09年9月4日 新医薬品薬価収載(カデュエット配合錠、ラジレス錠他)

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09年9月4日に新医薬品が薬価収載されたとのこと。簡単にご紹介します。名称の後にある( )内は薬価です。
アボルブカプセル0.5mg(206.50円/カプセル)
日本初かつ唯一の5α還元酵素阻害薬だということです。
アボルブカプセル0.5mg
泌尿器科系統のお薬はカプセル剤が多いように感じますが、何か理由があるのですかね。
レメロン錠15mg(169.30円/錠)
シェリングプラウから発売されるノルアドレナリン・セロトニン作動性抗うつ薬です。効能・効果に関連する使用上の注意に「自殺念慮、自殺企図のリスク増加」の記載があります。
レメロン錠15mg
リフレックス錠15mg(169.30円/錠)
こちらは明治製菓から発売されます。レメロン錠15mgと併売という形をとります。SSRIやSNRIとは異なる作用機序を持つと言われています。
リフレックス錠15mg
明治製菓はデプロメールやメイラックスを持っていますので、販売に関してはシェリングプラウよりちょっと強いでしょうか?
アズマネックスツイストヘラー100μg60吸入(2,547.20円/1キット)
中身は「モメタゾンフランカルボン酸エステル」で、ナゾネックスやフルメタにも使われている成分です。「ツイストヘラー」という吸入のデバイスが特徴的ですね。詳しくは日経DIのサイトにありました。
日経DI:アズマネックス:新デバイスを採用した吸入ステロイド薬
http://medical.nikkeibp.co.jp/leaf/all/series/drug/update/200908/511939.html&di=1
アズマネックスツイストヘラー100μg
「アズマネックス」という名前にインパクトがありますね。
ラジレス錠150mg(168.00円/錠)
レニン-アンジオテンシン系のレニンを直接阻害する薬剤です。メーカーは「リバウンドのリスクなしに長期間持続的に血圧をコントロール」することを謳っています。
日経DI:アリスキレン:10余年ぶりの新機序降圧薬「レニン阻害薬」
http://medical.nikkeibp.co.jp/leaf/all/series/drug/update/200907/511702.html&di=1
当ブログでも以前取り上げました。
2006/09/06 レニンを直接阻害する
https://blog.kumagaip.jp/article/1229457.html
カデュエット配合錠
(1番96.80円/錠、2番153.20円/錠、3番126.80円/錠、4番183.20円/錠)
当ブログでもくどいくらいに取り上げました。アムロジピン(ノルバスク)とアトルバスタチン(リピトール)の配合剤です。錠剤の形に注目ですね。
2009/08/05 カデュエット配合錠は全ての規格で錠剤の形が異なる
https://blog.kumagaip.jp/article/31067802.html
ルミガン点眼液0.03%(960.00/mL)
有効成分の「ビマトプロスト」はぶどう膜強膜流出路からの房水排出を促進することで眼圧を低下させるというメカニズムだそうです。こちらも日経DIのサイトが参考になります。
日経DI:新規緑内障用点眼剤「プロスタマイド誘導体」
http://medical.nikkeibp.co.jp/leaf/all/series/drug/update/200908/512018.html&di=1

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このブログを書いている人
くま☆

薬局で働く薬剤師
「薬局のオモテとウラ」(2006~)
日経DI:熊谷信の「薬剤師的にどうでしょう」連載中(2009~)
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コメント

  1. SAM より:

    先日、キョーリン薬品の方から製剤設計に関する講演を聞きました。カプセルに詰めるのに比較して、錠剤化は原薬の安定性などのいろいろな要因が絡んでくるので難しいそうです。
    錠剤もカプセルも、のみやすさ、つまみやすさ、転がりにくさ、判別しやすさなど、工夫されているそうです。
    ユリーフが初め錠剤で出たのは、患者さんのために市販を急いだためで、その後製剤の研究を続け、錠剤化に成功したそうです。
    いただいた「ユリーフ開発ストーリー」のパンフレット、プロジェクトXのようで感動の一冊でした。ぜひ、読んでください。

  2. 通りすがり より:

    ユリーフ開発ストーリーうちにも来てましたねー
    創薬のサクセスストーリー・・・なんていったりしますけど実際研究したことがある人間からすればうまく行くか行かないかはほとんど運で後付しちゃいますからね・・・
    だいたい市販されるところまで行き着いた薬は開始直後にほとんど誰がやっても成功するくらいいいシードが見つかってたりするもんですし
    患者のために市販を急いだというのは建前だと思いますよw
    実際には何かしらの問題で製剤できなかったんでしょうね
    こうして承認される薬を紹介毎回紹介されているのを見るといよいよインパクトあるものが無くなってきたなぁとしみじみ・・・
    エーザイがやってるγセクレターゼ阻害剤が成功すればそれこそ小分子レベルの製薬業界最後の衝撃になるのかなぁ・・・
    しばらくすれば抗体医薬や遺伝子治療、ナノレベルの外科的療法にシフトしていくんでしょうね

  3. さつき より:

    え?アボルブカプセルって熱くないですか?
    前立腺も小さくなるし、副作用で髪の毛も生えてくる…かもw

  4. 通りすがり より:

    >さつきさん
    コレステロールや血圧の薬と違って基本的に気にならなきゃ治療しなくてもいい病気の薬だからシェアが圧倒的に狭いので・・・
    ハゲ薬としては失敗してますからね今後適応が取られることも難しいでしょうし

  5. kense より:

    今回の承認で新しい作用機序の薬が4つもあるってのはインパクトがあると思いませんか?
    リフレックス/レメロンは海外で成功している薬ですが日本ではどうでしょうか?
    この手の薬なのに規格が1つしか無いのが違和感があります。
    個人的にカデュエットが一番成功して欲しくないですw

  6. くま☆ より:

    >皆様
    コメントありがとうございます。
    様々な視点から薬価収載を捉えており、新たな発見につながります。
    カデュエットは話題的に当ブログで何度も取り上げましたが、配合剤は最も新薬らしくない?ですからね(苦笑
    個人的にはラジレス錠150mgが注目です。あんまり売込みがないところを見ますと、そんなに力を入れてないのかな?とも思いますが…。

  7. torisugari より:

    アボルブやっぱり毛が生えるみたいですね。適応とる予定はないらしいですけど・・・。

  8. くま☆ より:

    >torisugari様
    ありがとうございます。
    作用の延長上にある副作用ですね。この場合、必ずしも有害作用ではないので、問題になることは少ないですかね?(苦笑

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