2006年12月に発売されたプレミネント錠を皮切りにARBと利尿剤の配合剤が数多く発売されています。その是非については中医協でも議論になっています。
ロハス・メディカル:”良い子”でない配合剤の薬価を引き下げ ─ 厚労省・薬価算定組織
http://lohasmedical.jp/news/2009/07/22161919.php
リンク先記事によりますと薬価算定組織・委員長の加藤氏は、現行の薬価算定は「類似薬効比較方式により、2剤の1日薬価の合計との1日薬価合わせにより算定を行うことが多い」とした上で、
既収載品の1日薬価の合計の「一定割合」の価格を基本として算定し、加算可能とする算定ルールを検討してはどうか
と述べています。上記「一定割合」とは具体的に、
0.9倍から新規後発品の算定に用いる0.7倍
とされており、また「配合されている単剤の薬価を下回らないようにするため、 1日薬価が最も高い既収載品の1日薬価を下限」とすることも提案されています。
また磯部薬剤管理官は、「配合剤」と言ってもいろいろなタイプのものがあり、
全ての配合成分が単剤として既収載され、且つ、単剤の有する効能効果及び投与経路が配合剤と同様である配合剤であるか否か
で、配合剤を区別して考えるべきではないだろうかということを、海外での例を引き合いに出しながら説明しています(ARBと利尿剤の配合剤は必ずしも(両者を)足した薬価になっていない)。
しかしARBと利尿剤の配合剤において、利尿剤は数円~十円程度であることを考えますと、9掛けだろうが7掛けだろうが、ARBの薬価で販売することになりそうですね。
「掛け率が妥当かどうか」という話も出ているようですので、今後、薬価の高いもの同士の配合剤が出てきた場合には0.9なのか0.7なのか、あるいはもっと別の数字なのかという部分で攻防があるかもしれません。
配合剤については薬価の問題も小さくはないですが、それ以外に「医療上の必要性」や「特許切れ間近で出てくる」といった部分も考えていかねばならないでしょう。

コメント
この頃、配合剤が流行っていますね。
一昔前は配合剤より単剤で勝負しろと厚労省が言っていたような気がしますが・・・
>saty様
そんなことが言われていたのですね!>配合剤より単剤
ARBと利尿剤の合剤はまだまだ序章に過ぎない感じがします。これからまだまだ出てくるのでしょうね。
スタチンと降圧剤の配合剤が発売されるようですが。わざわざ、ややこしくしなくてもと思うが。
>たけ様
ファイザーのカデュエット(ノルバスク+リピトール)ですね!
武田薬品はアクトスとグリメピリドの、第一三共はオルメテックとアムロジピンの配合剤をそれぞれ出すようですね。
配合剤だらけになりそうです。
アクトスとの合剤も・・・・ちょっといい加減にして欲しいですけど・・・・
OTCのように少しは意味のある合剤にして欲しいですよ。
アレジオンにビタミンB2とか1.6とか入れて皮膚科適応のみにするとか。
クラリシッドにムコダイン入れてみるとか。アマリールにメチコバールとか。
すみません。半分やけくそです。
でも血圧の薬とか糖尿病同士とか、何かリスクがあるものを合剤って感覚的にちょっとやだなあって。
Drでどうしても使いたい!ってDrあんまいないんじゃないですか?
メーカーから頼まれて、まあじゃあ使ってみましょうって・・・薬局は要らん在庫がまた増える・・・・
そしてすぐ忘れ去られて・・・死蔵在庫・・・
>ぽんた様
これだけ配合剤が出てきていますが、現場の声というのがどのように生かされているのか、或いはメーカーに拾うつもりがあるのか、ちょっと興味深い部分ではありますね。
武田の合剤予定は、
ブロプレスとアムロジピン
ブロプレスとアクトス
アクトスとグリメピリド(アマリール)
海外ではアクトスとメトホルミン(日本では?)
これだけでお腹いっぱいですね、末恐ろしい
第一三共の合剤はオルメテックとカルブロックだったと思います。
ブロプレスとアムロジピンの合剤は販売戦略としては間違っていないと思いますが、
それならばカルスロットは販売を中止するべきでは?と思います。
>kense様
ありがとうございます。
そう言えばタケダはアデカットなんてのも持っていますが、ACEIはもう不要でしょうかね…。