服薬指導加算の算定

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先日の記事で初回来局時の服薬指導加算の算定について書きました。
2007/06/09 [服薬指導加算]初回来局時に算定可能か?
まじゃ様より「初回に算定できるって言うのなら、具体的な例を挙げてもらえると助かります。」というコメントをいただきましたので考えてみました。
ここで一番ポイントとなる部分は「過去の記録の参照」だと思いますので、そこに絞ってみます。そんなによくあることではないかもしれませんが、以下のようなケースはどうでしょうか。
・お薬手帳等によって過去の服用歴が閲覧できる
・院内から院外処方へ移行し、その際に処方医より過去の情報について提供がある
・当該薬局への来局は初めてだが継続服用しており、それまでかかっていた他の薬局の薬歴が参照可能
形の上ではこういったことが挙げられます。しかし服薬指導加算の本質を見るならば、やはり内容の方に目を向けていかねばならないのは当然のことです。
算定要件は抽象的でとても分かり難い部分はありますが、端的に一言で言うならば、
その患者さんが抱える問題を解決できたかどうか
という点に尽きるのではないかと思います。完全に解決できなくても、解決の方向性を見出すことでもいいと思います。もちろん薬学的な検討が加わった上での話です。
現在、薬剤服用歴管理料は22点、服薬指導加算も22点を算定することになっています。ですので服薬指導加算の内容的なものを考えるのであれば、薬剤服用歴管理料とほぼ同程度の重みがつけられるのではないでしょうか。
「点数は仕事内容に見合った物になっている」ということを聞きますが、正にその通りだと思います。
※ あくまで現時点での個人的な解釈も含まれます。運用に当たっては個々のケースに応じてご判断ください。

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くま☆

薬局で働く薬剤師
「薬局のオモテとウラ」(2006~)
日経DI:熊谷信の「薬剤師的にどうでしょう」連載中(2009~)
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コメント

  1. まじゃ より:

    >くま☆さん
    要望にこたえていただいてありがとうございます。
    だけど、もう少し具体的な例ですと助かります。日経DIの服薬指導のやつみたいな・・
    薬歴(それに代用されるものも含む)を参照してそれに対して指導を行なう。コレは薬剤師として最も基本的な内容だと思っています。
    ただ薬歴をつけて活用しないのであれば薬剤服用歴管理料は意味がなくなるし、服薬指導料を算定するようなことが出来た場合って、もしそれが特殊なケース(私は想像できません)でないのなら、歴をつけた後に必然的に行なわなければいけない行動であり。
    はっきり言えば全員から取るか、22点ずつでなく44点の薬剤服用歴管理指導料のほうがいいのではないかと・・・
    これはもしやきちんと出来ていない薬局を落としていくためにわざわざ分けてあるのか?
    なんて勘ぐります。それとも本当に22点は特殊な薬学的知識を有した本格的なアドバイスを求めているのか・・・
    患者さんの問題を解決できたか?
    ・・・・もしや、歴の記載時では問題が生じたけど、具体的な解決案が見つからずに「がんばってみてください」では22点どまりで、いい案が浮かんでアドバイスしたらさらに22点って感じでしょうか?
    そんな単純な感じだったら理解できるなぁ~
    でも、なんか一連の動きのようなところに2種類も加算がされるなんて、一般人には理解しがたい事ですね。

  2. あんず より:

