薬局新聞連載の「週刊トラックバックNEWS」第107回です。今回は支払基金が公表した、審査上認められる「適応外使用」についてです。
社会保険診療報酬支払基金が「医薬品の適応外使用に係る情報提供」をホームページ上に掲載した。言うなれば医薬品の「適応外使用」に対して、審査上の支払いを認めるというものだ。
33例に上る今回の事例提供は平成19年9月以来のものだが、実はこれ、昭和55年に出された「医薬品の薬理作用に基づく適用外使用(55年通知)」という通知に基づくものであるということは、どれだけ知られているだろうか。
今回の事例の中で、例えばジアゼパム(セルシン他)をてんかんに対して使用した場合、またロキソプロフェン(ロキソニン他)を偏頭痛や緊張性頭痛に対して使用した場合などについて、「審査上認める」とされている。
調剤のレセプトに「病名」はないものの、我々が行う調剤業務において「適応外使用」は頭を悩ませることの一つである。患者への情報提供、疑義照会等が滞りなくできるよう、しっかりと把握したいものである。
詳細はこちらからご覧いただけます。
社会保険診療報酬支払基金:審査情報提供 薬剤事例
http://www.ssk.or.jp/sinsa/yakuzai/index.html
「医薬品の薬理作用に基づく適用外使用(55年通知)」はこちらからご覧いただけます。
社会保険診療報酬支払基金:医薬品の適応外に係る情報提供(pdfファイル)
http://www.ssk.or.jp/pressrelease/pdf/pressrelease_018_20.pdf
(関連記事)
2007/09/30 社保が適応外使用47例を認める見解
https://blog.kumagaip.jp/article/5645702.html
薬局新聞社ONLINE
http://www.yakkyoku-shimbun.co.jp/


コメント
いつも思うのですが・・・・
厚労省と支払い基金とは別物で。
もちろん国保連合会とも。
公表はされましたが・・・どれだけの意味があるのだろうか・・・・と。
実際、機械的に審査はされなくても、機械的に行政は指導を行いますからね・・・・
元橋本厚生大臣が医師会に謝罪したんですけどね、適応外について。
適応外を認めるなら、厚労省の通知として、しかも、もっとスピーディーにやって欲しいものです。
>ぽんた様
コメントありがとうございます。
私の懸念は、以前にも書いたのですが「支払いに基づいた医療」になってしまうのでは?ということです。
「通ればいいや」ではやはり問題と思いますので…。
それと・・・・どうなんでしょう・・・・疑義照会して、まともな病名が返ってくるのも少ないのでは?
ガスターなら・・・・レセプト病名といいますか・・・・逆流性食道炎でも、胃炎をつけてる、とか。
それにわざわざ、適応外でロキソニン飲んでるからとかって言わないような気が。
適応外は院内で査定されるし。
院内での裏技が定着してしまっているじゃないですか?
以前の医師会長は「企業がつけた病名」で医者の処方を判断するのは云々と言う内容で元橋本大臣に強く意見したと記憶しています。
「適応症」は杓子定規でなく、もっとどういう方法が適切なのか考えるべきですよね。
メーカーの申請だけで本当にいいとは思えないんですよね・・・・
半年ぐらいしたら、学会や医師会の判断での追加適応を認めるとか。
それは、副作用被害救済制度なんか法律の問題は、また企業がデーターを出してからとか。
はっきり言って、厚労省の対応が、ものすごく「遅い」から、こんな適応外ってのが出てくるんじゃないですか?
現在でも、医師かと支払い基金との申し合わせがあって、「これは通します」ってローカルルールが存在するんだし。
医師会でそういう話があったら、薬剤師会へもきちんと情報開示して欲しいといつも思うんです。
クラビット細粒100mgと10%で用法が違って適応外だって言っても・・・
全く同じものでも、メーカーと厚労省の都合で、方や適応外です。
患者さんにしたら、自分に一番適切な薬を飲んで治したいって気持ちしかないだろうし、役所の縄張り争いや、メーカーの都合は、関係ないって思うんです。
何か、指導とかで、適応外だからって話し聞くたびに、どうでもいいじゃん?ってどこかで思ってしまうんです。
>ぽんた様
クラビットの件はまったくですね。ジェネリックの問題もありますし…。
しかしこういう記事を見てしまうと、現状のままで本当にいいのかな?と思ってしまいますね。
医師の9割弱が適応外処方を実施、根拠のトップは“口コミ”
http://medical.nikkeibp.co.jp/leaf/mem/pub/report/t057/200909/512279.html
そうなんですよね。
くま様は、病院勤務って無いですよね?
病院にいると、こういうのって、何となく当たリ前って感覚です。
それは、「とにかく、一番早くいい情報で、患者を少しでもよくしたい」って医者の気持ちからですよ。
こんな話を聞いたから使ってみよう。
今までの日本って、逆に、そんな医者が多くなったら適応症が追加になってるんじゃないですか?
最近は「学会」重視に変わってきましたが。
それはそれで、パーツでしか語らなくなって怖いのですが。
意見が正反対の場合、どちらをとるのか?って。
話を戻します。
本当に、そこに、どれだけの根拠があるのか、何も精査されてませんよね。
インフルエンザの小児へのタミフル使用にしても、去年は使うなって雰囲気で、今年は去年の大騒ぎに対して、リスクについて、全く触れないじゃないですか?
そうやって、風評なのか、根拠があるのか、状況によってころころ変わっていますよね・・・・
だから、どういうんでしょう・・・・
企業と厚労省だけでなく。
うまく現場の声も反映できないかなあって。
適応症って基準は必要ですが、現行の適応症では患者さんの治療範囲がせばまってしまいます。
最近小児の細粒が高齢者の嚥下に対し適応症とりましたが・・・・
逆に取ってないとこは、適応外ですよ。
それっておかしくないですか?
何かそういう、メーカーの自主性にまかせた適応症の意味、なんですよね。
うまく言えなくてすみません。
>ぽんた様
なるほど、仰りたいこと分かります。いわゆる「フィードバック」ですよね。一方向ではなく双方向。とても大切なことと思います。
現場の声を反映させるいい方法があるといいのですが…。ちょっと継続して考えてゆきたいテーマですね。