ICカード化で「かかりつけ」はどうなる?

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保険証をICカード化――厚労省、2012年メド(NIKKEI NET)
2012年ということは5年後を目途に保険証のICカード化が考えられているようです。記事中にもありますが、メリットとして

過去の病歴や受診内容を患者や医師がパソコンで確認できる

ことが挙げられています。
これまで薬局は「複数科受診した場合の、薬の飲み合わせチェック」を掲げて「かかりつけ薬局」ということを推進してきましたが、このシステムが導入され情報が共有できると事情も変わってきそうです。
ICカード化によって、現在薬局で行っていることが全てできるようになるわけではないですし、他にも多くの役割がありますが、薬局の位置付けが大きく変わる可能性もあります。
「かかりつけ薬局」はもちろん大切なことではありますが、既存の枠にとらわれことなく、新たな薬局の利用価値を提供できるよう考えていかねばなりません。

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このブログを書いている人
くま☆

薬局で働く薬剤師
「薬局のオモテとウラ」(2006~)
日経DI:熊谷信の「薬剤師的にどうでしょう」連載中(2009~)
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コメント

  1. さつき より:

    患者データが共有されることは医療の精度を上げるために推奨されるべきことだと思います。
    どうせなら診察時についた診断名も全てデータ科して保持してくれれば、薬局でも処方に関する適応症のチェックができるので、頭を悩ませることが減りそうですね。特定疾患とか。
    適応症は先発品から後発品への変更の際に必須な情報の筈ですから、正直「順序が逆だろ」と言いたいところではあるのですが(笑)
    あぁ、でも、保険証に診察時の診断名入れるくらいなら、いっそのこと処方データも入れちゃえばいいわけですね。そしたら処方箋要らないじゃん。毎回保険証も確認できて、一石3丁ですね。
    うん、すばらしい!w
    「かかりつけ」の意義は、詰まるところ医療とは提供側と患者との信頼関係である、というところに根ざしていると思いますので、患者データが電子化され、それが共有されることでプラスになることはあれ、マイナスになることはないと個人的に感じます。
    要は、これまで通り、真摯な態度で患者に向き合ってさえいれば何も変わらない、ってことで(^^)

  2. velopapa より:

    いつもの通り、この手の話には懐疑的な反応を示すvelopapaですw
    これって書き込むことができるという事は、書き換えもできるという事ですよね?おまけに保険者が変わってもそのままと言うのであれば、改ざんが横行するのは容易に想像できますよね
    利便性の高いものを利用していくのは賛成なんですが一律に採用するとなると、例えばICOCAやSUICA、おサイフケータイなどのように自己責任の範疇のものならばともかく、病歴のように個別でかつ、クリティカルなデータが持ち歩かれるようになる事に恐怖を感じます(特に患者が高齢者かつ、リテラシーの無い人の際に)
    また、こんなところで情報格差を作ってどうするんでしょうねぇ・・・・・

  3. ぽんた より:

    何かこういう話は、便利になって本当に大丈夫なんかいな?って感じです。
    カード盗まれたら個人情報丸裸ですね、病名までオープンになるのって嫌ですね。
    でも癌の告知してなかったらどうするんでしょう???
    データーってどれだけの情報入るのでしょう?
    確かに書き換えられる可能性もありますね。
    でもこれは基本的に電子カルテじゃないと医療機関は無理なんじゃないですか???
    大きな所とは別に、中小病院や診療所って検査なんか業務委託してるし、結局データーや病名は後になることが多いですし・・・・
    オンライン化の後は電子カルテ化計画で。
    でもオンライン化したら、どこかで情報流出!って問題絶対起こると思いますよ。
    個人的には調剤する時「病名」は知りたいですけど、これはやっぱり無謀だ、、、です。

  4. さつき より:

