[厚労省]平成22年度診療報酬改定に関する意見募集

スポンサーリンク

4月の診療・調剤報酬改定に向けて、「医療の現場や患者等国民の皆様の御意見を踏まえながら、幅広く議論を進める」という観点から、意見募集が行われています。
厚生労働省:「平成22年度診療報酬改定に係る検討状況について(現時点の骨子)」に関するご意見の募集について
http://www.mhlw.go.jp/public/bosyuu/iken/p100115-1.html
「平成22年度診療報酬改定に係る検討状況について(現時点の骨子)」(pdfファイル)から、調剤報酬に関わる部分について、抜粋してご紹介します。

(1) 長期投薬時における一包化薬調剤料と内服薬調剤料の差を縮めるため、一包化薬調剤料を見直し、内服薬調剤料の加算として位置付けた上で長期投薬時の評価を適正化するなど、患者に分かりやすい点数体系とする。
また、併せて、長期投薬の増加を踏まえ、現行22日分以上の調剤料が一律となっている内服薬調剤料について適切な評価を行う。

まずは、調剤料が見直されることになりそうです。
大きな変更としては、「一包化薬」が「一包化加算」になるという点です。「一包化薬調剤料と内服薬調剤料の差」が問題とされています。
「長期投薬時の評価を適正化」と書かれていますが、「適正化」と言ったら「下げる」と同義ですので、例えば一包化加算に上限が設けられる、といった形になるのかもしれません。
22日を超える内服調剤料についても見直しが行われるようですね。

(2) 湯薬の調剤料について、投薬日数の伸びとそれに伴う調剤に要する手間にかんがみ、適切な評価を行う。

確かにかなりの手間を要しますので、そういう部分にこそきちんとした評価をしていただきたいものです。

(3) 特に安全管理が必要な医薬品(ハイリスク薬)が処方された患者に対して、調剤時に関連副作用の自覚症状の有無を確認するとともに、服薬中の注意事項等について詳細に説明した場合の評価を新設する。

感覚的には以前の「特指」のようなものでしょうか。どんな薬剤について算定が可能なのか、月に何回か、といったこともまた話題になりそうですね。

(4) 処方せん受付回数が4,000回超/月等の場合に適用される調剤基本料の特例について、夜間・休日等の対応や訪問薬剤管理指導を行い、地域医療を支える薬局であっても、近隣に比較的規模の大きい病院が1つしかないために、結果として適用となる場合があることから、時間外加算等や在宅患者訪問薬剤管理指導料の算定に係る処方せんについて受付回数から除いた上で特例の適用の要否を判断することや評価の引上げを行うことなど、所要の見直しを行う。

日本語としては極めてわかりにくい文章ですが…(苦笑
要は、現行18点を算定している薬局でも、もしかしたら40点を算定できるようになるかも?ということですかね。
更に「効率化余地があると思われる領域を適正化する視点」という部分で、後発医薬品の使用促進について触れられています。これについては以前、当ブログで話題にしましたので、こちらの記事をご覧下さい。
2009/12/28 「後発医薬品使用促進のための環境整備の骨子」まとめ
https://blog.kumagaip.jp/article/34421232.html
(関連リンク)
【長妻厚労相】診療報酬改定を中医協に諮問‐22日に福島市で公聴会(薬事日報)
http://www.yakuji.co.jp/entry17793.html
アポネットR:診療報酬改定を諮問、パブコメも実施
http://www.watarase.ne.jp/aponet/news/100113.html

Anout us

このブログを書いている人
くま☆

薬局で働く薬剤師
「薬局のオモテとウラ」(2006~)
日経DI:熊谷信の「薬剤師的にどうでしょう」連載中(2009~)
詳しくはこちら

くま☆をフォローする

コメント

  1. ぽんた より:

    しかし。
    加算にしたり戻したり、全くもって計画性なし。2年ごとに振り回されるのもいい加減にして欲しい感じですね。
    しかも、そういう人たちに指導で偉そうに言われるのって。
    一般企業であれば、2年で見直しなんてやったら、当初計画の甘さを徹底的に追求されますけどね。
    長期収載品の薬価が逆ザヤにならないか心配ですね。

  2. アポネット より:

    今日のRISFAX HEADLINE に
    「10年度調剤報酬改定 数量ベース30%以上に加算190円」
    という見出しが躍っています。
    厚労省の配慮はありがたいですが、「薬代がどうして薬局によって違うのか」「同じ薬なのに、なぜ先月と薬代が違うのか」という不信を生むことはないのでしょうか。
    基本料もそうですが、こういった加算については、患者一部負担金から除外する、もしくは思い切って「技術料については、患者さんは定額負担」などの方策も検討して欲しいですね。

  3. くま☆ より:

    >お二方
    コメントありがとうございます。
    確かに今回「加算」に戻すのがよくわかりませんね。ただでさえ分かりにくいんですから、もう少し長い目で見て計画を立ててもいいような感じもします。
    30%以上190円というのはすごいですね!大きな飴になりそうですが、患者さんには不信感を与えてしまうことにもなりかねません。