    私はプロブレムを見出し、それに対する糸口を患者さんとお話できれば取ればいいともいます。
     併用薬や副作用情報などの基本事項があって、それの延長上として続行する薬の使用に関して別段調子よくてなんらアドバイス、解決の糸口などを欲していないのであれば取れないと思います。
     とかく、このごろは臨床的な分野にまでいろいろちょっかい出してしまいがちですが、おそらくあまり必要ないのでは?
     薬の副作用などの度合い、併用による弊害、生活習慣などへ細かいアプローチをする方向できっちりやっていれば何らかの「気付き」があるはず。調子が良くならないのであればなおさらそこには原因があるはず。調子がよいのであれば、薬を減らせるようなアドバイスができるはず。副作用が出ているのなら他の薬の紹介など副作用を回避できるすべを助言していけば勝手に取れるレベルであると考えてます。
     できるだけ取れる点数を正当に取ってないと改定改定でどんどんフィー自体が削られる気がしますね。「取らないのならやめてしまえ」みたいな。いち薬剤師としては患者サイドに立ちつつ、何とか堂々とした権限をもってドクターと対等にならなければいけないと考えてます。

  3. さつき より:

    脱線&長文失礼致します。
    加算の議論も大事なのかもしれませんが、結局一番大事なのは、
    「薬剤師(調剤)の年収はいくらが妥当か」
    に尽きるのではないでしょうか。
    そこを国民が納得してくれるなら、加算の根拠なんてものは極端な話どうでも良いと思うのです。これは医師についても同じです。
    調剤に従事する薬剤師として、しっかり職責を全うすればいい。
    “これだけ指導したんだから加算が取れる”
    とか
    “この処方内容なら加算が取れる”
    とか、なんか正直空しいです。
    しかも曖昧な定義の下でレセ審査側とやりあったり。ほんと、無駄で悲しいことです。
    だって、一人の患者が適正な薬物療法を受けられるように、適正な調剤と指導を行うことが調剤に従事する薬剤師の職務であって、結局それ以上でも以下でもないわけですよね?
    薬剤服用歴管理指導料を超える、服薬指導加算に該当する指導にしたって、その患者にとって必要な指導だからするだけのことで、サービスでもなんでもない。
    「これを話せば加算とれるだろ」とか、「加算とらないから指導しないわ」なんていう考えが出る可能性がある報酬体系自体がおかしい。
    だから、指導を含めて調剤が完結すると考えるなら、どんな患者にどんな指導をしようが、指導料としては一律であるべきなんです。
    お薬手帳に関して言うなら、保険証がICカード化されるなりして、服薬中の医薬品やアレルギー歴が救急の場でも即座に照会できるようなシステムが出来るまでは、お薬手帳を携行することは被保険者の義務にしたっていいくらいでしょう。薬情がそうなったように、手帳だってデフォルトで薬剤服用歴管理指導料に組み込むべきです。
    調剤にしたって、日数倍数制なんてものはやめて、ヒート品なら一律の技術料で、分包、散剤ミックス、液剤ミックス、軟膏ミックスなど、特別に手間が掛かる調剤だけ、実情に合わせて加算とすれば良い。
    そして、薬剤の種類等に応じて変わる“処方せん監査料”を設定する。そうして初めて、チェック機能が技術を伴う仕事として社会的に認知されると思うのです。
    ついでに液剤や軟膏の容器は、貸与などという非現実的なことはやめて、全額患者の自己負担で購入、という形にすべきだし。そんなんで儲けようとしませんよね、誰も(苦笑)
    それが現場に対しても公平で、国民にも理解しやすい報酬体系だと思うんですけどね。
    逆に、現状の調剤報酬を、調剤料や加算ひとつひとつに分解して、それぞれ国民に納得して貰うのはちょっと難しい気がします。
    例えば
    “錠剤を30日分(30錠)用意したら770円貰っています”
    などと言ったところで、「そんな簡単なことでぼったくりじゃねーか!!」と一蹴されそうじゃないですか?w
    以前取り上げていただいた、読売オンライン上の掲示板を見る限りでも、日本人は知識やリスク管理に手間や金を掛けることがいまいち理解できていないようですしね。
    そして、個別の加算に対する議論があまり意味を成さないと感じるもう一つの理由は、調剤報酬改定の方法論にあります。
    例えば前回の「0.6%のマイナス改定」で言えば、業界内で0.6%調剤技術料が下がるように、あちらを下げてこちらを上げてなどとやるわけで、そもそも技術・知識から見て、加算や調剤料はいくらくらいが妥当なのかを考慮した上で弄っているわけではありません。
    つまり対価としての根拠が薄い。
    結局、個々の薬局の立地条件で収益に差がつき過ぎないような調節をしてるだけだろ?って思えちゃうんですよね。
    長々と失礼致しました。

