医療は悪い方向に向かっているのか

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平成19年1月にに行った「社会意識に関する世論調査」というものがあり、4月にその結果が内閣府大臣官房政府広報室より公表されました。
社会意識に関する世論調査
いくつかある調査項目の中で、気になったものを一つ。
2.国に対する意識について
この中に「(6)悪い方向に向かっている分野」というのがありますが、ここで「医療・福祉」を挙げている人が31.9%もいるということです。上位6項目は以下の通り。
「教育」 36.1%
「治安」 35.6%
「雇用・労働条件」 33.5%
「国の財政」 32.7%
医療・福祉」 31.9%
「自然環境」 30.5%
更に特筆すべきは前回調査(平成18年2月)=19.0%からの上昇率が非常に高いということです。
一方「(5)良い方向に向かっている分野」に「医療・福祉」を挙げた人も16.5%とそれなりにいるのですが、前回調査と比べると23.1%→16.5%の大幅ダウン。
この1年で人々は何を感じたのか。そしてこれからどんな方向に行くのか。薬局という場所で働く者にとって、また医療を受ける側の人間として、気にせずにはいられません。

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くま☆

薬局で働く薬剤師
「薬局のオモテとウラ」(2006~)
日経DI:熊谷信の「薬剤師的にどうでしょう」連載中(2009~)
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コメント

  1. Miya より:

    内閣が発表するくらいだから、内閣もきっと真剣に考えてくれますよね・・・ ?? よね・・・・・??
    と、信じてだまされる、・・ のパターンですかねぇ。
    まずは、「コスト削減から始まる」改革をなんとかして欲しいです・・・

  2. ぽんた より:

    確かに国にはちゃんと考えて欲しいです。
    我々との意識のずれの中、弱者切捨てが医療業界の中でどんどん行われていこうとしています。
    老人医療に目を向けると、どう考えても「姥捨て山」でしょう・・・
    医師も産科、小児科医の不足等、自立支援法の設立、来年は結核予防法もなくなります。
    高度医療も必要でしょうけど、何か身近な医療がどんどん切り捨てられていくような気がします。
    そして医療業界のIT化。
    保険者に「健診」を義務化し、達成率70%以上を目標だそうです。それをカード化した保険証にデーターを落とす。。。。
    国民背番号制・・・・これが個人の健康状態にも行われようとしています。
    そんなもの国の管理下におかれることでしょうか????
    味方によってはものすごく恐ろしいことです。
    国が医療分野でやろうと計画してることは、一般の人間が医療に期待してることとは隔たりがあるとしか思えません。
    それがこの数字だと思います。
    昨日PL顆粒を某ジェネリックに変えた(病院の銘柄指定)人が、舌がはれました。
    以前から胃薬も2種ジェネリックに変えたら、今までは便秘だったのに、下痢するって言ってた人ですが。
    皆「ジェネリックにしろ」(国の方針)でなく、「先発を飲む選択」も国民にはあると思います。
    私には悪い方向には90%以上です。

  3. kense より:

    むしろ31.9%しかいない方に驚きますね。
    産科、小児科、救急から内科までの病院医療の崩壊は地方だけじゃなく大都市まで及んでるのに。

  4. @DRK より:

    リハビリ日数制限やタミフルの諸問題など、不手際が目立った気がします。
    診療報酬の改悪は意図的な切り捨て行為ですが。
    金と命を秤に掛けて金を取ろうとしているのが今の日本ですが、そもそも両者を秤に掛ける事自体がいかがなものかと思ってしまいます。
    コストダウンは必要ですが、ドライビングフォースに命を使うのは本末転倒ですね。

  5. くま☆ より:

    >皆様
    コメントありがとうございます。
    ネットで色々なブログやサイトを見ていますと、医療は「悪い方に向かっている」どころか「既に崩壊している」といった認識も多く見受けられます。
    安心して医療を受けられなくなる日がそこまで来ているのかもしれません。