  4. かじ より:

     後発品ですが、20%以上は50円、25%以上は120円、30%以上は190円らしいですね。
     で、財源は?調剤基本料その分引き下げて更に18点・40点も一本化します!とか言われそうでとっても嫌な予感がします。

  5. 劉備 より:

    数量ベース30%以上・・・かなり難しいですよ。
    さっき計算しましたが、うちは29.3%くらいです。ざっくりですがね。
    そんなことより後発品をもっともっと使い、患者さんの医療費を減らしていく努力をすることで患者さんから評価されていくのでは?患者さんは処方せんを持ってきますが、処方せんとクスリだけでなく人を見て仕事しましょう。この次期はどうしても点数に翻弄され、本来あるべき姿を見失いがちです。
    しかし30%は難しい

  6. くま☆ より:

    >お二方
    コメントありがとうございます。
    後発の体制加算にそれだけ大盤振る舞いだと、調剤基本料にも手が加えられそうですね…。
    しかし劉備様仰る通り、点数に翻弄されてはいけませんね。どうしても目が行ってしまいますが…(苦笑

  7. kense より:

    この加算は患者さんの一部負担から除外は賛成です。
    健保、国保も負担なしで国で全て賄えばいいのではないのでしょうか?
    うちの薬局は今月31.2%
    2-3月はアレグラ、クラリチンががっさり出るので厳しくなります。
    出来れば基本料は一定にしたいんですが・・・

  8. しんくん より:

    後発品変更不可が多い現状でとても30%(はおろか20%でさえ)は不可能。また、ゾロがない薬については除外とかでもしないと。
    無理矢理変更を行うことも予想され、患者の不信感を受ける可能性も高い。包装変更されただけでも「効かなくなった」とか「いつもの薬と違うからいつものやつが欲しい」とか言われるのに、名称も見た目も異なる薬に変更するのには無理がある(高齢者は人によって理解力にかなりの差がある)。
    てゆーか、「そこまでして天下りしたいのか!てめーら」って言ってやりたいわ。

  9. くま☆ より:

    >お二方
    コメントありがとうございます。
    4月から「30%超」の届出をする薬局はどのくらいあるのでしょうね。
    変更に際して「患者不在」とならないよう、十分注意しなくてはなりませんね。

  10. まつげ より:

    劉備さん、kenseさん30%近い、もしくは30%越え薬局さんとはすごいですね。
    うちの薬局は、今、計算してみたら約18%です。
    後発品への切り替えの努力はすれども、処方元のドクターが新薬好きで、新薬はどんどん入るし、漢方薬は使われるドクターですし・・
    算定の仕方ですが、エンシュアなどはのぞくとしても、処方に漢方薬などの比率が多いと、30%行くのは相当難しいのではないでしょうか。漢方薬は1回に飲む量も多いし・・・
    漢方薬は、もともと後発品という考え方をしない薬品にされているみたいですから、せめて算定から除いてほしいです。
    それだけで、4%アップするんだけどなぁ・・。(泣)

  11. ぽんた より:

    後発がないものは除外すべきですよね。
    したくてもないんだから。
    変更不可処方箋は、本当に、「変更不可の理由を備考欄に書く」って案を正式にして欲しいですよ。
    レセコンで、何でもかんでも変更不可で印押してあるし。
    先発しかないものに印があったら「疑義照会」するように、って寝とぼけた指導をしてるし、うちの県は。
    変更不可が面倒であれば、不可処方箋は減ると思うけど・・・・
    それこそ、「変更不可」処方箋が何%以上は、医科の点数を減算すべきですよね。
    それくらいしないと、無くならないって思います。
    先発がないんだから、間違いは歴然としていて、「疑義」じゃないでしょう?
    でも。
    本当に算定要件は考えて欲しいものですね。

  12. ぽんた より:

    追伸:微妙に日本語の続きがおかしかったです。すみません(汗)想像力を加味して修正して読んでください。

  13. くま☆ より:

    >お二方
    コメントありがとうございます。
    後発品がないのに分母にカウントされてしまうのはおかしい…、というのはおっしゃるとおりですね。
    それから局方品の扱いはどうなるんでしょう?諸外国では局方品はGE扱い、日本では先発扱い、なんて話もきいたことがありますが…真偽の程は??

  14. ジキル より:

    変更不可のところに、サインではなく、名前のゴム印押してあり、処方内容では、先発品と後発品が、混じっているのに、変更不可?患者を診て先発品で処方する人と、後発品処方する人を分けて診てる?なんて、あり得ない、馬鹿な耳鼻科の医者もいるもんだと思う。後発品は、信用できないとかなんとか言って、処方箋に後発品入ってるじゃんかよ!意味分かんない!

