医療費の「適正化」とは言うけれど

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医療制度改革等において、お役所の文章を中心によく使われる言葉だと思います。「医療費の適正化」。
適正化と言えば聞こえはいいですよね。医療費を実態に見合ったものに見直していくことだと捉えられますので。
しかしこの場合の「医療費の適正化」ってのは「医療費を下げる」と同義なんですよね。上げるってことはありえない。
このことを初めて聞いたのが、日薬の石井専務の講演。厚生労働省の役人だった方の言葉ですので、妙に納得したのを覚えています。
「医療費が下がることはいい事じゃないか!」との主張はごもっともです。良質な医療を安価で受けられることは素晴らしいことです。
しかし医療費の「適正化」がある一定のラインを超えて行われた場合、質の担保が難しくなってくることがあります。
「医療費の適正化」は本当の意味での適正化であってほしいものです。

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このブログを書いている人
くま☆

薬局で働く薬剤師
「薬局のオモテとウラ」(2006~)
日経DI:熊谷信の「薬剤師的にどうでしょう」連載中(2009~)
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コメント

  1. Miya より:

    適正化と書いて弱者切り捨てと読む。
    そんな気がしてなりません。
    自分たちのQOLはしっかり保証されてるようですけどね^^;;
    http://www.tokyo-np.co.jp/00/tokuho/20060625/mng_____tokuho__000.shtml

  2. くま☆ より:

    >Miya様
    なるほど、それももっともと頷けてしまうのも怖いです>弱者切捨て
    しかしリンク先の記事はすごいですね。いろいろなところで矛盾を感じてしまいます。

  3. はなくり より:

    役得が横行する社会は未成熟な部分が多いそうです。社会が成熟し、倫理観が定着すると、しばらくは落ち着きますが、お人好し社会が続くと、またまた賄賂と不正の闇が下から広がります。
    日本社会はどのあたりなんでしょうか?
    飲酒運転に対して9割が犯罪と評価しながら、自分のことになると、大丈夫だと判断します。
    医療費に対しても、「手厚さ」と「過保護」と「医療者側の不正請求」と社会全体がどこをどう判断するかによって、違ってきますよね。
    不当に安いから不正請求は当然だと言う不満意識が常態化してくると、このスパイラルは誰にも止められなくなります。
    そして、結果として自分たちの首を絞めていくのです。
    薬漬けの始まりから検査漬け、そして今。
    医療関係者の真摯な取り組み無しには 改善は不可能になっています。
    社会全体の医療業界に対する不信感は そう簡単に払拭できるとは思えません。
    高齢の医療者には、国を挙げて「いいかげんに役得を止めてくれ!」と叫んでいるように聞こえるのです。

  4. さんまん より:

     な、なんてこった。
     そんな議員会館なんか作っている金があったら介護保険や障害者福祉の破綻を止めてくれ、的感情をもちます。
     確かに今年4月に医療費の患者負担が「ほんの少し」安くなりました。でももう一軒の治療で「精神障害者通院医療費公費負担制度」を使っていた私は「障害者自立支援医療」と名を変えて自己負担が高くなったのです。
     ということは公の負担は安くなって医療関係者と患者の負担は上がったと考えます。これで医療の質を上げろというのは難しいです。医療器材の導入費用はばかにならないくらい高いような感じです。
     一患者の意見なのであまり信憑性はないのですが。では、ここで失礼します。

  5. さつき より:

    よくよく考えてみると、金の掛かる医療を助長してきたのは、医療機関ではなく患者なんじゃないか、と思えてくるのですがどうでしょうか。
    医療機関を選ぶのは患者ですよね。
    薬をくれない、何もしてくれない(ように見える)医者よりも、言うままに薬を出してくれたり、いろいろ検査をしてくれる医者をありがたがってきた結果が今の医療なんじゃないですかねぇ?
    自分の負担金が高いという患者はいても、自分の負担金をみて、実際の医療費を考える人がどれだけいるでしょうか。
    「こんなに医療費がかかってたら、病院にいけなくなっちゃうよ!」
    という人はいても、
    「こんなに医療費がかかってたら、保健医療が破綻しちゃうよ!」
    なんて声は聞いたことがありません。
    患者ひとりひとりが、保健医療の意味を考え、「今回の自分の受けた一連の医療行為は妥当なのか」考え、医療機関に説明を求め、説明に満足できないなら医療機関を変える、というようになれれば、自ずと適正な医療行為を行う医療機関が育っていくのではないかと思う次第です。

  6. さつき より:

    老婆心ながら。
    東京新聞においては、同新聞のネットワーク上の著作権に対する考えからすると、記事への引用だけでなく、記事への無断リンクも不可のようですのでお気をつけくださいませ。
    なお、その点クリア済みでしたらご容赦ください。

  7. くま☆ より:

    >はなくり様
    「飲酒運転に対して9割が犯罪と評価しながら、自分のことになると、大丈夫」というくだり、妙に納得しました。
    医療費にも通ずる部分が大きいような気がします。
    >さんまん様
    「国の借金が多く大変だ」と言っている傍ら、こういったことが行われているのも説得力に欠けますよね。
    >さつき様
    そういった側面も否定は出来ないかもしれませんね>金の掛かる医療を助長してきたのは、医療機関ではなく患者
    何とかして、個々の医療費の積み重ねが全体の医療費になるといった意識を共有できないものでしょうかね。
    それからリンクについてですが、個人的にはリンクに対してかなり思いを持っています。ここで熱く語ることはしませんが、以下の記事に近い考えです。
    http://www.sal.tohoku.ac.jp/~gothit/webpolicy.html#intro

  8. さつき より:

    >くま☆さん
    いわゆる「無断リンク」ですが、リンクに関して著作権云々の話をするつもりはありませんでした。URLに著作権が存在しないのは明らかですし。
    ただ、著作物としての記事には、当然ながら著者の言論・思想が含まれておりますので、転載・引用・リンク等の様式に関わらず、著者の意図しない用途にその記事が用いられた場合、著者としては著作権法ではない形の訴訟形態が考えられる、というのも事実ですので、リンク元がリンクフリーを謳ってない以上は、無用なトラブルは避けた方が無難かな、と個人的には思いましたので言わせていただきました。
    とはいえ、管理人様が是とされるのであれば、ビジターである私ごときが是非を論じるのはナンセンスですね、すいませんです(^^;

  9. くま☆ より:

    >さつき様
    ご意見ありがとうございます。
    語りだすと長くなりそうなのでちょっとだけ。
    著作権云々は置いておいて、そもそもリンクに対して「無断はダメ」「記事にはダメ」と制限をつけることがおかしなことだなという思いが根底にありまして…。
    ましてや人の目に触れてナンボの新聞社の記事ですから、その思いは余計に強いわけです。
    どうも活字メディアってのはネットに対して敵対心というか、よくない思いを持っているのではないかという印象もありますし。それがリンクに対しても現れているのかなと…。私の方こそ偏見ですかね(苦笑
    いずれにしましても、ご配慮感謝いたします。ありがとうございます。

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