  4. け~すけ より:

    服薬指導加算の算定に当たって、
    初回問診を参考に指導するのも可能ではないかと思います。
    たとえば、鉄剤のサプリメントを飲んでいたのが、問診でわかり、
    クラビット服用中は鉄剤服用しないようにと伝えるのも、
    患者さんにとって有益なことになり、
    その方に対しての指導なので算定可能かと思います。

  5. あいー より:

    はじめまして。あいーといいます。
    私も薬剤師ですが、服薬指導加算についてはみんな悩んでいるようですが、どうしたらいいか。
    管理している地区の薬務課とかに確認するのがいいかもしれないです。
    ほんと、場所によって、あるいは、人によって言うことは様々ですから。
    算定条件にそって指導して、その内容を書いておけばいいのではないでしょうか?
    鑑査が入ったら、きちんと指導しましたと胸を張って言えればいいと思います。
    自信が持てないならとらない方がいいかもしれません。
    みなさん、自分が指導した内容に自信を持ちましょう。
    そして、もっとフィーを稼ぎましょう。
    点数をとれば取るほど、薬剤師としての評価が上がるのではないでしょうか?
    け~すけさんへ
    鉄剤は時間を空けて服用すればいいのではないでしょうか?

  6. まじゃ より:

    >だから、指導を含めて調剤が完結すると考えるなら、どんな患者にどんな指導をしようが、指導料としては一律であるべきなんです。
    さつきさんのおっしゃる通りではないでしょうか?
    当初の問題を結論から考えると、
    初回も取れる。しかし、算定用件を本質的に考えていくと、「歴~指導」と一連の必要な手順であり、その中で服用に関する薬学的な回答を必要としたときは加算。
    しなかった場合は無加算。
    しかしながら、加算しないから指導しないというのではなく、常に加算の準備(語弊有り)をして、隙あらばアドバイスして加算(言い方悪いですが、患者さんの隠されている、服薬悪化の原因を目ざとく発見という意味)。
    つまり、この両方を算定してこそ薬剤師としての満足感(患者さんのためになる)が得られるのであり、22点どまりではネガ部分を発見する準備記載にとどまるわけです(もちろん患者さんによりネガな部分がない人が集まった薬局?っていうのもあるかも・・)。
    服薬指導加算が取れていないのは、目ざとくないかその気持がないか、時間にゆとりが無いか、保険が良くわかっていないか・・・いずれにしても、あまりよろしく見えないですね。
    全国的に算定率はどうなのか?あんまり低いと、特指が歴に組み込まれたように、44点が30点くらいで一括になったりして・・・それもわかりやすくていいのか・・・

  7. たまねぎ より:

    服薬指導加算とありますが、これも含め本来薬剤師がやる業務で、患者によってかえるべきではないと思っています。
    ただ、この加算の条件はやはり簡単なものではなく、じゃ、とりましょうとなった時、解釈が県によってさまざまな点が異なります。
    悪く言えばぜんぜん統一されていない。
    そのため同じことをやっても取れる県、はねられる県が存在します。
    以前、薬剤師会の方が来て加算はどんどんとってください。
    そうしないと必要性を疑問視されてなくなりますといっていたことがあります。
    ならばなぜ、こうも取れる条件が違うのか?(以前の自家製剤加算の件も同様)
    本来はもっと制度を確立させることが優先と考えますが。
    それともう1つ。
    残念ながら、薬剤師による情報提供に関してお金を払うっていう感覚が患者にはなく、無料っていう意識が出ているため、加算をとった後の料金が少しでも変わると、以前と違うんだけど?っていわれることが少なくないこともあるのではないでしょうか?
    薬剤師自身としては、やることをやりもっと加算を取るという意識はあるとおもいます。
    加算の有無にかかわらず、指導している場合は多いのではないでしょうか?
    が、どうしても料金が変わるとクレームがきやすい。
    こういうことしたので変わりましたといって納得してくれる方はほぼいません。
    それをうちでは揉め事を起こしてまでって言う流れになってしまっています。
    うちの場合は、実際忙しく一人に割く時間も少ないのも確かにありますが。
    なので、現状としては患者が薬剤師からの情報提供をお金としてとられるのを良しとしないならば、いっそのこと組み込んだほうが患者のためにもなると思いますが。(手帳も然り)
    根本的なところでは、薬剤師の仕事や情報はタダではないという意識を患者にももってもらうことも必要なのだと思います。(でも、これが一番難しいかも)

