができなかったことにびっくりでした。

  3. はまなす より:

    お久しぶりです。
    耳の痛い、タイトルです。
    私自身、手計算は仕事中にやったことがありません。
    ただ、薬価改定・調剤報酬改定の時期に差額計算をするためにやった経験はあります。そして、普段、レセコンまかせなので改めてやると勘違いしていたことに気づかされた覚えが・・・
    数ヶ月前に行っていた薬局で閉店間近、突然パソコンがダウンして30分ほど復旧にかかったことがありました。その時は一部計算なしでお渡ししていたようです。どうも手計算という考えはなかったというか・・・、ベテラン事務さんは既に帰宅していなく、残っていた5年目ぐらいの人も手計算はしたことがなく、薬剤師の方は新人と3年目・4年目ですが手計算は同じくしたことがないということで出来る方がいなかった様子(私は口出しする立場じゃないし・・・、突然やれと言われても久しぶりで間違っても困るし・・・)。薬歴も電子なのでコンピューターが落ちてしまうと前回処方および金額の確認とかも出来ず、最悪だなぁと思いました。
    たまには手計算して会計確認とかしないとダメかな?

  4. よのなか3 より:

    保険を知らないから薬剤師ってのはダメなんだ、という話を聞きます。
    アルバイトやパートのような存在になってしまうようでは物申す薬剤師なんてのは絵に描いた餅でしょう。

  5. まじゃ より:

    薬剤一部負担金なんてのがあったときには、明らかに薬の量が減ったのに支払う金額が増えたりして説明に四苦八苦したのを覚えております。飲み方と何点超えると1剤とか・・・
    一般庶民には理解できない報酬体系なんだろなぁ~と。

  6. さつき より:

    患者さんが薬局で支払うお金が、薬代ではなく、薬を使った治療行為に対して支払われるものである、ということを、一体どれくらいの国民が理解しているでしょうか。
    医療サービスを提供する側としての薬局、薬剤師が、国民一人一人にそれを納得してもらえるような努力がまだまだ足りないということですね。
    個々の薬剤師がもっと真剣に考えないといけないことです。現時点でもちらほら聞こえる声ですが、この状態が続けば、調剤報酬どころか調剤薬局、更には保険薬剤師の存在自体を否定するような議論に発展しかねないのではないでしょうか。
    調剤報酬の点数を知らずして、自分が患者に対して行った医療サービスが妥当かどうかの検証をどうしてできるでしょうか。
    厳しいことを言えば、点数計算は保険薬剤師として最低限のスキルだと思います。

  7. まじゃ より:

    そうそう、さつきさんの言うとおり、最低限ですよね。
    実際に現場では他の方もおっしゃっているように、PC全盛期の現代でその速度に対応できるように手計算できなきゃいけない!
    なんてことはないわけで・・・・
    もともとの基本を知りつつPCに分担させてってのが基本でしょうか?
    でも、医者はそういうのわかってるのかな?診療報酬?どうなんだろ?
    今月の日経DIにあったけど、マクロライド系と酸性薬剤で苦味・・・別剤にして酸性薬剤飲んだらうがいしてからマクロライド、もしくはマクロライド飲んで20分以上経ってから酸性薬剤・・・と
    よく見れば通常良く処方される組み合わせも多い、でもあんまり服薬指導で言われてことないなぁ~って
    どうして後発品の選択に薬剤師が関与するとか報酬に関連することは過敏に動くのに、一番服用する人が知りたくて、そして決して医者が教えないような、一番薬剤師に携わって欲しいところに業界全体としていかないのか?
    やっぱがんばってるところはがんばってるじゃ駄目だと・・業界全体で底上げが必要だと思うよホント。
    6年制になったら、こういう具体的すぐに服薬に役立つような知識の習得もなされるのだろうか?
    期待したいところですじゃ

  8. くま☆ より:

    >皆様
    たくさんのコメントいただきありがとうございます。逆に私の方が深く考えさせられることにもなりました。
    レスを書いておりましたら長くなりましたので(その2)としてアップしましたのでご覧ください。またご意見等頂ければ幸いです。
    https://blog.kumagaip.jp/article/1878867.html

  9. 霧華 より:

    「保険を知らない」ではなく「保険点数の計算が出来ない」ですね。
    計算どころか公費仕組みも理解出来ていない薬剤師は結構多いですよ。
    もっとも、点数計算が出来ないのは医師も看護師も同じだと思います。それくらい保険点数の計算方法は変だということです。
    「五捨五入」で負担金が変わるなんて厚生労働省の官僚以外にはその存在自体理解できないでしょう。
    計算方法を一般にも理解できる仕組みに変えるべきです。
    調剤料は日数加算ではなく種類加算、散剤・液剤は計量混合加算を一律ではなく日数に応じ加算する、などです。
    私自身は患者自己負担は薬剤費正味から計算し、調剤料・技術料は全て保険からの方が良いと思っています。
    ドラッグストアなどの小売業などでもそうですが、「もの」のやり取りがあると「もの」の値段だけ考えて、それに様々な経費がかかっていると考えない人が多すぎるのです。やっぱり教育が悪いのですかね?私自身、学生のときに習ってないですし。

  10. kense より:

    先週午後の最初の患者さんでレセコンがぶっ壊れる、というアクシデントがありました。
    レセコンを再起動してもPC自体が立ち上がらず・・・結果ハードディスク自体が壊れてしまい認識出来ない状態になりました。
    それから大変な半日になりました。手書きの薬袋、薬袋に簡単な薬の説明、手帳の方は手書き・・・・
    しかし手計算だけは時間的にも無理です。結局お金は後日来て頂いた時でとさせて頂きました。(耳鼻科中心なので高い負担の人はいないです)
    夜の10時にHD入れ替えも終了し次の日の業務に支障が出なかったのも幸いでした。
    レセコンとサポートとバックアップのありがたみを感じた1日でした。
    (ちょっと話がずれてますが・・)

  11. さつき より:

    >霧華様
    教育が悪い、激しく同意します。
    日本の社会保障における国民皆保険制度というものは、海外でも評価の高い、世界に誇れる制度のはずです。
    その理念から、運用、費用負担、税金の使われ方等、異論反論はあるでしょうが、システムとしてそれなりに洗練されているものなのではないでしょうか。
    老いも若きも、今の私達の生活から最も切り離すことのできないシステム、それが医療であり、その中核を成すのが国民皆保険制度です。
    これほど重要なことであるにも関わらず、きちんとこの制度を含めたわが国の社会保障制度を理解している国民の方が圧倒的に少数(どころか皆無?)である現状。
    なぜ、小学生の頃から教育過程に組み込まれていないのか、それが不思議で仕方ありません。
    未履修問題で揺れている高等教育の現場ですが、世界史(必修科目)なんかよりも「社会保障制度とは」、「医療とは」、「国民皆保険制度とは」など、これから社会に出ることを前提に、実社会に密接に関係したことを学ぶほうが余程重要ではないでしょうかね?
    1年どころか、全員が完全に理解するまで、3年丸々かけても良いくらいですよ。
    そうすれば、年金未納問題なんていうのもなくなってくるかもしれないですよね(笑)
    年表を丸暗記するより、よっぽど万人に重要な科目になるはず!
    頼むよ、議員の方々!!

  12. G320 より:

    昔は普通に手計算でしたなあ レセコン買うほど処方せんこないし まあ今よりシンプルであったこともありますね。 いまどきはレセコン任せで まあそれもいいんじゃないの 診療報酬なんて お上の都合でころころ変えるんだから 覚えても2年たったらまた変わるんだし

  13. さつき より:

    >G320様
    それも一理ありますけどね(笑)
    医師が診療報酬に関してどう考えてるかはわかりませんけど、薬剤師全員が調剤報酬について完全に理解したら、「おぃ、こんだけ頑張って○○円かよ、そりゃねーだろ!」と思う人間も増えて、その結果適正な評価制度を作るには、政治力が不可欠だ、という核心に辿り着くんじゃないかと思うんですよね。
    前の政府は「百年安心な年金制度」とか謳っては年金制度改革に着手しましたが(真贋はともかく)、こっちは「2年でも不安な医療制度」ですからねぇ(苦笑)

  14. くま☆ より:

    皆様コメントありがとうございます。レスが遅くなりまして失礼いたしました。
    >さんまん様
    仰るように後発品に変更した際は薬剤費のみが減ることになりますね。技術料の部分の関してはほぼ変わりがないと考えていただいていいかと思います。
    >キョウコ様
    それは確かにありますね。私も分かっている「つもり」ではいるのですが、いざやってみるとなればちょっと自信がありません。
    >はまなす様
    レセコンがダウンした時のことはやはり頭に入れておいたほうがいいですよね。それが手計算することでなくてもいいのでしょうが。
    今は電気が止まったらほとんど何もできませんよね。
    >よのなか3様
    「保険を知らないから薬剤師ってのはダメ」というのは医療従事者としてということでしょうか。それとも他の意味がありますかね。
    >まじゃ様
    今は薬剤一部負担金がなくなったとはいえ、まだまだ理解し難い制度であることは変わりませんね。
    医師はどうなんでしょうね、保険の面については。ただ「医師が知らないから薬剤師も知らなくていい」ということにはなりませんが。
    >さつき様
    たしかに最低限のスキルと私も思います。
    それから仰るように、国民全体が理解することも必要ですよね。「薬漬け医療」も患者が望んでいるという面も全く否定はできませんし。
    制度を正しく理解することは、結局のところ制度を守ることにも繋がりますからね。
    >霧華様
    コメントいただきありがとうございます。
    計算方法はもう少し平易になってもいいですね。薬局の人間が理解に苦しむようであれば、患者さんに理解してもらうのも無理な話です。
    どうも「技術」や「情報」に対して対価を払うことが納得いただけない風潮があるのではないかと懸念しています。
    >kense様
    読んだだけで大変さが伝わってきました。お疲れ様でした。
    薬袋も印字ででることに慣れていると、書くのに手間も時間もかかりますよね。
    >G320様
    細部についてはそれでもいいのかもしれませんが。でも逆に2年は同じことが続くわけで、嫌でも覚えてしまいそうな気はしますが。

  15. phn より:

    プリントアウトした紙を渡して
    「指導終わり♪」じゃ、患者も納得しない時代になるでしょうね。

  16. くま☆ より:

    >phn様
    コメントいただきありがとうございます。
    意識の高い患者さんは質問なども投げかけてきますし、文書を渡すだけで「指導」とは到底言えませんよね。
    オーダーメイド医療と言われていますが、情報提供も然りですね。

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