薬局新聞連載の「かかりつけ薬剤師パーソナル」第10回です。
引き続き、栃木県足利市の小嶋慎二先生にお話をお伺いいたします。
新設されたかかりつけ薬剤師指導料についてどのようにお考えでしょうか。
「ご存知のように、薬歴の一元管理と24時間対応、地域活動の実績さえあれば算定できてしまいます。要件のあいまいな状況で見切り発車させたことも問題です。求められている知識も、具体的な研修要件を求める医科と比べ極めてあいまいなものになっています。必要なのは健康サポート薬局に係る研修実施要綱で示された内容を身に着けていることではないでしょうか?そういう意味で、健康サポート薬局の整備をまず行い、「かかりつけ薬剤師指導料」を2年後に新設するという手順を踏んでほしかったですね」
根底にある方向性にも懸念をお持ちのようですね。
「薬歴の一元管理や残薬確認、在宅さえ行っていれば、薬局や医薬分業は認められるという厚労省の考えです。保険医療の立場からであれば確かに間違いはないのですが、これは海外で地域薬局に求められる役割や世界標準の医薬分業の概念とは明らかに異なるものです。この考えを支えるために、薬歴管理などあまりに多くのことを現場に求めることで、保険調剤業務以外に手が回らなくなる= 関心が持てなくなるという悪循環に拍車がかかっています」
次回以降、健康サポート薬局などについてもお伺いします。
▽ 保険薬局業務指針 2016年版


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