  8. さつき より:

    >たまねぎさん
    >根本的なところでは、薬剤師の仕事や情報はタダではないという意識を患者にももってもらうことも必要なのだと思います。
    そうなんですよね。
    でも、これって結局、「薬局薬剤師=薬屋の販売員」というイメージが抜けないからだと思うんですよね。
    患者の立場からすれば、OTC薬を購入しようとしたとき、薬剤師に相談して自分にあった薬を選んで貰おうが、自分で棚から薬を取ってそのままレジに行こうが薬の値段は変わらないわけですからね。つまり “薬の情報=タダ” と認識してしまうわけです。
    結局時代に逆行する考え方なのでしょうが、医薬品と名が付き、効能効果があり、相互作用の可能性があるものである以上、薬剤師による対面販売の原則を徹底しなければいけなかったということでしょうかね。
    それが徹底されれば、個人の薬局では到底実現不可能な、ドラッグストアでの医薬品の(不当)廉売もコスト的に難しくなるはずなんですが・・・
    ん?ていうことは・・・結局現状は監督官庁の責任とも言える?(笑)

  9. くま☆ より:

    >皆様
    コメントありがとうございます。
    関連する内容を今日の記事にも書きましたのでご覧ください。
    https://blog.kumagaip.jp/article/4355025.html
    レスは後日改めていたします。よろしくお願いします。

  10. け~すけ より:

    >あいーさん
    それは患者さんによるんではないですか?
    その人の生活状況など、その方のニーズによって指導の仕方は違ってくると思います。
    私は鉄剤も飲みたいと言う方にはそう説明するし、ややこしいからいいやと思う人には中止してといいます。
    患者さん個々のニーズにあった指導してこそ服薬指導加算が取れると思ってます。

  11. ひろ より:

    さつきさんのご意見ごもっともすぎます。読んでてすげー納得してしまいました。まーわたしは目立たず騒がずとれりところはとればいーや、程度しか考えておりませんが。

  12. くま☆ より:

    レス遅くなりまして申し訳ありません。
    「一律かどうか」ということについてはここでは触れず、現行の服薬指導加算についてや皆様のレスから感じることなど。
    まず、算定しようと思ったらそんなに難しい物ではないと思います。あんず様がお書き頂いたように「助言していけば勝手に取れるレベル」ではないでしょうか。
    確かに基準が明確にされていないという現状もあるかもしれません。また審査員と薬剤師同士でやりあうのも美しいとは言えません。
    あいー様がお書きのように「きちんと指導しましたと胸を張って」言える内容であれば積極的に算定していくべきものと思います。
    たまねぎ様がお書きのようにむしろ「やっているのに取らない(取れない)」ことの方が問題ですよね。理解が得られなかったりと現状なかなか難しい問題も多いですが。
    薬剤服用歴管理料と服薬指導加算の関連ですが、確かに一連の流れにおいて行われるものだという部分はありますが、良い悪いは別にしても現行の体系を考えると服薬指導加算が必要な人とそうでない人がいるのも、まるっきり不可解なことではないと思います。

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