薬局新聞連載の「ソーシャルPメンター&ニュース」第90回です。
引き続きエビデンスエージェントの工藤知也先生にお話をお伺いします。
起業のきっかけとなった透析患者への用量設定のお話(前号参照)ですが、実際どのような提案をしたのでしょうか。
「このケースでポイントになるのは透析膜なのですが、論文として発表されているものはすべて1970年代から80年代のものでした。読み進める中で、今の透析膜は当時と比較にならない程優れているので、参考にならないと結論づけました。最終的には、透析膜への影響を考慮せずに(当時の論文でも、対象医薬品の透析性はさほど高く無かったと記憶しています)、腎不全の代謝への影響から半量に減量するのが妥当ではないかとレポートしました。」
しっかりとした根拠を示して提案を行ったのですね。
「意外に昔からある医薬品のほうが最近の報告もなく苦労するのですが、丁寧に論文を当たり、参考になる部分、ならない部分を見極めるようにしています。医師からは、モヤモヤが晴れて、すっきりしたような印象を受けました。すぐに、「この通りの処方でいくよ」と迷いのない口調でしたので。少しは役に立てて良かったと感じました。」
次回も引き続き、工藤先生の取り組みつにいてお伺いします。
▽ レジデントのための血液透析患者マネジメント 第2版


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