    あ、もし、私の発言で誤解を受けていたら申し訳ないです。私は将来的な方向性の願望を言ったまででして・・・(^^;;
    おそらく、現在導入検討中のシステムにおいては、ICカードはあくまで個人情報アクセスの為の「鍵」の一部であって、患者は自分のデータに関しては、自宅PCから認証などで閲覧でき、医療機関(今は触れられてないけど薬局も?)では鍵であるICカードと認証を以って個人のデータベースに読み書きできる、という形を想定しているのではないかと思います。
    ですから、ICカード自体に医療情報が入ることは無いと思いますし、現時点では入れたらヤバイと思いますw

  5. さつき より:

    上記発言の中の
    「誤解を受けていたら」は「誤解を与えてしまっていたら」に訂正させて下さい。
    しょぼい日本語だなぁ・・・(涙)

  6. アポネット より:

    私もこの記事が気になり、ウェブで情報を検索しました。すでに、いろいろな地域でICカードの試行が行われているようですが、患者のプライバシー問題だけでなく、診療内容や経営内容が他院にわかってしまうという懸念など、実際にはなかなか苦労が多いようです。
    さつきさんが想定しているシステムを示してくれましたが、兵庫県の加古川地域ではまさしくこのシステムで地域ぐるみでの運用が続けられているようです。厚労省の構想もおそらくこれと同じもの導入するのではないかと思います。
    くまさんが指摘されている通り、私もICカードが導入されると、地域薬局の業務や役割が大きく変わると考えています。
    おそらく、ICカードの導入は現在の調剤業務を軽減させることになります。ですから、地域薬局でしかできない新たな取り組みをいまから考えないと、5年後から大量に社会に供給される6年制薬剤師の仕事場を失うことになりかねません。
    電子処方でも導入されれば、事情が変わってくるのかもしれませんが、地域薬局抜きで話が進んでいるようにも感じられ、私も地域薬局の将来を懸念しています。

  7. ぽんた より:

    さつきさん、すみません。
    以前厚生労働省の試案、データーを全部入れて持って歩ける。。。。の話で拒否感、思い込みもあります。
    さつきさんの話でそう思ったのではないです、すみません。
    確かに便利なんですよね・・・
    でも本当に小さい薬局、診療所も対応できる話ではないですからね・・・
    って、市街地ののどかな地域で高齢者中心だからかも。
    やっぱり何かが抵抗感、選択なら、色んな問題出てから最後にって思います。

  8. nanio より:

    タテマエには麗しい言葉が並んでますが、隠している本当のネライは何なのか?ですね。
    すぐにバレないように、わかりにくくしていますが、つきつめていくと、どこかの段階で大儲けする層ができているものです。
    誰が儲かるのか?という点に注目すれば、本音が見えてきます。

  9. Miya より:

    便利なところもたくさんありそうではありますが・・
    やっぱりセキュリティは心配です。
    住基カードの二の舞にならなければいいんですが・・・
    それとこういうカードを導入したいならハードのお金も医療機関に負担させる・・・ 気ですかねぇ?
    ETCにしろ何にしろ便利なのはわかるんですが、税金の無駄遣いにならないよう願ってます・・・ 一部のぼろもうけも困りますし。。

  10. より:

    まず、国保でも世帯あたりではなく個人単位で保険証を発行することが必須ですよね。社保は扶養者にも保険証を発行するようになりましたが、未だに「奥さんが管理してるから」ってダンナさんはめったに保険証持ってこない人、いっぱいいます。
    ICチップが入ったカード化すれば、診察券が無くなるのかな。でも、病院は独自の番号で管理してるだろうから診察券自体は無くならないんだろうな。
    セキュリティーとかリテラシーとかよりもっと基本的な問題で躓きそうな気がしないでもないです…(^_^;)

  11. まじゃ より:

