[薬局新聞]週刊トラックバックNEWS152

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薬局新聞連載の「週刊トラックバックNEWS」第152回です。先日長野市で行われました、日本薬剤師会学術大会の様子を拡大版としてまとめました。

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 毎年10月の連休に行われる、日本薬剤師会学術大会。今年は筆者の地元、長野県での開催で、7500人を超える参加があったという。特に運営に深く関わったわけではないのだが、例年よりも少しだけ、深い思いを持って参加した。今回は学術大会の様子について、いつもより紙面を拡大してお送りする。
 ご存知のように、日本薬剤師会の学術大会は毎年、開催都道府県が変わる。それ自体はメリットも多いため、今後もこのスタイルを続けてゆくことについては多くの方が支持するところだろうが、大人数を収容できる「ハコ」を持たない地方都市での開催は、会場や宿泊など、運営面での不安が付き物だ。
 今回の長野大会も、長野市内の実に7会場を結んでの開催となった。会場間の移動にはシャトルバスが運行され、目的の発表を聴くために、会場間の移動を何回かしなければならず、中には「口頭発表に間に合わない!」といったケースもあったようだ。
 シャトルバスは右回りと左回りが設けられ、時間帯によってはかなりの増便がなされた。またバスに乗るための誘導に数多くのスタッフも配置されるなど、円滑な移動を助けるための工夫がなされたが、それでもランチョンセミナーの後をはじめ、バス待ちのための行列が目についた。

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 近年の学術大会は、日頃の成果を発表する場であることはもちろんなのだが、ネットを通じて交流のある人たちがリアルで対面する「オフ会」的要素も多分に含む。その中でも「薬剤師ねっと」のオフ会には、57名もの参加者があったというのだから規模も大きい。
 筆者も参加してきたが、大変なごやかな雰囲気の集まりであった。初対面とはいえネットでのつながりがあるため打ち解けるのも早く、またネット上での「横のつながり」が幸いしてか、変に仰々しくなく、あちこちの輪で会話に花が咲いていた。

 薬剤師ねっとのオフ会には、『川添式熱血患者指導術「Do処方、特変ナシ」から脱却せよ!』(発行:日経ドラッグインフォメーション)の著者である川添哲嗣氏も参加しており、熱のこもった話を伺うことができた。川添氏も力を入れている分野だが、在宅療養を支援する薬剤師を全国に増やし、また情報交換することを目的に「全国薬剤師・在宅療養支援連絡会」の発足も決定したという。来る11月3日、北里大学薬学部白金キャンパスにおいて、発足記念式典・記念講演会が行われるとのこと。詳しくはホームページを参照されたい。
当該ホームページはこちらからどうぞ。
全国薬剤師・在宅療養支援連絡会
http://sites.google.com/site/japanhomecare/
川添式熱血患者指導術「Do処方、特変ナシ」から脱却せよ! (日経DI薬剤師「心得」帳1)
川添式熱血患者指導術「Do処方、特変ナシ」から脱却せよ! (日経DI薬剤師「心得」帳1)
川添様をはじめ、薬剤師ねっとの皆様、ありがとうございました。
 筆者のブログ「薬局のオモテとウラ」関係の話を少しさせていただくと、ブログではおなじみの「はまなす」氏にお会いすることができた。はまなす氏は、当ブログ開設後まもない頃からの読者であり、また秀逸なご意見をお寄せくださるコメンテーター陣の一人である。
 ブログという媒体を通じたつながりがリアルなものになったことで、ネットの可能性はまだまだ拡がるのではないかと感じられた。また、はまなす氏を介して志を同じくする薬剤師の方とも知り合うことができた。このように、「ネットを介したネットワークの拡がり」は、ますます増えてゆくことだろう。

はまなす様、ありがとうございました。

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 今回が初めてというわけではないが、学術大会の会場にはキッズルーム(託児所)が設けられた。利用に際してはあらかじめ申し込みが必要だが、無料で利用が可能だ。初日は午前8時半から午後6時まで、2日目は朝8時から午後1時までと、市中の保育園並の利用時間が設定されている。
 「子どもを預けてまで学術大会に行かなくても…」という声もあるだろうが、子育てをする世代は、薬剤師としてもちょうど脂が乗りはじめる時期である。多くの薬剤師に門戸を開くという意味においても、参加しやすい環境を整えることは、今後も求められるに違いない。

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 前回の滋賀大会での試行を踏まえ、今回の長野大会から発表に対する査読審査が本格的に導入された。そのため、あからさまな「企業広告」的な発表は姿を消し、全体のレベルも少しずつ上向き傾向にあることをうかがわせた。
 中にはかなりハイレベルな発表が見られる一方、抄録を確認し、期待を持って見に行ったものの、残念に感じる発表もあったようだ。研究や発表に対しては、その術を持たない薬剤師が多いのも現実であろう。

 多くの可能性を感じ、またいくつかの課題も見えた学術大会。参加者はどんな思いを持って、帰路についたのだろうか。今回の学術大会で得られた成果を、日々の業務にフィードバックすることが求められよう。
薬局新聞社ONLINE
http://www.yakkyoku-shimbun.co.jp/

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このブログを書いている人
くま☆

薬局で働く薬剤師
「薬局のオモテとウラ」(2006~)
日経DI:熊谷信の「薬剤師的にどうでしょう」連載中(2009~)
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コメント

  1. さんまん より:

     赤の他人みたいな人間が言うのも難ですが、全国から人を集めることを考えると長野や滋賀は比較的適当な位置と考えてしまいます。
     九州や東北なんかで開催されたら、おそらく交通費が不足するといって参加者が減少するリスク高いですから。(九州や東北の方には失礼ですが)
     
     この見地から首都圏は候補に入らないのかな、となるわけですがやはり場所代が高いからでしょうか?早くから押さえないと場所が確保できない欠点もありですし。
     今後も日本の真ん中あたりの比較的集まりやすいところが選ばれるとふと考えてしまいます。

  2. くま☆ より:

    >さんまん様
    コメントありがとうございます。
    都道府県持ち回りのようで、滋賀の前は宮崎、それから来年は宮城と、各地で開催されていますね。
    参加者数は交通の便の良し悪しがかなり影響するでしょうが。

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