  6. ぽんた より:

    くまさんそうですね。
    すでに崩壊の序曲が始まっていて、来年が正式な(?)崩壊元年だと私は思います。

  7. さんまん より:

     確かに、医療費負担増であったり、障害者自立支援法の改悪であったり、国民健康保険が高くなったりで、医療・福祉が悪くなったという感は否めません。医療に関する負担が高くなったという面で悪化したというのが大勢だと考えます。
     なので決して現場の質が悪くなったとかいうのではないものであると考えられます。
     ただ、医師不足というのも否めませんので対策が必要だけど、医師になるのにかかるお金がハンパではないのでなんとも言えないところです。

  8. さつき より:

    コストを下げれば質が下がるのは当然。
    現場で吸収できる部分だってあるけど、それにだって限度はありますよね。
    結局危機感を感じているのは現場だけ。
    行政も国民も、(だから当然立法も)なんて暢気な国民なんでしょね。

  9. さつき より:

    >さんまんさん
    個人が医師になるのはそんなにお金がかかるわけではないですよ。私立なら5~6千万超でしょうが、国立なら6年で学費500万+生活費くらいのもので、更に条件を満たせば学費免除も出来ますし生活費は奨学金で半分くらいはいけます。
    それよりも個人を医師にすることに1億5千万(くらいだったかな?)かかると言われているんですが、医師免許取得後に特に女性で離職してしまう方が結構居る、ということがかなり問題みたいですよ。
    女性の場合結婚や出産・子育てがその主要因だったりするので、最近ようやく医師業界でも女性支援が叫ばれ、一部で始まっているようです。
    余談の余談ですが、薬剤師でも同じ状況なんですが、こちらは別に問題になってないようですよね・・・(苦笑)

  10. Miya より:

    すみません、ちょっと流れが違うのかもしれませんが・・・
    よく「医師を一人作るのに1億?」とか確かにかかれてるんですが、これ、具体的な根拠というかソースってあるんでしょうか?
    お金がかかったかな、という内容を思い出してみても解剖学実習以外はそんなに特殊なことないですよ。
    まぁポリクリ(いわゆるベッドサイド実習)とかを1日いくらで計算してるのか、教授や講師らの講義代をいくらで決定しているのかしりませんが・・・
    教科書とかはもちろん自腹ですし、・・・・
    ただ、ここ数年、女医さんが増えているのは事実で確かに表現は悪いですが「駒」の数が少ないというのはよく聞く話です。
    優秀なスタッフも必要ですが急患とか当直とか絡んでくると「マンパワー(ウーマンパワー?)」がないと話にならないというのはあるんですよねぇ。
    女医さんの問題もあるのかもしれませんが、意味がどれくらいあるのかわからない臨床研修医制度の方が問題大きかったと思うし、やたら書類やら諸雑用が増えていく現場の方にも問題があるような気がします。。。 
    医療費削減をすすめていっている方が遙かに問題だと思うんですよねぇ・・・

  11. ぽんた より:

    職業の自由はあるでしょうけど、野球ですら(ボキャが貧困ですみません)ドラフトがあるんです。
    それを国がお金をかけて育てる国家免許なんですから、ある程度は、「何科へいくか?」はそれこそ国が管理すべきではないでしょうか?
    そして、やはり総合診療科のようなとこで臨床をしてもらって、「何でも屋さん」からスタート、適正を判断。次に専門の臨床をやる。
    そうすれば診療科での不足はないでしょうし、総合科があれば回せる医者も増えそうな気がします。
    実際女性でDrをやろうとすると、難しいですね・・・
    働く側を守れば、患者さんを守れません。
    実際薬剤師もですが・・・・女性は出産をすれば、どうしても1年はブランクができてしまいます、それは大きいですね。。。。
    そして、時々思うのは、「薬学部卒業」→「医学部」の人って、内科Drの中で特に薬について詳しく、まあ同じ釜の飯を食ってるからか(笑)、疑義照会しても適切に答えて下さいます。
    内科へ進むには薬物動態学など薬学のカリキュラムを1年勉強してから、と言うのはいかがでしょうか?
    長く私見をすみません、我々は医師を頂点としたピラミッドの中にいるので、医療業界を考えるとついつい医師問題に熱くなってしまいました。

