アポネット様よりコメントをいただいておりますが、医薬品のネット販売見直しに関するニュース。
INTERNET Watch:医薬品ネット販売継続を、改正薬事法に向けた自主ガイドライン
http://internet.watch.impress.co.jp/cda/news/2008/08/06/20502.html
INTERNET Watch:ヤフーや楽天が厚労省に意見書、医薬品ネット販売制限の見直しで
http://internet.watch.impress.co.jp/cda/news/2008/08/07/20520.html
医薬品のネット販売については、厚生労働省へ提出された報告書に
「対面の原則を満さない限りは通信販売を認めるべきではない」
と記載されているということですが、何のための「対面の原則」なのか、ということを真剣に考える必要があるのではないでしょうか。
即ち、「(情報通信技術を用いて)対面の原則を担保すればネットで医薬品を売ってもいいでしょ!」というのは売る側の自己都合による理論だということです。
「対面の原則」を担保することが目的でなく、最終的にはそれが医薬品を使用する人を守るためのものと考えれば、ネットで医薬品を販売することはできないのではないでしょうか。
先日ラジオを聞いていたところ、医師が診察について以下のような話をしていました。
患者が診察室のドアを開けた瞬間から診察が始まっている。どんな表情をしているか、歩き方に特徴はあるか。また、声色はどうか…等々
いわゆる「視診」というものです。ありとあらゆる情報を用いて、患者の状態を判断しているのです。
我々薬剤師が医薬品を販売する際、医師の行う「視診」と同じような状況にあるのではないでしょうか。診察行為が行えない分、対面であることはむしろより重要であるとも考えられます。
コメントをいただいている方々の考える趣旨とはちょっと違う感じの記事になってしまったかもしれませんが、お許しを…。
来年4月以降のネット販売、どのようになるのか注目してゆきたいところです。
(関連リンク)
(2008/08/09追記)
Medical Marketing Lab.の著者、若杉氏は「そもそも、OTC医薬品をドラッグストアで購入する場合、(中略)黙って購入できます」と述べ、ネットのみの規制に疑問を呈しています。
Medical Marketing Lab.:OTC医薬品オンライン販売の規制について
http://blogs.dion.ne.jp/lou/archives/7471595.html
「医薬品をネットで購入したことがある人は11%」、「ネットで医薬品を購入できなくなると困ると答えたのは、全体の29%」だということです。
IT media News:「医薬品のネット販売継続を」 ネット薬局が自主ガイドライン策定
http://www.itmedia.co.jp/news/articles/0808/06/news106.html
(関連記事)
2006/03/27 ネットでお薬買いますか?
https://blog.kumagaip.jp/article/506408.html

コメント
≪臭診≫
薬剤師は患者さん、お客様に触れることができませんが、毎日の対面販売の中で私は、においで診断しています。臭診とでもいいましょうか。年配の女性の香り??、糖尿病患者さんの匂い、アルコール代謝、喫煙歴またどんな煙草を吸っているかで経済状況の一端も・・・
いもやん薬局はネットで匂いも送れるようにならない限り対面販売を堅持します。
患者さん、お客様に触れることができない薬剤師にとって、視診は大切ですね。
私も、においでいろんな情報を得ています。
年輪とともに変化する香り??、糖尿病患者さんの匂い、喫煙の仕方、アルコールの残り方・・・・など
ネットで匂いを送れるようにならない限り、いもやん薬局では、対面販売を堅持します。
くまさま
送信できていないと思って同じような内容を2回も送ってしましました。
最初のコメントは削除してくださいね。
賛同している100の事業所の中には楽天市場などに出店しているところも少なくないようです。おそらくこの意見書は、ネットショッピング運営事業者主導で行われているのでしょう。
