2011年8月に、埼玉県の薬局で起こった調剤過誤。ウブレチドの誤投薬によって女性が亡くなり、大きな問題となりました。
それに関しては、当ブログでも問題提起をしましたが(薬局のオモテとウラ: 単なる調剤過誤ではない!埼玉県薬会長が書類送検される)、その判決公判が行われたということで、ニュースになっています。
誤調剤の薬剤師に有罪判決 さいたま地裁 – MSN産経ニュース
調剤した薬剤師の部分に「元」と付けられていますが、じゃあ薬剤師免許が剥奪になったのか、免許を返納したのかについての議論は、あまり意味がないのではないかと思います。
というのも、他のソースを見てみますと、「元管理薬剤師」という表記もあり、そうなると、元職が管理薬剤師だというだけで、薬剤師でなくなったのかどうかという点については、判断のしようがありません。
業務上過失致死罪に問われ、求刑禁錮1年に対して、判決は禁錮1年の有罪判決となりました。ただし、情状酌量が認められて、執行猶予3年がついています。
私は法曹ではありませんので、この判決の妥当性について述べることはできませんが、判決の理由の中で裁判長が述べている、
「誤投薬を知らずに被害者に服用させ続けてしまった遺族の無念の思いは無視できず、刑事責任は重い」
との言葉には、本当にいたたまれない気持ちになります。
誤調剤した薬剤がウブレチドだったり、当時の埼玉県薬会長の薬局で起こった事故だったりと論点は多いですが、薬剤師としては、誤調剤発覚後の対応の部分が非常に大きいですね。
いろんな薬剤師がいますし、もちろんそれでいいのだと思いますが、何と言ったらいいでしょうかね。薬剤師の「魂」の部分があると思うのですが、この事件はそこを踏み外してしまったことが今でも許せません。
薬剤師であることの「誇り」でもあり、「証」でもある。そこはどうしても守ってゆかなければならない部分だと、強く感じます。
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