世の中多くのものがWeb化されてきていますが、薬局も遅かれ早かれその方向には行くでしょう。レセプトのオンライン請求義務化という話も出ていますし。
ただ、「薬局のWeb化」と一口に言っても処方せん、医薬品発注、保険請求、OTC薬と様々です。また、医療データは高度な個人情報を含みますので、単にネットに繋げばいいという話でもありません。
「Web化」「電子化」「オンライン化」とそれぞれきちんとした定義もあるのでしょうが、その辺り難しい話は抜きにして、こんな風になったらいいなという希望も含めてざっくりと考えてみました。
○ 処方せん
処方せんは発行元があっての話ですので、病医院での対応が先になります。というか法改正が更に先でしょうか。紙以外のものを処方せんとして認めるという。
電子レセ同様、過渡期には紙との併用になることは確実でしょうね。で、どういう形でペーパーレスにするか。一昔前、フロッピーディスクって話もありましたが、流石にこれはないでしょう(笑。
有力な候補の一つに携帯電話があります。ここに処方せんの情報を入力し、薬局で読み取ると。イメージとしてはEdyの読み取り装置をレセコンに連動させ、病医院・薬局それぞれでデータの読み書きをする感じでしょうか。
もう一つは、病医院と薬局が直接データをやりとりするという方法があります。それは更に、病医院から患者の指定した薬局へ直接データを送る方法と、薬局が病医院などの特定のサーバへデータを読みに行く方法があります。
でもこれだとインターネットを介さないと厳しい話になってきますよね。モデムで電話掛けて認証して、なんてとてもやってられません。しかしネットを介することで情報漏えいの心配もあります。
そうやって考えると、携帯にデータを入れる方がいいかと思えますがしかし、現在FAXの恩恵(予め薬局に処方せんのFAXを入れる)に預かっているケースを考えると、携帯電話はデータの先送りが出来ないので不便です。メールで送っちゃえばいいですかね。でもそれだと複製ができるって話になってしまいますよね。
それ以前にこういったシステムを導入するに当たって、データの統一化ということがなされなければなりません。医薬品コードは厚労省コードでいいとしても、異なったレセコンメーカーでも互換性を持たせるようにしないと意味がないですもんね。
思うままに書いてきましたが。
現実の業務と違って考えることには縛りがないので、色々な可能性が浮かびます。でも現実をベースに考えているので、どうしても発想が貧弱になってしまいます。実はもっと別の形で実現することも大いにありえますよね。
まあそれも院外処方が大前提の話なので、この先「医薬分業なんて必要ないよ」と言われてしまえば、そもそも処方せんをペーパーレスにすること自体、考える必要がなくなってしまうんですけどね。

コメント
電子化は賛成なんですが、「電子媒体への置き換え」と言うのは国家機関の外郭団体が一手に規格化から請け負って流しているETCのように思えて仕方有りません
私は毎日ETCを使用するヘビーユーザーですが、高速代が半額になる恩恵が有る反面、天下りした人たちを潤しているのは自分自身か・・・・・と言うジレンマも有りますw
紛失や不良の可能性の有る、処方せんと言う紙(もの)から電子媒体(もの)への移行は一時的でも行わず、オンライン化を模索するのが正道だと思っています
話題からそれてしまうかもしれませんが、
私は患者さんへお渡しする「お薬手帳」を電子化できないかと考えています。
自宅PCや携帯電話で閲覧可能な手帳で、
いつでもどこでも患者さんが見たいときに見れるようにするのが理想です。
患者さんが他の医療機関に行くときに、
お薬手帳を忘れてしまっても携帯電話1つあれば確認できるので、
何かと重宝するのではないかなと思います。
処方せんの電子化は使い回しができないような工夫が必要ですね。オンラインでの即時請求とか・・・保険証にICレコーダーを入れたりするのも良いかも。
話は違いますが、『姫×2パパ日記』のkuwapapaさまよりバトンをいただきましたので、回させていただきます。スルー上等らしいので気が向いたらよろしくおねがいします(^-^)/
こんにちは、初めてコメントします。
元薬局薬剤師で、いつも興味深く読んでます。今は、一市民の立場なのでその立場から・・・そもそも、処方せんの電子化ってなぜ必要だと考えられているのでしょうか?分業されている以上、移動があるのでそのついでに紙を持っていくことくらいあまり手間とは思いませんが・・・(これが院内で指示書みたいのをもたされて、あっちで渡してください~とかいわれたら、そっちのPC内でわかるでしょーとか思いますが)
お薬手帳の電子化については大賛成です。ただ、うちのおじいちゃんとか見ている限りでは、ケータイは持ってないし、現状の手帳すらよく無くしてしまって、記載が飛び飛び・・・保険証をICカードにして、お薬手帳化する!くらいが必ず持っていくかな?
