根は意外に深い?「飲酒でハルシオン」のつぶやきに潜む事実

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実際のつぶやきを見たわけでもなく、またソースにするには根拠が乏しい印象がありましたのでちょっと迷ったのですが、日刊薬業に掲載されたようですので話題にしてみたいと思います(記事の中身を閲覧するにはログインが必要です)。
国内中堅のMR  「飲酒でハルシオン」ツイッターに投稿 | 日刊薬業WEB – 医薬品産業の総合情報サイト
日刊薬業に掲載されたからといって、内容が高貴なものになるわけではなく、この女性MRの愚行に変わりはありません。既にこの女性のツイッターアカウントは削除されているとのことですが、いろんなサイトの情報を見て、大まかにまとめてみました。

・国内の中堅製薬企業のMRを名乗る女性がツイッターへ投稿したのが始まり。自己紹介には「26歳女子。もう女子とか言ってる場合じゃない年?某製薬会社の医薬情報担当者です」との記載。
・この女性MRの同僚が「ハルシオン」の後発医薬品を薬局から手に入れ、それを酒に入れて飲んでいる。
→「でもうちの社員、仲良い薬局からハルシオンの後発まとめ買いして飲み会の時に酒に入れたりしてるしな。危険過ぎ」
→「飲み会(泊まり)での悪戯です(笑)てか一歩間違えたらスーフリ並の犯罪なのに…さすがに女子には飲ませてませんでしたが、飲まされてた上司は超しんでましたよ」

ちょっと検索すると、この「国内中堅製薬企業」の会社名はもちろん、この女性MRの本名やMR認定証、さらにmixiから流出したと思われるプライベートな写真まで見つけることができます。
この女性MRがつぶやいたことは確かに愚行です。そしてこの女性に対する関心の大きさばかりに注目されがちですが、よくよく考えてみますと、これはこの女性一人の問題ではありません。
情報が断片的ですのでなんとも判断は難しいですが、この女性はむしろ傍観者であり、挙げられている「うちの社員」だったり「仲良い薬局」の方が、実は大きな問題を抱えている可能性があります。
つまりはこの「国内中堅製薬企業」の組織としての問題であったり、ズブズブの仲である薬局の、医薬品管理(向精神薬)に対するずさんさについても、検証する必要があるのではないでしょうか。
この「国内中堅製薬企業」、事実関係について調査中であるとは思いますが、「そのような事実は確認できなかった。一社員の妄言であり今後このようなことがないよう、厳正に対処する」といった紋切り型の対応で幕引き…となってしまうのでしょうかね。
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このブログを書いている人
くま☆

薬局で働く薬剤師
「薬局のオモテとウラ」(2006~)
日経DI:熊谷信の「薬剤師的にどうでしょう」連載中(2009~)
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コメント

  1. ぽんた より:

    裏読みし過ぎかもしれませんが、内部告発って次元ではなくても、飲み会の会社の雰囲気が耐えられず、確信犯で書いたって可能性もありますよね。
    昔の女子の感覚ではありますが、今時の女子の感覚は不明ですので、考えすぎとは思いますけど。
    何にしても万が一事実なら、事実関係をちゃんと調査して厳正な処分をされるべきですね。
    女性社員のみが、世間を騒がせたと処罰され(最悪退職?)て、終わりにならないように、ですね。

  2. くま☆ より:

    >ぽんた様
    コメントありがとうございます。
    確かに内部告発って感じではないですね。本当かどうかは調査次第ですが、幾つかの組織、人間が関わっていそうですね。

  3. 水野敦典 より:

    埼玉の事件といい、最近の不祥事から見え隠れするのは薬局や薬剤師の業務に対するずさんな管理体制ですね。技術革新の進展する中、周囲が便利になり過ぎて、生命関連商品を扱っている認識レベルが低下しているとしか思えません。日本薬剤師会の総会でこれらが議論されなかったということですが、”同じ穴のむじな”なんでしょうか。真面目に取り組んでいる薬局・薬剤師にはやりきれない思いですね。とにかく、危機感のない今の状況は薬剤師の将来に大きな禍根を残すでしょうね。

  4. くま☆ より:

    >水野敦典様
    コメントありがとうございます。
    世間の目は厳しさを増す一方ですし、ネット社会では今回のようなことも起こります。
    体制整備から個人のモラルまで、多くの面で改善・意識改革が必要になってくるのでしょうね。

  5. たら より:

    薬局や薬剤師の業務に対するずさんな管理体制を見直すいい機会にはなったと思うのですが、私の中では1つ疑問なことがあります。
    それは、この女性MRの人は安易な気持ちでつぶやいてしまった為に判明したことなのですが、この女性MRの人の個人情報がネットで検索され公開されてしまうと言う事は犯罪にはならないのでしょうか?
    個人情報保護の観点からいくと公開してしまうという事は犯罪であるような気がしてならないのです。

  6. くま☆ より:

    >たら様
    コメントありがとうございます。
    ネットとは言え、これは社会的制裁という側面があるのでしょうね。確かにちょっとやりすぎな面があるのは感じますね。
    ただ、twitterやmixiなどでもともと公開されているものと考えると、犯罪とまで言えるのかどうかは難し判断かもしれません。コピーが簡単に行えてしまうのもこの場合は拡散の促進材料になってしまうのでしょうね。

  7. HY より:

    >たらさん
     まず前提として、罪刑法定主義の観点からは、そのような規定の法律がない、というそれだけの理由で犯罪にはならないです。
     そこで、そのような法律が存在するか否かをとりあえず個人情報保護法と刑法について調べたらやっぱり存在しなかったです。
     なので、おそらく、犯罪は成立しない、という結論だと思いますよ。
     個人情報保護という法益は、主に民事上のものであって、刑事上の法益か否かはまた別問題でしょう。
     その他の意見は、くま☆さんとほぼ同じなので割愛します。
     それから少し気になったのは、「この女性MRが自らの自由意思で行ったことである」、ということを当然の前提として論を進めているパターンがほとんどですけど、本当にそうなんでしょうかね?
     他の製薬会社等から、金銭相応の利益を与えられた結果、あるいは脅されたり弱みを握られたりした結果、という筋書きは考えられないのでしょうかね?まあ、それも推測の域を超えませんが。

  8. くま☆ より:

    >HY様
    コメントありがとうございます。
    外部からの力によって女性MRのツイートが作られたとの推測も十分に成り立ちますが、これだけの事態(或いは「この程度」の事態)という結論の不確実性を考えますと、考えにくいかなと思います。
    ま、これも私の勝手な憶測でしかないんですけどね(苦笑

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