薬局新聞連載の「週刊トラックバックNEWS」第64回です。
現在パブリックコメントの案件にも挙がっている医薬品の「郵便等販売」、いわゆるネット販売についてであるが、来年度施行の改正薬事法においては「第三類医薬品以外の医薬品を販売・授受しない」との方針が示されている。
これに猛反発したのが日本オンラインドラッグ協会だ。現在ネットで販売が行われている医薬品が販売できなくなることは「実態にそぐわない規制強化であり、当協会としては、到底納得できるものではない」とのコメントを出している。
一方、利用者側の意見はどうか。C-NEWSの調査では、大衆薬のネット販売については「規制すべき」との回答は47%で、「すべきでない」の28%を上回っている。更に実際の購入にネットを利用している利用者は3%に留まっている。
ネットをツールとしてみた場合、様々な可能性を秘めた、大変魅力的なものであることに間違いはない。医薬品販売の一手段として有効に利用するためには、もう少しの議論と成熟が必要ではないだろうか。
(関連リンク)
日本オンラインドラッグ協会:医薬品がネットで購入できなくなるかもしれません
http://www.online-drug.jp/2008/09/post_22.html
薬局新聞社ONLINE
http://www.yakkyoku-shimbun.co.jp/


コメント
ここへ来て、ブログなどで「ネットで薬が買えなくなる」 といった記事が目立つようになっています。
ネット運営会社や、出店している薬局薬店が厚労省の省令案を紹介しているためです。(反対しましょうといった露骨な呼びかけではありませんが)
ケンコーコムでは下記ページをあちこちに紹介するよう呼びかけているようです。
ネットで薬が買えなくなる(ケンコーコム)
http://www.kenko.com/info/notice/otc/public_comment.html
各ブログの記事や書き込みをみると、「今まで法の穴をついて販売されていたことが問題」との意見もありますが、「規制緩和に逆行」「不便になる」といった意見が大半で、おそらくパブコメへも相当数の意見が出されていると思われます。
ところで日薬は、今回のネット販売の制限についての省令案をどう考えているのでしょうか? ネット販売をしている会員も少なくないので、微妙な立場ではないかとは思いますが、やはり基本的考えを社会に対して示す必要があるのではないかと思います。
それとヤフーが2日、今回のパブリックコメントについて、厚労省に意見書を提出したと発表しています。
「薬事法施行規則等の一部を改正する省令案」に対する意見書の提出について
(ヤフー株式会社プレスリリース10月2日)
http://pr.yahoo.co.jp/release/2008/1002a.html
同社では、今回の省令案について「時間的あるいは地理的に制約のある消費者が自らの健康を維持する必要性や、選択権等を損なうものと深く憂慮する」としたうえで、「医薬品の販売等に係る体制及び環境整備に関する検討会」で、ネット販売について、店舗と比較して具体的にどう実質的な議論まではされていないとして、改めて関係事業者を構成員とした議論が行われることを要望しています。
おそらく、今回のパブコメの結果として「第3類のみに制限との見解」を示す一方で、「ネット販売を求める声が多いので」という理由で、ネット販売についての検討会を立ち上げ、来年6月の施行までに間に合わせるシナリオもあるのではないかと考えています。
>アポネット様
なるほど、鋭い考察ですね。
個人的には「売らんかな」の姿勢と「安全性担保の欠如」が大きな問題ではないかと思っています。
今日の記事の参考とさせていただきました。ありがとうございます。
https://blog.kumagaip.jp/article/20735601.html