現役のころから、お薬手帳を生かしていかないと、分業の意味は無いと思っていますので、改善されればいいなぁ~
>velopapa様
なるほど。そういった視点からものを見ていませんでした。流石専門家ですね。
今のところは二次元バーコードが半歩先を行っているかなという気はしますが、ベンダーの中でオンライン化・電子化といった試みをしているところはあるのでしょうか。
>ヒロ様
コメントありがとうございます。
お薬手帳の電子化はメリットが大きいと私も思っています。場所を選ばないということを考えるなら、ネットの「こちら側」に情報を置かず「あちら側」へ置いて随時取り出す方法が優れていますね。
Web進化論の受け売りですが、インターネットにおいてはネットの「あちら側」にどんどんシフトしているようです。手帳に限らず医療に取り入れるには、セキュリティ面をクリアすることが一番の問題でしょうか。
>一路様
オンライン請求が義務化になれば、なにも1ヶ月まとめずに即時請求が可能になりますよね(実際運用となるとどうか分かりませんが)。処方せん受付から請求まで、時間を置かずにするのは有効な方法ですね。
バトン了解いたしました。本日アップ予定です。
>まじゃ様
初コメント、それからいつもお読みいただきありがとうございます。
「なぜ電子化が必要か」という原点について、あまり深く考えずにいました。確かに処方せんが電子化されたとしても調剤の際には紙に落とす必要がありそうですし、必要ないといえばないのかもしれません。
個人的には、直接的間接的問わず、患者さんがメリットを感じられることが電子化の大きな目的の一つだと考えています。
現行のお薬手帳、非常に有効なものだと思うのですが、今ひとつ生かしきれていないと感じます。今の形で生かすことを考えるのはもちろんですが、電子化によってその活用性が飛躍的に向上するならば、早急に取り組むべきことでもありますね。
初めまして。健保組合勤務のいまだと申します。ジェネリックについて検索していてこちらにおじゃましました。
電子化については健保は様子見しているところが多いかと。健保は電子化されたレセを受け取ることによって入力の手間が省けるメリットがあるのですが、まだはっきりとしないことが多いので、相変わらず紙のレセ見ながら手入力しています。
保険証の方は相変わらず昔のままの紙のものです。ICカードにするのかどうか厚生省もはっきりしてほしいものです。
>いまだ様
コメントありがとうございます。
現状、保険者によって進捗にかなりの差があるのですね。今はどうか分かりませんが、フロッピー等で提出したレセプトを改めて紙に打ち出しているという話も聞いたことがあります。
当薬局は相変らず紙レセですので、言えた立場ではありませんが…。
社保の保険証はカードですがICは入っていないですよね。今後やはりそういう方向に向かっていくのでしょうか。
3月までは支払基金は電子化レセも紙に打ち出したものを編てつして送ってきてました。
今は電子化しているところは、紙と電子化データ(DVDだったかと)の二種類受け取っているようです。今も事務費とかの点で基金と健保連の間でもめてます。
昨年の歯科のレセ電子化率0%が電子化のネックです。一番進んでいるのは調剤レセです。
今春の診療報酬の改訂も歯科に電子化を促すものになっています。具体的には今までカタカナだった用語を難しい漢字に変えたりして手で書く気をなくさせるものです。
保険証のカード化については、厚生省が将来ICカードにするかも、といって規格がどうなるかはっきりしないところに問題があります。
今カード化しても3年後とかに規格が変更になると新たに買ったりリースした機械が無駄になるので、新し物好きの組合以外は、今の紙が一番コストが安いので、厚生省にだめといわれるまでは紙にしているかとと思います。
>いまだ様
電子化が生かされていない、というよりも余計にコストがかかっていそうですね(苦笑>紙に打ち出し
調剤にはありませんが、電子化加算が設けられたことによって、医科・歯科はだいぶ伸びが期待ができるのでしょうか。
それにしてもカタカナを難しい漢字に変えるとは…。でもコンピュータ打ち出しならあまり意味がなさそうな気もしますがどうなんでしょうね。
そういえばユヤマのBrainBoxという電子カルテは院外処方箋をだすときに2次元バーコードを同時に出して、受け取る薬局がそれを読み込めば薬の情報の転送が楽になると言われた気がします。
何か業界標準規格みたいに聞いてたんですが・・
違ったかな??
>Miyasei様
2次元バーコードについては、詳しくではないですが聞いたことがあります。ただ、現状あまり普及はしていないかなという印象を受けます。やはり初期投資がかかるので敬遠されているのでしょうか。
スケールメリットを期待するとなると、ある程度の数の処方せんを応需し、かつそれらの多くに2次元バーコードが付いていないとなりませんし。そうなるとやはり導入には二の足を踏んでしまうのでしょうね。