過日、金芳堂さんより一冊の本が届きました。 緑色の「謹呈」の栞が添えられたその本は、『薬剤師のためのクリニカル・パール 至言が生み出す臨床業務の新たな視座』です。
実はこの度、こちらの書籍の執筆に私も携わらせていただきました。編集の北和也先生、平井みどり先生、青島周一先生をはじめ、素晴らしい執筆陣の末席に加えていただき、こうして完成した実物を手に取ると感慨深いものがあります。
本日は、この本が「どんな本なのか」そして「編者・著者の先生方のどんな想いが詰まっているのか」を少しだけご紹介したいと思います。
「クリニカル・パール」とは?
タイトルの「クリニカル・パール(Clinical Pearl)」とは、直訳すれば「臨床の真珠」。 教科書には載っていないような、でも現場で非常に役に立つ、経験に裏打ちされた「臨床の格言」や「実践的な知恵」のことを指します。
帯には「迷ったときの一筋の光となり、現場を支えるセーフティネットとなる」とありますが、まさに日々の業務で「これ、どう判断すればいいんだろう?」と悩んだ時に、先輩薬剤師がそっと背中を押してくれるような、そんな温かさと鋭さを兼ね備えた一冊になっています。
ベテランの知恵 × AI という新しい試み
この本の最大の特徴は、ただ著者が文章を書くだけで終わっていない点です。 編者も触れていますが、実はこの本、生成AIを編集プロセスに取り入れているんです。
執筆者が持ち寄った「現場の生のパール(知恵)」を、AIが「通常バージョン」と「詩的バージョン」などの形に変換・提案し、それをまた人間が磨き上げる……。 まるで短歌を練り上げるように言葉を紡ぐ作業を経て、この本は作られました。
ページをめくると、「#AIからの提案」として、ハッとするような表現や、心に響く「詩的」なフレーズが並んでいます。 私が執筆を担当した「できない言い訳ではなく、やるための方策を考えよ」 といったマインドセットから、具体的な臨床推論まで、幅広いパールが収められています。
執筆に参加して
私自身も執筆にあたり、普段の薬局業務で大切にしていることや、後輩に伝えたい想いを言葉にしました。 完成した本をパラパラと読んでみると、他の先生方のパールからも「なるほど、そういう視点があったか!」という発見が溢れており、私自身も改めて勉強になっています。
薬局や病棟で奮闘する薬剤師の先生方にとって、明日の業務への活力や、ふとした瞬間のヒントになる一冊だと思います。
書店等で見かけた際は、ぜひお手に取ってみてください。






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