防御因子増強剤よりもH<span style="font-size:6;">2</span>ブロッカー

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【NSAIDs潰瘍】防御因子増強剤の予防効果は不十分(2006/7/31 薬事日報)
NSAIDsが処方される際に、胃粘膜防御因子増強剤がNSAIDs潰瘍を防ぐ目的で、佐薬として処方されることが半ば常識化しています。
しかし記事にありますように、奈良県立医科大学などの研究チームが行った臨床試験においてて、NSAIDs潰瘍に対して防御因子増強剤が有効ではないという結果が出たようです。
防御因子増強剤としては、テプレノン(商品名:セルベックス)やレバミピド(商品名:ムコスタ)などが使用されることが多いかな、という印象がありますね。この試験ではレバミピド(=ムコスタ)を用いて試験をしたようですが、セルベックスでも大差ないでしょうか。
防御因子増強剤が効果不十分であると言う一方、H2ブロッカーは胃粘膜障害を有意に改善したという結果も示されており、こちらも気になります。
一つは保険面。
ムコスタにしろセルベックスにしろ、またガスター等ももちろんですが、NSAIDs潰瘍予防に対する保険の適応は認められていません。現状黙認されているような状況ですが、保険財政が厳しい中、今後のことは分かりません。
予防的使用が認められないということが大きな理由だと思いますが、記事中「出血性潰瘍を起こした場合、2カ月の治療で約40万円」というようなことを考え合わせ保険適応していくのか。
あるいは処方薬減らしが言われている昨今ですので、「NSAIDsに併用する胃薬は自費」という流れになることも否定できません。むしろこっちの方が現実的かもしれませんね。
それからもう一つは、こういった「無効」という結果が示されたことによって実際処方に反映されてくるのかどうか、ということです。長い目で見れば移行していくのでしょうが、短期的にはどうなのかな、と。
というのも、平成15年に「白内障の治療にカリーユニ点眼液は科学的根拠がなく無効」という発表がされたものの、その後もカリーユニ点眼液は使用が続けられているからです(批判しているわけではありません)。
話を元に戻すと。
保険で唯一?NSAIDs潰瘍の予防が認められているミソプロストール(商品名:サイトテック)、あまり使用されている印象は受けませんが。これとH2ブロッカーとではどうなんでしょうね。ちょっと気になりますが。
それから副作用軽減を薬剤併用に求めないならば、選択的COX阻害剤を使用するのも有効でしょうか。でもそうは言ってあくまでCOX-2阻害作用が他よりも強いってだけで、胃腸障害が出る人は出るわけで…。
モービックなんかは立ち上がりも遅いし、薬価も高いし。そんなことを考えるとロキソニンにガスター併用ってのが現実的でしょうかね。両方とも後発医薬品もあるので負担を抑えることもできますし。

Anout us

このブログを書いている人
くま☆

薬局で働く薬剤師
「薬局のオモテとウラ」(2006~)
日経DI:熊谷信の「薬剤師的にどうでしょう」連載中(2009~)
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