    ICカード化により、処方歴事体をどこの医療提供施設に行っても、確認してもらえるようだとありがたいし、薬局の持つのみあわせチェックも建前だけでなくきちんと出来そうで、薬局側からしてみたら、発展の方向性では非常に良い方向になる可能性を秘めているのではないでしょうか?
    セキュリティーやもっと基本的なところでの整備は相当大変だと思いますが・・・
    かかりつけ薬局についてはさつきさんの言うとおり、これまでと変わらず本質を忘れずに接すれば、かかりつけ薬局を我々患者も自然に認める(選ぶ)と思います。
    ただ、かかりつけ一店だけではカバーしきれないことって実際はあると思うし、全国(各地域でも)の薬局全体で周辺住民の健康をサポートする、といった相互補完を考えたとき、もしかして有効になるツールになるのではないかと期待します。

  12. まじゃ より:

    アポネットさんの調剤業務の軽減って、具体的にどのようなことが予想されるんですか?
    将来少数薬剤師+テクニシャンが良いとおもっている私には、薬剤師の業務の効率化や軽減など、とっても興味があるんです。

  13. さんまん より:

     さて、これの導入費用、どれだけかかるのかな。
     小さな薬局ほど負担が大きいのではないかと悲観的になってしまうんですが、私のように2件通院している患者は相互の通院情報が認識しやすいなど良い面も持っていると考えます。公費負担制度もしかりなんですが。
     あ、保険証が診察券になってしまう時代も来るかもしれませんね。

  14. アポネット より:

    >まじゃ様
    どのくらいの機能がICカードに搭載されるかによりますが、OTCやサプリメントなどの情報も含まれるようになれば、おそらくほとんどの重複投薬や相互作用のチェックが、処方の時点でかかるようになると考えられます。
    そうなれば、今薬局の現場で行われている、「○○と××による相互作用があるので・・・」といったことを問い合わせたり、薬歴に記載する機会がかなり少なくなると考えれれます。
    結果的に業務の効率化が図られ、まじゃさんの仰るとおり、私も将来は「少数薬剤師+テクニシャン」で十分になるのではないかと考えます。
    おそらく将来は、薬歴自体も患者自身が管理する時代となり、私たちは患者さんとICカードから取り出した情報をみながらアドバイスを行うという方向に変わるのではないかと考えます。
    ですから現在行われている薬局で行われている薬歴への記載も、高齢者や介護施設入所者などを除いては、販売記録程度でよいということにもなってしまうのではないかと思います。
    確かに日本の薬歴業務はすばらしいとは思いますが、欧米ではOTC販売などのセルフケアへのアドバイスや、予防・啓蒙活動に力点が注がれるように感じています。
    ただこういった活動をどう評価し、どうフィーを付けるかという問題もありますが。

  15. まじゃ より:

    >アポネットさん
    御説明ありがとうございます。おっしゃるような事が出来るようになると、薬剤師の仕事自体も大きく変わりそうですね。
    医薬品集にあるようなお堅い文章は、全て国民が文章レベルでは利用(チェック)できるようになり、薬剤師はさらにその上を行き、そこから実際の服用に当たってレベルの高いアドバイス等をしていく。
    薬歴業務ってすばらしいと思いますが、実は患者側からみたらあんまり見えない部分なんですよね~。もちろん必要な部分もあるけど、悪い言い方をすれば、薬局内での引き継ぎにもっとも必要なモノじゃないかと思います。
    薬局がその機能を発揮するのにないと困るもので記載してるわけだし、考えると其処に点数がつくのも恵まれている気がします。
    病院のカルテにはカルテ記載料みたいのは有るのだろうか?
    変な話、其処に点数がつかなくて必要最低限だけ書き込み、トークで勝負ってほうが良い気もします。
    薬歴を充実させないと出来ないことかもしれませんが、おっしゃるセルフケアへのアドバイス等、いかに患者さんに薬剤師のトークはすばらしいと思えることが出来るかが大切出ないでしょうか。

  16. くま☆ より:

    >皆様
    多くのコメントありがとうございます。とても多くの面から物事を捉えられ、思いが広がります。
    レスが長くなりましたので、記事としてアップする予定です。
    よろしくお願いします。

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