夏の暑い時期、それから冬の寒い時期は医薬品の保管に気を使う時期です。高温・多湿を嫌うのは一般的に知られていますが、これからの寒い時期も注意が必要です。中でも特に気をつけなければいけないのが注射です。
暖かい地方にお住まいの方にはにわかに信じ難い話かもしれませんが、いわゆる「寒冷地」では室内にインスリンの注射を置いたまま就寝、翌朝になるとそれが凍ってしまうという可能性があります(もちろん家の造りにもよりますが)。
ですので12月に入ったくらいから「凍結を避けるために注射は冷蔵庫へ保管してください」といったことをお伝えする必要があります。患者さんも慣れたもの?で「はい、はい」と聞いていきます。
注射は一度凍ってしまうと中のインスリンが変質してしまいますので、たとえ破損がなかったとしても解凍されたものを使用することはできません。その場合は新しいものを使用する必要があります。
ちなみに、普段「室温」とか「常温」と何気なく言っているこれらの言葉にも定義があります。日本薬局方をかじったことのある方でしたら、ご存知のことと思います。
「常温」 15~25℃
「室温」 1~30℃
「微温」 30~40℃
内服薬の多くは「室温保存」が多いでしょうかね。医薬品の添付文書にはこういった「貯法」に関しての記載がなされているのが通常です。
オイグルコン錠の添付文書(一部)
寒い地域でのインスリン注射の保管方法
ウラ
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