後発医薬品使用が前提の処方せん様式になる

スポンサーリンク

後発医薬品使用が進まない中、平成20年度改定では「後発医薬品(ジェネリック医薬品)の使用が前提の処方せん様式」が採用されるような話が出てきています。
「後発医薬品」使用前提に 処方箋見直し 厚労省 調剤報酬引き上げ普及促進(YAHOO!JAPAN NEWS)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070415-00000019-san-soci&kz=soci
処方せん様式変更については、厚生労働省の薬剤管理官である磯部氏の講演の際にも少し話が出ており、以前の記事で書きました。
2007/02/14 更なる処方せん様式変更の可能性
YAHOO!のニュースの中で一番気になるのはやはり、

後発薬の使用を前提としたものに変更するなどの検討

という部分でしょう。
処方せん様式が「後発医薬品への変更可」から「後発医薬品への変更不可」といった変更にとどまらず、後発医薬品使用に対してある程度の強制力を伴っているとも取れます。
また処方をする医師側においては、今までは後発医薬品へ変更するのに「サイン」や「後発医薬品の有無を調べる」といった手間がかかっていたのが、今度は先発医薬品を使用することに対して何らかのアクションが必要になるということでしょうか。
それがもっと進んでくれば、先発医薬品を使用する場合にはその根拠を求められる可能性もあります。
もう一つ気になるのが、患者さんの意思はどのような形で反映されるのかということです。割合ははっきりと分かりませんが「先発医薬品を使用したい」という人も当然いることでしょう。
近い将来「健康保険で面倒見るのは後発医薬品の薬価の部分まで。先発医薬品を使用したい場合は、差額を自分で払いましょう」といったことにならないとも限りませんね。

Anout us

このブログを書いている人
くま☆

薬局で働く薬剤師
「薬局のオモテとウラ」(2006~)
日経DI:熊谷信の「薬剤師的にどうでしょう」連載中(2009~)
詳しくはこちら

くま☆をフォローする

コメント

  1. Miya より:

    なかぬなら、なかせてみせようって感じですか・・・・
    先発品の薬価をもう少し下げるという発想はないんですかねぇ・・・・・
    製薬会社にいる天下りの数および給与も関心ありますけどねぇ・・・
    後発品誘導に持って行くなら成分名かなにかにしてもらわないと名前を覚えるのがいっぱいいっぱいです。
    審査の方って薬の名前見てぱっと先発品とかわかるんですかねぇ??
    オンライン化されればその辺はスムーズに行きそうですが・・

  2. 白澤 より:

    このネタ、厚労省のどこから漏れてきたんでしょうかね。
    社会保障審議会の医療部会なのか、医療保険部会なのか、中央社会保健医療協議会なのか、はたまた磯部氏の属する医政局なのか、それによってネタの信憑性もわかると思いますが・・・
    改定前年のスケジュールでは、3・4月は医療経済実態調査の検討項目の議論がおこなわれているはずで、アドバルーンあげての医師会の対応を見てるんでしょうかね。
    どちらにしても、後発医薬品の効能・効果に厚労省はよっぽど自信があるのでしょう。
    同成分同薬効は基本ですから。
    でも、ハルシオンの添加剤の輸入先変更で溶出時間が遅くなった事例もご存知のはずですが。
    また、後発品の徐放性製剤の血中濃度推移の前倒し例は多くの文献がありますし、注射剤にいたっては、厚労省自体で添加剤の違いによって体内で変化が生じると発表しています。
    後発医薬品を選びたいと言う患者様の声に耳を傾ける事は大事です。
    しかし、その要望をかなえる為、後発品の第三者的評価機関も必要かと思います。

  3. まじゃ より:

    基本的に後発品と言うよりも、現行の後発品変更制度自体に問題があると思っているまじゃです(前述)。
    それは置いておいて、もっと中立的に客観的にみると、このようにコロコロとやり方を変えながらも、強制的に後発品使用促進を推し進めるのは、分業に実際のメリットが伴わない、現在の門前中心分業を政策誘導で進めたように、後発品選択についても、一旦薬剤師職能だとかなんだとか建前たてておいて、薬剤師たちにもやらせておきながら、そのやり方ではうまくいかないとなると、薬剤師の職能なんて完全無視で別のやり方に変えてしまうんですね・・って感想。
    だって、患者からみたら、より贔屓目に考えて、「薬剤師に相談したから後発品になり、いつも飲んでて経済的に不安だったものが解消されたよ、ありがとう」と感じ、薬剤師もそれに対してコンプライアンス向上も含めて「仕事したなぁ~」ってところに、「今度から基本的には後発品の使用前提にしよう、薬剤師たちは特別進めなくてもいいからね!」・・・・
    薬剤師を馬鹿にしてますな(’〆’) ムカー
    だからですね、政策で進める以上、その中でどう動こうが自然と後発品は増えていくんです。
    その後発品使用促進が患者のためになって、それを一生懸命やることが薬剤師の仕事でもある!なんてのは騙されてるんですよ、アメリカ産牛肉食べてるんですよ(笑)
    ちょくちょく変わる(法改正)仕事内容に対応するのは仕方ないですが、振り回されずにいつまた法が大きく変わっても、ぶれない薬剤師職能を望みます。
    後発品変更なんて薬剤師職能にとっちゃ「屁」でもないです(と官僚たちは言っておるように感じますなぁ)

  4. 霧華 より:

    普通に考えれば、単純に第二段階に入ったって事で。
    第一段階は国会からでしたが。
    だいたい先発品も後発品も同じものだと言うくせに、後発品の品質保証を薬剤師に押し付ける現行制度が間違っているんですよ。
    私自身、後発品については、
    価格80%効果80%くらいで良いと思っています。
    先発品の効果が100%として、実際その患者さんに100%の効果が必要なのか?常にそう考えています。
    細菌感染の抗生物質などは必要十分であるべきかと思いますが、高血圧などは目標血圧を患者さんにちゃんと明示してそれを下回るなら、変更は患者さんの自由で良いと思っています。
    医師は処方権を訴えますが、治療目標へ促す処方の権利であって、商品名を決める権利ではないのですから。
    この次は一般名処方ですかね。
    でも前に書いたように「お試し期間」としてのレフィル処方箋も先に施行して欲しいですね。

  5. kense より:

    これが現実になるとうちでよく出ている
    ペリアクチンシロップとかプルゼニドも出せなくなりますね
    プルゼニドなんて後発の方が高くなるしw

  6. くま☆ より:

    >皆様
    コメントありがとうございます。
    お書きいただいたこと、それぞれが的を射ていて考えさせられますね。現行の制度が、それからこれから導入されるであろう制度は矛盾だらけでは??と思ってしまいます。
    今後どういった方向に行くのか、注目していたいと思います。

  7. neko より:

    初めまして 沖縄在で患者の立場にあるnekoといいます。
    ここで こんな事を伺うのは失礼かとは思いますが どうしても伺いたく書き込ませてもらいます。
    基準薬≒ジェネリック なんで社名でしょうか?個人的にはジェネリック≒ゾロのイメージしかないのですが・・違いは?
    タミフル 身近で事故がありました。故人は兄に処方された薬を勝手に風邪気味だからと服用高層団地より転落 当時小6でした。こんな危険薬・・なんで?って感じです。
    処方する現場の方々の意見が聞きたくて 乱文かつ中途半端な文章かもしれませんが 宜しくお願いします。

  8. くま☆ より:

    >neko様
    コメントありがとうございます。
    「なんで社名でしょうか?」の質問の意図がちょっとよく分からないのですが…。
    「ジェネリック」も「ゾロ」も通称です。「後発医薬品」が正しい名称です。
    用語についてはWikipediaをご覧いただく方がより詳しいと思います。
    http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%BE%8C%E7%99%BA%E5%8C%BB%E8%96%AC%E5%93%81
    それから近しい方がお亡くなりになったのであれば、タミフルについては特別な感情をお持ちかもしれませんね。使用に注意を払うべき医薬品であることは、緊急安全性情報が出たことからもお分かりいただけるかと思います。
    因果関係についてはまだグレーであるため何とも申し上げ難いのですが、過去の記事やコメントなどご覧ください。
    http://search.tagclick.net/22ce7703df3416bb54a3b8b30aa2c99e/tag/%83%5E%83~%83t%83%8B

