処方せんFAXの是非

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【話題の焦点】波紋広がるFAX分業‐NPhAが一石投じる(薬事日報)
メリットもあるけれども問題点も多い処方せんのFAX。「過渡的サービス」と位置づけられながらもそれがいつまでなのかはっきりしないため、というかはっきりさせないため、「まあいいや」で済まされている部分もあります。
処方せんFAXのメリットは大きく2つ。
・患者さんの待ち時間の短縮
・在庫のないお薬の手配が可能
ということではないかと思います。薬局側としてもメリットを享受している部分はあると思います。
それに対して問題点。私が聞いたことのある事例をいくつか。
・FAXが来たけれど、使用期限の4日を経過しても患者さんが薬を取りに来ない。
・「後発医薬品への変更可」に署名があるFAXが来たが、患者さんの意図が不明のため調剤準備が出来ない
・いつも一包化しているので同じように準備をしたところ、今回より医師の指示で服用を調節する薬があった
・FAXコーナーに配置した人が特定の薬局にFAX送信を誘導
・FAXされた処方せんと原本が、実は違っていた
等々。
問題点をたくさん挙げました。とはいえ私が処方せんのFAXに否定的だというわけではありません。一番の問題は、「薬剤師会がやっている」ということだと思います。
FAXの設置から人員配置(人件費)、それからFAXの枚数に応じて各薬局から手数料を徴収するなど、問題点は少なくありません。
いわゆる「FAX分業」ですが、これ自体メリットを受けられる患者さんは少なくないので続けてもよいと思いますが、それならば「公衆FAX」にすべきであって薬剤師会がやるべきではありません。
FAX分業における薬剤師会の役割は、もう終わったのです。

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このブログを書いている人
くま☆

薬局で働く薬剤師
「薬局のオモテとウラ」(2006~)
日経DI:熊谷信の「薬剤師的にどうでしょう」連載中(2009~)
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コメント

  1. 黄苺 より:

    とても共感します。病院は一円も負担しないんだー。
    今の薬局に来てからまだありませんが、お年寄りが多いので、FAXはA薬局にしたけど、勘違いしてB薬局に取りに行っちゃうような事あるみたいです。

  2. めぐ より:

    FAXは便利なので正直なところ、続けてもらいたい気が強いです。ただ、うちの地区の場合、FAXコーナーの人件費(?)として処方箋1枚あたり150円とられます。
    患者さんも慣れてきているので、人は要らないのじゃないか?と思います。実費だけでいいのになぁ・・・と。
    FAXをしてないところでは「○○薬局にFAXしてください」と患者さんが頼んだところ、「うちは××薬局にしかFAXしません」と言われた、という話も聞きます。
    これって問題ありますよね。
    FAXくらい実費とっていいから送ってあげればいいのに。
    それとうちは始めての人のFAXの場合、在庫してない薬の場合、準備はしても開封しません。一度痛い目にあっていますから。
    これはどこでも同じかな?

  3. くま☆ より:

    >黄苺様
    FAX間違い。本人もありますが、係員による間違いもないわけではありませんしね。患者さん自身で出来るだけ間違いなく出来るようなものがいいのでしょうね。
    >めぐ様
    150円はスゴイですね。人の配置については、病院側から要望が出ていることもあるようですよ。
    しかしおかしな話ですね>「うちは××薬局にしかFAXしません」。すごく不透明な印象を受けますし。
    いろいろな部分で改善の余地があると思うのですがこうなってしまっている現状、変えていくのには時間と多くのエネルギーが必要になってきますね。

  4. キョウコ より:

    1枚あたり150円ですか?
    大阪では200円だったような気がします。
    ENIFAXという東邦薬品がやっているFAXサービスへ移行しているので、患者さんが自分で薬局を選んでFAXする
    セルフ式になるんだから電話代だけ負担にして欲しいと思ってしまいます。
    門前だと、FAXを送ると同時に来局して
    なぜ薬ができていないのだ!と
    怒り出す患者さんがたまにいるので、つらいところです。
    後でFAXが届いたりすることもあるので、どこまでメリットがあるのかは考え物ですよね。

  5. くま☆ より:

    >キョウコ様
    ENIFAXでは「かかりつけ薬局カード」のようなものもありましたっけ。それがあれば手順はより簡易になりますよね。
    医療機関に近ければFAXのメリットは薄れてしまいますよね。患者さんとしてはFAXを送ったらもう出来ているものという頭があるのでしょうね。

  6. ジュンコ より:

    大病院での薬剤師会によるFAXは、ご意見の通り、誘導の傾向があります。
    黄苺様へ
    私のいる医院では、FAX代は、医院持ちです。患者さんからも薬局からも戴いておりません。

  7. まじゃ より:

    患者の視点から・・・
    FAX分業は現在の分業の形を支える大黒柱だと思っています。いろいろメリットはありますが、目に見えて院外でメリットを感じるのが調剤準備による時間的なものです。
    >医療機関に近ければFAXのメリットは薄れてしまいますよね。患者さんとしてはFAXを送ったらもう出来ているものという頭があるのでしょうね。
    上記も踏まえて、地域密着の薬局作りこそが、本来の分業のメリットを患者さんは得られるわけですよ(経営的に独立した者による、処方ダブルチェック等も含んで広義でですよ)。
    特定の医療機関の集中率が目に見えて高いところの開設者はもちろん、そこにお勤めの薬剤師さんも胸に手を当てて「これでいいのか?」と考えるべきでしょう。
    大分横道にそれましたが・・・・
    薬剤師会の役割としては、大病院にはセルフのFAX送信機の設置を、診療所レベルには特定の薬局に誘導が行なわれないようにの折衝だけでしょう。

  8. より:

    先月だったかな。日経DIに大きな記事が出てましたね。確か処方箋1件あたり200円取ってる所の話。
    ある薬局さんが、「大病院の内科と眼科に行く患者さんが同じ日に診察を受けても別々にFAXを送ってくるので個別に手数料を取られる。眼科はカリーユニだけだから手数料払ったら全く儲けが出ない」と仰ってた事があります。
    どうしても「薬剤師側がお願いして分業してもらう」状態なので、FAXコーナーの設置も薬剤師会が行うようになっちゃうんですよね…ENIFAXみたいな便利な機会入れて病院主導で面分業するのが理想だと思うんですが。
    ただ、薬剤師会が主体になって分業を行わなかった場合、FAXコーナー自体が無くなる為患者さんは門前薬局以外の選択枝を選びづらくなる上、たまーに突発で飛び込む処方箋に他の薬局は大慌てすることになります。
    年寄りだろうが視覚障害があろうが簡単に使える処方箋送付専用FAXが安価で開発されるまではFAXコーナーは必要だと思います。

  9. くま☆ より:

    >皆様
    コメントありがとうございます。
    「薬剤師会の関与は最小限に」と共に「FAXコーナーの公正な運営のためにも薬剤師会が積極的に関与すべき」という考え方もあります。それぞれ地域の実情が違いますので、何がベストかということも違ってくるのでしょうね。

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