薬を飲んだから?

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「カゼ薬を飲んだから風邪が治った」
ということを時々聞きますが、厳密に言えばこの言い方は正しくありません。世の中で「カゼ薬」と言われているものの多くは、風邪を治すためのものではなくて、症状を抑えることを主としています。
それから、
「抗生剤を飲んだから風邪が治った」
というのも、ちょっと乱暴な言い方ですが9割は正しくありません。抗生剤は細菌に対しては有効ですが、ウイルスには効果がないと言われています(クラリスロマイシンがインフルエンザウイルスの増殖を抑える、という話はとりあえず例外的に置いておいてください)。9割という数を出したのは、世の中の風邪の9割が、ウイルスが原因と言われているからです。
「じゃあ薬局で薬売ってるのは詐欺じゃん」


と思われるかもしれませんね。責任転嫁するわけではありませんが、でも責任の多くはメーカーにあります。「くしゃみ3回、○○3錠」などと、いかにも風邪を治すかのようなCMを流しているのは薬局ではなく、紛れもなくメーカーです。
なので、当薬局に風邪薬をお求めに来店された方には、
「風邪薬は症状を抑えるためのものであって、治すためのものではありませんよ。一番は水分摂って、あたたかくして寝ることですよ」
とお話しています。
まあそれでも、仕事や学校が休めなかったり、症状だけでも取りたいと、風邪薬をお求めいただく方が多いのが現実ですが。

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このブログを書いている人
くま☆

薬局で働く薬剤師
「薬局のオモテとウラ」(2006~)
日経DI:熊谷信の「薬剤師的にどうでしょう」連載中(2009~)
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