  12. くま☆ より:

    >皆様
    コメントありがとうございます。
    調剤もそうですが医療ってマンパワーの占める部分が大きく、医療費削減は即ち人件費削減ってことに繋がるんですよね。
    もちろんお金(給与)が全てではないですが、その削減ばかりに目を奪われていると将来が見えませんよね。

  13. さつき より:

    関連するかどうか微妙ですが、今月号の日経DIに“例の磯部氏”のインタビュー記事がありましたね。
    なんというか、彼の言いたいことは行政の立場としてわからないでもないけど、とりあえず一言言わせて貰えるなら
    「少なくとも薬剤師免許取って現場で3年くらい働いてから改めて持論を展開してくれないかなぁ。せっかく理科大の薬学部出てるんだから・・・」
    どんなに才能ある画家が書いたとしても、所詮絵に描いた餅じゃ誰も食べれませんからね。

  14. 霧華 より:

    国政が小さな政府に向かっている以上、福祉に回るお金に限度があるのは当然だと思います。
    個人が税金を増やさない方向を望む以上、これもまた然りで。
    国の予算の大半が借金の返済で、人件費も3兆円くらいだそうですが、8割くらいが郵便局員と自衛隊員に当るそうですから、そちらの削減もあまり期待できないですね。
    (ガソリンとか株式とか、税金の2重取りは止めて欲しいですけどね)
    医師不足に関しては偏在は存在すると思います。
    コンビニを例にすると、店舗を1日運営するのに最低必要人員というのが存在します。
    小商圏に数店舗が乱立するとその分売上は減少しますが、売上に対する総人員数は1店舗しか存在しない場合に比して数倍になります。
    同じ様に中規模以下の病院が同一地域で複数存在する場合に必要となる医師数は、患者数が増えなくても増加することになります。
    当県でも合併により3つの公立病院をかかえている自治体があります。
    統合の話もあったようですが、進んではいないようです。
    これも一種の偏在といえると思います。
    薬剤師の場合はもっと簡単で、「M」とか「S」とかのドラッグストアの薬剤師社長が登録販売者を推し進めているのですから、薬剤師不足などもう無くなったも同然です。
    (早く免許更新制度してこやつ等から薬剤師免許を剥奪したい)
    無保険時代にはさすがに戻らないかと思いますが、国には医療の「フリーアクセス」なんていう無駄はさっさと止めてもらって、一次医療の開業医が紹介しなければ高度医療の二次・三次の病院には受診できないという形に強制的に変えないと、国民の自由という暴力で医療が崩壊させられるのは目に見えてます。
    大学病院だって一般外来なんてやらないで、紹介された患者だけの高度専門外来(研究込み)だけにすれば、医師の引き上げなんてしなくてもすんだはず。
    一律3割負担ではなく、医療機関と病気で2~5割負担に可変できるようにして、一般的な病気は開業医に集中させて、二次は救急対応、三次は希少・超高度対応にしていかないと医師の方が燃え尽きて、病院に残らなくなるのでは?
    長文失礼しました。
    (箇条書きしたら、内容が支離滅裂だな(ーー;)

  15. ぽんた より:

    大学病院だって一般外来なんてやらないで、紹介された患者だけの高度専門外来(研究込み)だけにすれば、・・・・
    >拍手!!!