  15. くま☆ より:

    >ジキル様
    コメントありがとうございます。
    患者さんで「後発品はやめてくれ」とおっしゃる方で、後発品が処方せん中にある、というケースも見受けられますね。
    「後発品か先発品か」という問題ではなく、「医師が指定したもの」を変更されることに抵抗があるのでしょうね。

  16. ジキル より:

    くまさん、ありがとうございます。医者の通りに出せば、6点さえも取れませんが、こんな3段階のことで、医者ともめるようなら、6点も取りに行きません。医者の通りに出すほうが、簡単ですからね。事務員も同感だそうです。4月からは、事実上は、4点減でのスタートになりますが、そんなに患者多くないですから、諦めますね。数量ベースなんて、ナンセンス!!!

  17. 通りすがり より:

    医者の言うとおりださないと成り立たない薬剤師界が一番ナンセンス・・・

  18. ルルル より:

    現状で無難にこなす方法は、
    やっぱり「医師&患者の希望に沿うこと」でしょうね。
    薬剤師は検査も何も全くできないので、結論から言うと医師の邪魔をしないことが一番かと・・・。
    だって自分じゃ何の責任も取れないんですもの。
    (薬剤師のできることはたくさんあるけれど、それでも医療行為全体からみるとその割合ってそんなに大きくないはず。自分のポジションを認識することも大切かと思う。勉強しても、臨床を知らないといわれることに間違いはない。医師と同程度の勉強・経験がない以上、本当に知らないことが多すぎる。)
    それぞれの医師の性格、方針もありますが、できるだけ医師とも患者とも話をして、できるだけ納得のいく形にするしかないと思います。

  19. くま☆ より:

    >皆様
    コメントありがとうございます。
    後発医薬品や数量ベースとは別の議論になるのですが、個人的には「医者の通りに出す」「医者の邪魔をしない」といった部分には、大変淋しい思いでいっぱいです。そこに薬剤師の存在意義ってあるでしょうか。
    確かに私たちが出来ることって多くはないかもしれません。知識も経験も、乏しいと言われればそのとおりでしょう。でも「薬剤師が医療に関わることで、よりよいものになるんだ」という思いを持って臨まなければ、物事を成すことはできないのではないでしょうか。
    精神論、理想論かもしれません。でも目指すべきものと現状との乖離を認めるからこそ、それがモチベーションになって行動できると、個人的には思っています。
    誤解の内容に申し添えますと、特定の方を非難する趣旨の書き込みでないことだけはご理解ください。

  20. ルルル より:

    くま☆様
    いつも誠意のあるコメントありがとうございます。
    私の書き方にも語弊があるのでしょう、寂しい気持ちにさせてしまって申し訳ないです。
    この仕事に悲観的な意見ではないつもりです。
    先に書いているとおり、薬に関してできることはものすごく沢山あるし、薬剤師が関わることで良くなることもものすごく沢山あります。
    医師の処方に対して疑問点や向上の余地があれば、科学的な根拠をもって提案することは大切な仕事だし、それによって処方内容に貢献することもできると思うし、日ごろ私たちが実際に行っていることでもあります。それは医師のとおりに出す、という作業を単純に行っているということではないはずです。
    ただ、薬に関しては、です。
    うちの薬局は、「処方箋書いて」という質問がしばしば医師からやってきます。
    カルテも見せて頂いて、診断名を教えてもらって、看護師さんと直接話もして、提案という形で処方設計をしますが、
    医師の信頼が非常にあついウチ場合、ほぼそのまま処方になります。
    処方を書くということは、薬を知っているだけでは出来ません。
    私が考えるだけでも、病態、併用薬、併用薬から推察される他の病態、腎機能・肝機能の検査値や年齢・体重による補正、様々な知識が必要となります。
    さらに患者の理解力や性格、身体上の特性までの分析も必要です。
    実際処方提案をするときは色んなことが頭を駆け巡りますが、自分の提案した処方が、良かったのかどこが駄目だったのか、考慮で足りないところはないのか、診察できない以上その判断も出来ないのが実際のところです。
    軽々しく処方変更をするということが実際にどういうことなのか、そこを知ると、「薬」がいかに狭い分野かということがわかります。
    広くて浅い知識が、薬剤師の長所であり短所です。客観的な職業評価とはそういうことだと思っています。
    長文、いつもすみません・・・。

  21. くま☆ より:

    >ルルル様
    コメントありがとうございます。気分を害されたらすみません。集約して書かれたものを、私が短絡的に捉えすぎてしまったかもしれませんね…。
    大局的に見たら、確かに薬はほんの一部に過ぎないのでしょうね。限られた中で何が出来るのか(逆に何ができないのか)。
    それから、今あるテリトリーから発展的に行えることはないのか。もちろん、上辺や自己満足だけでなく、それが広く貢献できるものであるためにはどうしたらいいのかも考えなければなりません。
    「広くて浅い知識」、確かに長所にも短所にもなりますね。個人的には短所を埋めることよりも、長所としていかに活用できるかを考えてゆけたらなと思います。

タイトルとURLをコピーしました