薬局新聞連載の「かかりつけ薬剤師パーソナル」第63回です。
引き続き、オオギ薬局(東京都千代田区)の扇柳創輔先生にお話をお伺いいたします。
感触としてで結構ですが、零売の需要というのはかなりあるのでしょうか。
「潜在的な需要は少なくないと思いますが、お客様の悩みと、零売を通して提供できるサービスが合致する場面はある程度限定されてしまいます。それでも、病院を受診する時間がなかったり、様々な事情から零売でしか必要な薬を手に入れる方法がない方々は少なくても確かに存在して、そうした方への受け皿としての役割を担ってゆきたいと考えています」
零売薬局が増えるという見通しもありますが、いかがでしょう。
「実際問題、制度的な側面を考えるとやりにくい部分も大きいと思います。これから零売専門薬局が増えるかという展望に関しては、ある程度の規模の都市に、ポツリポツリとある、くらいが頭打ちになると予測しています。保険財政の圧迫が大きな後ろ盾になると考えていた時期もあるのですが、医療費は大きなマスの部分、高い薬を減らさないといけないのですよね。零売が一般化すれば削減に貢献できる反面、そうすると競争もあって立ち行かないところも出てくるのではないかと。需要と供給、建前とリスク、法律と古い業界の慣習、更に採算…そのバランスを見ながら、零売が一般化するにはどうすればいいのか考えています」
次回は今後の展望についてお伺いいたします。


コメント
オオギ薬局さんの話は興味ありました。
非処方箋医薬品の販売は、ドラッグストアへの影響も大きいでしょうから。
医療費削減で、普及するのではと考えていましたが、オオギ薬局さんのコメントでは頭打ちが早い段階でありうるとのことで、驚きました。
>ハチマキ様
コメントありがとうございます。
零売を実際に行っているからこその感触なのでしょうね。その他にも多くの驚きが得られました。