  16. さつき より:

    でもそれって、大学病院側の責任っていうよりも、現行の診療報酬体系の下で旧国立病院や旧国立大学医学部付属病院の独立行政法人化を行ったことにより生じた結果じゃないですかね?
    計画当初から想定された弊害の枠を出ていないというか、あまりにも予想通り過ぎてお粗末というか。
    黒字経営が至上命題になった場合、採算考えたらレアな疾患ばかり扱ってる場合じゃないし。
    要は、“また”政策がコケただけなんじゃねーか?と思っているのは私だけじゃないはずw

  17. まじゃ より:

    磯部さんの文章、早速読んでみました・・・官僚は政策を行なうには、細かいことには目をつぶるって事ですかね|(-_-)|キコエナイ
    後発品なんてアメリカ産牛肉と同じでは?
    一応検査はしている、国産と比べても同部分を食べたら、厳密には違っても味や栄養素は似てる。
    不安ですか?じゃあTVで私が食べますよ!ってアメリカのお偉いさんも日本の大臣等もパフォーマンスする・・・・アホに見えますよね?
    明らかにアメリカとの貿易摩擦問題で輸入しなければ、自分たちの首が飛ぶ・・・安いし国民も望んでる人もいる、吉野屋も望んでいる。
    後発品を勧めない薬剤師は分業している価値がない?ってホントにそうか?
    そんな言葉に踊らされて、TVで牛肉食べるような事になってないでしょうか?
    メリットが金だけならそもそも分業すんなよ!分業の目指す理想ってそんなモンじゃないでしょ!って。
    ホント建前が多いですわ、後発品促進=患者負担の軽減=コンプライアンス向上???
    んなら、以前によくあったように、診療所で後発品採用でバンバン勝手に使えばそれで良かったじゃないか?
    結局、後発品変更可は医師の手にあるわけだし

  18. さつき より:

    >まじゃさん
    >んなら、以前によくあったように、診療所で後発品採用でバンバン勝手に使えばそれで良かったじゃないか?
    その通り!
    結局、「制度改革」とか言いながら、毎度毎度目先のことだけしか考えないで小手先の手段に走るから、歪みだけが増大して行くわけです。
    なんていうか、30代ニート対象の公務員中途採用(再チャレンジ?)を国家?T種にまで拡げて、社会人に対して門戸を広げてもらえないものでしょうかね。
    どっかのはげちょびんよりは断然役に立つ仕事できると思うんですよね、私(笑)

  19. ぽんた より:

    立法にたずさわって、ジェネリックを推進なさっている国家公務員と地方公務員と議員の先生方のお薬は「すべてジェネリック」使用しましょう!
    ちゃんとジェネリック飲んでるって情報公開してください。
    磯部さん、ちゃんとお薬飲む時は「後発変更可」にサインもらってらっしゃるんでしょうね?
    さつき様~もちろん大学病院のせいでなく、私は、独立行政法人化以前の国立病院ができた頃からの歴史も思い浮かべました。
    研究機関は別の予算からお金もらって、一般外来の利益をあてにしないで欲しい。

  20. さつき より:

    現場を知らず、知ろうともせず、机上の理論で行政を動かしているような方の話を聞いていると、院外処方に対するDPCなどという、調剤薬局で働いてる人間からすれば正気の沙汰とは思えないような発想も、そのうち普通に出てくるんだろうな~、としみじみ思う今日この頃でした。
    本日の教訓:
    自らが成し得ないことを他人に求めてはいけない。

  21. くま☆ より:

    >皆様
    コメントありがとうございます。
    結局長い目で見たビジョンがないから、その場しのぎ、小手先の改定(改悪?)になってしまうというのは同感です。
    厚生(労働)省は医療費の将来見通しを出していますがひどいものです。
    2025年の医療費見通しが、平成6年3月時点で141兆円と予想していたものが、昨年1月公表のものは65兆円に下方修正です。
    http://www.mhlw.go.jp/shingi/2006/12/dl/s1227-20c.pdf
    時代の変化に合わせて多少の修正はあるでしょうが、ここまで大きいと全く意味を持ちません。
    日経DIの磯部氏のお話も出ていますが、また機会を改めて触れようと思います。

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