2012年を目途に保険証のICカード化が検討されているといったことを以前に書きました。
2007/03/15 ICカード化で「かかりつけ」はどうなる?
順調に行っても5年かかりますし、インフラの整備にも時間がかかりそうですので「まだまだ先のこと」とリアリティを伴って考え難いですね。
しかし病名、検査、投薬などの医療情報を活用・閲覧できるサービスは、まだ限定的ではありますが取り組んでいるところがあり、いくつかが紹介されています。
ケータイカルテで病診連携実現を目指す
第1回 ひたむきな開業医の挑戦がケータイにやってきた
第2回 患者本位の医療サービスの本命となる「現代版健康手帳」
保険証のIC化がなされたらこういったことが全国規模で行われるのでしょうか。先の記事に寄せられたコメントを拝読いたしますと、現時点においても様々な問題点が指摘されています。
一面的な見方になりますが、医療とは極めてローカルなものです(もちろん例外も多数あります)。全国規模で情報を共有することが果たして必要でしょうか。
言い換えれば、全国規模で情報を共有することで患者さん本人や医療従事者が、導入・運用にかかる手間やコストに見合ったメリットを得られるでしょうか。
上記の記事中「ASP型電子カルテサーバ」のような物は、エリアが限定されているからこそ有効に機能するのであり、これが全国に広がったところでメリットよりもデメリットやかかるコストの方が遥かに大きなものになると思われます。
情報の共有はもちろん必要なことですが、「誰のためにそれを行うのか」ということをよく考える必要があります。
(関連記事)
2007/03/17 情報は「共有すること」が目的ではない
情報の共有は何のためか
ウラ
コメント
セキュリティーの問題も避けて通れませんね。
これ、重病患者の患者情報だったらどうなるかということを考えると(つまり、これで病院を脅迫できるとか。ちょっと極端ですが)これは重大問題です。
サーバーにおさまらない方式であればいいんですが、そうもいかないのが現状かも。
>さんまん様
どんな形であれオンラインとなれば悪用する人は出てくるでしょうし、扱いによって漏洩も可能性として考えられます。
利便性の向上は大いに結構なんですが、目的を見失わないようにしないといけません。
(・∀・) くまさん、やほーい!
くまさんの文章を読んだだけですが、
たしかに個々の情報に着眼した場合広がりは薄いかもしれませんが、情報を収集してデータベースとして取り扱った場合、容易に思いつくところでは、地域、年代、性別ごとのデータなんかをより早く明確に出すことが可能になりますし、プログラムで作業の自動化を図れるなら実は匿名性も高くなります(海上自衛隊はさておき)。
あとは使い方次第 (^▽^桜)
ひとつ思ったのは、どの医師にかかってもそれまでの診療・治療経過が一覧されてしまうと、かえって先入観が働いて、ある種の疾患を見落としてしまうことがあるのではないかと思いました。
あと、一患者の気持ちとしたら、医師にすべてを把握されてるのも、それはそれでいやですね。
整合性のない受診経過などをいちいち指摘されそうな気もしますし・・^^;
オンライン化を導入するなら、情報の登録は希望者だけにするとかにしてほしいと、個人的には思います。
>桜ん坊将軍様
素晴らしい着眼点と思います。それが公の利益になるのであればぜひ活用すべきですね。
一番の問題はご指摘いただいた「使い方次第」の部分です。問題点の指摘ばかりでなく「どう有効利用するか」も考えていかなくてはと思います。
>いわこ様
お書きいただいた「気持ち」の面、確かに問題となりそうです。と同時にプライバシーの問題も出てきそうですね。
頭痛で受診したら過去の痔の手術歴まで分かってしまうってこともあり得ますね。ある疾病の治療にどこまでのデータが必要か、ということとも大いに関係するので難しい話ではありますが。