もう止めておこうかと思ったのですが、懲りずに(その3)です。過去2日の記事はこちら。
11月29日「保険を知らない薬剤師」
11月30日「保険を知らない薬剤師 その2」
多くのコメントをいただきありがとうございました。実はそんなに深く考えていなかったのですが、内包する問題や関連する事項などがたくさんあることに気づかされました。
それからレスが遅くなっておりまして申し訳ありません。あれもこれもと欲張って考えているため、若干の混乱を生じております。近日中にお返しいたしますので、少々お待ちください。
昨日のコメントを拝見して思ったのですが、個々の事例について「説明すること」と「納得してもらうこと」は別の話だということです。
昨日の例ではありませんが、現行の制度においては「お薬が減ったのに負担金額が増える」という“矛盾”も発生します。説明はできますが、非常に理解し難いものであることに変わりはありません。
ではそこでどうするか。
大切なことは「ルールだから仕方ないんだよ」「決まっているから仕方ないんだよ」で済ませてしまってはならないということです。そのためにも保険調剤について理解することが欠かせません。
その中で一つの大きな限界は、私たちは、というかもっと言ってしまえばこの国に住んでいる以上、その制度の下で決められたルールに則って物事を行っていかねばならないということです。
制約はたくさんあります。また自分で決めたルールではないので不満も大いにあります。でもそこで放棄してしまったら何も進展はないということです。
単に説明だけしても恐らく納得はしてもらえないでしょう。例えばお薬が減ったけれども負担金が高くなった際に、患者さんがそれに見合った価値を享受できることを考えなければなりません(なかなか難しいですが…)。
それらは突き詰めて考えていけば、「分業の是非・意義」といった話になっていくんですよね。「手間をかけて」「余分にお金を払って」薬局でお薬を受け取ることのメリットを提供できるのか。
患者さんの視点に立って物事を考えることが肝要になってきます。
保険を知らない薬剤師 その3
ウラ
コメント
ちょっと余談になってしまう気がしますが、現行の制度で行くと技術料が高くなってしまうことを気にされて、服用時点を極力少なくまとめて処方されるドクターも存じ上げています。
ただ、用法用量逸脱ともいえない処方もあり、どうなのだろうと疑問です。
問い合わせしてもそのままでとなってしまうようです。
また、結局のところ、保険調剤に携わっている以上、薬剤師として薬剤師法、薬事法、そして薬担、療担、調剤報酬と法を守り、法に基づいて仕事をして行かなくてはなりません。
保険を知らない薬剤師も問題ですが、処方の不備についても薬剤師によって判断は様々なところがあり、どうも統一性がないように感じています。医師に対する処方箋の書き方の指導がなされていないことを問題とすることが多いようですが、薬剤師も統一された考え方を学ぶべきで、もっとはっきりとした書き方が行政からしめされていても良いんじゃないかと私は思っています。(余談ですねっ)
楽しく読ませていただきました。なにしろ、美濃紙の「こより」を作ってレセプトを綴じて提出時代の人間です。全て手書き。手計算。今でも出来ます。機械を便利に使いますが。
昔は疾病も治療法も単純明快。従って、点数も単純。今や現実の複雑さに制度がついていけない。しかし、制度は守りたい。判りやすい説明が出来るようにしたい。とりあえず多数派部分だけでもとしたために、複雑不明瞭に。基本から変えるとなれば、既得権益者の逆鱗に会うし、折角覚えた原則さえも変わってしまうとの抵抗感に反対意見も出そうです。
皆さんが多数意見を構築すれば変わりますよ。その場合、圧倒的多数の患者さんを味方につけるべきですよ。枝葉末節にまで聞く耳を持つと天文学的数の問題の渦に巻き込まれると思われているので、聞いてくれませんよねぇ。
国保の綴じ方は明治時代の公文書の綴じ方の決まりのままです。今や無駄な知識ですけど、明治時代の人間に教わりました。
医師会があれだけの政治力「も」もっているのは診療報酬に対する危機感があるからといっていいでしょう。
先日保険も知らない薬剤師のコメントを記しましたが、調剤報酬が、患者のためであるし、その内実がどのようになっているか、また、これからどのようにしていくのかの見解が持てないとお上主導の厚生行政はぜっっっったいに変わりません。
業界団体のあり方を含めて、調剤報酬=行政が決めている以上、薬剤師のため、患者のためにも知っておくことは「当然」ではないでしょうか。6年制もはじまりましたしね。。
>はまなす様
もう一つ付け加えるならば、支払側の基準統一も必要ということです。県によって、或いは担当者によっても判断が異なることも大きな問題でしょう。
>はなくり様
うちの近所には今もレセプト手書きという薬局もあります。やれと言われても多分できません。
しかし綴じ方は明治時代からのものですか!非常に驚きました。
>よのなか3様
制度はもちろん国が決めるのですが、だからといって受け身になっているのではいけないということですね。
それが「薬剤師のため」でもあるというのも非常に大切なことです。
通りすがりでたどり着きました。院内調剤で開業医しております。
国は院外処方を進めようとしておりますが、そうなると国民総医療費は絶対に増えるので、最近調剤料削ってきてます。 近隣調剤薬局も閉局するところも出てきており、お国が決めてくる共産主義的診療報酬制度は今後当面院外薬局には不利に働くでしょうから薬局さんも大変ですね。
しかし数年後慢性疾患のマルメ制が導入された暁には、院内調剤ではやっていけなくなるため、半強制的に院外処方になりますから少なくとも処方箋枚数は増加するでしょうから、それまで我慢我慢。。。
確かに支払側の基準統一も必要ですよねっ。
本当に行政単位どころか、担当者によっても判断が異なることがありますから・・・大きな問題ですね。
今年の4月に聞いた話では、全国で調剤報酬の専門家は10人未満であり、そのため医科以上に行政単位で話が変わりやすいとか。
10年以上前にすでに開業していた同期は、今は調剤薬局を増やせ増やせと国も言って多少甘い汁を吸わせている時代だが、いずれ調剤薬局が潰れる時代が来ると力説していました。病院も潰れる時代がやってきており、それとともに調剤薬局も・・・生き残るためには何が大切か。患者さんから必要とされる存在になるためには薬剤師の意識改革も必要なのではと思います。
通りすがり開業医さんもいずれ慢性疾患のマルメ制が導入されるとありましたが、その上、風邪などは保険が効かなくなる時代が来るのでしょうね。
>通りすがり開業医様
>はまなす様
コメントいただきありがとうございます。
分業推進の為、国は梯子をたくさんかけてきました。それが外されつつあります。実はそれが正常な状態とも言えますが。
薬局が、分業が本当に必要なのか、試練の時ともいえますね。気にはなりますし影響は大きいですが、制度を見て動くのではなく、患者さんの方を向いて仕事をしたいものです。