改正薬事法施行前だからかまわないというのでしょうが、楽天市場サーチ(http://www.rakuten.co.jp/esearch/)で、「シガノン」「ニコチンパッチ」「ヘルペシア」「フレディCC」などの第一類医薬品名をキーワードにいれると販売店がたくさん表示されます。しかもまとめ買いまで勧めています。
中には、シガノンCQの薬局向けパンフをスキャナして堂々と載せている店舗(http://item.rakuten.co.jp/e-katorea/10000851_004c/)もありました。(これにはあきれました)
楽天にとっては、出店料さえもらえばあとは感知しないということなのでしょう。
こういった既成事実をつくられてしまっては、第一類は「薬剤師による対面販売で」といっても説得力ありませんね。
登録販売業者と言い この件と言い
パパママ薬局には逆風ばかりです
暗澹たる気持ちになります。
ドラッグストアーで何も言われなくて買えるというのは事実ですが ドラッグストアーがなし崩しにルールを破っているだけだと思うのですけど・・・
ネットで薬に関する情報収集ができるようになった現在、販売する側が「売りっぱなし」の姿勢にならない限りはネット販売も容認できると思います。
ただ、「使用上の注意」はネット上で公開した上での販売であるべきと考えます。買ってみたら、飲んではならない事項に該当していては話になりませんし、詐欺にもあたると考えます。
ネット上で、禁忌、慎重投与(相談すること)にあたらないことを確認(Yes/No)した上で、クリアできたお客様は、購入できるようにしたら良いかもしれません。
現在の日本には、一般用医薬品の購入・授受・使用を規制する法律はありません。販売・授与を規制する法律があるだけです。
それはなぜなのか。議論すべき本質はそこにあるんじゃないかと。
責任を持つべきなのは消費者なのですか、それとも販売者なのですか?
全てを消費者の自己責任とするならば、販売に関するあらゆる規制は要らないはずです。
一方全てを販売者の責任にするならば、ガチガチの規制が必要になるはずです。
実社会においては、もし規制を作らないと消費者保護の観点からいろいろな問題が出てくるし、逆にガチガチだと流通上の問題が出てくるしで、結局“ほどほど”が求められるわけですね。
今回の規制緩和にしたって所詮その“ほどほど”の中での動きに過ぎない(そうあるべき)はずなのですが、世の中にはひとつを認められればあれもこれも認めろと言い出す輩が必ず出てくるわけで、全部が全部悪いって言うわけではありませんが、まぁ少し落ち着きましょう。
ネット販売だって現実的に可能ならやればよいんです。対面販売と同等の利益と安全性を消費者に与えられる、と豪語するならば。
「対面販売って言ったって、やってないところもいっぱいあるじゃないか」とか言うのはなしですよ。そんなの、目●●が鼻●●を笑ってるだけですから。まぁ笑ってるだけなら害はないのですが。
まずはそれが可能だということを科学的に立証しましょうよ。理系の世界に足を踏み込むんだから。とにかくデータを出して下さい。話はそれからだ。
「ドイツの車は頑丈で壊れない、というか10万キロ以上でも大丈夫」なんて良く聞きますが、実際10万キロ以内なら日本車のほうが壊れないと思います。
では↑のようなドイツ車神話はなぜか?
かの地では車はメンテナンスしながら乗るものだという文化があるそうですが、日本ではオイル交換をやればやっている部類でしょうか?
ヨーロッパでは車というものを理解し、上手にお付き合いしていければ問題なく長く使えるように設計されているんでしょうね。
かたや日本車は10万キロを越えると(5万キロくらいでも)急に根本的にガタが来る感じがします。
日本人は寿命までノーメンテで使えるということが文化なのでしょう。
つまり、それだけ自己責任という感覚が乏しい民族なのではないでしょうか!
別のドイツ車ですが、ポルシェはエンジンルームが素人には見られない構造になっているそうです、だから「ポルシェは個人でメンテしなくてもいいくらい壊れにくいです!」って
日本においてOTC医薬品はそれを目指しているのでしょうか?
でも、やっぱり壊れるようです(あたりまえ)。それも「織り込み済みで買ったよ」と医薬品でも言えるかどうか、そのあたりではないでしょうか?
高齢の患者さんでつり銭をカートンに載せてお返しする。その様子を観察し硬貨をつまみにくそうであれば次回一包化の話をしてみる。
というのを聞いたことがあります。
対面販売・・・・薬剤師確保に躍起になる田舎では薬剤師過多はまだまだ先と思う。