  9. より:

    >neko様
    タミフルの副作用についてはまだ誰もはっきりした事が言える段階ではありません。
    ただ、薬には全て副作用があります。唯のシップで、貼った場所以外のところまで腫れあがるような副作用がでる事もあります。
    そのような危険性も含めて、処方された本人以外は絶対使わない事が基本になっています。
    知人の方のご不幸はお辛いだろうと思いますが、まずそのあたりの事を再確認していただきたいと思いました。

  10. はまなす より:

    処方せんの変更については、厚労省が発表した資料の中にあるようです。
    私は見ていませんが、旦那がどこかに持っていると言っています。(後で見せてとお願いしているところです)
    この変更で、診療報酬・調剤報酬がどう変化するのか・・・というのも見物です。
    現状では、変更可も後発品処方も処方せん料に加算があり、薬局側も加算がついていますが、それもおかしいことじゃないかっていつも感じでいます。
    まだ、普及するに至っていないと言うことで、次回に全くなくなることはないにしても、加算ではなく、減算になる可能性はないのだろうかと・・・
    どうでしょう?
    とりあえず、処方せんは病院の採用薬で、薬は薬局にあるもので後発で出すことが第1ということでしょうか?
    先発の名称変更もさることながら(去年、ペナルティーを加そうかという話が出た途端に一気に名称変更が増えました)、後発品の名称変更も進みませんよねっ。
    湿布や風邪薬が薬価から削除されるなんて話も出ていますし、保険でみるのは後発品の最高薬価までなんて話も出ています。
    ちょっと、予算に振り回されている気がするのは私だけでしょうか?

  11. はまなす より:

    そういえば、後発品の収載が年1回7月収載から、7月と11月収載に変更という話が出ているようですねっ。
    半年ずらしたいが、現行の7月をそのままにすると半年後は1月。
    年明けは薬価改定もあるので原則的にやらないことになっているのだそう。なので、最終的には5月と11月にしたいようです。
    また、新薬と同じ年4回説もあるとか・・・
    どうなるのでしょう?

  12. くま☆ より:

    >はまなす様
    「後発品加算」ではなく「先発品減算」は大いにあり得る方法と思います。例えば「後発品変更不可」に署名をしたら処方せん料が5点マイナスとか(あくまで想像ですが)。
    資料の詳しい内容が分かりましたら是非教えてください。
    後発品の年2回収載は、薬事日報の記事にありましたね。今年の11月もやるのでしょうか。後発品申請のスケジュール的に考えて、今から「11月に収載です」ってどうなんでしょうね。ノルバスクは11月に出るのかな。

  13. AN より:

    > 近い将来「健康保険で面倒見るのは後発医薬品の薬価の
    > 部分まで。先発医薬品を使用したい場合は、差額を自
    > 分で払いましょう」といったことにならないとも限りま
    > せんね。
    この部分は現実化しそうですね。
    まさに差額は自己負担になります。
    http://www.nikkei.co.jp/news/main/20070513AT3S0201J12052007.html
    医療保険、後発薬普及へ見直し・政府検討
    「 政府は先発医薬品(新薬)と効果が同じで価格が安い後発医薬品の普及を促すため、医薬品に対する公的医療保険の適用範囲を見直す検討に入った。保険給付でカバーする金額を後発薬を基準に設定し、あえて割高な先発医薬品を選んだ場合は患者の自己負担が増える仕組みとする。薬の選択でのコスト意識を高めて医療費を抑える狙いで、これにより薬剤費を1兆円近く削減できると見込んでいる。 」

  14. くま☆ より:

    >AN様
    情報ありがとうございます。記事にしましたのでよろしければご覧ください。「後発品使用が前提」とは処方せん様式だけに留まらないのでしょうかね。

タイトルとURLをコピーしました