薬局新聞連載の「かかりつけ薬剤師パーソナル」第20回です。
エチゾラム(デパス)とゾピクロン(アモバン)の向精神薬指定が決まり、今月14日に政令が施行されました。ご存知のように、向精神薬に指定されたことにより、投与期間に上限が定められます。現場の薬剤師の間では、投与日数を巡って施行前から情報が錯綜し、混乱する様子も見られました。
両剤の投与日数については、中医協の場で議論され、1回に30日までの処方ということで決着済みです。そもそもの話として、9月14日に政令が公布され、10月14日に施行という段取りの複雑さに加え、施行のその日に直ちに30日制限がかかるわけではないこともわかりにくさに拍車をかけました。
投与日数上限を30日にするためには、政令施行とは別に、そのための通知が厚生労働省から発出される必要があります。更に、向精神薬は原則として14日処方が上限とされるため、その通知が施行日までに出されなければ、エチゾラムとゾピクロンは、一旦14日制限がかかる可能性も指摘されましたが、それはさすがに回避されるのではないかという見方が大勢です。
今号が発行される頃には既にはっきりしていることだと思いますが、長年普通薬だったものが向精神薬に新たに指定されるというケースは初めて経験する人が大半でしょう。改めて制度の複雑さ知ると共に対応を考えるよい機会となったのではないでしょうか。
▽ 向精神薬の薬物動態学 -基礎から臨床まで-



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